050 Plusを利用する
【Androidタブレットをスマホ化⑥】
2024年10月修正
■シリーズ目次
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①AppleのデータをAndroidで共有
②海外製Android LTEタブレットを選ぶ
③AppleカレンダーをAndroidで共有する
④AppleメモをAndroidで共有する
⑤LINEアカウントを複数端末で共有する
⑥050 Plusを利用する(本記事)
⑦AndroidでAirDropの代用は?
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Androidタブレットをスマホ化しようと検討していた今年の4月、携帯通話料金についても改善したくて 050Plusに加入し、現在も日々利用していますので、一度これについて書いておきたいと思います。
050 Plusってなに?
050 PlusはNTTコミュニケーションズとOCNが運営しているIP電話サービスで、特長は以下のようになります。
050 Plusの特長(OCN HPより)
ケータイ/固定電話との通話料金が安い
050 Plus 同士の通話は無料
無料通話先プロバイダの050 IP電話との通話が無料
留守番電話がメールで届く
海外からの通話が日本と同じ料金
専用の050 IP電話番号が持てる
データ通信専用SIMでも電話への発着信が可能
050 Plus導入のメリット
私が個人的に大きなメリットを感じているのは、以下の3点です。
通話料金が安い
専用の050 IP電話番号が持てる
スマホ・タブレットなど複数端末で利用できる
それでは、この3点について順に解説していきたいと思います。
1.通話料金が安い
050Plusの通話料金は、すべて月額基本料 330円(税込)+通話料で構成され、通話料は以下の相手先別に課金されます。
※以下はこちらが発信する場合の料金です。
①相手先が 050Plus, 無料通話先プロバイダの050IP電話:無料
②相手先が 国内の一般加入電話:3分8.8円(税込)
③相手先が 国内の携帯電話:1分17.6円(税込)
④相手先が アメリカ:1分9円、中華人民共和国:1分29円(国別に異なる)
一般的には②の固定電話と③の携帯電話に架ける場合が多いでしようから、通話料金はかなり安いと思います。
例えば、私が利用している iijmioの場合、通話料金は 30秒11円(税込)。
同一mio ID同士に適用されるファミリー通話割引で30秒8.8円(税込)です。
つまり、iijmioのファミリー通話と同じ料金でどの携帯電話にもかけることができ、固定電話に対しては、その1/6の料金でかけることができることになります。
もちろん、アプリを利用した場合に適用される「5分以内の通話であれば無料」といった無料通話と比較すると高いのでしょうが、「相手先が固定電話」で長時間の通話を行なう場合や「相手先がIP電話」である場合が多いビジネス用途では、かなりリーズナブルな料金体系だと思います。
※国別の通話料金についてはこちらをご覧ください
2.専用の050 IP電話番号が持てる
現在、当法人の登記電話番号が携帯番号となっており、その番号を変えたい気持ちがあります。一方、法人の番号を固定電話にすると、不在の時に都度転送したりと面倒です。
その点、050 Plusは独自の電話番号が取得でき、さらにスマホやタブレットで受信できるので、今後法人の電話番号にできそうです。
また、050 Plusは希望の4桁を指定して電話番号を取得することができるのが良いですね。私は050-の先の末尾4桁を携帯と同じ番号で取得できました。
3.スマホ・タブレットなど複数端末で利用できる
当たり前ですが、ビジネスの電話はオフィス・自宅・出先・どこにいても待ってはくれません。急いで発信したい場合もあれば、突然かかってくることもあります。
特に多いのは、タブレットで何か調べている時に連絡先電話番号にダイレクトに電話をかけたい場合。こうした時にタブレットに 050 Plusアプリを入れておくと便利です。
また、こうした場合でも、その端末のバッテリーが消耗していて電話したくないような時があります。050 Plusアプリは複数の端末に入れておけるので、こうした場合でもサッと違う端末から電話したりできます。
そして、受発信端末を複数から選択してコントロールができるのが便利ですね。私の場合、基本的にスマホで受発信を行ない、場合によりタブレットで受信したり発信したりできるようにしていて重宝しています。
こうして便利に使える 050 Plusですが、ちょっと注意すべき点もあります。
注意すべき点
1.発信できない番号がある
まず1つ目ですが、050 PlusはIP電話なので発信できない番号があります。
OCNによれば、以下の電話番号には通話できません。
・緊急通報(110番/119番)および3桁番号サービス(104/115等)への通話
・0990等で始まる番号への通話
・「0033-010-国番号」または「010-国番号」以外のダイヤル手順により発信された国際通話
・弊社と接続協定を結んでいない事業者への通話
2.複数端末で受信待受けができない
先ほど複数端末に050 Plusアプリを入れておいて利用すると書きましたが、実際にこれをやるには少し注意が必要です。
それは、複数の端末で受信できる状態を設定した場合、どの端末に着信するか分からないということです。以下がOCNの「よくある質問」の内容です。
希望の端末で確実に通話を行いたい場合は、その他のすべての端末の「050 plus」を終了し、かつ着信したい端末で「050 plus」を再起動してください。
なお、着信方法を「プッシュ通知」にしている場合は、複数の端末に設定していると着信できない場合がございます。
つまり、確実に希望する端末で着信通話を行ないたい場合、上記のように他の端末の050 Plusアプリを終了し、着信したい端末で 050 Plusを再起動する。
そして、プッシュ通知の設定も、着信希望端末以外は切っておくといった対応が必要になります。
3.PCで使用する場合、現在Macでは使えない
私はPC(Mac)で作業を行なうことが多いので、切実にMacから 050 Plusの発信を行ないたいと思います。
PCでの作業中、画面の連絡先から先方に電話したいことがあるからです。
そして、現在は 050 PlusアプリのWindows版は提供されていますが、Mac版は提供されていなくてとても残念です。
そのため一部のMac使いの方は、他の IP電話アプリを使用してMacから発信していたりします。
また、一部の方は固定電話機を050 Plus端末として設定して使っていたりします。
これも良い方法なのですが、さすがに面倒になってきて、自宅では050 Plusはタブレットで使うことにする。そして出先ではスマホで使うことにする。現在はそんな運用になりました。