花輪線(岩手県盛岡市~秋田県大館市。2006年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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大館駅にて。かつて花輪線で活躍していたキハ52形気動車です。

  

今回は、岩手県盛岡市の好摩駅から鹿角市を経て秋田県大館市へ至る、北東北の長大ローカル線、
花輪線(はなわせん)【愛称:十和田八幡平四季彩ライン】を紹介します。

  

尚、最後の写真を除き撮影が2006年で、旧型車両の写真ばかりになってしまいますが、ご了承下さい。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ   備考  
JR東日本:花輪線  好摩~大館  106.9km  全線単線・非電化  
  
  
踏破達成時・撮影時   2006年8月、2012年8月  

  

  

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花輪線列車の事実上の始発駅は盛岡駅ですが、JRのホームではなくIGRいわて銀河鉄道線のホームを使用します。
盛岡~好摩間ではIGR線の運賃が別途必要になります。

  

盛岡から好摩まではIGR線を走ります。

  
  

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(画質悪し)花輪線の起点駅である好摩駅にて。駅名標はIGR仕様です、

  

好摩を発車するとすぐに左へカーブして、いわて銀河鉄道線と分かれます。そして短いトンネルを抜けると、松川に沿って丘陵沿いの田園地帯を走ります。赤川を渡って盛岡市から八幡平市へと変わると東大更(ひがしおおぶけ)に着きます。

  
  

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東大更駅にて。

  

その後は左手に岩手山を見ながら広大な田園風景の中を西へ走り、やがて右へカーブして北へ針路を変えると大更に着きます。
大更を発車後は八幡平市役所などを見ながらローカル風景の中を国道282号線と並走しながら北上し、やがて北西へ針路を変えると平館(たいらだて)、その後も田園風景の中を国道282号と並走しながら北森、松尾八幡平と進みます。

  
  

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松尾八幡平駅にて。相対式ホーム2面2線の構造で、列車の行き違い風景が見られます。

  

松尾八幡平を発車すると山間部へと入り、相変わらず国道282号と並走しながら長川の谷を蛇行しながら進みます。そして右側にスキー場などが見えてくると安比高原(あっぴこうげん)に到着します。

  

安比高原を発車すると竜ヶ森トンネルを潜り、その後は右側の山地に沿いながら、まだまだ国道282号と、そして東北自動車道と並走しながら安比川の谷を進みます。そして東北自動車道をアンダーパスすると赤坂田、その後も安比川の狭い谷を小屋の畑、やがて住宅地へと入り荒屋新町と進みます。

  

荒屋新町を発車すると左へカーブして282号と分かれ、住宅地から山間部へと入ります。尚、この付近で弘前経由で青森へ向かう東北自動車道から八戸自動車道が分岐します(安代JCT)。その後は山里にある横間を過ぎると急に山深くなり、打田内沢や田沢に沿って走ります。そして谷が広がると再び282号と並走するようになり、東北自動車道をアンダーパスすると住宅地へと入り、田山に着きます。
田山を発車後は米代川の谷を、282号や東北道と何度も複雑に交差しながら西へ走ります。やがて谷が広がり小さな集落が見えてくると兄畑に着きます。
そして兄畑を発車後すぐに岩手県から秋田県鹿角市へと変わり、282号とともに米代川を何度も渡りながら進み、再び東北道をアンダーパスすると駅前に温泉街のある湯瀬温泉に着きます。
湯瀬温泉を発車後も米代川の谷を282号、東北道と何度も絡みながら進みますが、やがて谷が開けると国道・東北道とも離れ八幡平に着きます。その後は盆地の中の田園地帯を北上し、秋田県ながら旧「陸中」国であったことを物語る陸中大里からは282号と並走しながら進むとやがて市街地へと入り、鹿角花輪(かづのはなわ)に到着します。

  
  

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鹿角花輪駅にて。1995年までの駅名は「陸中花輪」でした。構内踏切が残っています。

  

鹿角花輪を発車すると右側の住宅地と左側の田園との境を北上しますが、鹿角市役所の辺りから田園中心の風景へと変わり、東北道をアンダーパスすると柴平着。その後も田園地帯を進みますが、やがて左側に大館からの線路が合流して、スイッチバック構造の駅となっている十和田南に到着します。

  
  

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十和田南駅にて。当駅にてスイッチバックします。終端部は機回し線になっています。

  

十和田南を発車すると右へカーブして好摩・盛岡方面への線路と分かれ、東北道を最後にアンダーパスして米代川を渡ると左側に山が迫る盆地の端を西へ走ります。しばらくすると左側の山並みがやや後退し、田畑の広がる山里を米代川の流れに沿って末広、土深井(どぶかい)、大館市へと変わって沢尻、やや規模の大きい集落のある十二所と進み、やがて右手に温泉街が見えてくると大滝温泉に着きます。
大滝温泉を発車後は米代川と山地に挟まれた狭い場所を通り抜け、やがて盆地が広がると右手に旧・比内町の市街地が見えてきて、その市街地を通り過ぎる寸前に扇田に到着します。

  

扇田を発車すると右へカーブして米代川を渡り、大館盆地の田園風景の中を北へ進みます。やがて国道103号線(大館南バイパス)をアンダーパスすると右手の丘陵に住宅地が見え始め、やがて沿線も住宅地へと変わると大館市街地南端にある東大館に到着します。尚、この東大館駅ですが、実は大館駅よりやや西に位置していて、実際にも市街地の東というよりは西側にあります。この駅名になった経緯につきましては、Wikipediaに掲載されています(手抜きですみません…)。

  

東大館を発車すると、車窓右側(東側)に広がる大館市街の西側を迂回するように北上し、やがて築堤を上がり長木川を渡ります。そして奥羽本線をオーバーパスした後に田園地帯の中を大きく右へカーブして奥羽本線と合流し、終着駅である大館に到着します。

  
  

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大館駅にて2012年撮影。花輪線の列車は駅舎から離れた3番線を使用します。
留置線には花輪線で運用されるキハ110系気動車が休んでいます。

  

  
乗り鉄の注意点  

花輪線の列車は好摩方では全てIGRいわて銀河鉄道線(旧・東北本線)へ乗り入れて盛岡駅まで直通運転します。
その際、花輪線と渋民~盛岡を跨がってご利用の際は、別途IGR線の運賃が必要です。『青春18きっぷ』もIGR線では利用不可ですが、『スリーデーパス』や『北海道&東日本パス』ではIGR線も利用可能です。

  

花輪線では優等列車の運転はなく、快速『八幡平』1往復と普通列車のみの運転となっています。
快速と大半の普通列車は盛岡~大館間の運転で、朝と夜間に盛岡~荒屋新町・鹿角花輪間や荒屋新町→大館、鹿角花輪~大館間運転の区間列車が少数ながら設定されています。

  

本数は少なく、概ね2~3時間に1本の割合です。但し、上りのデータイムで快速『八幡平』が停車しない駅では5時間以上間隔が開くことがあるので要注意です。

  

使用車両は、キハ110系気動車のみです。尚、数年前までは写真のキハ52形やキハ58系が使用されていました。

  

盛岡からのおよその所要時間は、好摩まで25分、荒屋新町まで1時間20分、鹿角花輪まで2時間10分、大館までは3時間です。

  

  
のりかえ   

乗換駅   乗換路線  
(盛岡駅)   JR東日本:東北新幹線、(秋田新幹線)  
(盛岡駅)   JR東日本:東北本線(仙台方面)田沢湖線山田線  
好摩駅   IGRいわて銀河鉄道:いわて銀河鉄道線(八戸方面)  
大館駅   JR東日本:奥羽本線  
  
(参考:Wikipedia)