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彫刻家 渡辺 忍さん 第5回~女性彫刻家の気になる話~

彫刻家 渡辺 忍さん 第5回~女性彫刻家の気になる話~

みなさま こんにちは。

彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な作家をご紹介いたします。

彫刻家の渡辺 忍さんです。


アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-顔150

渡辺 忍さん


前回登場の原 透さんからのリレーでご登場頂きます。

  彫刻家 原 透さん 第1回 第2回、   第3回,  第4回 第5回 ,  第6回  第7回  



渡辺 忍さん 第1回 ~岩手大学で出会いがありました~

         第2回   ~布の流れをテーマに制作しています~
          第3回   ~大理石に出会って方向性が見えました~

         第4回   ~日常の生活の中に入っている彫刻を作りたいです           


第5回の今日は、女性彫刻家ならではの特別編で、
制作と家庭の両立についての対話をお送りします。


美大生の方など、これから制作の道に進まれる方の

お悩みが開放されるような、参考になれば幸いです。


************************



アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-那須野が原2004

「草原のおくりもの」
御影石 
栃木県 大田原市
那須野が原国際彫刻シンポジウム

2004年設置




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-矢板市結ぶ

「結ぶ」
本小松石  
栃木県矢板市  2010年設置 




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-おくり渡辺忍

おくりもの-2011
H75×W80×D105
赤御影石
2011年制作




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-結ぶ

結ぶ
H68×W17×D15
大理石(シベック)
2012年制作




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-13おくり

おくりもの‐2013
H22×W65×D45
大理石(シベック)
2013年制作




日下
渡辺 忍さんと前回ご登場の原 透さんはご夫妻とのことですね。
彫刻家同士のご夫婦ってそう多くはないかと想うのですが。



渡辺 忍さん
私のまわりには、案外いらっしゃるんですよ。
ただ、素材が石同士という方たちは、あまりいらっしゃらないかも知れませんね。

木彫をやっていらっしゃる奥さんに、石彫のご主人さまとか。
あと粘土をやっていらっしゃる奥さんに、金属のご主人様とか。

結構、彫刻家同士はいらっしゃるんですよ。
それでもそんなに多くはないと思うので、世間的にみると珍しいんでしょうか。


音楽でピアノの先生や演奏をしていらっしゃる奥様と、
彫刻の御主人様も多いんですよ。
なかなか面白くて素敵だなと思うんですけど。


一般的に、芸術家と関係のない世界の奥様だと、始めは苦労されるのかなと、
大変なのかなとちょっと心配になったりするんですけど。

少しでも制作のことが分かっていたりすると、「ああ~、しょうがないか。」って

あきらめてやっていけるのかと思います。



日下
渡辺 忍さんと原 透さんはお互いにアーティストでいらっしゃるということで、
何か気を使ってしまうこと、あるいはご一緒で良かったと想うことはおありでしょうか。



渡辺 忍さん
私の場合なんかは随分、原に助けられていると思います。
素材が石ということもあるので、自分一人ではとっても出来ないようなことも
やっぱりサポートしてもらえれば、広がりますよね。


ここで出来ないから諦めよう、別な方法で、というんじゃなくて
身近にそういう事を打ち明けて相談できたり、助けて欲しい時に手を貸してもらえたり、
物理的にも、精神的にも支えてもらえているので
続けてこられたんだと思うんですね。


やはり彫刻を続けている女性の方を見ていると
家庭に入ると彫刻を続けていくというのはかなり難しいし、
お子さんが生まれたりすると女性はまたそこで一つの大きな決意が必要だと感じます。

今は育メンとかいって男の方も、いろいろなかたちで育児と関わっていらっしゃると思うんですけど
やはり女性にとっては人生設計の中でそういう結婚出産、
あと最近は介護とかも人生の中で入って来ると思うんですけど、
かなり、いろんなところで究極の選択をしなければならない事が多いので。



日下
そうですね。
私は、3年前結婚し、今、まさに子供が2歳のところです。
なので、今は制作そのものよりは、この学び場美術館のインタビューの比重が大きいです。
ですが、制作を止めた訳ではありません。



渡辺 忍さん
私は子どもはいないので、自分勝手にやっていられるので贅沢な環境かなと思います。
本当に、子どもを育てながら活動をしていらっしゃる方を見ると
やっぱり、生活のリズムが完全に変わって、子供に対しての様々な出来事を
乗り越えながら少しずつ自分の時間も作って頑張っていらっしゃることが多いですね。

失礼ですが御主人様もこういう分野の方ですか。



日下
いえ、私の場合は全然違います。
私の場合は、ずっと制作を続けてきて、
やがて、心の底で自分も結婚をしたいと感じてそれを望んだ時に
知人のご紹介で会社員の方をご紹介頂いて結婚することが出来ました。


なので、夫は全然美術分野の人ではないのですが
良い意味で干渉せずに応援してもらっているというかたちです。

渡辺さんと原さんの出会いは国画会展でいらっしゃるのでしょうか。



渡辺 忍さん
岩手大学の彫刻には、シンポジウムというかたちで
公開制作の企画をしていらっしゃる先生がいらしたので、
そこで原が参加したということで、岩手で出会ったんです。


原は東京造形大学を出ているんですが
その大学の大成浩先生という方が岩手大学の特別講師として、
毎年いらして、石彫を教えて下さっていたので、

その関係で造形大学の方とは結構交流があったのですね。

原 本人よりも、作品の方を先に知ったかなという感じです。



日下
では、若い時からお互いにご存知だったのですね。



渡辺 忍さん
もう、二十代の中頃、大学を出た時ぐらいから知っていました。



日下
そうでしたか。



渡辺 忍さん
日下さんは今、子育てをされていますよね。
これから、日下さんご自身はどうお考えですか。



日下
はい。アーティストたるもの、いつも新しい表現の作品を作るとか
トップを目指してとかいう考えもあると想うのですが・・・。

私自身はこの頃、本当に喜んで下さる方のために彫ろう、
と少し考えが変わって来ているんですね。


大学卒業後すぐの頃は、いろいろな公募展を見て
自分も公募展に毎年出品して充実した活動のできる作家になろうと想っていました。

ですが、実際にある団体展に一度出品させて頂いてみて、
東京に毎年出品し続けるのは、経済的にも時間的にも自分には困難だなと
すぐに分かりました。

そこで地元の河北美術展という公募展に長いこと毎年出品させて頂き、
あと宮城県の芸術協会に所属・参加させて頂いています。


今後は何かしらご縁のあるものの活動をしていこうと想っています。
無理にどこかに出品しなければいけない、ということではなく
本当に喜んで下さる方にご覧頂けて、お届け出来るような活動をしたいと
心が決まってきたのです。


なので、子育て中にはなりましたが
いつも彫っていないといけないとか、
いつも彫れていない自分を許せないとか、そういう風には考えずに
望まれた時にお応え出来るように、全力でやれるようにしようと想ったら
焦りが少なくなったという感じです。


私は、首都圏の著名な美術大学に行った訳ではないのですが
いろんな方のお世話にはなってきていて、
その美術界に対してお返し出来ているものが少ないなと想ったので
こういうインタビューをさせて頂こうと想いました。


同じ作り手として作家の皆様を応援させて頂き、
少しでも一般の方に美術に興味をもって頂けたら
いいかなと想い、続けさせて頂いています。



渡辺 忍さん
大変ですよね。こういう活動と、子育てと家庭もあって。



日下
はい、そうなのかもしれないのですが
義母と同居しているので、その方がなんだかんだ言いながらも
助けてくれているとは想います。


それと美術で頑張っている方のお話をお聴かせ頂くというのが
自分にとってとても刺激になる楽しいことで、
このインタビューの編集も苦よりは楽しいことなのでありがたいと想っています。




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-おくり

おくりもの 
H34×W32×D35
大理石(オーロラ)
2008年制作




渡辺 忍さん
私は、今年で53歳になったんですけど、
私が岩手大学に入った時は、もちろん女性で彫刻をやっていらっしゃる方はいましたが
身近に石彫をしていらっしゃる女性の方がいなくて、
本当に男社会というか、まわりは男性ばかりだったように感じましたね。

なんでしょうね、どういう活動をしていったらいいんだろうという具体的なものが私には見えなくて、
つまり目標とか、こういう風になりたいという目指す方向が見えなかったので。


本当に、先ほど日下さんも仰ってたように
がむしゃらにやんなきゃとか、つくらなきゃとか焦っていて
すごくつまらないことでも、負けないように頑張らなきゃとか、
「だから、女は駄目なんだ」とよく言われてきたので、やっぱり悔しいと思いながら。

今、思うと何か違うところで頑張っちゃっていた。
でもそれが私にとっては、しがみついてこられた理由だったのかもしれないですけど。
そういう時期があったので、今は少しずつ時代も変わってきて、力が良い意味で抜けてきたというか…。


私自身も今日まで暮らしてきて、生きてきて、変わってきて、
無理にこうしなくちゃいけないというんじゃなくて
自然体でものを見られるようになりたいなと思うようになりました。



日下
ああ、素晴らしいですね~。
渡辺さんと私は10年違いだと想いますが、
今の渡辺さんのお話の、石彫をするときに男性社会の中で
がむしゃらに頑張っていらしたというのは、感覚として分かる部分があります。


もう昔の話なのですが、私は彫刻の恩師から
「女で本当に彫刻をしていきたかったら、結婚しても
『私は子どもを産みません』と言いなさい。」と言われたことがありました。
意図はそのぐらい真剣でないと続けられない、ということだったのでしょうが
私は正直なところ、違和感を覚えました。


私自身、「彫刻を頑張るために結婚はしない」と公言していた時期もありますし、
でも年をとってきて「結婚したいけどまだ御縁が無くて」という言い方に変わってきて(笑)
それでようやく御縁に恵まれ39歳で結婚し、40歳で子どもに恵まれという
ことでやってきました。


第一線に躍り出なければならない、という考えでなかったら、
何がしかのかたちで続けていけるとは考えています。



渡辺 忍さん
第一線って何なのかなって疑問に思いませんか?
こういうのって本当に答えのない世界で…
商業ベースに乗って売れていればいいでしょうという話もあるんですけど、
名前が知れているとか。
でもそれだけの世界じゃないのが、また面白いですよね。



日下
そうですね、いろんなあり方があって。



渡辺 忍さん
ええ、いろんな在り方があって、いろんな立ち位置があって、
それを自分で見つけていけるというのが、やっと最近、
本当に最近なんですけど、楽に考えられるようになってきました。

まわりの方々のやっていらっしゃる、いろんな活動の仕方があるということが見えてきて
だから、私も39歳で結婚したんですけど。



日下
あっ、そうだったんですか~。意外です。
もっと、お若い時から結婚していらっしゃるのかと想いました。



渡辺 忍さん
ずーっといろんな意味で、結婚に拘っていなかったんです。
原とは20代から出会っていたんですけど、結婚はまだ全然考えていなくて、
30代はまだまだ飛ばしていかなきゃいけないぞと
そんな感じで夢中で過ぎてきた時代だったので。



日下
そうですか~。でも渡辺 忍さんは本当に素晴らしい実績をお持ちだと想います。
本当に続けるだけでも大変な分野ですので。



渡辺 忍さん
今、私は子どももいないので
自由気ままに、そして主人も同じ職業なので
本当に恵まれた立場なのですけど、
今度は北海道の母親のことを考えたりするといろんな葛藤が出てきて
人間として生きて行く上での、また一つの選択が来るのかなと
漠然とですけれど考えています。
ごめんなさい、個人的なことを・・・。



日下
いえ、でも女性の彫刻家さんとお話をさせて頂く時には
こういう内容もとっても興味があります。



渡辺 忍さん
そうですね。私はこういう種類の話をいっぱい聴かれます。
私は愛知県立芸術大学で、2回ほど彫刻科の女性の学生さんたちと
お話をする機会があって、そういう時も即こういう話で。
やっぱりあの子達も、そういう話が一番切実に気になるみたいで
女性として彫刻を続けて行くときに
どういう時にどういう風に悩んだかというのをよく聴かれます。


東北芸術工科大学に行っていたときにも
石彫場での実習以外に、講義形式でお話をしなきゃいけないこともあって、
そんな時にも最後に質問は?というと結構そういう話題が出てきて
子育てや家庭のことなどで、彫刻家同士の夫婦はどうですかとか
毎回、毎回どこへ行っても聴かれます。

やっぱり私たちのような彫刻家同士の夫婦が珍しいと言われて。

十日町のシンポジウムに参加させて頂いた時にも、初めての女性の作家ということで、
オルガナイズしてくださった方もかなり心配されていたんですね。
例えば、体力面でちゃんと最後まで作ってもらえるのかなとか、
やはり、女性の彫刻家というと気を使いますよね。
いろんな面で細やかな配慮をしてくださっていたと思います。

そういう意味で世間ではまだまだ、女性の石彫家は
「えっ?」っていう目で見られたりする面もあった時代なので。

最近は本当にそういうことが大分なくなってきたし
道具に関しても、かなり女性が使い易い道具が一杯出てきているので変わりましたよね~。

だからこれからは本当に女性の作家の時代が来るぞとすごく感じてます。



日下
ええ、楽しみですね。



渡辺 忍さん
日下さん、頑張りましょう!



日下
はい、頑張ります!



渡辺 忍さん
あッ、でも・・・頑張らなきゃいけない、じゃなくて、ね。
気張らないで自然体でやっていくことが、大事ですよね。
女性のほうがコツコツと
持久力は抜群だと思うので
きっとすごいことが出来ると思います。

私も女性の彫刻家の方とお話をする機会がとっても少ないので
楽しかったです。ありがとうございました。



日下
はい、そうですね~、楽しんでやれるようにやるのだと想いますが
頑張って行きます。
今日はとても楽しいお話をありがとうございました。



アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-懐想

懐想
H55×W18×D15
大理石
2005年制作


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今回、原 透さんのご紹介で
初めて、渡辺 忍さんとお話をさせて頂きました。


渡辺 忍さんと原 透さんは実はご夫妻でいらっしゃいます。
同じ石を素材とする彫刻家同士のご夫婦ということで、
とても珍しがられるそうです。


私は、以前、国画会展を見ていた時に渡辺 忍さんの作品を拝見していて
大理石で布のリアリティーある造形表現をされていること、
その作品の存在感がとても印象に残っていました。


また、学び場美術館への石の女性彫刻家ではお二人目の登場となります。


渡辺 忍さんには彫刻のパブリックでの在り方を考える場がスタート地点にあって、
今は、ご自身の作品にふさわしい空間への関わり方を考えていらっしゃるとのことでした。
自然体での制作を追求されていることが、とても素敵だと想いました。


渡辺 忍さんとは、女性が石の彫刻を制作すること、
結婚や家庭との両立など、女性の彫刻家にとってはとっても気になることについても
お話をさせて頂くことができ、とても楽しく、共感いたしました。
皆さまにもシェアさせて頂く機会があるかも知れません。


皆さまも渡辺 忍さんの作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。


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◆渡辺 忍さんが登場するWEBぺ―ジ

 ◇国画会   http://kokuten.blog.shinobi.jp/Entry/126/

         

 ◇十日町石彫シンポジウム

渡辺 忍さんは第8回にご参加されています。



 ◇那須野が原国際彫刻シンポジウム in大田原2004

太田原市ホームページ ⇒教育文化⇒国際彫刻シンポジウム

  ⇒那須野が原国際彫刻シンポジウムin大田原2004 でご覧いただけます。 


      

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アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館

9/18水~ 学び場美術館登場作家さんの展覧会紹介です。


みなさま、こんにちは。


彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は団体展開催の紹介です。


今年、2月、3月、4月と学び場美術館にリレーでご登場くださった


3名の彫刻家の方々が出品されている展覧会です。

彫刻家 渡辺 尋志さん、  彫刻家 加藤裕之さん、 彫刻家 織本亘さん 


出品されています。


○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ●


第77回新制作展  


9/18(水)~30(月)

10:00~18:00 (入場17:30)


金曜日夜間開館 20:00終了 (入場19:30まで)

最終日 9/30(月) 14:00  (入場13:00まで)

休館日 9/24(火)

入場料: 一般 800円 (学生無料)


国立新美術館

アクセスマップ




ちなみに新制作展の開催時期に重なって

国立新美術館 の企画展示室ではアメリカン・ポップアート展  

開催されています。


みなさまも、芸術の秋、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。



○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ●


彫刻家 渡辺 尋志さん、  彫刻家 加藤裕之さん、 彫刻家 織本亘さん 

の記事はコチラから↓ どうぞご覧くださいませ。


☆ 2013年2月
彫刻家  渡辺 尋志さん

   第1回目 ~ 命の原点の体験談

   第2回目 ~素材との出会いについて

   第3回  ~自分の作っているものに楽しみを感じて作る
   
第4回   ~作品は触ってもらえることが一番です~


☆ 2013年3月

彫刻家   加藤裕之さん 

   第1回 ~「体に眠る心象」を創る

   第2回 ~形態としての響き合いのあるあり方を探る~

   第3回 ~人間が創った温かみのある作品にしたい~

   第4回  ~彫刻して生きる!



☆2013年4月

彫刻家 織本 亘さん

  第1回 ~彫刻を始めた頃~

  第2回 ~女性の柔らかさ、優しさを伝えたい~

  第3回 ~木彫を作りたかったことを思い出しました~

  第4回  ~大事なものを遺そうという想いを持っているかどうか~



本日も ご訪問ありがとうございました。


○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ●


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(文:日下育子)




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アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館

広告してもダメだ……



どんなビジネスをしているにせよ、広告宣伝は必要です。

この場合の「広告宣伝」は「広告をだす」ということに限っていません。
つまり、「お客さんとなる可能性のある人たちに知ってもらうこと」という意味です。


そうであれば、弁護士でも医師でも広告が必要です。

ビジネスをしている限り、そこでビジネスをしているということが
人に知られないのであれば、お客さんは来ないからです。

お客さんが来なければビジネスはなりたちません。

さて、そこで「広告宣伝活動」です。

たとえば飲食店ならば、次のような広告宣伝方法を思いつきます。

フリーペーパーに広告を出す。
地域にポスティングチラシを配る。
営業時間にスタッフが街頭で割引チケットなどを配る。
街頭で広告付きティッシュを配る。
店の前に看板を出す。

ちょっと考えただけで、こんなに出てきます。

ポスティングチラシや割引チケットなどは
家庭用プリンターでプリントすれば、
思いついた翌日からできる広告宣伝法です。

それ以外も、やろうと思ったらカンタンにできる広告です。

もう少し複雑なものになものまで考えると、
お客さんからメールアドレスをもらって
良い食材が入ったときなど、来店をうながすメールを送る——
などというものも可能でしょう。

この手法の効果は、メールの書き方などに大きく左右されますから
一概に良いとは言えないからか、
そういうことをやっているお店をあまり知りません。

つまり、なにが言いたいかというと、
広告宣伝の方法はたくさんあるのに、
みなさん、あまりやっていないということです。

お客さんを集めなきゃ、と思ったときに
印刷会社や広告代理店に行って
チラシの作成を依頼し、ついでにポスティングも頼む。

たしかにそのような方法は広告宣伝の手法として
以前からありますし、効果がないとは言いません。

でも、まず費用がかかります。
効果は保証されていません。

そして、ポスティングチラシしかやっていないのに
来店数が増えなかったとき、つまり効果がなかったときに

「広告してもダメだ……」

とあきらめてしまう人がいらっしゃいます。

それ、「広告してもダメだ……」ではありませんよね。

「ポスティングチラシしてもダメだ……」ですよね。



飲食店の広告 = ポスティングチラシ

ではないはずです。

でも、広告といえばポスティングチラシ、という思考の人は
なかなかその枠から抜け出して考えることができないようです。




幸せな人が集まる会社 株式会社みんなの学び場 公式ブログ-森さんバナー






チラシ・DMで集客して圧倒的な反響を得る方法@森真理


  社歴24年・チラシ制作専門の広告代理店社長が教える

 反響が出やすいチラシを作るツボとコツ
 



彫刻家 渡辺 忍さん 第4回 ~日常の生活の中に入っている彫刻を作りたいです

みなさま こんにちは。

彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な作家をご紹介いたします。

彫刻家の渡辺 忍さんです。


アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-顔150

渡辺 忍さん


前回登場の原 透さんからのリレーでご登場頂きます。

  彫刻家 原 透さん 第1回 第2回、   第3回,  第4回 第5回 ,  第6回  第7回  



渡辺 忍さん 第1回 ~岩手大学で出会いがありました~

        第2回 ~布の流れをテーマに制作しています~
         第3回 ~大理石に出会って方向性が見えました~




第4回目の今日は社会との接点についてお聴かせ頂きました。

お楽しみいただけましたら幸いです。


************************



アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-盛シ 飽

「飽」

白御影石 1983年制作

岩手県 盛岡市
盛岡彫刻シンポジウム




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-盛シ 寂

「寂」
白御影石  1984年制作
岩手県 盛岡市




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館


「封」
御影石 1987年制作
岩手県 盛岡市




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-抄


H60×W250×D50
大理石(ペンテリコン)
1991年制作




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-宮古浄土ヶ浜


「誕生」
白御影石   1991年設置
岩手県宮古市





アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-相模原白夜

「白夜」
大理石

神奈川県 相模原市   1993年設置






アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-盛シ 氷柱


「氷柱」
大理石 
岩手県 盛岡市
盛岡彫刻シンポジウム  1994年



アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-しんぽ3


連鎖-Ⅲ
H150×W30×D20
2002年制作
大理石(シベック)





日下
渡辺 忍さんは新潟県の十日町彫刻シンポジウムなどで
パブリックな空間への作品設置もされていますね。



渡辺忍さん
十日町では、完成作品は置く場所がほぼ決まっていて、
シンポジウム期間の最終日に、市内に設置していきます。
ですから、作家たちは、この場所に・・・というイメージを持って作っていきます。


私の場合は、たまたまこういう布の表現をしている作品ということで選んで頂いて、
後ろにちょっと見える、この友禅の織物関係のお店の軒先に置かせて頂いたので
本当にこの作品は幸せだなあと。



日下
本当に格好いいですよね。
素敵です。



渡辺忍さん
この会社の社長さんがこの位置に置いて下さるということで、はい。
ほぼ毎年、ここには顔を出して、そろそろメンテナンスが必要かどうかと見ているんですけど
とても大切にして頂いていて、汚れたら綺麗に拭き取って洗って下さっているようで、
本当に白さが完成時の美しいままです。


大理石って、先ほども言いましたように、雨に当たって黒ずんでしまったりとか
苔が生えたり、カビが生えたりとかいろいろ問題が出て来てしまうんですけど
これは手入れして下さっているので、本当に感謝しています。



日下
そういう素晴らしい設置環境の中で彫刻が息づいていていいですね。



渡辺 忍さん
逆を言うと、作品をつくって「はい置きました。」というだけじゃなくて
設置したその後の経過に少しでも気にかけるということも、作家の責任かなと感じます。



日下
そうですね~。(共感)
素晴らしいお話をありがとうございます。
そういうお話が出てきましたので、
社会との接点についての思いについてお聴かせいただけますでしょうか。



渡辺 忍さん
私は岩手大学に入ってから、盛岡彫刻シンポジウムの公開制作をお手伝いするかたちで
石彫という世界に入り込んでいって
その中で育てて頂いたというか学ばせて頂いて
自分なりの表現というものを考えるようになってきました。


ですので、作家たちが石という素材で、
作品を公共的な場所に設置したり、ランドスケープとか、
共同制作で公園のベンチや椅子などを作ったりする、
石彫シンポジウムというひとつの活動を通して
社会とのかかわりというのをかなり意識する環境で
彫刻を学んでこられたのが、まず最初の社会との接点を考えるきっかけだったと思います。


自分はこれからどういう風に進んで行こうかなと考えた時に
公共的な作品の在り方から入ったんですけども、
野外、パブリック的な彫刻作品を設置という風に、あまり無理して頑張らなくてもいいかなと…。
もう少し生活の中に、日常の生活の中に入っている彫刻をつくれれば面白いかなと
思えるようになっています。


お家の中に何気なくお花を飾るように、ポンと置けるような、
そういうものを作っていくのも、自分にはもしかしたら合っているかも
知れないなと思っています。



日下
ああ、そうですか~。
そういう感じも合うだろうと想いながら拝見はしていました。



渡辺 忍さん
上手く説明できないのですが、
それはたぶん、作品の大きさの問題じゃないとはわかっているんですけど。
公共的な場所に設置するという事は、その環境にあった存在感がある大きさが必要で、
自分にとってもやりがいがあって、面白くって、夢中になれますし、
それを止めてしまうのはまた、違う話とは思うんですけど。


もっともっと向上心を持って、やんなくちゃいけないなとも自戒するんですけども。
そうじゃなくて、もう少し別なかたちで心を落ちかせてもらえるものが
身近に静かに在るというような存在になりたいなと
最近は考えるようになってきていますかね。



日下
そうですね、いろんなあり方があるのだと想うんですけど
日本では、まだまだ美術を身近に楽しむ気風がまだまだ少ないと想うので。



渡辺 忍さん
最近まわりを見ていて思うのですが、
立体に関しては、例えばフィギュアとか、お人形とかもそうだし、
先ほど言ったようなお花とか、盆栽とかそういうモノというのは、
本当に生活の中に溶け込んで自然に入ってきていますよね。


それらは日常の中に入ってきても全然違和感なくあるのに
なぜか彫刻というと、置く場所がないとか、難しくて置けないとか、
ちょっと違和感を感じられるようなのですね。
そうではなく、そこに花瓶が置いてあるように、彫刻が日常の中に在るものになれればと。


ただそれが役に立つとか、使えるとかそういうことも一つの方法だと思いますけど
そうじゃなくただあるだけでいいじゃない、そういうちょっと不思議なものがあってもいいじゃない?
というイメージです。



日下
はい。



渡辺 忍さん
大理石で作品を彫っていて、こういう器のようなかたちを彫っていると、
見に来て下さった方が、「これお水をいれても大丈夫ですか」と
仰ったんですね。

それで「何をされるんですか」と聴いたら
これに花を生けたいと仰って、
なるほどな…と。
それもまたそれでいいのかなと思いました。



日下
飾り方を受け手の側の方がアレンジされるんですね。



渡辺 忍さん
彫刻家の方は、完結した自分の作品として出していらっしゃるので
それに他のものを加えられるのをとても嫌がられると想うんですよ。


私の場合、最初は「エッ!?」ってちょっとびっくりしたんですけど
花を添えて下さるというのを見た時に、
それでお互い花も引き立って作品も引き立つのであれば、
それはそれで生活の中に溶け込めるのでいいんじゃないかと
感じられたことは発見でしたね。



日下
そうですか。素晴らしいお話だと想います。
私個人の考えですが、個別のお宅に彫刻を入れるのは、
パブリックの大多数の方を相手にした作品設置よりも
規模の小さい事のようにも想われるかも知れませんが、
お一人お一人の方々に作品をお届けするとか、啓発するとかいう意味では
小さい話ではないという気がしています。


出会う方お一人お一人にきちんと作品が届くように伝えていけるのなら、
それはそれで価値ある仕事だなと想うので、すごく渡辺さんのお話には共感します。



渡辺 忍さん
もちろん、作品の表現されているコンセプトにもいろいろあって
合っている、合っていないもあるとは思うんですね。


ただ自分の作品に関して考えた時に、
モニュメントのような公共的な環境ではない、
普段の日常的な生活のプライベート空間の中でさりげなく、
目に留まる存在になれるのなら、
それは今の私にとっては、とても大切なことと思えます。



日下
そうですね。
素敵なお話をありがとうございました。




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-おくり
おくりもの 
H34×W32×D35
大理石(オーロラ)
2008年制作



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今回、原 透さんのご紹介で
初めて、渡辺 忍さんとお話をさせて頂きました。


渡辺 忍さんと原 透さんは実はご夫妻でいらっしゃいます。
同じ石を素材とする彫刻家同士のご夫婦ということで、
とても珍しがられるそうです。


私は、以前、国画会展を見ていた時に渡辺 忍さんの作品を拝見していて
大理石で布のリアリティーある造形表現をされていること、
その作品の存在感がとても印象に残っていました。


また、学び場美術館への石の女性彫刻家ではお二人目の登場となります。


渡辺 忍さんには彫刻のパブリックでの在り方を考える場がスタート地点にあって、
今は、ご自身の作品にふさわしい空間への関わり方を考えていらっしゃるとのことでした。
自然体での制作を追求されていることが、とても素敵だと想いました。


渡辺 忍さんとは、女性が石の彫刻を制作すること、
結婚や家庭との両立など、女性の彫刻家にとってはとっても気になることについても
お話をさせて頂くことができ、とても楽しく、共感いたしました。
皆さまにもシェアさせて頂く機会があるかも知れません。


皆さまも渡辺 忍さんの作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。


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◆渡辺 忍さんが登場するWEBぺ―ジ

 ◇国画会   http://kokuten.blog.shinobi.jp/Entry/126/

         

 ◇十日町石彫シンポジウム

渡辺 忍さんは第8回にご参加されています。



 ◇那須野が原国際彫刻シンポジウム in大田原2004

太田原市ホームページ ⇒教育文化⇒国際彫刻シンポジウム

  ⇒那須野が原国際彫刻シンポジウムin大田原2004 でご覧いただけます。 


      

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祝!完成!! 原 透さん 時間旅行者のために「王と王妃」


皆さま こんにちは。


彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な作品を紹介いたします。


7月、8月に学び場美術館にご登場下さった

彫刻家 原 透さんの作品です。


ちょうど、インタビュー記事の掲載をさせて頂いていた頃の

2013年7月27日(土)~8月18日(日)に、

原 透さんは  第19回十日町石彫シンポジウム  にご参加されて、

作品制作をなさっていました。


今日はその完成・設置作品をご紹介させて頂きます。

作品タイトルは、

時間旅行者のために 「王と王妃」



設置場所は、原 透さんによると

『十日町市稲荷町3丁目南 西中央通り歩道
簡単に書くと
ほくほく線十日町駅西口徒歩2分』

だそうです。




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館



アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館



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原 透さんも作品も、とっても素敵ですね。


短い期間での、素晴らしい作品完成、本当にすごいことだと想います。

十日町の作品は本当にハイレベルで、
日本が誇る彫刻のある町だと想います。


皆さまも新潟県へお出かけの際は

ぜひ、十日町の彫刻をご覧になってみてはいかがでしょうか。



 彫刻家 原 透さんのインタビュー記事はコチラです。

⇒  第1回 第2回、   第3回,  第4回 第5回 ,  第6回  第7回  




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


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本日もご訪問、ありがとうございました。

売り込みがはやすぎ、引っ込めるのがはやすぎ


さきほど私の会社に某大手保険会社の人が飛び込みで営業にきました。

この地域を担当しているから週に1度情報提供のために訪問させていただけますか、
といきなり切り出されました。

こういう営業パーソンに会うといつも思います。
「私の時間を費やしてまで、あなたに会うメリットはどこにあるの?」

訪問させてください、と言葉や態度は丁寧に言っていますが、
「訪問して情報を分けてあげるんだからお得でしょ」と
押し付けがましい印象を受けてしまいます。

だって、訪問の内容がまだ説明されていないですから。

「生命保険のご説明をいただけるんですか?」と訊くと、
「ほかにも法人様用の保険商品もございます」と言っていましたが、
法人にとって保険がメリットなのは節税対策くらいなのでは?

差し出しているパンフレットはあきらかに保険の説明のもの。
表紙にはとくに私の興味をひくような言葉も文章もありません。

毎週売り込みに来る営業パーソンを受け入れる企業なんであるんでしょうか。

保険なんて、野菜などと違って一目で判断して
「買う」「買わない」を決めるものではありません。

だから「説明したい」となるのでしょうけれど、こちらにとってそれは、
売り込みでしかありません。

人は売り込まれたら買いたくないのです。


「うーん、生命保険はとくに必要ないんですけど……」と答えると、
「そうですか、わかりました」とパンフレットも引っ込めて帰ってしまいました。

これはまた、引っ込めるのがはやすぎ^^

会社から、しつこく食い下がらないように、と言われているのでしょうか。

しつこくねばられたら、こちらも困るのですが、
それにしてもパンフレットくらい置いていってもいいのでは?と思いました。



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彫刻家 渡辺 忍さん 第3回 ~大理石に出会って方向性が見えました~

みなさま こんにちは。

彫刻工房くさか 日下育子です。


今日は素敵な作家をご紹介いたします。

彫刻家の渡辺 忍さんです。


アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-顔150

渡辺 忍さん


前回登場の原 透さんからのリレーでご登場頂きます。

  彫刻家 原 透さん 第1回 第2回、   第3回,  第4回 第5回 ,  第6回  第7回  



お楽しみ頂けましたら幸いです。


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アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-抄

H60×W250×D50
大理石(ペンテリコン)
1991年制作




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-相模原白夜

「白夜」
大理石

神奈川県 相模原市   1993年設置






アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-盛シ 氷柱

「氷柱」
大理石 
岩手県 盛岡市
盛岡彫刻シンポジウム  1994年




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-那須野が原2004

「草原のおくりもの」
御影石 
栃木県 大田原市

那須野が原国際彫刻シンポジウム  2004年設置




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-懐想

懐想
H55×W18×D15
大理石
2005年制作




アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-矢板市結ぶ


「結ぶ」
本小松石  
栃木県矢板市  2010年設置 



アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-おくり薫夏


おくりもの-薫夏 
H28×W30×D22
大理石(シベック)
2010年制作





アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-おくり夏芽


おくりもの-夏芽
H25×W27×D23
大理石(オーロラ)
2012年制作




日下
布を題材にした作品を大理石で彫っていらっしゃいますが
素材についての想いをお聴かせ頂けますでしょうか。



渡辺 忍さん
前回も少し触れましたけど、最初は石の種類もほとんどわからなくて、
柔らかい大谷石から始まって、石彫場の先輩たちが彫ってらした白御影石、

そして砂岩といろいろな石をちょっとずつ彫ってみたのですが
技術も経験もなくて、なかなか思うようなかたちになってくれませんでした。


それぞれの石に特性があるのに、全く知らないのですから…当たり前ですよね。
そんな時に新たに大理石という素材に出会う機会に恵まれて。


大学の藁谷収先生が、ちょうどイタリアの研修から帰ってこられたばかりの時で、
大理石をどんどん彫っていらしたんですね。
私たち学生に、様々な大理石用ツールや大理石に関する知識や技術を

たくさん教えて下いました。


初めて彫った大理石の作品は
やや灰色がかった岩手県産の大理石を使った頭像の習作だったと思います。
それから少しずつ道具をそろえて、イタリア産の大理石も何とか手に入れて、
布のフォルムを彫り始めました。


そこで大理石を彫ってみて、自分の思うようにはまだ行かなかったですけど、
いくらか形にできるようになると楽しくなってきましたね。
一番自分の表現と合っている素材だと思って
それで何かできそうかなという、少し方向性が見えたと思います。



日下
そうですか。
本当に大理石の白い色や肌合いが布の表現にマッチしていますね。
ところで『おくりもの 薫夏』とか『夏芽』では
白い大理石の他にも、色のついた石を使っていらっしゃいますね。
綺麗ですね~。



渡辺忍さん
ただ、白だけの世界も大好きなんですけど
白い大理石だけではどうしても色的に単調なので、

いろんな石を入れてみて楽しんでいます。
うるさいと言われることもありますけど、アクセントになるように。



日下
そうですか。
とってもお洒落といいますか、洗練されていると思います。
赤御影石の作品もありますが、
やはり大理石がマッチしているという感じですね。



渡辺忍さん
そうですね。いろいろな発表の仕方とか作品が置かれる場所によって、
大理石は合わないかなと思える場合とかもあるので、
そういう時には御影石も使います。


最近は真鶴で採れる小松石もかなり粘りがあって細工がしやすくて、
かたちが作りやすかったので使わせて頂いています。


基本的には、大理石でも色が付いたものはあまりメインでは使わずに
白くてほとんど模様が入っていないものが
自分の布の表現にはピッタリ合うような気がしています。



日下
白い大理石でも、何種類か使っていらっしゃいますね。
ちなみにオーロラというのは、どちらの国の?



渡辺 忍さん
スペイン、あっポルトガルの石です。
ローザ・オーロラといって若干ピンク色というか色が入っているんですよ。
カラーラの白とかギリシアのペンテリコンとかと違って
全体がピンク色になっているので、ローザ・オーロラと言われているんですけど。



日下
綺麗ですよね。



渡辺 忍さん
あんまり模様がきつくなくて、すごく優しい色なので気に入っています。



日下
これらの作品はかなり磨いて仕上げていらっしゃるのでしょうか?



渡辺 忍さん
そうですね。
あんまり全磨きというかツルンツルンにはしていないんですね。
あまりツルンツルンにしてしまうとかたちが必要以上に強く見えてしまったり、
逆に細かなかたちがとんじゃったりするので、途中で止めたりしていますが、
部分的には全磨きまでしているところもあります。


ただ、最初の頃でしたが、全部磨いてみたらどうなるかなと思って
試してみたら、セラミックと勘違いされたことがあって…。


石って少し結晶とか、素材の要素とか少し残してあげないと
やっぱり全体が弱く見えちゃうのかなと感じます。


せっかく石を使っているのに石に見えなかったら、可哀想というかまずいなと思って、
それで途中で止めて見たり、戻して見たり、あとラスパーというヤスリで
かたちをつめてみたりはしています。



日下
私は小さい手のひらサイズの作品でしか大理石は彫らないのですが
かなりデリケートですよね。



渡辺忍さん
そうですね。石の中ではかなりデリケートですよね、
環境に対しても、周りのいろんなものに対して。
すぐに汚れてしまったりいろいろしますよね。
ただその半面、ギリギリまでかたちを出していける石かな~と思います。



日下
そうですね。そうだと想います。



渡辺忍さん
御影石の場合ですと、パンパンと割って、割れ肌を出して、磨いて、
また最後まで、ノミでハツったりと表現を面白くできますが、
私なんかは、御影石の技術もそんなにないので
その石そのもの美しさや強さに、随分助けられているんですね。


例えば、黒御影石だと磨いた時と、叩いたノミ痕のところとか、
原石の時の肌と全然違うじゃないですか。
それでずいぶん表現のバリエーションがひろがりますけど、
大理石に関しては彫ってみると、確かに先ほどお話したように、
ツルンと全磨きとかラスパーとか、櫛刃とか、いろんなバリエーションはあるのですが、
でもやっぱり最終的にはフォルムでグーッと押していかないと、弱くなってしまうというか、
しっかりと出てきてくれないかなと感じます。






アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-しんぽ3


連鎖-Ⅲ
H150×W30×D20
2002年制作
大理石(シベック)





日下
そうですか~。
先ほど大理石だと置くときに合わない環境もあるというお話でしたが、
それは屋外という意味でしょうか?



渡辺忍さん
そうですね。日本の場合だと本当にそう思います。
ヨーロッパの方だと普通に外に置いてあって、
普通の町の生活に溶け込んでいるんですけれど、
やはり日本だとなかなか大理石って難しいんじゃないかと思いました。



日下
それはどのような意味合いででしょうか。



渡辺忍さん
一番は自然環境ですね。
水分に弱かったりするのですね。
雨が降ったりしたときに、一時問題になった酸性雨もありますし、
御影石よりも自然環境に対して非常に弱いので、
モニュメント的な、野外に半永久的に置かせて頂くときに
ちょっと大理石は考えてしまいます。


安田侃さん は、北海道のアルテピアッツァ という所にも、
東京にも、その他多くの場所に大理石作品を置いてらっしゃいますが。

 


日下
東京では、国際フォーラムなどにもありますね。



渡辺忍さん
はい。かなり日本では大きな彫刻を置いていらして
あれを見る限りは、きっとこれから答えが出て行くんだろうなと想います。
汚れが染み込まないようにコーティングしたり、
いろいろ工夫されているとは思いますけど。


私も十日町石彫シンポジウム で外に設置した作品を
大理石で作らせて頂いたのですが、
それでもこれはアーチの中に置かせて頂いているんですね。


なので、十日町市は雪が多いのですが、直接、雨雪は当たらない状態で、
条件的にはとっても恵まれた環境に置かせて頂きました。
それに本当に周りの町の方々が、とても良く手入れをして下さっているから
これが持っているのかなと想っていますね。



日下
そうですか。



渡辺忍さん
十日町では、市内に置く場所が決まっていて、
シンポジウム期間の最終日に、商店街に設置していきます。
なので作家たちは、この場所に・・・というイメージを持って作っていきます。


私の場合は、たまたまこういう布の表現をしている作品ということで選んで頂いて、
後ろにちょっと見える、この友禅の織物関係のお店の軒先に置かせて頂いたので
本当にこの作品は幸せだなあと。



日下
本当に格好いいですよね。
後ろののれんに和、友禅と書いてあって面白いですね。



渡辺忍さん
本当に表現と置く場所が合っていて…。
玄関の前に彫刻がドンとあって、本当は彫刻が邪魔しちゃっているかなと、
恐縮しているんですけど。



日下
素敵です。



渡辺忍さん
この会社の社長さんがこの位置に置いて下さるということで、はい。
ほぼ毎年、ここには顔を出して、そろそろメンテナンスが必要かどうかと見ているんですけど
とても大切にして頂いていて、汚れたら綺麗に拭き取って洗って下さっているようで、
本当に白さが完成時の美しいままです。

大理石って、さきほども言いましたように、雨に当たって黒ずんでしまったりとか
苔が生えたり、カビが生えたりとかいろいろ問題が出て来てしまうんですけど
これは手入れして下さっているので、本当に感謝しています。



日下
そういう素晴らしい設置環境の中で彫刻が息づいていていいですね。



渡辺 忍さん
逆を言うと、作品をつくって「はい置きました。」というだけじゃなくて
設置したその後の経過に少しでも気にかけるということも、作家の責任かなと感じます。



日下
そうですね~。(共感)
素晴らしいお話をありがとうございました。


アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館-結ぶ


結ぶ
H68×W17×D15
大理石(シベック)
2012年制作


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今回、原 透さんのご紹介で
初めて、渡辺 忍さんとお話をさせて頂きました。


渡辺 忍さんと原 透さんは実はご夫妻でいらっしゃいます。
同じ石を素材とする彫刻家同士のご夫婦ということで、
とても珍しがられるそうです。


私は、以前、国画会展を見ていた時に渡辺 忍さんの作品を拝見していて
大理石で布のリアリティーある造形表現をされていること、
その作品の存在感がとても印象に残っていました。


また、学び場美術館への石の女性彫刻家ではお二人目の登場となります。


渡辺 忍さんには彫刻のパブリックでの在り方を考える場がスタート地点にあって、
今は、ご自身の作品にふさわしい空間への関わり方を考えていらっしゃるとのことでした。
自然体での制作を追求されていることが、とても素敵だと想いました。


渡辺 忍さんとは、女性が石の彫刻を制作すること、
結婚や家庭との両立など、女性の彫刻家にとってはとっても気になることについても
お話をさせて頂くことができ、とても楽しく、共感いたしました。
皆さまにもシェアさせて頂く機会があるかも知れません。


皆さまも渡辺 忍さんの作品をご覧になって見てはいかがでしょうか。


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◆渡辺 忍さんが登場するWEBぺ―ジ

 ◇国画会   http://kokuten.blog.shinobi.jp/Entry/126/

         

 ◇十日町石彫シンポジウム

渡辺 忍さんは第8回にご参加されています。



 ◇那須野が原国際彫刻シンポジウム in大田原2004

太田原市ホームページ ⇒教育文化⇒国際彫刻シンポジウム

  ⇒那須野が原国際彫刻シンポジウムin大田原2004 でご覧いただけます。 


      

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0学

先日はじめて教えてもらった0学。



それだと私は


火星。





「行動する前にまず熟考。


理性で感情や衝動を押さえるクールな星。」



当たってるかも・・・。



そして



「お金には深くかかわるべからず」


金融関係の仕事は避けたほうがいいみたい。


法に関したり、体力勝負の仕事がいいようです。



・・・なるほどねシラー


今後の参考に。




ちはる

9月13日から開催。吉本伊織展

皆さま、こんにちは。


彫刻工房くさか 日下育子です。



今日は素敵な展覧会を紹介いたします。
昨年、2012年1月に学び場美術館にご登場くださった


美術家 吉本伊織さん  の個展です。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


吉本伊織展

会期 2013年9月13日[金]~10月6日[日]

会期中営業日:木・金・土・日・祝 11:00~18:00


オープニングパーティー→9月13日[金]19:00~21:00

会場 M・Zarts(エム・ジ-アーツ)

   横浜市中区日ノ出町2-165 京浜急行日ノ出町駅、徒歩5分。

   会場〓0453152121


吉本さんより~『 簡単に道案内すると→日ノ出町駅降りる、

          とにかく大岡川にぶつかったら橋を決して渡らずに

          川沿いに右に行き三分くらい歩いたら、

          よんふくcafeというカフェと剣道場の間にある

          3階建ての建物の1階にあるギャラリーです。』



吉本さんより~ 『わたくしの絵画の個展です。

           抽象画と風景画の間の作品を12点くらい展示

(今回は新作が7割です)
           画像は展示する絵です。

           今回は、新作が多いです。
           町中にアートが展開している、アートフェスティバル

黄金町バザール2013》と

           全く同時期・同地にて開催中です。
           宜しくお願いいたします。』


アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館



アーティストを応援する素敵な彫刻工房@日下育子の学び場美術館

皆さまもぜひ、アートいっぱいの横浜で、



吉本伊織さんの作品をご覧になってみてはいかがでしょうか。 




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



本日もご訪問ありがとうございました。

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目覚めのレッスン始めます。

皆さま、こんにちは。
彫刻工房くさか 日下育子です。


先日、自宅に本が届きました。
以前、私が尊敬する 熊谷留美子さんのブログ で知って

ほしいと思っていた本です。

ほどなく、 熊谷留美子さんから
お葉書が届きました。

実は、8月22日に私の父が旅立ったのですが、
そんな私にふさわしい一冊となることを願って
贈って下さったのでした。





熊谷留美子さんご自身が尊敬する作家の


ジョー・ヴィターレ著
「奇跡を起こす  
 目覚めのらレッスン」


という本です。





生き方の道が一つではないこと

抱えている苦しみをすぐに
捨てることができること

誰もが悟りに達することができる
4つのステージを紹介している本です。

本当にありがたいです。

毎日、読ませて頂きます。
心から感謝申し上げます。





本日もご訪問ありがとうございました。





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