公会計の動向 -48ページ目

20年度補正予算は成立の見通し

 毎日は10月7日に「補正予算案:8日にも衆院通過 民主が採決に応じる方針」〔上野央絵、犬飼直幸〕を掲出。

 記事は、民主党が、20年度補正予算案について、8日の衆院本会議での採決に応じる方針を固めたと報じる。民主党幹部が6日夜、「8日の採決に応じる」と明言したもので、一方で民主党は年金記録改ざん問題などに関する衆院予算委員会での集中審議実施も要求しており、与党側も応じる意向で、与党幹部は「8日に必ず採決できるとは言えないが、9日の採決は確実だ」と見通しを示していて、補正予算案の週内の衆院通過は確実な情勢と記事は伝える。政府・与党は、補正予算案の衆院通過後、参院で14日から3~4日間審議して成立させたい意向であり、民主党が週内の衆院通過を容認したことで、野党が多数を持つ参院での審議も順調に進むとの見方が与党内で出ているとか。ただ補正予算案への賛否については、6日の民主党幹部会でも小沢一郎代表に一任し、結論を持ち越しているとの由。

公営公庫の貸倒引当金12.5%は高すぎるとの議論

 毎日は10月5日に「<財務省>公営公庫から数千億円…定額減税などの財源に検討」〔清水憲司〕を掲出。

 記事は、財務省が、旧公営企業金融公庫の積み立ててきた引当金(約1兆2000億円)を数千億円取り崩し一般会計に繰り入れる検討に入ったと報じる。21年度からの基礎年金の国庫負担(現行3分の1)の2分の1への引き上げ(年間2.3兆円)や、政府の総合経済対策に伴い年度内に実施する定額減税の財源の一部などに活用するとのこと。公営公庫は政策金融機関改革の一環で10月に廃止され、自治体の共同出資で新設される「地方公営企業等金融機構」に衣替えしており、公庫が金利上昇に備え積み立ててきた「債券借り換え損失引当金」(総額3兆4000億円)も新機構が引き継いだが、その際、公庫時代の債権・債務を管理する「旧勘定」に1兆2000億円を、新機構の債権・債務を管理する「新勘定」に2兆2000億円を振り分けたとのこと。財務省が目を付けたのは旧勘定の1兆2000億円で、旧勘定の引当金は融資残高に対する12.5%を基準に積み立てられているが、財務省は「国の財政投融資資金(財投)の引き当て水準(融資残高の5%)に比べて過大」(幹部)と判断し、引き当て水準を5%に引き下げれば約7000億円が不要になるとして、少なくとも3000億円程度は取り崩したい考えとか。ただ、総務省や地方の反発は必至で、09年度政府予算編成に向けた調整は難航しそうと記事は伝える。

自治体は国債を買っている

 読売は10月2日に「自治体の公金管理、ペイオフ解禁で預金→国債など」を掲出。

 記事は、衆院調査局が2日、都道府県と政令市など全国97自治体を対象に調査した公金の運用状況を発表したと報じる。地方自治体が公金の運用先を安全な当座預金から、少しでも利回りのいい債券などに移す傾向にあることが明らかになったと記事は評する。全額保護される代わりに利子がつかない当座預金(決済性預金含む)の割合は16年3月末の4・7%から、17年4月のペイオフ(破綻した金融機関からの預金払い戻し保証を元本1000万円とその利子に限る措置)凍結全面解除を挟み、18年3月末にはいったん19・1%まで急増し、その後、一転して20年3月末には11・3%に低下しており、逆に、利子がつく普通預金は16年3月末の29・5%から18年3月末に5・9%に急減したものの、20年3月末には11・5%と当座預金を上回ったとのこと。一方、預金より利回りがいい国債など公共債の割合が16年3月末の14・2%から20年3月末に18・4%へ、外貨預金や外国債など「その他運用」が16年3月末の19・9%から20年3月末に26・9%へと上昇したとか。

民主党が外為ドル資産の減額を検討?

 日経は10月2日に「「外貨準備高、10年で半分に」 民主金融対策チーム」を掲出。

 記事は、民主党の金融対策チームが2日、財務省を視察し、政府が約100兆円のドル建て資産を抱えている外貨準備の運用方法を巡って意見交換し、視察後に記者会見した同チーム座長の大塚耕平参院議員が「約10年かけて、外貨準備の残高を半分ぐらいに減らすことをめざすべきだ」と指摘したと報じる。同省に外貨準備の内訳などの情報開示の強化を求めるとともに、外貨準備の一部が予算編成に活用できる「霞が関埋蔵金」になり得るとの考えを示したと記事は伝える。


 意味不明な議論。負債見合いで形成しているドル資産であることを分かっているのかな。そして、この資産を毎年5兆円ずつ取り崩すことがドル安・円高を招く効果があることも承知の上のことなのかな。

補正予算成立は12日以降

 東京は10月3日に「補正予算「9日成立・解散」断念 総選挙、ずれ込みへ」を掲出。

 記事は、衆院解散・総選挙の日程が2日、与党が想定していた「10月21日公示-11月2日投票」からずれ込む見通しになったと報じる。20年度補正予算案審議の日程をめぐる与野党協議が不調に終わり、与党が目指してきた9日の補正予算成立-衆院解散は断念に追い込まれたためで、与党では、1、2週間程度ずれ込むとの観測が広がっているとか。麻生太郎首相は2日午前の参院本会議で「衆院解散という政局より景気対策などの政策を実現したい」と強調しており、夜には官邸で記者団に「補正予算は成立させる」と明言したとのこと。一方、与野党は午後の衆院予算委員会理事会で、補正予算案審議を6、7両日行うことで合意したものの、自民党が8日の委員会採決も提案したのに対し、野党は回答を留保したとか。委員会採決の日程が決まらなかったことから、成立は12日からの週以降にずれ込む見通しになったとのこと。自民党の細田博之幹事長は2日午後のテレビ番組で、11月2日投票について「若干延びる可能性は出てきた」と指摘したとか。与党には選挙情勢が厳しいことから、年明けも含めて大幅に先送りすべきだ、とする意見もあるが、自民党幹部は年末以降まで衆院選がずれ込むことは「考えてはいない」と述べたと記事は伝える。

20年度補正予算を閣議決定

 産経は9月29日に「総合経済対策で1兆8000億円補正予算 閣議決定」を配信。

 記事は、政府が29日、総合経済対策を受けて総額1兆8081億円にのぼる平成20年度補正予算案を閣議決定したと報じる。建設国債の増発する一方、赤字国債減額することで3950億円の国債を追加発行し、財源にあてるとのこと。年度途中の国債の追加発行は、平成14年度以来で、政府は補正予算案を同日、臨時国会に提出すると記事は伝える。補正予算案では、総合経済対策として高齢者医療の円滑運営など生活者の不安解消に3518億円のほか、災害復旧・防災や学校の耐震化に7296億円を計上し、原油や原材料の価格高騰が経営を直撃している中小企業に対する資金繰り支援などで4469億円としたとか。また、道路特定財源の暫定税率が4月に失効したことに伴う自治体の減収を埋める特例交付金656億円も計上したとのこと。公共事業や中小企業への出資金など建設国債が発行可能な対象経費が約1兆1300億円あることから、1兆270億円の建設国債を発行し、6320億円は赤字国債の減額に充てるとのこと。想定より低い金利水準などで浮いた国債費7013億円を活用するほか、自民党が進める「行政の無駄ゼロ」としてイベントやレクリエーション費などで約261億円の経費を節減したとか。19年度の余剰金6319億円の半分は国債償還に充てるとのこと。

政府・日銀保有の米国住宅公社債は8兆円規模?

 日経は9月19日に「政府・日銀保有の米住宅公社債、8兆円規模 民主党が試算」を掲出。

 記事は、米政府が救済に乗り出した米住宅公社の発行した債券について、政府・日銀の保有額が8兆円規模に達することが19日に明らかになったと報じる。参院財政金融委員会が19日開いた閉会中審査で、民主党が試算を提示したもので、財務省や日銀は「金融市場に影響を与えかねない」として、個別商品ごとの保有額を公表していないものの、伊吹文明財務相が「なかなかしっかりした計算をしている」と答弁し、試算が的確であることを示唆したと記事は伝える。政府・日銀の保有規模が明らかになったのは、米国の連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が発行した債券で、2公社はともに経営危機が表面化し、米政府の管理下に置かれることになったが、この日の参院委では民主党の大久保勉氏が、米連邦準備理事会(FRB)の資料を基に、日本の公的部門と民間部門が保有する米2公社の債券が2007年6月末時点で約24兆円に上ったと指摘し、一方、日本の民間が保有する米住宅公社債は16兆1000億円との金融庁資料を用いて、差額を算出してとのこと。

リーマン破綻で国債代金の振り込みがなかった

 時事が9月22日に配信した「代金未払い、5年、10年国債も=2885億円、リーマン破綻で-財務省」は、財務省が、破綻した米証券大手リーマン・ブラザーズの日本法人、リーマン・ブラザーズ証券が落札した5年物、10年物国債で期日までに代金の払い込みがなく、計2885億円分の国債を発行できなくなったことを22日に明らかにしたと報じる。政府短期証券(FB)と2年債でも同社が落札した計1287億円分を発行できておらず、一時的な政府の歳入の欠陥は、計4172億円まで広がったと記事は伝える。

航空局が関空の救済へ動く

 日経は9月13日に「国交省、関空の救済策を検討 負債1.1兆円肩代わりなど」を掲出。

 記事は、原油高で国内航空会社の減便・撤退表明が相次ぐ関西国際空港の有利子負債約1.1兆円について国土交通省が、負債の肩代わりなど何らかの救済策を今年中にも策定する検討に入っていることを交通政策審議会の航空分科会で前田隆平航空局長が明らかにしたと報じる。関空は重い金利負担で経営が厳しく、着陸料が高止まりするなど弊害が出ており、救済策がまとまり次第、財務省と交渉を始めると記事は伝える。

法人の実質課税率39%を7年がかりで30%へ

 日経は9月14日に「27年度までに法人課税30%に下げ提言 経産省」を掲出。

 記事は、経済産業省が21年度以降の税制抜本改革に向け、初めての包括的な提言を行い、消費税率を引き上げ、国際的に高いといわれる米国を約8ポイント上回っている法人課税の実質的な税率39%を30%に下げる改革を27年度までに実施するよう求めると報じる。新興国との競争が厳しさを増す日本企業を税制面で支援するもので、同省の企業税制改革に関する研究会(座長、井堀利宏東大教授)が近く発表するとのこと。国税と地方税を合わせた法人課税の実効税率(約40%)から、研究開発減税などを差し引き、実質税率を算出したとの由。