東京ことば磨き塾第9期修了 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

東京ことば磨き塾、第9期が修了した。

第1期から参加している南千香子さんが、初めて皆勤賞。

介護現場にいるので、なかなか通しての参加が難しかったが、

今期は、「皆勤します」の宣言通り、休むことなく達成した。

重ねて、嬉しいことば大賞も受賞。有終の美を飾った。

 

まずは、嬉しくないことばを嬉しいことばに置き換えるワーク。

ろくでなし→おもしろすぎる

それはダメだ!→それはどうかなぁ

めんどくさい→ためされてるんだ(頼まれごとは試されごと)

じゃま!→ちょっとごめんね

役立たず!→これからだ!

選り好みしている→こだわりがあるんだね

無理!→難しいんじゃないかな

 

ことばは、使い方しだいで毒薬にもなれば、良薬にもなる。

嬉しくないことばは下げ下げことば。

嬉しいことばは上げ上げことば。

 

 

嬉しいことばコンクールのテーマは、「父のことば母のことば」。

まもなく、母の命日がやってくる。

亡くなる直前「菜の花のおひたしを食べたい」と言った母のことばが

忘れられない。この時期、菜の花を見かけるたび思い出す。

みなさんからも、母のことばが多く出るのかと思ったら、

父のことばも多く出た。

ある方の父は、名言の宝庫。

中学生のとき「人生一度限りだから限界に挑戦しろ」

身勝手な思いのとき「地球はおまえのために回っているのでない」

進学のとき「学校は友だちを作りに行くもんだ」

やぶれかぶれになったとき「人間至るところに青山あり」

老境の父から「恩は返すものでなく送るもんだ」

人生の分岐点には、いつも父のことばがあった。

 

4期連続皆勤賞(つまり24回連続出席)の柿本さんは、

「同じようなワークをやっているように見えるが、人が変わり、

テーマが変わることで、毎回新たな発見があるから、毎回休まず来る」と言ってくれた。

第10期には、どんなことばとの出会いが待っているのか、楽しみだ。

 

(南千香子さんは、嬉しいことば大賞と

初の皆勤賞のW受賞)

(ことばの種まきオリジナルTシャツ)

(4期連続皆勤賞の柿本邦夫さん)

 

 

(4月からNHKマンの大門志光くんも参加)