タイムキープ | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

アナウンサーの重要な職能にタイムキープがあると思う。

だが、これがなかなか出来ていない人が多い。

ボクは、タイムキープを面白がっているところがある。

生放送で鍛えられたおかげで、

講演を、寸分たがわずぴったり時間通り終えることを得意としている。

 

円覚寺管長の横田南嶺さんの講演を聴きに行ってきた(3日)。

終了予定の午後3時35分0秒に話が終わり、

そのタイムキープ力に驚いた。

考えてみれば、法話の場数は相当なものだから、

時間管理や話の進め方はお手のものだ。

いきなり「人の話は、見た目6割、声3割、内容1割」と笑わせる。

実際は、見た目よし、声よし、内容よしの3拍子揃ったもの。

 

横田さんがこよなく愛する坂村真民の話。

このたび、10000を超える真民詩の中から100を選び出版した。

300までは絞り込めたが、

そこから100にするのが至難の技だったそうだ。

いままでの選集にない独自のセレクトをしようと、

悩みに悩んでまとめたそうだ。

 

講演は、文京区にある龍雲院という寺で行われた。

都内は空襲にあった寺が多く、

そのほとんどがコンクリートで再建されたが、

ここは木造で再建された。風情のある庭もある。

横田さんは、筑波大学在学中に龍雲院の老師について得度した。

そのゆかりある寺でもあるからだろうか、嬉々としていた。

 

横田さんが講演したのは、神渡良平さん主宰の「照隅会」。

2012年から42回続いている。

ボクも、かつてゲストで呼んでいただいたが、10月にも招かれている。

ちなみに、次回(4月28日)のゲストは、高野登さん。

ここでも、ご縁が繋がった。