Apple端末のデータをAndroidで共有 / Androidタブレットをスマホ化① | Photo Life in Toyama

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富山の写真家 林治のブログです

Apple端末のデータをAndroidで共有
【Androidタブレットをスマホ化①】


■シリーズ目次
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①Apple端末のデータをAndroidで共有(本記事) 
②海外製Android LTEタブレットを選ぶ 
③AppleカレンダーをAndroidで共有する
④AppleメモをAndroidで共有する
⑤LINEアカウントを複数端末で共有する
⑥050Plusを利用する
⑦AndroidでAirDropの代用は?

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■8インチAndroidタブレットをスマホ化した経緯

皆さんも PCとタブレットやスマホをどういう構成で運用したら良いか、悩んだ(迷った?)ことがあるかもしれません。かくいう私も現在ちょっぴり悩み中です。

何を悩むかというと・・
私もそうですが、写真をやっている者としては、色再現など色々な問題があってPCはWindowsではなくMacを使うのが一般的です。使い勝手を含めて今の私に他の選択肢はありません。そうすると、普通タブレットは iPad、スマホは iPhoneでジャンジャンです。

私もメインのスマホはiPhone、そしてタブレットは iPad Pro 11インチを使用しています。でも、iPad Proをいつでもどこへでも持って出ることはできません。やっぱり大きいし重い。ただiPhoneだけ持って出かけると、やっぱり出先で長文を書いたりする時不便です。そこで、いっその事 iPhoneをやめて8インチ程度のタブレット(セルラーモデル)をメインのスマホにしたらこの不便さが解消できないかなぁと思った訳です。

それでは iPad miniだね!と仰る方が多いでしょうが、iPadはセルラーモデルであってもSIM通話ができないのです。(以前はサードパーティ製のアプリでできていたようですが)*自宅内等、iPhoneが近くにあり同一ネットワークに接続されていればiPadで通話受発信できますが、これを外出時やろうとするとiPhone, iPadの2台持ちになります。

私は仕事で電話やSMSを使うことが多いので、これでは役に立ちません。また、最近のiPhoneは、中途半端な画面サイズなのにとにかく高い!これを買うのであれば、レンズやら他に色々買うかも。

このような経緯で、8インチほどのAndroidタブレット(セルラーモデル)があれば単体でSIM通話ができるので、iPhoneなしでもスマホとして日常生活が可能なのか? を検証したいと思います。


■「どうやるか?」の前に「何をするのか?」

Androidタブレットをスマホ化するにあたり、必ず実現したい機能を抜き出してみました。これらは私自身が日常的に使っているので、どの端末からでも使用できるようにしたいですし、データ共有や同期ができなければ業務に支障が出ます。

・SIM通話(iijmio 音声通話SIM使用)
・SMS受発信(iijmio 音声通話SIM使用)
・モバイルデータ通信(iijmio 音声通話SIM使用)
・連絡先(Mac, iPad, iPhone データ共有)
・スケジュール管理(Mac, iPad, iPhone データ共有)
・メモ(Mac, iPad, iPhone データ共有)
・050Plus通話(IP電話)
・LINE(Mac, iPad, iPhone アカウント共有)
・Webブラウジング&Bookmark共有(Mac, iPad, iPhone)
・Square POSレジアプリの利用



■データ共有は実用的か?

上で挙げた各項目について、実用として可能かどうかをまとめました。
使用する上で特別な設定が必要な場合もありますが、下の表で◎や◯が付いている部分は心配なく使用できます。参考にして頂ければと思います。

・最初の表が、メイン電話番号のSIMカード(080-)を iPhoneに入れた場合
・次の表が、同じSIMカードをAndroidタブレットに入れた場合です。

 



■各項目の補足

①SIM音声通話

これは、メイン機に掛かってきた電話を他の端末でとったり、他の端末からメイン機の電話番号を使って発信できるか、という意味です。

結果は、iPhoneをメインにした時に、同じネットワーク上にあり、且つ近くにある iPadやMacであれば可能で、Androidタブレットをメインにした場合は不可となります。

例えば日常的に長時間Macで作業をしている人、そして日常的にMacを使ってFacetimeやメッセンジャーで他の人とやりとりしている人であれば、携帯電話番号宛に掛かってきた電話もMacで取りたいでしょう。こうした場合には便利だと思います。

ただし、一日中オフィスにいることがない私のような人にとってはこの機能は問題にならないと思いますし、私は⑧のIP電話(現在Macで050Plusの受発信ができない)も使用するので、Macで全て通話が完結しないのであれば、あまり改善されないかな‥と思います。

②SMS受発信

これはメイン機の電話番号宛に来たショートメールを、他の端末から見たり返信したりできるかどうかです。そして、これは意外に重要です。連絡が取りづらい人に急ぎの連絡を入れる場合にSMSを使う人が多いためです。

結果は、iPhone, iPad, Macの間でのみ可能となります。これはAppleがiCloudを利用してSMSを内部共有しているためで、当然他の機種では共有できません。Androidでこれができないのは結構マイナスと感じます。

③モバイルデータ通信  

一般的にLTEタブレットであれば、携帯電波を使用してインターネットに繋ぐことが可能です。
なので、この項目は不要だったかもしれません。

④⑤は、連絡先とスケジュールの同期についてです

これらは Apple、Android(Google)ともに業務使用を前提に同期が可能となっており、何を使用しても全く問題ありません。

⑥⑦は、メモの同期についてです

Appleメモは評判の良いアプリで、私もiPhoneを入手して以来すぐに利用するようになりました。これをAndroid機から見るには、gmailを使う方法や、iCloud経由で使う方法があるにはあるのですが、円滑にはいきません。(⑥)

そこでAndroidスマホからでも軽くて使いやすい Google Keep メモにデータを移行しました。Appleメモの「画面左側がタイトルで、右側がメモの内容」という構成ではないので使いにくい部分はありますが、実用上は問題ありません。

その代わり、Google KeepはAndroid、Windows、Appleどの機種でも使い勝手が同じなので重宝しています。

⑧050Plus

通話料金が安いIP電話の代表である050Plus、ここで取得した電話番号を使って通話ができる端末を表しています。ご覧の通り、現在Mac PCでは通話ができないので少々不満です。

個人的には、Webで検索した食堂や旅館、山小屋やその管理人など、PCのブラウザで電話番号を探したら、その場で相手に電話を掛けたいです。

現在はMacからIP電話発信ができないため、検索は大抵タブレットで行なって050Plusで発信しています。ただ、通話に関しては、現在携帯各社の月額料金と通話料金の関係が複雑で、私も今後どうするか未定です。

⑨LINEアカウントの共有

現在、スマホを持っていてLINEを使っていない人はいないかもしれません。家族間、個人間、会社のグループ連絡等、とても多くの方にLINEが利用されています。
そのため、LINEで連絡すれば相手に早く気づいてもらえる、という感覚が一般的ですが、事情があって一日中スマホを見ない人も大勢います。

こうした状況を解決するため、一つのLINEアカウントを複数の端末で共有して使えるようにしておきたいものです。
ただ、今のところこれには厳格なルールが存在するので、このあたりの使い勝手を検証したものです。

このテスト結果から分かる通り、意外にiPhoneとAndroidタブレットのどちらをメインにしても大丈夫です。
また、LINEアカウントの共有のやり方については、別の機会にまとめたいと思います。

■今回のまとめ

今回の結果から、SMSとメモについては気になる部分がありますが、iPhone・Androidタブレットどちらをメインにしても、実質大きな違いはないということが分かって頂けたと思います。

ただし、現在分かっているだけでも、8インチ程度の一般的なタブレットでは以下のことができません。これには楽天Edyアプリや、iPhoneで使用しているAirDropなどの機能が含まれるので、人によってはかなり問題かもしれません。

*NFCとFeliCa機能を利用したお財布ケータイ → 大抵のタブレットには機能がない
*写真を撮って転送する時によく使うAirDrop機能 → これは解決する方法がある

逆に言えば、その程度の差しかないので、Androidタブレットのスマホ化はかなり敷居が低いと思います。

とはいえ、各項目についてAndroidでは様々な注意すべき点が存在します。次回からはこのあたりの具体的な設定方法をまとめたいと思います。
お読み頂き、ありがとうございました!