こんにちは。
三輪みかです。
今、この本を読んでいます。
今月の課題図書なんだけれど、なかなか進まない。
今月が終わりそう・・・・
それで、読んでいて、ハっとした部分があったので、
書きますね。
その前に、
河合隼雄先生は、ご存知の人も多いと思いますが、心理学者で、臨床心理学の礎を築いた人です。
(ざっくりすぎるけれど。)
この本の中でも、臨床的な話が出てくるのが面白いです。
その中で、
「己を◯す」という話にハっとさせられました。
◯にしたのは、禁止用語に引っかかって削除されるかもしれないからです。
ことろが入ります。
原題がそうなので、ご理解くださいね。
以下、◯の部分はその文字が入ります。
その女性は、幼い時から、他人の言うことをよく聞き
自分のやりたいことを後回しにして
「己を◯して」生きてきました。
そのため、大人しい子供、いい子という評判ができて
ますますそのような生き方が身についていった、のです。(原文ママ)
ところが、大人になって就職して、
職場では 「勝手者」と言う評判が立っている、と言うことを知ったのです。
そんなはずはない!
皆のいいように、していたのに。
今後、どうしたらいいか分からない、と、
先生の元にカウンセリングを受けにきたのだそうです
この仕組み、わかりますか??
人間って、抑圧すればするほど、
それが 漏れて出てくるらしいのです。
漏れ出る?
今日は、スーパー猫の日、なので猫画像を使ってみました。
それが感情であっても、
自分の一部分であるから、
それを無かったことにすることは出来なくて
何らかの方法で、本人の気づかないところで、
それが動き出すのです。
だから、たとえば
無意識で、皆が楽しんでいるときに、場が白けることを言ってしまったり
大切な仕事があるのに、それほどにも思えないのに、体調が悪いからと早退してしまったり
他人から見ると、ここぞ、と言う時に、
唐突で、勝手に見える行動をしてしまうのです。
これが、人の心理。
抑えすぎると漏れ出るの例。
それで、思い出した話があります。
紹介を受けてカウンセリングをしたRちゃん。
知人の紹介だったのですが
「彼女はわがままなところがあるから、
そこのところをカウンセリングで変わらないかな〜?」と、一言添えられていました。
決して悪口で言っているのでは無く、
Rちゃんがその事で、生きづらくなっているように見えたので
変わると良いな、と言う気持ちのように受け取りました。
その、わがまま、と言うのは、
グループで話していて、盛り上がっているときに、
スマホを見て知らん顔する。
自分が話題の中心にならないと、つまらなさそうにして、態度も冷たくなる。
わがままとは違う気もするけれど、
知人はこれが嫌なのでした。
それで、実際お話ししてみたら
とっても腰が低くて、丁寧で、
気を使いすぎなくらい、使う人・・・でした。
「私なんて・・・、とんでもない。」
「自信もないし、言いたい事も飲み込んでしまいます。」
こんな言葉が何回も出ていましたし、
父親のお世話にしても、
娘の私がやらないと、と、とても一生懸命でした。
どうですか?
この河合隼雄先生の話と似ていませんか??
だから、彼女は、そんな風に友人に思われているなんて、
1ミリも思っていなくて、
友達付き合いの中で、言いたいことが言えない、が、彼女の悩みだったのです。
それで、3回のカウンセリングでは
良い人で居ようとして、偏りすぎている所を緩めて行きました。
その後の彼女、どうなったかを聞いたら、
「今までと何だか雰囲気がかわちゃって、グループを仕切り出したからびっくりした」、と、紹介してくれた友人が言っていました。
そして、いつも電話で愚痴っていたのが、
この先、何をやろうか・・・、という、
未来に目が行くようになって、
話していても楽しくなった、そうです。
己を○すのををやめた効果、なんでしょうね。
もう漏れ出す事で、周りを不快にさせる事は無いでしょう。
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