外から見たらフツーでも、実はものすごーく調子の悪いときがある。

そういうときは、フツーにしてるだけで精一杯なので、元気なときは注意を払えていることが、うっかり飛んでしまうことがあって大変。

それは他人の決めるべき領域に立ち入らないとか、自分のことを過大にも過小にも評価せずそのまま見ること、とか。

で、あとから失敗したことに気がついて落ち込む。

そんなときに河合隼雄さんとよしもとばななさんの対談本を読みまして、これがとてもよかった。

何かの目的のために話してるわけでもない、とりとめのない会話なんだけど、読んでいると、こういう人が世の中にいるというだけで、自分の調子が悪いことも大丈夫なような気がする瞬間があって、力が抜けてよい。

かといって、不調がすぐによくなるわけでもないだろうけど、それに触れているあいだだけでもラクになる、そういう本をいま読めてよかったなーと思った。


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●拙著でてます