公会計の動向 -46ページ目

外為特会の19年度運用収入は4.3兆円

 時事ドットコムが11月10日に掲出した「運用収入、過去最高の4.3兆円=07年度の外為特会-財務省」は、財務省が10日に発表した19年度の外国為替資金特別会計(外為特会)の運用収入が、4兆2703億7600万円と、公表を始めた14年度以降で最高になったと報じる。運用利回りは4.32%と、前年度比で0.32%上昇しており、米国債など高利回りの外貨建て証券が寄与して、運用益が膨らんだとのこと。また、保有する外貨証券の構成割合を初めて公表しており、19年度末時点で国債が68.2%を占め、満期別では、1年超5年以下が46.4%と最も多いとか。

国有物品の貸与対象の拡大

 時事は11月2日に「国の研究開発機器を開放=中小企業支援、財政支出なし-経産省」を掲出。

 記事は、経済産業省が、国が委託研究事業で購入し、自治体の公設試験場などに貸与している実験・検査用機器などの利用を一般企業に開放すると報じる。国有財産の有効活用が狙いで、新たな財政支出を伴わず中小企業の新商品開発を支援できるのが特徴で、20年度中にも利用希望の多い約200機器を開放すると記事は伝える。対象は、国が地域の新産業創出を目的に、地域企業と公設試験場などの共同事業体に委託した研究開発事業のための実験用機器で、委託事業の終了後は、貸与の形で試験場で保管されていることが多いとか。これらの機器は、新商品開発などに利用価値が高く、以前から民間企業の利用希望が多かったが、「貸付物品は転貸してはならない」という国の規則がネックとなり、試験場としては断らざるを得なかったとのこと。このため機器が活用されず、廃棄されるケースも目立っていたとか。

最低制限価格を下回る入札の増加を問題視する発想

 毎日jp和歌山ページは11月5日に「仁坂知事:新入札制度で失格増加「業界は冷静に」 今月改めて周知図る /和歌山」〔最上聡〕を掲出。

 記事は、和歌山県の仁坂吉伸知事が4日の記者会見で、6月から始めた新入札制度下で、最低制限価格を下回り失格となる入札が増えているとし、「業界団体の関係者と直接会い、もっと冷静にやってもらえるよう話したい。他府県と比べ公共事業が目立って減っているわけではない」と語ったと報じる。県技術調査課によると、5000万円未満の工事で最低制限価格を下回り自動失格となった入札は、9月末現在で284件あり、5000万円以上の工事で調査基準価格を下回り、調査のうえ失格となったのが5件で、双方合わせた全体の入札件数の約5割になるとのこと。最低制限価格を公表していた前制度での19年度は、下回ったのは2%だったとか。仁坂知事は「最低制限価格の公表は、そこに応札が集中して業界が疲弊し、ダンピングを公認しているようなもの。制度の基本設計は変えないが、業界と意見交換し、変えるべき点があれば変更していく」と話したとか。県は今月中旬、県内各地で開催する建設事業者を対象とした融資制度の説明会で、改めて新入札制度について周知する機会を設けるとか。

年金・健康保険福祉施設整理機構が3年で201施設を売却

 共同通信サイトが10月28日に掲出した「年金施設売却、200件突破 整理機構」は、公的年金と健康保険の保険料で建設した福祉施設などを整理、売却する独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」が28日、発足から約3年の今月10日現在で、国から譲渡された302施設のうち、3分の2の201施設を売却したことを明らかにしたと報じる。売却額は1117億円で、国からの譲渡時の1・3倍となっていて、同機構は「譲渡時を上回る価格で売却しており、使命を果たせていると思う」としていると記事は伝える。

公的資金枠を10兆円に拡大

 東京新聞は10月27日に「 緊急対策、きょうにも政府発表」〔中日新聞〕を掲出。

 記事は、麻生太郎首相が26日夜、都内のホテルで中川昭一財務・金融担当相と会い、緊急市場安定化策のとりまとめを急ぐよう指示したと報じる。金融機関に公的資金を注入する「金融機能強化法改正案」に基づく資金枠を、2兆円から10兆円に拡大する案が軸とみられると記事は伝える。先週末の東京株式市場で平均株価が急落しており、金融機関の保有株式含み損発生による貸し渋り拡大が懸念されていて、政府は公的資金枠拡大で、金融システム安定に万全を期す姿勢を金融市場に示すとのこと。中川担当相は麻生首相との会談後、安定化策について「できるだけ早く出したい」と記者団に述べたとか。公的資金枠拡大のほか、銀行等保有株式取得機構による買い取り再開などを盛り込み、早ければ株式市場が再開する27日にも発表し、11月15日にワシントンで開催される緊急首脳会合(金融サミット)に向けて金融市場安定を急ぐ考えとのこと。同改正案は、景気後退に伴い中小・零細企業への貸し渋りが行われないよう、予防的に金融機関の自己資本を増強するのが目的で、資金枠は、今年3月末に期限が切れた旧強化法と同様、当面は2兆円規模とする方向で検討が進められてきたとか。しかし、金融機関が企業向け融資回収に走る恐れが出ていたとの由。

防衛力整備部門を一元化

 時事は10月25日に「装備品選定、内局に新組織=10年度から一元化-防衛省方針」を掲出。
 記事は、防衛省が、陸海空各幕僚監部と内部部局(内局)にそれぞれ置かれている防衛力整備部門を一元化し、内局に新たな組織を設置する方針を固めたと報じる。22年度の統合を目指す考えで、近く取りまとめる「組織改革に関する基本的考え方」に盛り込むとのこと。新組織には多数の自衛官(制服組)が入ることになり、内局官僚(背広組)との一体化が進みそうと記事は評する。戦車や戦闘機、艦船など主要装備品の選定は現在、陸海空各幕僚監部の担当部署が独自に計画を作成し、内局との調整を経て決定されているが、この方法では、陸海空各自衛隊の予算配分が硬直化するという縦割りの弊害が生じていたとか。政府の防衛省改革会議は7月にまとめた報告書で、防衛力整備部門の整理・再編について「一元的に取り扱う新たな整備部門を創設する」よう提言しつつ、制服組に一元化自体への抵抗感が根強かったことから、新組織の具体的な在り方に関しては「さらに検討する」としていた経緯がある。

京都府の不適切支出は14万分の300

 読売は10月24日に「京都府、5年で不正出張1万2000件」を配信。

 記事は、会計検査院の調査で12道府県の不正経理が発覚した問題で、京都府が14~18年度に不正と指摘された出張が約1万2000件に上ることがわかったと報じる。不正が指摘された事業費約9740万円のうち、「旅費」が約8割の7829万円を占めていたとのこと。府によると、調査対象となったのは、旅費関係が約24万件(約13億7500万円)で、府単独事業の出張に流用したり、補助対象外の国の研修への出張旅費に使われたりしていたとか。また、不正額が1911万円とされていた消耗品は約14万6000件について調査が行われ、このうち約360件で予算を執行した翌年度に納入が行われるなどしていたとのこと。

介護職員の待遇改善で保険料の激変緩和措置

 東京新聞は10月23日に「介護保険料抑え報酬増 1200億円 基金創設へ」を掲出。

 記事は、政府、与党が22日、介護職員の待遇改善を図るに当たって来年度に介護報酬の引き上げが見込まれることから、それに伴う保険料が急激にアップするのを避けるため、1200億円規模の基金を創設し、保険料上昇分を補てんする方針を固めたと報じる。報酬アップにより、介護職員約80万人(常勤換算)の月給が2万円程度増えることを期待しており、人手不足が深刻な介護業界の人材確保を図りたい考えで、政府、与党が月内にまとめる追加経済対策に盛り込まれる見通しと記事は伝える。3年に1度の介護報酬改定の年に当たる21年度と22年度の2年間について、介護保険制度を運営する市区町村などは、基金の活用で保険料の急上昇を抑えることが可能になるとのこと。事業者に支払われる介護報酬は制度開始の12年度以降、過去2回は連続して引き下げられており、それに伴う収益悪化や低賃金による人手不足で、事業者からは職員の待遇改善のために引き上げを望む声が強いとか。ただ、65歳以上の保険料は、12年度の全国平均で月額2911円から、給付費の増大に伴って18年度には4090円と改定のたびに上昇しており、仮に介護報酬を5%引き上げると、単純計算で保険料が月に200円増えるため、高齢者らからの反発が予想されていたとの由。

愛知県は第三者機関を設置へ

 東京新聞は10月20日に「愛知県、裏金調査組織を設置へ 第三者機関は数日中に」〔中日新聞〕を掲出。

 記事は、国の補助金に絡む愛知県の不正経理問題を受け、神田真秋知事が20日の定例会見で、全庁的に裏金を含めた不正経理の実態を明らかにするため、西村真副知事をトップとする調査組織を同日夕に設置することを明らかにしたと報じる。再発防止に向け、弁護士や公認会計士など外部の専門家3人程度による第三者機関を数日中に設ける意向も表明したとか。今回、会計検査院の指摘から明らかになった裏金は、物品購入を装って納入業者にプールした「預け金」の2千万円で、ほかに県費でも預け金があったことが確実視されており、神田知事は「預け金は広い意味で裏金であり、大いに反省しないといけない」と釈明しているとか。県のこれまでの内部調査には限界があったとして、「事実関係の究明はもちろん、引き起こした原因を把握した上で、しっかりと再発防止に取り組まなければならない」と語ったとのこと。県幹部ら23人でつくる調査チームは、裏金の温床となっている預け金などの物品購入関連の事務費と、不正の横行が発覚した出先機関を重点的に調べ、第三者機関は調査チームに意見を述べて、調査を客観的、中立的なものにする役目を担うとともに、再発防止に向けた仕組みづくりのための助言をするとのこと。これまでに裏金が発覚した名古屋市や岐阜県も、役所外部メンバーによる第三者機関を設けていたとか。

国交省が公用車見直しで25億円のコスト削減

 朝日は10月17日に「公用車4分の3、運転手半減 国交省、批判受け見直し」を掲出。

 記事は、談合疑惑や保有台数の多さで批判を受けた公用車の見直し策を国土交通省が16日に発表し、これによると、台数の4分の1減、運転手つき契約の半減などで年間25億円以上のコスト削減を見込んでいると報じる。出先の反発が強かったが、改革姿勢を強調したい本省側が押し切ったと記事は伝える。国交省は出先機関や本省に計4123台の公用車を抱え、うち管理・運転業務を民間に委託している運転手つきの車が2656台に上っており、朝日新聞の調査では保有台数は農林水産省(7828台)に次ぎ中央省庁2番目で、運転手つきは他省庁の合計約400台をはるかに上回り突出しているとのこと。国交省によると、近距離の移動はできるだけ公共の交通機関を使い、部局ごとに所有していた車を共用化するなどして、22年度までに全体の23.4%にあたる963台を削減するもので、運転手つき契約は2656台から1284台(48.3%)に減らすとのこと。667万円のトヨタ・クラウンを筆頭に1353台ある300万円以上の高級車は568台を削減対象に入れ、634台はより安い車種に切り替えるとか。運転手つき契約の半減で年間20億円以上、台数の削減や車種変更で同約5億円の出費を減らせるとか。春田謙事務次官は「税金を使って仕事をしているのだから、むだな使い方があったのではないかということは反省しなければならない」と述べたとか。