吉本ばななさんの日記シリーズを読むことは、私にとってリセットみたいなもの、という気がする。
どの日記も、大きいことや、遠いところを見すぎず、一日一日を大切にこつこつ生きていく様子が書かれている。
ともすれば日常からひきはがされて、今すぐ何か大きいことを考えたり行動しなきゃいけないような気にさせられることが多い昨今。
前進してるのかもわからない地味な生活なんか、何の意味もないように思えるときに、実は目の前の毎日をきちんと生きることこそが世界を作っていく、ということを思い出させてくれる。
そっちに気を引かれて足元をすくわれてしまわないように、しっかりごはん食べて、寝て、たまに友達と会って、ちょっと仕事もして、隠された悪を注意深く見極めて、拒み続けようっと。
こんな時代だからこそ。
●よしもとばななさんの本(隠居の本棚より)
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