高齢親の囲い込み解消コンサルタント 白岩俊正、公認会計士・税理士です。

 

高齢になって子どもの介護を受けるようになった親を、子どもたちの一人が囲い込み、他の子どもたち(きょうだい)に会わせないようにしている方(高齢親の囲い込み)でお困りの方のご支援をしています。

 

自己紹介など

1. 自己紹介

4.無料オンライン相談(30分)を受付しております(2025/7時点)。詳しくは以下のホームページをご覧ください。

 

「親ともう一度笑い合いたい」気持ちをあきらめないで

——高齢親の囲い込みに苦しむあなたへ——

 

はじめに

 

「元気にしてるかな……」
 

ふとした瞬間、そうつぶやいてしまう。
最後に親と笑い合ったのは、いつだったか。
 

もう一度、あの穏やかな時間を取り戻したいだけなのに、叶わない。

あなたは今、「親の囲い込み」という見えない壁の前で、心を痛めているのではないでしょうか。

 

あるきょうだいが親を囲い込み、他の家族との面会や連絡を断絶している。
理由も告げられず、扉は閉ざされたまま。

 

そんな状況にいる方から、私は多くの相談を受けてきました。
そして、どの声にも共通する「願い」があります。

 

それが——
「もう一度、親と笑い合いたい」という思いです。

このブログでは、その気持ちをあきらめかけているあなたに向けて、心を支え直す視点と、行動のヒントをお伝えします。

 

 

 

「会えないのは自分のせい?」という自責のループ

 

「もっと早く連絡すればよかったのかもしれない」
「親は、私よりあのきょうだいを信頼しているのかも」
「親が拒んでいるなら、私が引くべきなのか……」

 

そんな風に自分を責める言葉が、ぐるぐると心を巡るかもしれません。

 

しかし、冷静に見ていただきたいのです。
本当にそれは「親自身の意志」なのでしょうか。
それとも、きょうだいの一方的な都合で親が隔離されているだけではないでしょうか。

 

私が見てきた多くのケースでは、親自身が他のきょうだいとの関係を断ちたかったわけではなく、囲い込んでいる側が「親の代弁者」を名乗ってコントロールしている構図が見られます。

 

その支配構造のもとで、「親の本音」が封じ込められてしまうのです。

 

 

 

親の気持ちは、声にならなくてもあなたに届いている

 

高齢の親御さんは、自分の意思をはっきりと表明できないことがあります。
特に認知機能が低下していたり、生活の全てを囲い込み側に握られていたりすると、「会いたい」とさえ口にできない状態になります。

 

しかし、人の心はそんなに簡単に切り替わるものではありません。

昔、あなたと親が一緒に笑い合った思い出。
あの温かい時間が、親の中にも刻まれているはずです。
そしてそれは、完全に消えてなくなるものではありません。

 

だからこそ、あなたの「会いたい」「笑い合いたい」という気持ちには、親の中にも共鳴する何かがあると私は信じています。

 

 

「感情のあきらめ」が生む二次的な喪失

 

「どうせもう、会えない」
「親に忘れられてるかもしれない」
「今さら連絡しても迷惑がられるだけ……」

 

こうした思考は、防衛反応としては自然なものです。
ですが、それが習慣化すると、感情の麻痺を引き起こします。

そしてその結果、「親の死」に直面したときに深い後悔と喪失感に襲われます。

 

これは、親を失ったことそのものというより、「つながりを断たれたまま、気持ちを伝えられなかった」ことによる二次的な喪失です。

だからこそ、今、あきらめないことがとても大切なのです。

 

 

 

気持ちを持ち続けることは、あなたの尊厳でもある

 

「会えなくても、思い続けることに意味があるのか」と虚しさに襲われることもあるでしょう。

 

でも、思い続けることは「無力」ではありません。
それは、あなたの中の大切な人間関係を、一方的な分断から守ろうとする行為です。

 

会えない今でも、心の中で「お母さん、元気でいてね」「お父さん、ありがとう」と語りかけることはできます。

その言葉には、あなた自身の愛情と尊厳が込められているのです。

 

 

行動することで、気持ちに形を与える

 

では、何かできることはあるのでしょうか。
法的な手段や制度を使う前に、できる範囲で以下のような行動があります:

  • 手紙を書いてみる(感情的な文面ではなく、静かな語りかけとして)
  • 昔の写真を送ってみる(「一緒に笑った時間」の象徴として)
  • 共通の知人に近況を聞く(第三者的な目で状況を知る手段)
  • 市役所の高齢福祉課などに相談する(場合によっては訪問支援につながる)

そしてもし、「一方のきょうだいによる明確な隔離」が続いているのであれば、その構造に気づいている人とつながることも大切です。

孤独の中で悩まず、「これは私だけの問題ではない」という理解を持ってほしいのです。

 

 

 

おわりに:あなたの願いは、決してわがままではない

 

「もう一度、親と笑い合いたい」
その願いは、誰にとっても自然なものです。
決して身勝手な感情ではありません。

 

誰かがそれを「もう遅い」と否定してきたとしても、あなた自身がその気持ちを信じることに、なんの後ろめたさもいりません。

 

親は「家族みんなのもの」です。
その原則を忘れずに、心を閉ざさずにいてください。

 

そして、もしあなたが
「一歩踏み出したいけれど、どうすればいいかわからない」
という状況にあるなら、私がその一歩を一緒に考えます。

 

あなたのその願いが、再び誰かの手を通じて、親に届く日を信じています。

 

どうか、あきらめないでください。

 

 

 

ブログのご紹介

ブログ主宰 しらいわ は以下のブログも作成しています。併せてご覧ください。

1. 自己愛性ハラスメント対策室  ~ 感情的な人に振り回されている方向け~

2. 高齢親の囲い込み 解放アドバイザー  ~ 介護が必要になった高齢親が自分以外のきょうだいに囲い込まれて会えなくなった方へ~

3. 家族心理学・家族療法スクール オンライン ~ 家族関係に悩む方や支援職のための学びの場。家族との距離の取り方や関係性の見直しに役立つ知恵を、心理学の視点から発信

 

4. あなたのメンタルを守りたい (休止中)~心が少し軽くなるメンタルケアの情報を発信中~

5. インナーチャイルド解放コーチ しらいわとしまさ (休止中)幼少期の心の傷が未処理のため大人になっても生きづらさを感じる方へ

6. 感情の地図 〜EQナビゲーターが届ける“心の航海術”(休止中)~感情と向き合う「心の航海術」を発信中

7. 女性起業家×アドラー心理学(準備中)

 

高齢親の囲い込み解消コンサルタント 白岩俊正、公認会計士・税理士です。

 

高齢になって認知症や病気が進んで判断力や思考力、行動力が落ち子どもたちの介護を受けるようになった親を、子どもたちの一人が囲い込み、他の子どもたち(きょうだい)に会わせないようにしている方のご支援をしています。

 

 

自己紹介など

1. 自己紹介

4.無料オンライン相談(30分)を受付しております(2025/7時点)。詳しくは以下のホームページをご覧ください。

 

 

「私のほうが親を大事にしてるのに」という思いが苦しみを深める

 

「私のほうが、ずっと親のことを思ってるのに……」
「なぜ、あのきょうだいが親を囲い込んで、私は親に会えないの?」

 

私のもとには、そんな切実な声が日々届きます。
 

親が高齢になり、認知症や介護が現実となったとき、きょうだい間の関係が一気に崩れはじめる──これは、少しも珍しい話ではありません。

 

この記事では、親を囲い込まれて会えない状況にある方に向けて、「自分は親を大事にしているのに」という想いが、どうして苦しみに拍車をかけてしまうのか。その背景と、そこから少しずつ心を軽くするための視点をお伝えします。

 
 

 

「親を思う気持ち」は誰にも奪えない──でも、苦しみの正体はそこではない

 

たとえば、あなたが長年にわたって親の病院の送迎や金銭面の援助をしてきたとしましょう。
親の気持ちを大切にし、感謝されなくても献身的に尽くしてきた。

 

それなのに、ある日突然、別のきょうだいが親と同居を始め、外部との接触を制限し、電話も通じず、面会も拒否されるようになった──そんな状況に置かれたら、誰しも怒りや悲しみを感じるのは当然です。

 

とくに、「私のほうが、親のことをちゃんと考えてきたのに」という思いがある人ほど、納得のいかない気持ちは強くなります。

しかし、その「正しさへの執着」こそが、心の苦しみを深くしてしまうのです。

 

 

「正しさの感情」は、解決ではなく分断を生むことがある

 

心理学では、こうした状態を「正義の苦しみ」と呼ぶことがあります。
 

自分の価値観や信念に照らして「自分のほうが親思いだ」と思えば思うほど、相手のやり方が許せなくなり、「間違っているのはあの人だ」という怒りが増幅されていくのです。

 

このとき私たちは、感情的には「親を守りたい」という純粋な気持ちを出発点にしているのに、いつのまにか「親を囲い込んでいるきょうだいを責めたい」という方向へと心が変化していきます。

 

すると、どんどん視野が狭くなり、冷静な判断ができなくなってしまう。
実際の問題解決や対話の糸口が遠のき、逆に法的な対立や感情のこじれを深める結果にもつながりやすいのです。

 

 

 

「親を思う気持ち」こそがあなたの財産

 

では、どうすればいいのでしょうか。

それはまず、「自分がどれほど親を大切にしてきたか」を、他人に証明しようとするのをやめることです。
この言葉は、冷たく響くかもしれません。でも、本当に大事なのは──

 

あなたが親を大事に思ってきたという事実は、他人に承認されなくても、すでにあなたの中にしっかりと根を下ろしている、かけがえのない“財産”なのです。

 

この財産は、奪われることも、否定されることもありません。
そしてそれは、親がたとえ今、別のきょうだいの影響下にあり、あなたに会えない状況にあっても、消えることはないのです。

 

 

比較しないことが、心の自由を取り戻す鍵

 

「私のほうが親を大事にしている」と思う気持ちは自然です。
 

しかし、それが「だから、きょうだいのやり方は間違っている」「親も本当は私に感謝しているはずだ」という方向に行きすぎると、ますます心は縛られていきます。

 

比較しないこと。
証明しようとしないこと。
自分の価値は、親への“行動”ではなく、その“思い”に宿っていると信じること。

 

これらを少しずつ意識することで、心の余白が戻ってきます。

 
 

 

実際の事例から見える「思い」の効力

 

ある50代の女性の事例です。

彼女は長年、母親の病院付き添いや食事の準備をしてきました。
 

しかし、弟夫婦が母と同居を始めたことで、突然連絡が取れなくなり、施設に入った後も面会を断られ続けています。

「私がどれだけ母に尽くしてきたか、誰もわかってくれない」と涙ながらに語ってくれました。

 

でも、彼女はある時こう気づいたのです。
 

「母と過ごした記憶は、私の中にちゃんと残っている」
「母のために動いた時間は、嘘じゃない。母もきっと覚えてくれているはず」

 

それからは、法的な手続きを必要に応じて進めつつも、心の中では怒りよりも「感謝と祈り」を大切にするようになりました。
 

「母に会えないことはつらいけれど、私は今も母を愛してる。それでいい」
 

そう話してくれた彼女の表情は、どこか凛としていました。

 

 

 

「正しさ」を手放すことで、見えてくるもの

 

親との関係性は、たとえ会えなくなっても、あなたの心の中で続いていきます。

 

だからこそ、
「私のほうが親を大事にしてるのに……」
という思いに囚われすぎないでください。

 

それは、あなたの愛が深いことの証ではあるけれど、あなたを苦しめてしまう「刃」にもなり得るからです。

 

正しさを他人に主張するよりも、親への想いを、自分自身が静かに認めること。
その積み重ねが、あなたの心の回復を助けてくれます。

 

 

最後に──会えないからこそ、伝え続けてほしい

 

親に会えない今も、あなたの心の中には、確かに親への想いが生きています。

 

それは、たとえ直接会って言葉を交わせなくても、手紙を書くことや、日記に思いを綴ることでも伝わります。
 

親子の絆は、物理的な距離ではなく、心の通い合いで育まれるものです。

「親を大事に思っている」
その気持ちは、あなたがこれからも大切に育てていく人生の指針です。
どうか、自分の心の中のその光を信じて、少しずつ前に進んでいってください。

 

 

ブログのご紹介

ブログ主宰 しらいわ は以下のブログも作成しています。併せてご覧ください。

1. 自己愛性ハラスメント対策室  ~ 感情的な人に振り回されている方向け~

2. 高齢親の囲い込み 解放アドバイザー  ~ 介護が必要になった高齢親が自分以外のきょうだいに囲い込まれて会えなくなった方へ~

3. 家族心理学・家族療法スクール オンライン ~ 家族関係に悩む方や支援職のための学びの場。家族との距離の取り方や関係性の見直しに役立つ知恵を、心理学の視点から発信

 

4. あなたのメンタルを守りたい (休止中)~心が少し軽くなるメンタルケアの情報を発信中~

5. インナーチャイルド解放コーチ しらいわとしまさ (休止中)幼少期の心の傷が未処理のため大人になっても生きづらさを感じる方へ

6. 感情の地図 〜EQナビゲーターが届ける“心の航海術”(休止中)~感情と向き合う「心の航海術」を発信中

7. 女性起業家×アドラー心理学(準備中)

 

高齢親の囲い込み解消コンサルタント 白岩俊正、公認会計士・税理士です。

 

高齢になって認知症や病気が進んで判断力や思考力、行動力が落ち子どもたちの介護を受けるようになった親を、子どもたちの一人が囲い込み、他の子どもたち(きょうだい)に会わせないようにしている方のご支援をしています。

 

 

自己紹介など

1. 自己紹介

4.無料オンライン相談(30分)を受付しております(2025/7時点)。詳しくは以下のホームページをご覧ください。

 

親を独占するきょうだいに対する憎しみとの向き合い方

―「会えない怒り」と「会いたい気持ち」のはざまで―

 

「親に会いたい。でも、あのきょうだいの顔を見ると、怒りがこみ上げる。」

 

これは、高齢の親が一人の子どもによって囲い込まれ、他のきょうだいが自由に会えなくなっている家庭で、しばしば聞かれる心の叫びです。
 

公認会計士・税理士として相続実務に携わりながら、「高齢親の囲い込み問題」に向き合ってきた私は、この問題に悩む多くの方とお話ししてきました。

 

この記事では、親を独占するきょうだいに対する「憎しみ」という感情にどう向き合えばよいのか。
冷静に、でも心に寄り添いながら整理していきたいと思います。

 
 

 

なぜ「憎しみ」が湧いてくるのか? その感情の正体

 

きょうだいに対する怒りや憎しみは、ただの「嫉妬」や「競争心」ではありません。
それはもっと深い、関係の遮断という体験から生まれています。

 

たとえば、こんな状況を想像してください。

  • 長年連絡を取り合っていた母親に、急に電話がつながらなくなった
  • 認知症の兆候が出ているのに、介護の状況を全く教えてもらえない
  • 面会に行こうとすると、「母が会いたがっていない」と一方的に言われる
  • 実家に行っても玄関すら開けてもらえない

こうした経験を重ねると、私たちは次第に「きょうだいに奪われた」「親子関係を壊された」と感じ始めます。
そして、その苦しみの矛先が、親を独占するきょうだいへの憎しみとなって現れるのです。

 
 

憎しみを抑え込もうとしないでください

 

「こんなこと思ってはいけない」

「もっと冷静にならなきゃ」
 

そう思って感情を押し殺す方も多くいます。でも、憎しみを感じるのは自然なことです。

なぜならそれは、愛しているからこその痛みだからです。

 

親に会えないことが苦しい。
親がどうしているのか分からないのが不安。
何より、「親と自分の絆」が勝手に遮られたことが、つらい。

 

このつらさの裏返しが「怒り」であり、「憎しみ」なのです。

感情を無理に抑え込むのではなく、「私はいま、こういう気持ちなんだ」と認めてあげてください。
誰かに話すこと、紙に書き出すことも有効です。感情の出口をつくってあげることが、まずは大切です。

 
 

 

では、憎しみをどう扱うか?

 

感情を認めたあと、次に考えたいのは「その憎しみとどう付き合うか」です。
 

ここで重要なのは、憎しみを行動原理にしない、ということ。

憎しみに任せて相手を責めたり、強引に親と接触しようとすると、相手はますます防御的になります。
 

結果として、親との距離はさらに遠のいてしまいます。

 

では、どうすればいいのか?

以下のような「憎しみとの向き合い方」があります。

 

 

1. 「会いたい」という本音に立ち返る

 

憎しみの奥には、親に会いたいという切なる願いがあります。
そこに立ち返って、「自分はどうしたいのか」を整理しましょう。

  • 母の様子を知りたい
  • 直接声を聞きたい
  • 誕生日だけでも手紙を渡したい

このように、自分の願いをポジティブな形で言語化することが、感情の整理に役立ちます。

 

 

2. 「きょうだいと戦う」から「親に届く方法を探す」へ

 

囲い込みをするきょうだいと正面からぶつかるのではなく、親に気持ちを届ける別のルートを探す視点が重要です。

たとえば、

  • 親宛ての手紙を送る
  • 地元の民生委員や包括支援センターに状況を伝える
  • 弁護士を通じて、意思確認や安否確認を求める

など、「直接対決以外のアプローチ」を考えることで、無力感から脱するきっかけになります。

 

 

3. 専門家のサポートを借りる

 

感情がどうしても抑えられず、日常生活に支障をきたしている場合、心理カウンセラーや弁護士・士業の専門家に相談することも選択肢の一つです。

親子関係・きょうだい関係に伴う感情は、とても複雑です。
一人で抱え込まず、「話していい場所」「整理できる場」を持つことが大切です。

 

 
 

 

親もまた、板挟みの中にいるかもしれません

ここで少し視点を変えてみましょう。

 

親は、なぜ自分に会わせてくれないのか。
本当に「会いたくない」と思っているのか。

 

現実には、親自身がきょうだいの影響下にあって、本音を言えない状況も少なくありません。

 

  • 認知症や体調不良で判断力が落ちている
  • 特定の子どもに依存してしまっている
  • 他のきょうだいに対して気まずさや罪悪感がある

 

こうした状態では、親自身が「他の子に会いたい」と言えなくなってしまうこともあります。

だからこそ、親の尊厳を守る形でアプローチすることが重要なのです。

 

 

最後に:あなたの愛は、きっと親に届いています

 

会えない日々が続くと、「自分の存在が忘れられていくのではないか」という不安に襲われることがあります。

 

でも、忘れないでください。

あなたが親を思い、会いたいと願い、苦しみながらも行動を起こそうとしているその気持ちは、紛れもなく「愛」です。
そしてその愛は、きっと何らかの形で、親に届いています。

 

たとえ直接会えなくても、手紙を書き続ける。
弁護士に手を借りて安否を確認する。
静かに、でも諦めずに関わり続ける。

 

そうした行動の積み重ねが、未来を変える可能性を生み出します。

 

 

 

「親は家族みんなのもの」という信念を忘れずに

 

きょうだいの誰かが親を独占してしまうと、心は深く傷つきます。
 

でも、「親は家族みんなのもの」という視点を失わないでください。

あなたにも、親とつながる権利があります。
その思いを正しく届ける方法は、必ずあります。

 

そして、怒りや憎しみと向き合うことは、あなた自身の心の回復にもつながります。
どうか一人で抱え込まず、必要な支援を受けながら、自分と親との絆を大切に守っていってください。

 

 

必要であれば、この記事をもとにした相談やサポートも承っています。
あなたと親との再会が、少しでも早く実現することを心から願っています。

 

 

 

ブログのご紹介

ブログ主宰 しらいわ は以下のブログも作成しています。併せてご覧ください。

1. 自己愛性ハラスメント対策室  ~ 感情的な人に振り回されている方向け~

2. 高齢親の囲い込み 解放アドバイザー  ~ 介護が必要になった高齢親が自分以外のきょうだいに囲い込まれて会えなくなった方へ~

3. 家族心理学・家族療法スクール オンライン ~ 家族関係に悩む方や支援職のための学びの場。家族との距離の取り方や関係性の見直しに役立つ知恵を、心理学の視点から発信

 

4. あなたのメンタルを守りたい (休止中)~心が少し軽くなるメンタルケアの情報を発信中~

5. インナーチャイルド解放コーチ しらいわとしまさ (休止中)幼少期の心の傷が未処理のため大人になっても生きづらさを感じる方へ

6. 感情の地図 〜EQナビゲーターが届ける“心の航海術”(休止中)~感情と向き合う「心の航海術」を発信中

7. 女性起業家×アドラー心理学(準備中)

 

高齢親の囲い込み解消コンサルタント 白岩俊正、公認会計士・税理士です。

 

 

高齢になって認知症や病気が進んで判断力や思考力、行動力が落ちて、子どもたちの介護を受けるようになった親を、子どもたちの一人が囲い込み、他の子どもたち(きょうだい)に会わせないようにしている方のご支援をしています。

 

自己紹介など

1. 自己紹介

 

4.無料オンライン相談(30分)を受付しております(2025/7時点)。詳しくは以下のホームページをご覧ください。

 

本当は“誰に”怒っているのか?感情の整理法――怒りの奥にある「真のターゲット」を見つめる

 

導入:怒りの理由が自分でもわからないとき

 

「なんであの人にこんなに腹が立つんだろう」
「今朝の一言が許せない。でも本当にそれだけが理由?」

 

そんなふうに、怒りに飲み込まれてしまうことは、誰にでもあるものです。
 

特に家族間のトラブルや、感情のもつれが絡んだ場面では、「怒りの矛先」が本来向かうべき相手とは別のところに飛んでしまうことがあります。

 

この記事では、
「本当は誰に怒っているのか?」
という問いを手がかりに、怒りの正体を探り、感情を整理する方法をお伝えします。

 

 

 

 

なぜ「怒りの的」がずれるのか?

 

怒りという感情は、表面的には「今、目の前にいる相手」に向かっているように見えても、実は別の人物や出来事に対する怒りの代理表現であることが多々あります。

 

たとえば:

  • 職場で上司に理不尽に叱られた → 家に帰って配偶者に八つ当たり
  • 兄に親を囲い込まれて悔しい → 無力な自分に腹が立つ → でもそれを認めたくない → 弁護士や第三者に苛立ちをぶつける

このように、怒りの「矛先」がズレる理由には、次のような心理的メカニズムがあります。

 

1. 怒りの“本丸”が怖い・手が出せない存在だから

 

たとえば親、上司、きょうだいなど、力関係で自分より上にある存在に対しては、怒りを直接ぶつけるのが難しいと感じやすいものです。

心理学では、これを「置き換え(転位)」と呼びます。
本当は親に怒っているのに、それを認めると罪悪感が出てしまう。
だから無意識に、自分が怒っても問題が起きにくい「別の誰か」を選んで怒ってしまうのです。

 

2. 怒りの下に、もっと深い感情が隠れている

 

怒りという感情は、しばしば“感情のふた”として使われます。
怒りの奥には、次のような感情が潜んでいることがあります:

  • 悲しみ:「わかってもらえなかった」
  • 不安:「これからどうなるのか怖い」
  • 無力感:「どうせ何も変えられない」
  • 愛情の欠乏感:「もっと大事にされたかった」

こうした感情を見つめるのは、時にとても痛みを伴います。
だからこそ、怒りという強いエネルギーでそれを覆ってしまうのです。

 

 

 

 

 

感情整理の第一歩:「誰に」怒っているのかを問う

 

怒りを感じたとき、次のような問いを自分に投げかけてみましょう。

  • 私は本当に、この人に怒っているのか?
  • この怒りの“火種”は、いつからあった?
  • 今の出来事が、過去のどんな体験を思い出させる?
  • 本当は誰に「わかってほしかった」と思っている?

 

この問いはシンプルですが、深く掘り下げると強力な気づきをもたらします。

 

具体例:親を囲い込んだ兄への怒りのケース

 

ある相談者の方は、「兄が親を囲い込んで会わせてくれない」と憤っていました。
たしかに、兄の行動は一方的で不適切なものでした。

 

しかし、その怒りを深く見つめていくと、実はこんな感情が隠れていたのです。

 

「母は、私より兄の言うことばかり聞いてきた。私はずっと我慢していた」
「母に一度でいいから、『あなたの気持ちもわかる』と言ってほしかった」

 

つまり、本当は母親に理解してもらえなかった悲しみや寂しさが、怒りとなって兄に向かっていたのです。

この気づきを得たことで、相談者の方は「兄を攻撃すること」よりも、「母への思いを自分の中で整理すること」に焦点を移すことができました。

 
 

 

怒りの感情を健全に扱う3つのステップ

 

怒りを無理に消そうとすると、逆に抑圧された怒りが別の形で爆発します。
大切なのは、怒りのエネルギーを「自分のために使う」こと。

 

以下の3ステップで整理してみてください。

 

 

ステップ1:感情をそのまま書き出す

 

紙でもスマホでもOKです。
怒っている理由を、思いつくままに書き出してみましょう。誰にも見せる必要はありません。

ポイントは、「〜べき」「どうしてわかってくれない」という思いを遠慮なく吐き出すこと。
これは、感情の「見える化」です。

 

 

ステップ2:「誰に」「何を」求めていたのかを探る

 

次に、自分がその相手に何をしてほしかったのか?を考えます。

  • わかってほしかったのか?
  • 認めてほしかったのか?
  • 守ってほしかったのか?
  • 自由にしてほしかったのか?

自分の本当の願いに気づくことで、怒りの裏にある「希望」や「痛み」にも触れられます。

 

 

ステップ3:その願いをどう叶えるか、自分に問い直す

 

たとえば「母にわかってほしかった」という思いがあったとします。
それがもう難しいなら、「今の自分が自分を理解してあげる」ことができます。

  • セラピーを受ける
  • 同じような経験を持つ人と語る
  • 手紙にして、自分宛に書く(相手に出さなくてよい)

怒りのエネルギーを、「自分の心を整える行動」に転換する。
これが、感情に振り回されないための力になります。

 
 
 

おわりに:怒りは、自分を守ろうとする力

 

怒りは、決して悪い感情ではありません。
それは、あなたの「大切にされたい」という願いの表れでもあります。

ただ、そのエネルギーの矛先が間違うと、自分自身も相手も傷つけてしまう。
 

だからこそ、「本当は誰に怒っているのか?」という問いを持ち、感情の整理をしていくことが大切なのです。

あなたの怒りの奥にある「本当の声」を、ぜひ大切に聴いてあげてください。
その声に寄り添えるようになれば、怒りに振り回される人生から一歩自由になれるはずです。

 

 

 

 

ブログのご紹介

ブログ主宰 しらいわ は以下のブログも作成しています。併せてご覧ください。

1. 自己愛性ハラスメント対策室  ~ 感情的な人に振り回されている方向け~

2. 高齢親の囲い込み 解放アドバイザー  ~ 介護が必要になった高齢親が自分以外のきょうだいに囲い込まれて会えなくなった方へ~

3. 家族心理学・家族療法スクール オンライン ~ 家族関係に悩む方や支援職のための学びの場。家族との距離の取り方や関係性の見直しに役立つ知恵を、心理学の視点から発信

 

4. あなたのメンタルを守りたい (休止中)~心が少し軽くなるメンタルケアの情報を発信中~

5. インナーチャイルド解放コーチ しらいわとしまさ (休止中)幼少期の心の傷が未処理のため大人になっても生きづらさを感じる方へ

6. 感情の地図 〜EQナビゲーターが届ける“心の航海術”(休止中)~感情と向き合う「心の航海術」を発信中

7. 女性起業家×アドラー心理学(準備中)

 

高齢親の囲い込み解消コンサルタント 白岩俊正、公認会計士・税理士です。

 

 

高齢になって認知症や病気が進んで判断力や思考力、行動力が落ちて、子どもたちの介護を受けるようになった親を、子どもたちの一人が囲い込み、他の子どもたち(きょうだい)に会わせないようにしている方のご支援をしています。

 

自己紹介など

1. 自己紹介

 

4.無料オンライン相談(30分)を受付しております(2025/7時点)。詳しくは以下のホームページをご覧ください。

 

 

「親に会いたい」と言えない自分を責めていませんか?

――親の囲い込みに苦しむあなたへ、心の声を取り戻すために

 

 

はじめに:

 

本当は、ただ「親に会いたい」と言いたいだけなのに

 

「もう何年も会っていない」
「元気にしてるか、顔を見て確かめたいだけなのに」
「でも、どうしても言えない。連絡すら取れない」

 

親のことが気になって仕方ないのに、会いたいという一言が言えない。
そのことで、自分自身を責めている方がいます。

 

・どうして何もしないまま時間だけが過ぎていくのか
・なぜ、きょうだいに言い出せないのか
・親に連絡することすら、なぜこんなに怖いのか

 

今回は、こうした「親に会いたいのに言えない自分」を責めてしまう方に向けて、その背景にある心理と、心の負担を少しでも軽くするための視点を、高齢親の囲い込み支援の専門家としてお伝えします。

 

 

 

なぜ「親に会いたい」と言えないのか?――その背後にある、あなたの“優しさ”と“孤独”

 

多くの方は、「言えない」自分を責めます。
 

「きょうだいに遠慮してるだけなんて、情けない」
「もっと強く言えばよかった。行動すればよかった」
「親に対して冷たい人間なんじゃないか」

 

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
あなたが“言えなかった”のには、ちゃんと理由があります。

 

それは、あなたが「家族のことを大切に思っていた」からです。

たとえば、親と同居している兄や姉が、親を囲い込んでいると感じたとしても、
 

「もしかしたら私の勘違いかもしれない」
「直接的に責めるようなことは言いたくない」
「親に迷惑をかけたくない」
――そんな風に、自分の中の“思いやり”がブレーキをかけるのです。

 

身内だからこそ遠慮してしまう。
それは、あなたの“やさしさ”の証です。
それを、どうか「弱さ」だと決めつけないでください。

 


 

囲い込みという見えない壁――「親と自由に会えない」という現実が、心を麻痺させる

 

高齢親の囲い込みとは、一部のきょうだいが親の意思を盾にして、他のきょうだいとの接触を断つ、または著しく制限する行為をいいます。

 

「親が会いたくないと言ってる」
「体調が悪いから」
「今は落ち着いてるから連絡しないでほしい」

 

こうした言葉の裏に、実は不自然な支配や孤立がある場合、外側からは非常に見えづらいものです。
そして、親本人からも本音が聞き出せないとなると、“確信の持てない違和感”だけが、あなたの中に残ります。

 

・「もしかして…」という不安
・でも「断定できない」もどかしさ
・きょうだいを疑いたくないという葛藤

 

この3つが絡み合うと、心は麻痺します。
感情の整理がつかず、「行動できない」「言えない」という状態が続くのです。

 

 

 

あなたの「会いたい」は本物です――沈黙の裏にある、深い家族愛

 

こうした心理的圧迫の中で、それでも心の奥では「会いたい」と思い続けているなら――

それは、紛れもなく、親への愛情の表れです。

 

たとえ行動に移せなくても、
たとえ言葉に出せなくても、
「会いたい」と思い続けていること、

それ自体に価値があります。

 

あなたの思いは“本物”です。
他の誰がどう言おうと、親ともう一度顔を合わせたいと思うその気持ちは、すでに十分に、親を思う証です。

 

そして重要なのは、「過去に行動できなかった自分」を責めるのではなく、「今の思いをどう扱ってあげるか」に意識を向けることです。

 

 

 


 

「言えなかった私」を、まず認めてあげる――感情を押し殺してきたあなたへ

 

ここで、こんな問いを自分に向けてみてください。

 

「私は、なぜ言えなかったのだろう?」

 

この問いに、正解はありません。
でも、少し時間をかけて思い出してみてください。

 

・家族に波風を立てたくなかった
・親が混乱するのが嫌だった
・今のきょうだい関係を壊したくなかった

 

もし、こうした理由が出てきたとしたら――
それはすべて、あなたの“家族を思う気持ち”だったのです。

 

だからこそ、まずは「言えなかった私」に対して責めるのではなく、「よく頑張ってきたね」と、労ってあげてください。

沈黙は、愛のかたちの一つでもあります。

 


 

誰にも話せない苦しさと孤立――あなたが一人で抱えているものの重さ

 

囲い込みの問題に直面している方に共通するのは、“誰にも話せない”という孤独です。

 

・きょうだい関係のことだから、他人には言いづらい
・親のプライバシーの問題でもある
・恨みごとのように受け取られたくない

 

そうして、あなたの「本音」はどんどん口にできなくなっていきます。
その結果、自分自身の気持ちがわからなくなってしまう方も多くいます。

感情は、共有できないままにすると、やがて「自分が悪いのではないか」という方向に向かってしまいます。
 

でも、本当にそうでしょうか?

 

あなたが抱えているのは、
単なる家族の不和ではなく、
「会いたいのに会えない」

という重大な心の断絶です。

 

それを、どうか一人で抱え込まないでください。

 

 

 

 

少しずつ、自分の気持ちを取り戻すために――今日からできる小さなステップ

 

では、どうすればよいのでしょうか?

解決策は一つではありませんが、まずは次のような「心の確認作業」から始めてみてください。

 

  1. 「私は親に会いたいと思っている」
     → 書き出してみるだけでもいいです。
  2. 「今まで言えなかったのは、○○だったから」
     → それを否定せず、そのまま受け止めること。
  3. 「本当に誰にも話せないままでいいのか?」
     → 相談できそうな相手がいるか、考えてみる。

 

このようにして、自分の感情を整理していくと、少しずつ「今の自分にできること」が見えてきます。

たとえば、

 

・信頼できる専門家に相談する
・自分と同じような経験を持つ人の話を聞く
・記録として手紙や日記に思いを残す

 

こうしたステップが、心の整理と回復のきっかけになります。

 

 

 

おわりに:

 

あなたの「親に会いたい」は、誇りにしていい気持ちです

最後にもう一度お伝えしたいのは、あなたが「親に会いたい」と思っていること自体が、すでに“愛”であるということです。

 

囲い込みの渦中では、言葉も気持ちも奪われていきます。
 

でも、あなたの内側に残っている「本音」は、誰にも消すことはできません。

どうかその声を、大切にしてください。
 

そして、必要なときには、遠慮なく助けを求めてください。
私たちは、そうした声に寄り添うために、ここにいます。

 

 

 

 

 

 

電子書籍 Amazon Kindleのご紹介

当ブログの主宰者 白岩俊正 は電子書籍も出しております。Amazonでお読みいただけますので、ぜひご覧になってください。

 

 

 

ブログのご紹介

ブログ主宰 しらいわ は以下のブログも作成しています。併せてご覧ください。

1. 自己愛性ハラスメント対策室  ~ 感情的な人に振り回されている方向け~

2. 高齢親の囲い込み 解放アドバイザー  ~ 介護が必要になった高齢親が自分以外のきょうだいに囲い込まれて会えなくなった方へ~

3. 家族心理学・家族療法スクール オンライン ~ 家族関係に悩む方や支援職のための学びの場。家族との距離の取り方や関係性の見直しに役立つ知恵を、心理学の視点から発信

 

4. あなたのメンタルを守りたい (休止中)~心が少し軽くなるメンタルケアの情報を発信中~

5. インナーチャイルド解放コーチ しらいわとしまさ (休止中)幼少期の心の傷が未処理のため大人になっても生きづらさを感じる方へ

6. 感情の地図 〜EQナビゲーターが届ける“心の航海術”(休止中)~感情と向き合う「心の航海術」を発信中

7. 女性起業家×アドラー心理学(準備中)