貴方が私の人生を愛してくれたから

私はやっと存在することができた

 

私の黒く塗りつぶされた人生を、貴方は愛すと言った

だから私はやっと呼吸ができた

 

少し出遅れたが

私は貴方をずっと包むだろう

たとえ貴方がどんな色であろうとも

 

 

互いの運命の呟きのタイミングは少し違っていた

 

私は出遅れた分もっと貴方を愛そうとするが

貴方の愛の前では

 

何と出過ぎて小さいなことなのだろう

 

 

運命とは

 

 

 

なんとも甘く

 

シンプルで

 

 

ずっと心の奥がむず痒い

 

 

 

 

 

 

 

貴方はもう眠ったのかな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2025/07/05加筆)

 

PhotoShop等、画像制作ソフトで創作。

文字が小さいので拡大してご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒南風(くろはえ、梅雨の時期に吹く、雨を伴った湿った南風)

 

 

 

 

牡丹模様が泥かむる

 

 

祭り囃子が届かぬ

記憶の底のバス停で

 

 

君を呼び出し

浴衣の裾を捲くる私は

 

 

友情を守りたかったのか

それとも退路を断ったのか

 

 

君を受け入れるということ

大人になってしまうということ

 

 

これじゃ、沢山のものが壊れてしまうと分かっているのに

 

 

花火が死ぬ夕暮れに

無味無臭のバス停で

 

 

私は

 

 

 

雨に逃げる

 

 

 

 

 

 

青時雨(あおしぐれ、青葉に降り積もった雨が、時雨のようにぱらぱらと落ちる)

 

 

 

 

祭り灯りが萎びてく

 

 

祭り囃子が届かぬ

幼き記憶のバス停へ

 

 

あの娘の声へと向かい

雨に逆らう僕は

 

 

想い出を守りたかったのか

それとも退路を断ったのか

 

 

あの娘を感じるということ

男女を理解してしまうこと

 

 

これじゃ、沢山のものが壊れてしまうと分かっているのに

 

 

花火が死ぬ夕暮れに

無味無臭のバス停へ

 

 

僕は

 

 

雫をさがす

 

 

 

 

 

 

 

そんな雨の匂い

 

そんな髪の香り

 

そして蒸れた肌を包む大気が

 

 

 

 

 

僕らをおかしくした

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな梅雨の終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(2025/6/30加筆)

 

 


行ってきました。



木造大屋根リング下、すでにヒトデスゴシ

それでも何とか3つのパビリオンに入れました。



フランス館は圧巻!

84個のヴィトンのトランクが壁一面!









楽しかったです。

アメリカ館も行きたかったなぁ。



あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

本年は自分のことを書きたいと思っています。

いつもいいねありがとうございます。

 

皆様もよいお年になりますよう。

 

 

るんるるーらー

 

 

 

ウクライナの空に、ウクライナ兵へ、北朝鮮兵へ、ロシア兵へ、全ての難民たちへ。

メリーとは言えない、

 

だけどしかし

 

 

 

ただただ、

 

静かな夜を、

 

 

 

安らかな夜を。

 

 

 

 

 

 

 


焦残、お休みさせております。


下記は9年前の作品です。


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「鼓動」



「産まんかったら良かったわ」



それが香美の母の口癖だった。


しかしそれは一方的に野次られてるのではなく、香美の素行が悪かったからだ。

髪を染め、校則で認めらてない服を着、バイクの無免許運転………。


しょっちゅう学校に呼び出される母としては、そんなことも言いたくなるらしい。

しかし香美にとってそれは、ただ単に友人に触発されたわけではなく、あきらかな親への反抗だった。

蒸発した父の蹂躙、コロコロ変わる母の夫、食事という観念のない家、そこらじゅうの壁にあいた穴………。



そんな香美だが、とても冷静に世間を見ていた。

世の中には勝ち組と負け組がいる。負け組が勝ち組にはいるためにはよっぽどの才能がいる。

自分には何もない。自分をブスだと自覚してる。



太ってるわけではない。胸は小さい。お尻は大きい。顔はニキビでいっぱいだ。こんな自分が死んだって大してだれも悲しまないだろう。式場では泣いても、帰る時にはみんな、同窓会みたいな楽しむもんなんだろうなと。



ある日、香美は高校を辞めた。

妊娠したことがわかったからだ。

そのころ、香美は多くの不良達と性的関係を持っていた。行為中は唯一、自分が他人に必要とされるからだ。



不良中間で集まった時も、誰がその子の父親がわからなかった。こんな状況でも冷めている香美は一人で産もうと決めていた。


しかし手をあげたのが不良仲間の中でも寡黙な、太一だった。時期もかぶるから、自分しかいない、もしこの中の誰かの子だとしても、名乗りを上げないのなら俺が育てる。



香美はびっくりした。自分を守ろうとする男が、ひょんなとこから現れたからだ。

すこし動揺したが、また冷めた自分が帰ってくる。



彼も高校生。社会はそんなに甘くない。



香美は小さいころから人を信じることができない。裏切られる怖さを知っているから。


二人は婚礼写真だけを撮り、あとは双方の家族と食事をとった。



太一は学校をやめ鳶職(とびしょく)として働き出した。元来真面目なので、すぐに親方に気にいられた。しかしその若さゆえ、そんなに稼ぎはよくなかった。



香美はだんだんと膨らんでくるお腹を鏡の前でさすりながら、母親もこうしていたんだろうなと思い、なんだか諦めに似た脱力感があった。それでも出産にはお金がかかる。彼女も事務のパートに通いだした。



二人は結婚以来、一度も性的なことを行わなかった。香美自身、欲求があるときもあったが、身体のためと、太一は首をふった。



そうしてある日、もういつ産まれてもおかしくないような時期に、太一は出張が入ってしまった。太一は親方に断り続けたが、昇進の話もあり、しぶしぶひきうけた。



香美は不安だった。だが間接照明だけの部屋で一人座っていると、またいつものように冷めてきた。

自分は自分の過去を全て捨ててしまいたい。だけど現在は………良い夫がいる。子もできた。

しかしどこか冷めて自分がいる………



最後に大笑いしたのはいつだろう。

最後に怒ったのはいつだろう

最後に泣いたのはいつだろう。

私はどうしてこういつも無感覚なんだろう………。

私は産まれんかったら良かったんか?



身体に異常を感じ始めた。

ついにその時がきたんだなと思った。

太一がおらず心配ではあったが、なあに自分は大丈夫。

感覚のない人間なんだから。

香美はそう思った。



救急車を呼び、病院に運び込まれた。

聞いていたよりもずっと強い痛みがあった。

赤ん坊の声と同時に香美は深い眠りにおちた。



目をさますと太一がいた。

「がんばったね」

そうしてその脇をみると看護師が赤ん坊を抱えてる。

小さな猿のような宇宙人のような。


「さあ、抱いてあげてください」

香美はその小さな猿を胸元に引き寄せた。

どっちに似てるかなんてわからない。

だって太一の子ですら怪しいのだから。


しかしその時だった。




トクン




香美は赤ん坊の小さな心臓の鼓動が、自分の心臓と重なった気がした。

鼓動が同期したような気がした。

同時にこれが自分の子なのかと思うとたまらない気持ちがしてきた。


涙で震えて、消え入りそうな声で香美は言った。





「生まれてきてくれて、ありがとう」





 

 

人の死について刺激の強い部分があります。

耐性のない方はご遠慮ください。

 

 

 

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僕はマンションに住んでいるのですが、数週間前、隣人が練炭自殺しました。20代そこらの男性です。面識はほぼありません。

僕は遺体を間近で生々しく見てしまい、夜中に過呼吸を起こしたりして、診療内科にてASD(急性ストレス症候群)と診断されました。

PTSDの前症状との事ですが、今は快方に向かっています。特に薬は処方されていません。

 

 

 

 

しかし君はそんなに辛かったのか。

酒でも持ってピンポンできればよかったな。

 

 

死んでしまったらどうしようもない。

君の名前も知らないけど、悲しいよ。

 

 

 


 

(あらすじ)

 

江戸の末期。

縁日で風変わりな商売をする

双子の男がいた。

 

それぞれが店を出して

『笑い屋』『哀し屋』を名乗り、

小話で客を楽しませて金を集めていた。

 

しかし双子は縁日が終ると、

ほんの一文でも払わない限り、

誰とも口を聞かなかった。

 

大金を貯める彼らの目的とは………。

 

 

 

写真はフリー素材などを使って制作した物です

 

 

(目次)