よしもとばななさんの日記本 in 2007。

いつもそうだけど、今回のはさらにさらに、日本や社会や街で見かけたおかしな人に対する口の悪さが冴え渡っている!

私はこのシリーズのよしもとさんの口の悪さが大好き、なぜなら単なる悪口で終わらないから。

たとえばナチュラルハウスで、子供に舌打ちした若い女を見たとき。ナチュラルとは、「静かなスーパーで豆や玄米を買って食って自分だけがきれいになることでもなく、うるさいガキがいたら舌打ちして子供に向かって世にも醜いイライラした顔をすることでもない」。

他人に厳しい言葉を向けることは、何かあったときにそれが自分に返ってくるということでもあって、ふだんから「真剣に生きるとはどういうことか」という自問を死ぬほど続けていないとできないと思う。

それ以外のところは、ただの変わった中年おばさんの日記みたいな感じなんだけど(笑)、ところどころカミソリみたいな切れ味で、それを読んでいる私の人生の真剣さを問うてくる。だからこの日記シリーズが好き!
 
 
●吉本ばななさんの本(隠居の本棚より)
 
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