【違和感⑱ 耳の天才??】※画像追加 | おびわんくんの日常

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ギタリスト/作・編曲家&音響エンジニア
川島隆臣のブログです☆彡

 オイラが音楽の仕事をするようになったキッカケは、オイラが18歳になったばかりの頃に地元で友人たちと開催したキャパシティ500人の自主コンサートなんだよ。

 

 その時にコンサートのPA(音響)さんのスタッフとして、ある大阪のライブハウス(当時はフォーク喫茶とか言ってた)のマネージャーさんが、地方のコンサートが面白そうだからとアルバイト感覚で参加してくださってた⭐️

 

 そこで鉄線弦のアコースティック・ギター(これも当時はフォークギターと呼んでいた)でソロギター曲を演奏してたオイラを珍しがって自分がマネージャーを務めるライブハウスの出演をオファーしてくださった事がスタート地点なんだよ☆彡

 

 そのライブハウスで演奏している時、ある新人歌手の売り込みにライブハウスに来ていた某大手レコード会社の方がオイラに上京を勧めて下さり事務所も紹介くださったんだけど、それはまた後のお話し。。

 

 最初にオイラがオファーを受けた大阪のライブハウスでも演奏を気に入ってくださり、レギュラー出演の契約をしてくださって月に2回ほどのペースで今はなき「泉の広場(大阪人なら誰でも知ってる! 笑)」の近くにあったライブハウスに通い始めたんだよ。

 

 で、そのライブハウスのオーナーAさん・・ かなりクセのある方で、自称「元・有名男性ボーカルグループのマネージャー」で、そのグループをレコード大賞や紅白歌合戦に出場させた事が自慢で、レギュラー出演者を集めて自慢話&説教タイムがある事がオイラには苦痛の時間だったんだよね(笑)

 

 ある時、レギュラー出演してたボーカリストが英語の曲を演奏した時にその歌を聞いて説教タイムが始まった。

自分は「耳の天才」と通り名が付くほど耳が良い、自分はたった1度だけ聞いた会話でさえ完璧な発音が出来るし、絶対音感の持ち主で音楽理論も完璧な耳を持っているので、先ほどの歌の発音がひどくれ聞いていられないと言う。。

 

 その能力はネイティブのアメリカ人でさえ驚く耳の良さで、先ほど書いた紅白歌合戦に出場したグループのメンバーも「マネージャーの前でうっかり発音を間違ったり、音程を外して歌ったら4人メンバーの誰がどう間違ったか分かってしまうほどの耳の天才」と言い始めた事でその通り名が業界ではまかり通ってるそうな。。

 

 そのライブハウスではレギュラー出演陣がキャンペーンで廻るプロのボーカリストの歌バン(バックバンドね)を務める時があり、当日のリハーサル前に楽譜が配られるんだけど、ある日たまたま早めにライブハウスに入ったオイラは1番乗りでギターの楽譜を預かった・

 

 そしたら、預かった楽譜に記載されているコード名(和音)が滲んで読み取りにくくなっていて、「Bdim」なのか「Bm7b5(Bm7-5と書く時もあるよ)」どちらとも解釈できる。。

 

 まだ若くてコードの知識も乏しかったオイラは自信がなく、他のベテラン出演者はまだ誰も会場入りしていなかったのでAさんの部屋に行ってどちらのコードが正解なのか、実際に2つのコードをギターで弾いて聞き比べをして教えてもらう事にした。

 

 2つのコードを弾いてAさんに聴いてもらうと・・・

 

「ワシはバンドマンと違うからワカラン!  他のメンバーか歌手のマネージャーに聞け!」

だってさ。。

 

 耳の天才でなくとも、レコード大賞にエントリーされるグループの元・マネージャーさんクラスなら、どちらが正解か分からないまでも、この2つの音の違いは判ると思うんだよね。。

それ以来「自称○○の天才」ってのは違和感しか残らないんだよね。。(笑)

 

 ギタリストをはじめとする音楽関係者の皆さん、このコード・・・ 違いが分かりません??(笑)

 

 

 

音の違いが分かりやすいように同じコードのローポジションのコード画像を追加☆彡

押さえ方が変わっても構成音が同じなら同じコードネームになるんだよ☆彡
 

構成音は3弦の1フレット(G#)か2フレット(A)の違いだけ。。
でも、響きがゼンゼン違うから関係者・・・ それもプロなら分からないはずはないと思うんだよ。。

 



 

 

 この1件から1カ月後、先に書いた東京の事務所に挨拶に向かったオイラでありましたとさ。。

1年後には泉の広場近くのライブハウスはなくなっていて、それ以来Aさんとお会いする機会はもちろん風のウワサにも触れる事はありませんでしたとさ。。

 

 

ダウン過去の[違和感シリーズ]のバックナンバーであります(^^♪

 

「2019年03月08日 違和感① L & R」

「2019年04月10日 違和感② うなぎ専門店」

「2019年05月22日 違和感③ 大うそ」

「2019年07月24日 違和感④ テレビCM」

「2019年09月29日 違和感⑤ 映画泥棒」

「2019年11月07日 違和感⑥ ぼく美味しいよ」

「2019年12月10日 違和感⑦ 練習スタジオ」

「2020年02月06日 違和感⑧ 1円の差」

「2020年03月09日 違和感⑨ 動きの大きな人」

「2020年04月23日 違和感⑩ 英会話」

「2020年07月07日 違和感⑪ 多国籍料理&無国籍料理」

「2020年08月16日 違和感⑫ 悪霊退散」

「2020年09月11日 違和感⑬ いつものやつ」
「2020年10月15日 違和感⑭ ニューヨーク土産」

「2021年02月09日 違和感⑮ 鬼龍院花子の生涯」

「2021年04月08日 違和感⑯ 瞬間移動??」

「2021年05月08日 違和感⑰ ライバル?」

 

 


 

 

川島隆臣アメブロYouTube集① ギターソロ

https://ameblo.jp/obiwan-01/entry-12612169877.html

川島隆臣アメブロYouTube集② バリエーション

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