こんにちは。
三輪みかです。
この続き、回復期についてです。
前期、中期と進んでいくのですが、この中期。
エネルギーが枯渇して動けない状態・・・は
人によっては何年もかかります。
我が家もそうでした。
ここを通り抜けて、回復期へと向かうために必要なことを書きますね。
子どもが動き出すことを回復期、とした時に、そこに進ませるには条件が整わないといけません。
まずは心の準備として
『自我』が十分に強まっていること。
自我の概念は諸説あるようですが、ここでは
自我とは、自分が思う自分のこととします。
ここが強すぎると自信過剰となり、自己主張が強くなります。
弱すぎると自信がない状態となります。
不登校のお子さんは、自我が弱まっていて、自信のない状態なので、
ここが行動できる状態にまで強まっていることが条件となります。
それで、親としてやることは、
前回にも書いたように、
お子さんのすることを否定しないで認めてあげること。
やっていることがうまくいったり
知識や経験が増えることは、自我の強まりに役立つので、
ゲームの世界でうまくやれている、と言うのも自信になりますし、
一緒に旅行したり散歩したりするのは、経験や知識が広がるので有効です。
それと同時に、子どもの見ていないところで、
復学や進学の準備も進めておけたら良いです。
「子どもが頑張らなくても行ける状態を作るために、
考えておいてあげる、調べておいてあげる、用意しておいてあげる。」
子どもを頑張らせない、行きやすい状態を用意してあげる、と言うことです。
保健室登校だったり、放課後登校だったり、今は色々学校側も考えてくれますよね。
高校だったら全日制にこだわらず、通信制や単位制。
高卒認定という道もあります。
それぞれのメリットデメリット、どこの学校にするのかなど、
準備だけは進めておいたほうが良い、という事です。
そして、お子さんが、どうしようと相談してきた時点で、こんなのはあるけれど、どう?と、選択肢を出してあげるのです。
それで、回復期に入ってきたな、と言う兆候は、
今まで避けてきた学校の話を子どもの方からし出す。
普段やらないことをやると言い出す。
以前よりも活動的になる。
と言ったところから読み取ることができます。
そんな時、親としては嬉しくなってしまうのですが、
すんなりと行かないことを心得ておいて欲しいです。
前の晩には行くと言ったのに、朝になったら行かないと言う。
何日も続けて行けたのに、またパタリと行けなくなる。
これも、回復期における、あるあるな話で、
これを繰り返すのが 普通、なのです。
あくまでも、回復期。
完全回復は、朝起きたら、その日から回復していた!
とはならないのです。
だから、子どもの声に振り回された、と感じるかもしれないけれど、
回復期なんだからそういうものだ、と、思っておいて欲しいな、と言うことです。
ゴールは 「学校に行けるようになること」ではないと毎回書いていますが、今回は学校に行くこと、について書きました。
本当のゴールは、お子さんが自分の事は自分で決めて、自分で行動できるようになること、だと思います。
だから、回復期に突拍子もないことをやりたい、って言い出したとしても、それはそれで認めて受け入れてくださいね。
今回は、回復期、について、でしたが
親のすること(出来ること)は
引き続き見守って、認めてあげる事。
自我を高めるお手伝いを、お子さんの負担にならない程度にしてあげること
その先の進路を こっそり 調べておいてあげる事。
以上です。
ええ、大したことはできません。
でもそれがお子さんの力を引き出すことになるので、
色々やってあげたい、アドバイスしたい、となってもグッと堪えましょうね。
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ロイズのチョコ。