内ゲバとは内部ゲバルトの略で、同一党派や同一陣営などの内部での暴力を使用した抗争のことを言います。ゲバルト(gewalt)というのは、ドイツ語で威力や暴力のことです。

 

一般的には、サヨクの党派内や党派間での暴力を使用した党派闘争を指す場合が多く、中核派と革マル派、革労協と革マル派などが、内ゲバをしてきました。サヨクの内ゲバは、最初は集団の小競り合い程度だったのですが、段々と暴力がエスカレートしていき殺し合いになり、個人を拉致してリンチを加えて殺してしまうなど陰惨な事件も起こるようになっていきました。

 

内ゲバによる乱闘事件や殺人事件は1950年代に始まり、1960年代から1970年代には数多くの事件がありました。2000年代になっても内ゲバによる殺人事件は起こっており、暴力事件は多数起きています。

 

先の都知事選でも反日の旗の下に集まった野党連合でも、内ゲバに近いことが起きていました。民進党、共産党、社民党、生活の党など反日政党の統一候補として都知事選に立候補したのは、似非ジャーナリストの鳥越俊太郎氏でした。

 

鳥越氏が出馬する前は、反日の野党統一候補として元日弁連会長の宇都宮健児氏が立候補を表明していました。

 

鳥越氏が統一候補として担ぐことになっても、宇都宮氏は出馬の意思を示していたため、反日の野党勢力は宇都宮氏に出馬しないように要請をしていました。

 

要請というと話し合いなどを想像すると思いますが、これまで宇都宮氏を支援していた共産党の幹部が、宇都宮氏に出馬するなと高圧的に指示したようです。更に、宇都宮氏の陣営に対して、「出馬するな!」というメールが大量に送ったり、宇都宮事務所に嫌がらせの電話をかけたりするなどの揺さぶりを掛けることをしていました。

 

結局、宇都宮氏は渋々出馬を取り止め、鳥越氏が反日の野党統一候補として立候補することになりました。

 

過去の都知事選では、出馬表明を最後にする後出しジャンケンをした候補が有利となっていたこともあり、鳥越氏は6月から立候補の準備をしていましたが直前に出馬を表明しました。

 

鳥越氏は似非ジャーナリストとして知名度だけは高く、テレビや新聞しか見ない情報弱者の層には実態がバレていないために人気がありました。しかも、後出しジャンケンによるインパクトもあり、当初は最も有力な候補者と言われていました。

 

しかし、本人の言動のあまりの酷さと週刊誌に女子大生への淫行疑惑が出たことで、急速に支持を失っていき、選挙戦で非常に厳しい状況に陥りました。

 

そこで鳥越氏の陣営は、平成26年の東京都知事選で当選した舛添氏に次ぐ得票数を集めた宇都宮氏に応援演説を要請して、宇都宮氏を支持していた層の取り込みをしようとしました。

 

宇都宮氏の陣営に嫌がらせをして出馬を取り止めさせたのに、鳥越氏の応援演説を依頼するとは普通の神経の持ち主ではできないことです。

 

そこで宇都宮氏は、鳥越氏の陣営からの応援要請に対して、文書を送付して応援演説をするための条件を鳥越氏側に示しました。

 

宇都宮氏が提示した条件は、以下のようなことでした。

 

・築地市場の移転作業停止など、宇都宮氏が主張していた政策を実現するために政策を見直すこと。

・鳥越氏がテレビなどの討論会を欠席していることに対して、今後(728日以降)候補者間の政策討論等の機会があれば欠席しないこと。

・週刊誌で報じられた女性問題について「鳥越候補自らが記者会見など公開の場で説明責任を果たし、被害者女性への配慮を示す。」こと。

 

鳥越氏側から返答がありましたが、女性問題については宇都宮氏が納得できるような回答が得られませんでした。宇都宮氏は、女性問題について事実無根だという根拠を公開の場で説明するように鳥越氏に求めました。

 

でも、宇都宮氏の指摘に対して鳥越氏は応えることなく、女性問題は弁護士に丸投げしたままで、自らは何も説明することがありませんでした。

 

結局、宇都宮氏は、鳥越氏が女性問題について説明していないことを理由に、鳥越氏の応援演説をしませんでした。

 

宇都宮氏と鳥越氏との一連のやりとりで、鳥越氏は女性への淫行疑惑に対して事実無根だという説明ができなかったということです。

 

つまり、宇都宮氏が鳥越氏の女性への淫行疑惑を、単なる疑惑ではなく事実だったと明白にしてしまいました。鳥越氏側は、女性問題を報じた週刊誌を告訴したということが、事実無根だという理由だと主張しています。私は、告訴したことが理由だというのを生まれて初めて聞きました。これからは無実を証明するためには、裁判で勝つのではなく告訴だけをすればいいのですね。いいことを聞きました。

 

 

都知事選を巡る反日野党側の一連の出来ことでは、メールや電話での嫌がらせなど言葉の暴力が飛び交いました。乱闘や殺人などはありませんでしたが、内ゲバに近いことは起こっていたようです。日本のサヨクというのは、本当に内ゲバが好きなのだと再認識させられました。
 


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