金原ひとみさんのデビュー作で、すばる文学賞&芥川賞受賞作。
当時ダブル受賞した綿矢りささんとたいへん話題になり、ちょうど私はそのころ読書という趣味を発見したこともあり、受賞してすぐ読んだのを覚えている。
そのときは、「ふーん」ぐらいしか思わなかったんだけど、それから10年くらいたって『オートフィクション』『マザーズ』を読んだら超おもしろくて、芥川賞の選考委員は、のちにこの人は絶対おもしろいものを書く、という才能をあの段階で見抜いたのか〜、と感心した。
で、ひっさびさに『蛇にピアス』読み返してみたんだけど、やっぱり「ふーん」としか思えなかった…。のに、最後まで読ませたのは、シバさんとアマがBL的な展開になったら…という妄想の余地があったらという腐男子パワーゆえでした。
●芥川賞受賞作の本（隠居の本棚より）
・『首里の馬 』高山羽根子
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