1960年代から1970年代にかけて学生運動が盛んになり、日米安全保障条約へ反対する学生たちのデモ隊が国会を取り囲むようなことが起こりました。

 

当時は、政治的関心が高い大学生は学生運動に積極的に参加していましたが、それに参加しないノンポリと言われる人は何の政治的信条も持たないヤワな大学生だと揶揄されていました。

 

ノンポリとは、ノンポリティカル(non-political)の略で、政治に関心がないことや政治に関心がない人のこを意味します。

 

しかし、ノンポリよりも性質が悪いのは、実は学生運動に参加していた方の大学生であったような気がします。

 

 

学生運動に参加していた人の多くは、日本社会の矛盾点や差別などを問題視して、それらを解決することで社会を変えて良くしようという意欲を持って行動をしていました。そういったことから、日本中を巻き込むような大きなエネルギーとなっていきました。

 

では、学生運動というものは、本当に日本を良くするような活動だったのでしょうか。

 

学生運動を扇動していたのは、極左思想を持っていたテロリスト集団の過激派でした。彼らは、日本を良くするというよりも自分達の思想を実現するために活動をしていました。その思想も、世にも恐ろしい共産主義を暴力革命によって実現させることでした。

 

共産主義体制にするためには手段は選ばず、そのため各地で暴力事件を起こして死者を出すなど、暴力的衝突が日常化していました。過激派の中には銃や爆弾による武装をしているところもあり、テロ事件を起こすようなところも少なくありませんでした。

 

また、異論を認めないため、同じ学生運動をしていても主張が異なると仲間割れを起こし、仲間内でも争い事が絶えず発生していました。内ゲバと言われる内部での暴力による抗争により、リンチなどで死者が出ることも珍しくありませんでした。


学生運動に参加していた人というのは、そのような過激派を手助けするような運動をしていたことになります。


 

日米安全保障条約によって日本は完全に自由主義陣営に属することになるため、自由主義陣営と敵対する共産主義のソ連はこの条約に対して激しく非難を行いました。

 

そのため、共産主義思想を持つ過激派などは日米安全保障条約に猛烈に反対していました。一方で、学生運動に参加していた多くの学生は、日米安保反対の意味をほとんど理解していませんでした。

 

過激派の人間に騙されて、自分が考えていることとは全く逆のことを推進する運動を一所懸命していたことになります。

 

過激派などは、学生運動が日本にとって悪いことだというのは理解してある意味確信犯です。それに対して、扇動されて学生運動に参加していたような人は、自分では良かれと思って活動をしていることが、実は自分の考えとは全く逆の結果をもたらそうとしていることに全然気付いていませんでした。こういう人の行動というのは非常に性質が悪いことです。自分では正しいと思い込んで間違ったことをしているからです。

 

 

学生運動に参加していた人というのは、ある意味非常に騙されやすい人だと思います。そういった人は現在では高齢者となり、現在でもテレビや新聞などのマスコミなどにいいように騙されています。

 

学生運動をして間違った方向に進むのを手助けするよりは、ノンポリと言われる人のように何もしない人の方が害は少なくマシのような気がします。

 

学生運動のときと同様に、現在も反日勢力に騙されている人には、いっそのことノンポリになってもらい、何もしない方が日本のためになるような気がします。


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