深浦駅にて。臨時快速『リゾートしらかみ』の「橅(ブナ)」編成です。
今回は、秋田県の東能代駅から日本海沿いを走り、青森県津軽地方の五所川原駅を経て川部駅へ至る長大ローカル線、
五能線(ごのうせん)を紹介します。
五能線(ごのうせん)を紹介します。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
JR東日本:五能線 | 東能代~五所川原~川部 | 147.2km | 全線単線・非電化 |
踏破達成時 | 2004年8月 |
撮影時 | 2004年8月、2012年8月ほか |
東能代駅にて。『リゾートしらかみ』の初代「青池」編成です。
『リゾートしらかみ』は奥羽本線の秋田まで直通運転しますが、普通列車は全て東能代止まりです。
また、東能代駅は能代市の中心市街地から離れていて、中心部にある能代駅まで1区間運転の区間列車が多数設定されています。
『リゾートしらかみ』は奥羽本線の秋田まで直通運転しますが、普通列車は全て東能代止まりです。
また、東能代駅は能代市の中心市街地から離れていて、中心部にある能代駅まで1区間運転の区間列車が多数設定されています。
東能代を発車するとすぐに奥羽本線が左へ分かれ、こちらは田畑の中を右へカーブしながら走ります。やがて市街地に入ると能代に着きます。
能代駅にて。能代市の中心部にあり、東能代とを結ぶ1区間のみの区間列車が多数設定されています。
また、バスケットボールの強豪校・能代工業高等学校にちなんで町おこしをしているようで、
ホームにはバスケのゴール模したモニュメントがあります(東能代駅ホームにもゴールがあります)。
また、バスケットボールの強豪校・能代工業高等学校にちなんで町おこしをしているようで、
ホームにはバスケのゴール模したモニュメントがあります(東能代駅ホームにもゴールがあります)。
能代を発車後は市街地を走った後に米代川を渡り、その後は丘陵地帯へ入り駅前に住宅地のある向能代、そして一気に田畑だらけのローカル風景へと変わり北能代、鳥形、能代市から八峰町へと変わり沢目と北進します。そして東八森を過ぎると右側から山が迫り、少しだけ日本海の近くを走った後に八峰町役場に近い八森に着きます。
東八森~八森にて。白神山地を遠望しながら走ります。
八森を発車後は左側に漁村を見ながら高台を走ります。滝ノ間、そして温泉施設の「八森いさりび温泉 ハタハタ館」に近いあきた白神と進み、やがて規模の大きい港町を見ながら走ると運転上の拠点駅のひとつである岩館に到着します。
岩館を発車後も日本海沿いの高台を走り、秋田県から青森県深浦町へ入ります。
そしていくつものトンネルをくぐりながら日本海に接近しながら走り、大間越、白神岳登山口(駅名の通り世界遺産・白神山地にある白神岳への登山口があります)、松神、十二湖(白神山地にある複数の湖の総称。駅から路線バスへ乗換)と進みます。日本海には数10km先に久六島がありますが、見えたかどうかは定かではありません…。やがて平坦になり集落へ入ると陸奥岩崎に到着します。
陸奥岩崎を発車すると岩崎の港町を見ながら西へ進み、やがて内陸へ入ると陸奥沢辺、そして北へ針路を変えると観光施設最寄りのウェスパ椿山に着きます。
ウェスパ椿山駅は観光施設『ウェスパ椿山』(現在は閉鎖)内にあります。
施設内の展望台へはスロープカーを利用します(現在は休止状態)。
ウェスパ椿山の展望台からは五能線などを見下ろすことが出来ます。そして遠方には日本海を望め、海の近くまで山が迫る様子が見て取れます。
施設内の展望台へはスロープカーを利用します(現在は休止状態)。
ウェスパ椿山の展望台からは五能線などを見下ろすことが出来ます。そして遠方には日本海を望め、海の近くまで山が迫る様子が見て取れます。
ウェスパ椿山を発車後も内陸部を走り、艫作(へなし)を過ぎると北東へ針路を変え横磯、そして今度は東へ針路を変えて険しい地形を進み、やがて港町や漁港を回り込むように左へカーブして北へ針路を戻すと、運転上の拠点駅でもある深浦に到着します。
深浦駅にて。日本海に近いです。当駅を境に運転系統が分断されているといっても過言ではありません。
上り普通列車利用時は必ず当駅にて乗り換えなければなりません。
上り普通列車利用時は必ず当駅にて乗り換えなければなりません。
深浦を発車すると日本海沿いを北東へ進みます(写真は深浦~広戸)。
広戸、追良瀬、驫木(とどろき)、風合瀬(かそせ)と日本海のすぐ近くを走り、眺めは抜群です(写真を撮らず…orz すみません。)。大戸瀬を過ぎると針路を東へ変えて奇岩奇石の多い海岸が有名な千畳敷、そして海と別れて漁村を見ながら進むと北金ヶ沢、田園風景の中を走り陸奥柳田と進みます。その後は右側に山地が迫り鯵ヶ沢町へ入ると陸奥赤石、さらに内陸の丘陵へと入り左手に鯵ヶ沢の町並みを見ながら走り、中村川を渡り住宅地へ入ると鯵ケ沢に到着します。
鯵ケ沢を発車すると日本海に近付きますが、しばらくすると右へカーブして日本海と完全に別れます。そして田園地帯を進み鳴沢、丘陵地帯に入りつがる市へと変わると越水、再び平野部へ戻り陸奥森田と進みます。陸奥森田を過ぎると辺り一面田園風景の中を東北東へ走ります。少しだけ鶴田町に入った後つがる市に戻り中田、つがる市役所最寄りの木造と進みます。
木造を発車後は五所川原市に変わり、田園地帯を走ります。
その後、岩木川を渡ると市街地へと入り、右へカーブして津軽鉄道線と寄り添い、左手に津軽鉄道の津軽五所川原駅を見た後に五所川原に到着します。
五所川原駅は市街地にあり、夏祭りの「五所川原立佞武多(たちねぷた)」が有名です。
「ストーブ列車」で有名な津軽鉄道線は乗り換えです。
「ストーブ列車」で有名な津軽鉄道線は乗り換えです。
五所川原を発車するとしばらくは市街地を南下しますが、やがて十川を渡ると田園地帯に変わり、鶴田町に入ると一面が田園風景となります。そして住宅地へ入ると陸奥鶴田に着きます。陸奥鶴田を発車後は再び田園地帯へと戻り、鶴泊を過ぎると板柳町に入ります。そして引き続き田園地帯を南下し、市街地へ入ると板柳に到着します。
板柳を発車後はリンゴ畑の中を走ります。車窓右手には青森県の最高峰・岩木山を望むことができます。
藤崎町に入ると林崎に停車し、その後もリンゴ園の中を走った後市街地へ入ると藤崎に着きます。藤崎を発車すると国道7号線をアンダーパスし、再びりんご畑の中を走ります。そして左へカーブして奥羽本線と合流すると終点の川部に到着します。
川部駅にて。駅周辺は市街地ではなく閑散としています。
五能線普通列車の車両ははキハ40形とキハ48形のみです。
五能線普通列車の車両ははキハ40形とキハ48形のみです。
尚、五能線の列車は青森駅へ直通する快速『深浦』(五能線内は各駅停車)1往復を除き、すべて川部駅でスイッチバックして奥羽本線へ乗り入れ弘前駅まで直通運転します。また、臨時快速『リゾートしらかみ』の1,2,4,5号は弘前駅で折り返して奥羽本線を青森駅まで運転されています。
五能線では特急列車の運転こそはないものの、秋田~弘前・青森を結ぶ臨時快速『リゾートしらかみ』が最大3往復運転されています。
一方の普通列車は概ね1~2時間に1本運転の東能代~能代を除いて本数が少なく、特に中間の岩館~鯵ケ沢は5往復のみなので注意が必要です。また、鯵ケ沢~川部では2~3時間に1本の運転となっています。
また、全線を通して運転される列車が下りの1本のみで、川部方は快速『深浦』として青森へ直通する1往復を除き全ての列車が奥羽本線の弘前まで乗り入れています。
また、全線を通して運転される列車が下りの1本のみで、川部方は快速『深浦』として青森へ直通する1往復を除き全ての列車が奥羽本線の弘前まで乗り入れています。
車両ですが、『リゾートしらかみ』がハイブリッド気動車のHB-E300系(「青池」編成)とキハ40系を改造した専用編成(「橅(ブナ)」編成、「くまげら」編成)、普通列車はキハ40系のみを使用しています。
東能代~川部の所要時間は、『リゾートしらかみ』で概ね3時間強、普通列車は全線通しの列車で4時間強ですが、他のパターンですと途中駅での接続が悪いことが多く、6時間以上かかる場合もあります。
乗換駅 | 乗換路線 |
東能代駅 | JR東日本:奥羽本線 |
ウェスパ椿山駅 | ウェスパ椿山のスロープカー 【休止中?】 (山麓駅まで徒歩3分) |
五所川原駅 | 津軽鉄道:津軽鉄道線 (津軽五所川原駅) |
川部駅 | JR東日本:奥羽本線 (青森方面)、弘南鉄道:黒石線の廃線跡 (1998年廃止) |
(弘前駅) | JR東日本:奥羽本線 (大館方面)。弘南鉄道:弘南線 |
(弘前駅) | (岩木山リフト…バス連絡)。弘南鉄道:大鰐線 (中央弘前駅まで徒歩15分) |
(参考:Wikipedia)