和服が大好きなパソコンの先生、柴原みのりさん。
小さい頃から和服姿の人を見ると「憧れ」を抱いていた。
憧れは大人になっても続き、見様見真似で着付けが出来るようになった。和服を着る仕事に就きたいとも思っていた。
結婚し出産後、再就職しようしたが条件が合うところが見付からず、「パソコンを使えないと無理なら習うしかない」と思いパソコン教室に通い始めた。
だが、通い始めて直ぐにその教室のインストラクター2人が辞めてしまった。経営者の先生が「就職がしたくてパソコンを習いに来たなら、ここで就職したら」と無茶ぶりをされた。
指一本でキーボードを打つのがやっとだったのに、「雑用なら出来ます」と無謀な返事をしてしまった。
パソコンが出来ない先生は、生徒から習った。生徒のやっている事を見様見真似で習得していった。
いつのまにか「先生」となり、パソコンに不慣れのおじいちゃんやおばあちゃんのアイドル的存在となっていった。
去年11月独立して「エル パソコン教室」をオープンした。
「エル」には、いくつかの意味を重ねた。
Longの「L」。生徒様と長いお付き合いが出来ますように。
Loveの「L」。 皆様に愛される教室でありますように。
情報を得る、成果を得るの「エル」。
一番上の子の名前が「え」から始まり、一番下の子の名前が「る」で終わる。
パソコン教室にも時々和服姿で指導する。
子どもの入学式、卒業式、結婚式、法事などはもとより、ちょっとしたお出掛けも和服だ。
和服が大好きなパソコンの先生、柴原みのりさんは笑顔良し。
パソコン画面を前に、緊張している人を見ると、笑いの煙を蒔くようにしている。
教室に来て、「こんにちは」とドアを開けた時の笑顔と、「ありがとうございました」と帰る時の笑顔が違う。
たんば女性STORYのゲストとは、原則事前に合わない。本番での新鮮な驚きを大事にしたいと思っているからだ。
だが、このたびは、パソコン教室の雰囲気を見ておきたくて、インタビュー前日に会いに行った。
しばらく、とりとめのない話をしていたのだが、突然、柴原さんが「内緒の話があるんですが…」という。
それは、家庭内の一大事だった。しかもその一大事が2回もあったのだ。それを聞いたら、柴原さんが、どうしていつも笑顔でいられるのか…、そこには深いワケがあるような気がした。
だが、その一大事は、放送では軽々に話せることではない。
話せば、当事者に迷惑がかかるかもしれない。
柴原さんご当人も、ボクも迷った。
彼女を単なる「和服が大好きなパソコンの先生」というだけで紹介したくなかった。だが…。
結論が出ないままに、当日を迎えた。
スタジオで会うなり、「すべてお話します。お墓参りをして、ご先祖さまに相談してきましたから」と言われる。
ボクも覚悟を決めた。
言い方に配慮しながら、その「一大事」を打ち明けてもらった。
3回に渡るインタビューの3回目は、「一大事」のことだけ。
「和服が大好きなパソコンの先生」の笑顔でいることが、いかにスゴイことかがわかるはずだ。ぜひ聞いていただきたい。
柴原みのりさん出演の「たんば女性STORY」は
6月3日、10日、17日20:00~、
その週の土日10:00~、FM805で放送予定。
鎌倉FMでは、その週の木曜日13:30~。