吉本ばななさんの日記本。
作家というのは、普段から余計なことを考えているんだなーと思う。
しかし余計なことを考えているだけではもちろんダメで、それがものすごい洞察力と表現力に支えられて言語化されていて、胸のすくようなフレーズがたくさんあってうれしい!と思わせるのが職人技。
プロの小説やエッセイを読んでいると、思っていてもそれを言葉にできない、生きている人や死んでいる人のために書かれているような気がすることがある。自殺した若い友人のことを想って書いた文章など、とてもよかった。
…というか、今の私はそれが他人事じゃないじゃん、と気づいて、ひっそりと居住いを正しました。たまに読み返そうと思う。
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●よしもとばななさんの本(隠居の本棚より)
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