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大阪・関西万博のマルタパビリオンは、北欧パビリオンの隣にあったので、たまたま立ち寄ってみました。事前にはまったくノーマークだったのですが、30分並んで入ってみると、予想外に面白い展示に出会うことができました。

 

 

  すっきりした建物と、水辺のアプローチ

 

建物の外観は石灰岩を思わせるすっきりしたフォルムで、壁面には映像がダイナミックに映し出されています。入口前には浅く水を張った水盤のようなスペースがあり、風がそよぐたびに光が揺らめくのが涼しげでした。

 

パビリオンのテーマは「変化の波にしなやかに対応し進化する島々」。自然素材と映像、光と影を組み合わせたデザインで、まさに“時のゲートウエイ”と呼ばれる入口にふさわしい雰囲気です。

 

 

 

 

  約20分で見て回れるコンパクト設計

 

入場は約30人程度ずつ区切られており、所要時間はおよそ20分ほど。展示スペースはこじんまりしていて、展示物の数自体は少なめですが、印象に残る工夫が凝らされています。

 

 

  文久遣欧使節団が贈った日本の甲冑が帰国!

 

1862年、文久遣欧使節団がマルタに立ち寄った際に寄贈した日本の甲冑が、約160年の時を経て日本へ“里帰り”。2015年にマルタで再発見され、京都の職人が約2年かけて修復。今回、マルタ騎士団の甲冑と並べて展示されていました。

 

ヨーロッパの甲冑はとにかく分厚く重厚。日本の甲冑との対比が面白く、文化や戦術の違いを感じられます。

 

 

あとから調べてみたら…

この「マルタ騎士団」は、十字軍の時代に誕生した修道会で、巡礼者の保護と医療を目的に活動していたそうです。その後、マルタ島を拠点に軍事的役割も担うようになり、現在はローマに本部を置いて人道支援を行っているとのこと。

 

展示されていた甲冑も、そんな背景を知ると重みが増して見えてきますね。

 

 

  マルタのロゼッタストーン「シッピ」

 

もうひとつ注目したいのが、フェニキア語とギリシャ語が刻まれた「チッピ」の展示。

 

 

こちらは本物かレプリカは、忘れてしまったのですが、二言語で同じ内容が書かれていたことからフェニキア語の解読の手がかり=“マルタのロゼッタストーン”とも呼ばれているものということでした。

 

このほか、デフォルメされた女性の像がありましたが、なんとなく、土偶の女性像に通じるものを感じました。

 

 

  最後に、湾曲スクリーンでの映像体験

 

展示の最後には、湾曲した大型スクリーンによる映像体験があります。

映像はローマ時代から始まり、騎士団の登場、そして現代へと時代が流れていく構成。マルタの歴史をざっくりたどりながら、建築、宗教、交易、現代の都市生活が映し出されていました。

 

 

  マルタってどんな国?

 

地中海のほぼ中央、イタリアの南に位置するマルタは、古代から交易の要所として栄え、多くの文明が交差した島国です。

  • 紀元前からフェニキア人やローマ人が定住

  • 中世にはマルタ騎士団の拠点に

  • 第二次世界大戦中はイギリス領として重要拠点に

  • 現在はEU加盟国で、多言語・多文化が共存する観光立国


展示物は少なめですが、日本との深い歴史的つながりを感じられる甲冑、古代文字の謎を解いた碑文「シッピ」、短くも印象的な映像体験と、ギュッと詰まった20分間でした。

 

 

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大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンのひとつ、「いのちをめぐる冒険」。開幕前から気になっていた方も多いのではないでしょうか?
 

私自身、ずっと楽しみにしていたパビリオンのひとつで、今回ようやく体験することができました。

 

▶ 過去記事

 

 

このパビリオンでは、事前予約が必要な体験が2つあります。

  • 超時空シアター「499秒 わたしの合体」

  • ANIMA!(アニマ)

私はこのうち、ANIMA!に当選。VR酔いしやすいタイプなので、個人的にはこちらがぴったりでした。

 

 

 

  河森正治氏の演出!「ANIMA!」で生命の神秘を体感

 

所要時間は約30分(演出時間は約8分)。


入場前に、注意事項が書かれたカードが配られます。刺激に弱い方、小さなお子さんやペースメーカー使用者のために、振動のない場所で体験することも可能とのこと。こういった配慮があるのはありがたいですね。

 

 

30人ほどが一緒に体験しました。

案内に従って進んでいくと、そこは布の幕が何重にも垂れ下がる狭い空間。
そして、床からは低く唸るような音とともに、時折「ざわざわ…!」と振動が。
これだけでも十分に非日常感がありました。

 

 

 

  無彩色の世界から、命が芽吹く色彩へ

 

上映が始まると、まず現れたのはモノクロの世界。
そして、ふくろう(?)のような生き物が登場したあたりから、場面は一転。
色とりどりの光や音に包まれ、一気に命のエネルギーが広がっていきます。

 

 

床が震え、布にも映像が投影され、音は四方八方から。
この没入感は、まさに「体験型アート」。どこを見ても刺激があり、ただ立っているだけでどんどん引き込まれていくような感覚でした。

 

 

  五感で感じる“いのち”の物語

 

正直なところ、事前に「強い音や光の演出あり」と聞いていたので、少し身構えていました。でも、精神的に負担を感じるような怖さはなく、「圧倒されるけど、心地いい」という感覚に近かったです。

 

 

言葉でうまく言い表せない体験でしたが、終わってからもしばらく余韻が残るような、そんな不思議な時間でした。「視覚・聴覚・触覚」を使って感じるこの体験は、誰にとっても記憶に残るはずです。

 

 

いのちの尊さや多様性を、言葉ではなく「感覚」で届けようとするこの試み。
一度体験してみる価値、大いにあると思います。

 

 

▶ 公式サイト

 

 

 

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  難度高めな当日予約。20回以上の予約失敗の末に…

 

大阪・関西万博の人気パビリオンのひとつ「電力館 可能性のタマゴたち」。この電力館は完全予約制で、当日並んで入る枠は用意されていません(2025年5月時点)。

 

今回はひとりで万博を訪れたのですが、どこかのパビリオンに空きがあればすぐに予約を取ろうと、公式予約サイトを何度もチェックしていました。結果的に、20回以上も予約に失敗し、ようやく夜の時間帯の電力館の予約を取ることができました。やっと取れた…という達成感が大きかったです。

 

▶ 公式サイト

 

 

この予約システム、以前から何度も愚痴っていますが、やっぱり不便に感じます。

他のパビリオンの予約が入っている時間帯でも「空きあり」と表示されるため、「取れるかも!」と思って進むと、「この時間には別の予約があります」と表示されて終了。

 

何度も同じことを繰り返しては落胆しました。無駄足にならない仕組みに改善されることを願っています。

 

 

  予約時間は“体験開始時間”です!10分前集合に注意

 

電力館の予約について、ひとつ注意しておきたいのが予約時間=体験開始時間という点。 他のパビリオンでは「〇時~〇時の間に受付に来てね」というスタイルもあるので、油断していると入場できない…なんてことにもなりかねません。

 

公式サイトにも以下のような注意書きがあります。

電力館の予約時間は、体験所要時間です。予約受付時間ではありませんので、ご注意ください。体験開始時間の 10 分前に受付をお願いいたします。

 

10分前集合って、まるで修学旅行の集合みたいだなぁ…と思いつつ、早めにパビリオン近くまで移動し、大屋根リングの下のベンチで待っていました。

 

なお、このパビリオンにはトイレが設置されていないため、事前にすませておくと安心です。

 

 

  外観は“コロンとかわいい”タマゴ型!

 

まず目を引くのが、このパビリオンのユニークな外観。まるで巨大なたまごがポンっと置かれたような形です。

 

「可能性のタマゴたち」というパビリオン名の通り、未来のエネルギーの“可能性”をテーマにした体験型展示が用意されています。

 

 

 

  好きな色の“タマゴ型デバイス”を選んで出発!

 

体験はだいたい50人くらいが同時に入場します。まず最初に、自分の好きな色のタマゴ型デバイスを選びます。これがまたカラフルでかわいい!

 

 

その“たまご”を持って、まずはガイダンスの映像エリアへ。
ここでは、未来の電力の可能性についてのイントロダクションがあり、たまごも連動して光ったりするので、ちょっとしたワクワク感があります。

 

 

 

 

  メイン展示はゲーム感覚で学べる「可能性エリア」

 

次に案内されるのが2階の「可能性エリア」。
ここでは、未来のエネルギー技術を、実際に自分のたまごデバイスでタッチして体験できます。

 

私が試したのは、

  • 核融合エネルギー

  • 無線給電

  • 振動力発電

  • 植物発電

などなど、どれもゲーム感覚で遊びながら学べる形式でした。大人も子どもも夢中になって楽しんでいて、会場全体がとてもにぎやかでした。まさに“楽しい”と“学び”が自然に融合した展示だと感じました。

 

 

 

 

  ドラマチックな演出に感動!「輝きエリア」

 

しばらくすると、たまごが光って次の部屋「輝きエリア」へ誘導されます。天井から吊るされた照明がピカピカ光ったり、場内が真っ暗になったりと、演出がドラマチック。「電気って本当にすごいな…」と改めて実感させられる時間でした。

 

 

 

  最後は“たまご返却口”とお土産コーナーへ

 

体験の最後には、ベルトコンベア式の“たまご返却口”でデバイスを返却。 まるで食堂の返却口みたいでちょっと面白いです。

 

お土産コーナーも充実していて、人気だったのは「たまごくじ(1回1000円)」。 私は時間がなくて断念しましたが、次の機会があったら試してみたいです。

 

 

  子連れ家族におすすめ

 

  • ゲーム感覚で未来のエネルギーを学べる

  • タマゴ型デバイスという“自分専用アイテム”があるので没入感あり

  • 短時間の体験型展示がメインで、子どもが飽きにくい

  • 暗所や演出に驚く場面もあるが、基本的には安心して楽しめる内容

 

人気パビリオンなので、なかなか予約は取りにくいのですが、体験の満足度は高かったです。子どもと一緒に“未来のエネルギー”について考える、素敵なきっかけになる場所だと思います。

 

うちの子の学校では残念ながら万博見学が実施されないのですが、もし学校の遠足でこうしたパビリオンを訪問できたら、子どもたちにとってとても有意義で印象に残る体験になっただろうなと感じました。

 

 

 

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万博開催前から、個人的に注目していた英国パビリオン。ブリティッシュカルチャー好きとしては、やっぱり気になりますよね。

 

今回は事前に予約して訪問しました。予約なしの方も列に並んでいましたが、私が行ったときは「待機列は約2時間」と案内されていました。人気ぶりがうかがえます。

 

 

▶ 過去記事

 

 

  外観と入口の演出がかわいい

 

まず目を引くのは、積み木をつみあげたようなユニークな建物。

 

そして入口には、あの赤い公衆電話ボックス! ロンドンの街角を思い出させてくれるワンシーンに、思わずパチリ。こういう演出って、やっぱりテンション上がります。

 

 

 

  子ども目線で語られる発明と未来

 

館内の案内役は、立方体の「pix」。子どもにも分かりやすい言葉で、イギリスが生み出してきた発明や、創造する力の大切さを語りかけてくれます。

 

 

大きなスクリーンでの映像展示や、ゲーム要素を含んだ体験コーナーもあり、飽きることなく楽しめました。内容としてはやさしめなので、小学生くらいのお子さんにもぴったりだと思います。

 

 

映像と一緒に流れている音楽も、イギリスっぽい雰囲気で(たぶんロック?)、全体の演出とよく合っていたように感じました。

 

 

  展示のあとは、ジョニーウォーカー・バー

 

展示を抜けたところには、ジョニーウォーカーによる英国バーが登場。

 

 

ウイスキーには詳しくないのですが、メニューを見るとイギリスを構成する4か国の銘柄がそろっているようです。今回は試していませんが、ノンアルコールのカクテルが美味しそうで気になりました。軽く一杯、という気分にもぴったりな雰囲気です。

 

▶ バーメニューはこちらから

 

 

  レストランはアフタヌーンティーで話題に

 

パビリオンには、併設のレストランもあります。

こちらのアフタヌーンティーは、サービスと内容が価格に合っていないのでは?と、最近、SNSでも話題になりましたね。

 

今回は時間の都合で利用できなかったのですが、メニューを見てみたところ、サンドイッチやスコーンなどは比較的手頃な価格で用意されていて、気軽に立ち寄れそうな印象を受けました。

 

▶ バーメニューはこちらか

 

 

  お土産コーナー

 

最後に立ち寄ったのは、お土産コーナー。

英国らしい陶磁器やショートブレット、紅茶、ジャムなどが並んでいました。種類は多くありませんが、他のパビリオンに比べて広めのスペースです。

 

 

プレート:10,000円

 

 

私はジャムを1つ購入。28gで1,000円……と、思わず「高っ!」と言いたくなる価格でしたが(笑)、万博の思い出として記念に購入しました。

 

 

輸入食料品店や百貨店の英国フェアでは、同じものがもっとお安く買えると思いますが、その場の特別感や雰囲気につい背中を押された感じです。

 

あれこれ悩みながら選ぶのも、こうしたイベントならではの楽しさかもしれませんね。

 

 

  幅広い世代が楽しめる

 

英国パビリオンは、展示内容がわかりやすく、子どもから大人まで楽しめるつくりになっていたと思います。実際に訪れて、予想以上に満足度が高かったです。

 

予約なしでも列に並べば入場できるようでしたが、かなりの待ち時間があるようだったので、できれば予約をとって訪れるのがおすすめです。

 

 

館外では、家族の中で「他のパビリオンにも並びたい人」と「もう休みたい人」で意見が分かれている様子も見かけました。せっかくの機会だからもっと見たい気持ちも、長時間の移動や暑さで疲れてしまうのも、どちらの気持ちもわかるなあと感じました。

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ルーマニアって、ドラキュラ伯爵の国? よく知らないけど、山岳国家?

そんな曖昧なイメージしかなかった私が、なんとなく立ち寄ったルーマニアパビリオン。ところが実際には、静かな音楽と映像に包まれて、心がふっとほぐれるような時間を過ごすことができました。

 

 

  1時間待ちのルーマニア、でも疲れが癒える展示

 

特に目当てがあったわけではなく、「なんとなく空いてそうだから入ろうかな」と軽い気持ちで足を運んだルーマニアパビリオン。ところが、これが予想外に長い待ち時間になりました。パビリオンは20分ごとに50人ずつ入場する入れ替え制になっており、私のときは1時間待ちでした。


25/8/11追記

8月に再訪したところ、40分毎に50人を入れるという表示に変わっており、鑑賞する映像も自然風景ではなく科学者などに関するものに変わっており、時間も長くなっていたようでした。


待っている間は、スマホで当日予約の空き枠を探したりしていたのですが…せっかくなら、その時間をもっと有効に使えばよかったなと思います。たとえば、ルーマニアの文化や地理を少し調べておけば、もっと深く展示を楽しめたかもしれません。

 

 

 

  映像と生演奏で、ゆったりくつろげる空間

 

中に入ると、まず目に入ったのは大階段が設置されたホールのような空間。観客はそこに座って、正面の壁に映し出されるルーマニアの自然風景の映像を鑑賞します。案内役として登場したのは、かわいい鳥(たぶんアヒルか鴨?)。

 

そして映像の途中で、生歌と生演奏のミニコンサートが始まりました。静かな音楽に包まれて、少しだけ自分がリセットされるような感覚。立ちっぱなしで疲れていた体には、この“座って聴ける時間”がありがたかったです。

 

 

ちなみに、音楽の内容は日によって異なるようで、楽器の演奏だったり、別の歌だったりすることもあるようです。

 

 

  ワークショップ会場は展示中心、でも手仕事の魅力が満載

 

映像コーナーが終わった後は、階段を上がって展示スペースへ。係の方の案内では「ワークショップ」ということだったので何か体験できるのかなと思ったのですが、私が行ったときは体験コーナーというより展示中心でした。

 

伝統模様を施した卵(これはダチョウの卵だそうです)や、岩塩の彫刻。装飾の図案も繊細で美しかったです。

 

 

 

 

そして何より、スタッフの方が着ていた民族衣装のブラウスがとても素敵でした。白地のふわっとした布に、胸元や袖に青い刺繍。あの衣装、展示してくれてもよかったのになぁ…。

 

 

  静かに過ごしたいときにおすすめ

 

ルーマニアパビリオンは、派手さや最新技術で驚かせるタイプではありませんが、然と文化、音楽が調和した空間で、少し静かな時間を過ごしたいときにぴったりだと思います。

 

待機には少し注意が必要かも

ただし、その空間にたどり着くまでには、長時間並ぶことも。スタッフの数も少なめで、列の最後尾の案内や、次に入れる回の目安などは特に表示がなく、少し不親切に感じられるかもしれません。

 

とはいえ、前から数えて50人いなければ次の回、100人ならその次…といった具合に、おおよその見当はつけられます。

 

パビリオンにはレストランも併設されていて、椅子やテーブルが窓越しに見えました。ただし、私が行ったときはまだオープンしておらず、「レストランはどこで受付?」と尋ねる方も何人か見かけました。

 

 

全体としては派手な展示ではありませんが、落ち着いて過ごしたい人には向いている印象です。時間に余裕があるときに、ふらりと立ち寄ってみるのもいいかなと思います。

 

25/8/6追記

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ゴールデンウィーク中盤、日差しの強い中で「北欧パビリオン(ノルディック・サークル)」を訪れました。デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの5か国による合同パビリオンです。

 

展示もレストランも気になっていたパビリオンだったので、両方をじっくり体験してきました。

 

 

▶ 過去記事

 

 

  40分表示でも実際は20分で入場。途中には日傘の貸し出しも

 

北欧パビリオンは予約不要。

 

この日、列の最後尾で「40分待ち」と案内が出ていたものの、実際には20分ほどで入場。列はどんどん進みました。


途中には希望者向けの日傘の貸し出しも。日差しが強い日だったので、これはとても助かるサービスですね。

 

貸出の青い日傘

 

 

  内部は静かな一部屋。押しつけのない展示スタイル

 

パビリオン内部は、照明が落とされてやや薄暗い静かな一部屋のみ。


壁面にはめ込まれたパネルで、北欧の暮らしや文化に関する情報を自由に観覧できます。また、天井から吊るされた布に映像が投影されていて、どこか幻想的な雰囲気です。

 

 

この展示、何かを強く訴えかけてくるというよりも、観覧者が「自分で見つける」スタイルになっています。くつろいで座って映像を眺める人、静かにパネルを見る人。過ごし方は人それぞれでした。


一方で、「これだけ?」と感じる方もいるかもしれません。そのくらい情報量が控えめ。静けさと余白のある空間でした。

 

北欧5か国は似ているように見えても、やはり別々の国。それぞれに文化や言語、歴史が異なる中で、共通点を見つけて打ち出すのはなかなか難しかったのではないかと思います。

 

たとえば日本が隣国と共同でパビリオンを出すとなると、立場の違いや主張のぶつかり合いで、簡単にはいかないだろうなと想像します。そう考えると、北欧5か国が協力して一つの展示をまとめあげている姿勢は、とてもすばらしいことだと感じました。

 

 

  お土産はムーミン&トナカイ角のチャームも

 

出口の物販エリアにはムーミングッズが多く並んでいました。

ただ、ムーミングッズは万博会場でなくても手に入るものが多いのでは?という印象です。

 

「北欧ならでは」と感じたのは、トナカイの角を使ったチャームのような商品。

北欧雑貨は日本でも人気が高いだけに、もう少し特色のある品揃えがあれば嬉しかったかもしれません。

 

 

 

  レストランは1時間待ち。でも並ぶ価値あり!

 

展示の後は、今回のお目当てだった北欧パビリオンのレストラン「The Nordic Food Bar」へ。ルーフトップテラスに位置するレストランです。

 

 

13時に館外の列に並び始め、30分ほどで館内に案内され、その後3階で少し待って、14時頃にようやく食事にたどり着きました。

 

全体ではおよそ1時間の待ち時間でしたが、並んでいる間に所要時間が読めず、諦めたのか、離れていく方も何組か見かけました。

 

 

 

 

  北欧風サーモンマリネ〜白味噌仕立てをチョイス

 

注文したのは「北欧風サーモンマリネ ~白味噌仕立て」と「レモンスカッシュ」。


メニューには4,600円と記載されていましたが、先ほどあらためてレシートを見ると4,500円になっていました(品物は一致しているので、レジとメニュー表の価格が合っていないのかも)。

 

 

 

サーモンは脂がしっかりとのった大きめの切り身が5切れ。
白味噌仕立てということで、和のテイストも感じられて、さっぱりと美味しい味付けでした。

 


添えられていたのは、ぱりぱりのパン。たぶんIKEAでも見かける「クネッケ」と同じものですかね? バターが塗られていて、こちらも美味しかったです。

 

 

  テーブルにはニコライ・バーグマンの花が

 

食事の時間をさらに彩ってくれていたのが、ニコライ・バーグマンのフラワーアレンジメント。

 


フラワーボックスで有名なニコライ・バーグマン氏はデンマーク出身だそうです。

テーブルの花も、初夏らしい色合いで空間を明るくしてくれていました。

 

 

  快適な空間と「万博価格」について

 

レストランへ続く屋根裏部屋のような廊下は、風通しがよく快適でした。壁の黒い板材は焼き杉板のようにも見え、どことなく日本の海沿いの建物を思わせる雰囲気があります。実際の素材は不明ですが、落ち着いた色味でシックな印象を受けました。

 

 

内装の仕切り板は簡素で、ベニヤ板を打ち付けたような構造でしたが、万博という一時的な仮設建築ならではの味わいとも言えそうです。

 

お値段については…たしかに「万博価格」かもしれません。
実際、市中でこの価格と量だったら驚くかもしれませんが、海外パビリオンのレストランは1人あたり5000円前後が相場のような感じがしているので、特別高いというわけでもないのだと思います

 

 

  静けさと美味しさで“北欧らしさ”を感じる場所

 

押しつけのない展示、落ち着いた空間、丁寧な盛り付けの料理。

 

派手な演出や刺激的な体験が多い万博の中で、あえて静けさに身を置くという選択も、いいなと感じられたひとときでした。

 

 

 

▶ パビリオン待機列で案内されていた、北欧を旅するサイト。

https://360nordiccircle.com/

 

ストックホルム市庁舎(ノーベル賞晩餐会の会場になるところかな?)

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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※本記事は2025年5月時点の体験と情報をもとに執筆しています。

 

大阪・関西万博では、会場内外周を循環するEVバス「e Mover」が運行されています。未来のモビリティ体験として注目されているこのバスには、有人運転バスと、予約制の自動運転バスの2種類があります。

 

 

 

  自動運転バスに乗りたかった…でも今回は有人運転バスに

 

今回私が乗ったのは、「東ゲート南」から「リング西ターミナル」までの区間。これは通常運行の有人運転バスです。

 

じつは、自動運転バスに乗れるかと楽しみにしていたのですが、どこからでも乗れるわけではありませんでした。自動運転バスに乗れるのは、「西ゲート北ターミナル」と「リング西ターミナル」の2か所のみ。しかも完全予約制で定員9名、途中下車も不可。移動手段というよりも、「未来技術を体験するための乗り物」といった位置づけのようです。

 

この点を事前に把握しておらず、今回は乗れずじまい…。リサーチ不足です。

 

 

  有人運転バスはどうだった?

 

自動運転には乗れませんでしたが、有人バスの体験もなかなか楽しかったです。小さなバスですが、10~15分おきにやってくるようで、比較的スムーズに乗車できました。

 

そして、期待どおり印象的だったのが大屋根リングの下をバスでくぐる瞬間。夕方に差し掛かる時間帯だったこともあり、景色がとてもきれいで、バスの車窓から見える風景にちょっと感動してしまいました。

 

 

 

 

 

夜になると大屋根リングがライトアップされ、幻想的な雰囲気になります。その光に照らされた柱の間をバスで走り抜けるのも、きっと特別な体験になるはずです。

 

 

  運行ルート

 

有人運転バス(停留所あり)

※時計回りは停留所が少ないので注意です。

  • 時計回り:

    • リング西ターミナル → 東ゲート南 → 西ゲート北

  • 反時計回り:

    • 西ゲート北 → 西ゲート南 → リング東 → 東ゲート南 → 東ゲート北 → リング西ターミナル

 

自動運転バス(完全予約制・直行便)

  • ルート:リング西ターミナル ⇔ 西ゲート北ターミナル

  • 所要時間:約20分

  • 運行時間:9時台~16時台

 
画像出典:大阪市交通局

 

  自動運転バスの特徴と注意点

  • 乗車できるのは「西ゲート北ターミナル」または「リング西ターミナル」のみ

  • 当日予約制。現地でチケット(または1日乗り放題のリストバンド)を係員に提示して予約します

  • 予約時に「自動運転記念乗車証(紙券)」を受け取り、乗車時間の10分前に指定の停留所へ

  • 定員は9人。立ち乗り不可・途中下車不可の直行便です(所要時間:約20分)

  • 安全面を考慮して、運転士が常に同乗しています

自動運転バスは、「移動の足」というよりも未来のモビリティを体験するためのサービスですね。

 

 

  乗車料金と購入方法

 

  • 1回券:400円

  • 1日乗り放題券:1,000円(大人・小児共通)


購入方法:

  • e METROアプリ(購入者にはOsaka Point 10%還元あり)

  • 会場内の停留所に設置された端末


支払い方法:

  • 交通系IC、クレジットカード、QRコード決済など

 

 

  次回はぜひ自動運転バスに乗りたい!

 

EVバスは、ちょっとした移動の足としても便利ですが、自動運転バスに関しては「体験型の未来モビリティ」という位置づけで考えるのがよさそうです。

 

次回はぜひ、自動運転バスの予約をして乗ってみたいと思います!

公式情報は変わる可能性があるため、最新の詳細は公式サイトをご確認ください。

 

▶ 自動運転バスの運行について

 

 

 

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※本記事は2025年4月時点の体験に基づいています。予約システムや混雑状況は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。

 

これまで何度挑戦しても失敗続きだった3日前予約。0時ちょうどに空き枠を狙うこの予約で、今回ついに初めて成功しました。入場当日の朝に残っていた枠を拾ったことはあっても、3日前の受付開始直後に予約が取れたのはこれが初めてです。

 

とはいえ、今回は「一人万博」だったことが、最大の勝因だったと感じています。

 

 

  PCとスマホ、両方使って挑んだ

 

順番待ちシステムが導入され、何時ごろからログインすればよいのか分からず、今回は早々と22時ごろからPCで予約受付サイトにアクセスしました。以降は10~15分おきくらいでリロードしてログイン状態を維持しながら、ずっとスタンバイ。何分で自動ログアウトされるのかも分からず、ストレスを感じながら接続を保ち続けました。

 

一方、スマホでは混雑状況を確認していました。
22時半ごろには9756人待ち、待ち時間の目安は16分との表示。それからうっかり忘れてしまい、順番が来ていたことに気づかず…10分以内にアクセスしなかったため、順番が無効になってしまいました。「画面を閉じても順番は維持される」と書いてありますが、いつまでもキープされるわけではないのですね。まあ、それは当然です。

 

 

 

 

 

  待ち人数とアクセス推定時刻の変化

 

スマホのほうは23時半にまた並び直し、そこからは一定時間ごとに状況を記録してみました。

  • 23:30ごろ:20098人待ち/待ち時間31分/アクセス推定時刻「0:02」

  • 23:45ごろ:11750人待ち/待ち時間17分/アクセス推定時刻「0:03」

  • 23:55ごろ:6411人待ち/待ち時間10分/アクセス推定時刻「0:05」

  • 0:06ごろ:403人待ち/待ち時間1分/アクセス推定時刻「0:07」

 

 

 

 

23時半から並んでも0時までには入れないのかと驚きました。列は確実に進んではいるものの、アクセス推定時間は徐々に遅くなっていますね。なかなか厳しいです。

この日は予約対象日が休日だったため、利用者が多い日ではあったと思います。

 

 

  白い画面と格闘しながら、ようやく予約

 

PCでは0時と同時にリロード。
そこからはおなじみ(?)の真っ白ページ、エラーページ、Bad Gateway…。それでもあきらめずにしつこく更新を繰り返し、0時3分ごろにようやく予約完了! 心臓バクバクでした。

 

順番待ちシステムが導入されて混雑が解消されたのかと思っていましたが、0時にみんなが一斉にリロードするので、やはりパンクするようです。

 

狙っているパビリオンがある場合は、検索画面から素早く移動するのが便利です。

ただ、検索語の揺れにはあまり対応していない印象があります。「日本」では「日本館」以外にもたくさん表示されたり、「英国」はヒットするけど「イギリス」では出てこない(?)、といった具合…。普段使っている検索サイトほど融通はきかない感じです。

 

 

  勝因は「1人分の予約」にあり?

 

今回うまくいったのは、家族分のIDを紐づける必要がなかったことも大きいと実感しています。複数人数分をまとめて予約する場合は、

  1. 自分の万博IDに他の人のチケットIDを紐づけ(※もともと一つの万博IDに複数のチケットが紐づいていれば、この作業は不要)

  2. 空き枠を人数分探す→△の表示では人数分の枠がないことが多い

  3. 空き枠を探し続けているうちに予約できるパビリオンがなくなる

といった流れになりがちです。

とにかく手間が多く時間がかかって、これまで全敗でした(ちなみに当日予約も取れた試しがありません)。個人的には、「△」の表示の場合、複数人数分は取れないと考えておいたほうがいいと感じています。

 

1人分であれば「1.」の作業を省略できますし、「△」表示のパビリオンでも予約できる可能性が高まります。少なくとも1名分は空きがある、ということですから。

 

毎度のように愚痴になりますが、この予約システム、作った方もきっといろいろ工夫し、苦労もされたのだと思います。それでも、ご自身で実際に使ってみて、何か感じることはないのだろうか…と毎回考えてしまいます。

 

 

 

今回の結果を一言でまとめるなら「疲れた、やっと取れた」です。

そして、0時からの先着順は、翌日の体調に響きますね。より多くの人が利用しやすい時間帯ではあるのかもしれませんが、眠いです。

 

 

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  「One World, One Planet.」が夢洲で毎日開催!

 

大阪・関西万博の夢洲(ゆめしま)会場では、日没後に毎日、「One World, One Planet.」というスペクタクルショーが行われています。


音楽と光、テクノロジーが一体となった演出で、会場全体を包み込む特別なひとときです。

 

会場では、大屋根リングのライトアップ、EXPOホール「シャインハット」のプロジェクションマッピング、そしてドローンショーが目玉イベントの一つとなっています。

 

 

 

  1,000機が舞う!つながりの海上空のドローンショー

 

今回、「アオと夜の虹のパレード」の噴水ショー終了後、ドローンショーを観覧しました。噴水ショーの開始前に係員の方が「このあとドローンショーもあります」と案内してくださったので、そのまま席に座ったまま観ることができました。

 

「アオと夜の虹のパレード」の終了後、少し待つと、夜空に光の粒がぽつぽつと現れ始めました。きっと、噴水ショーの間からすでにドローンが空に浮かんでいたんですね。まったく気づきませんでした。

 

これが、もう圧巻。1,000機ものドローンが一糸乱れずに動いている様子に、改めて、知らないうちに技術はこんなに進んでいたんだなぁと感心しきりでした。

時間は15分くらいでした。
 

 

 

 

  ドローン演出を手がける「レッドクリフ」とは?

 

ショーの最後に「RED CLIFF」というロゴが出てきました。

 

 

「なんで赤壁?」と気になって調べてみたところ、このドローンショーを手がけている会社とのこと。代表者のお名前を見て、社名にも納得。

 

近年、各地でドローンショーを手がけており、万博のような大規模イベントでの演出にも数多く関わっているそうです。

 

 

  驚きだった!空に浮かぶ「案内標識」

 

ショーの演出も素晴らしかったのですが、特に印象に残ったのは、夜空に浮かび上がる「帰り道案内」です。ゲートの方向が、英語と日本語でくり返し表示され、遠くからでもすぐにわかるようになっていました。

 

 

ドローンはこういう使い方もできるんですね。空を使って標識を作るなんて、なんて画期的なんだろうと驚きました。
 

正直、私は発想が追いついていなくて、自分がすっかり時代に取り残されている気分にもなりました…。

 

 

 

 

夜空を彩るドローンショー、会場の広い範囲から予約なしで楽しめますし、一見の価値ありです!

 

ただ、ショーの終了後は一斉に帰宅ラッシュがはじまります。駅は大混雑すると思われますので、それも覚悟のうえで観覧するのがおすすめです。

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽天市場

 

今回、大阪・関西万博の中でも人気の高い「大阪ヘルスケアパビリオン」の「リボーン体験ルート」に当選し、行ってきました!
 

ヘルスケアパビリオンは、私自身どうしても行きたかったパビリオンの一つ。期待を胸に、ワクワクしながら入場です。

 

この螺旋階段上って見たかったのですが…立ち入り禁止エリアでした。

 

 

  「リボーン体験ルート」ってどんな内容?

 

リボーン体験は、「25年後の自分=ミライの自分」と出会えるというもの。
アプリに事前登録した性別・生年月日の情報と、当日の測定データをもとに、25年後の未来の自分の姿(アバター)を作成してくれるという仕組みです。

  • 【事前準備】専用アプリで登録+QRコード生成
  • 【現地】アプリのQRコードでリストバンド(リボーンバンド)を発行 → 体測定へ
  • 【測定項目】髪、肌、視覚、脳、歯、筋骨格、心血管

 

 

 

体測定ポッドは、一人ずつ入ってデータを取るスタイル。
脳年齢チェックが結構シビアだったので、家族全員ショックを受けました(笑)。

体年齢が実年齢より少し若くて、そこはうれしかったです。

 

そして生成された25年後の自分――
自分の親にちょっと似ていて、なんだか納得…。この写真、保存しておいて、将来本当にこのような姿になっているか比べてみたいです!

 

 

 

  ミライのヘルスケア体験がすごい

 

アバター体験が終わると、次は2階フロアへ。

  • ミライのヘルスケア1
  • ミライのヘルスケア2
  • ミライの都市

この順番で回ると、「リボーンパレード」で締めくくられる流れになっています。

各体験ブースではリボーンバンドでチェックイン。体験回数が多いと、最後のパレードで自分のアバターが若返る…らしい(私はパレード内で自分を見つけられず…涙)

 

特に印象に残ったのは、最初のブースで体験できた「体に合わせたサプリや飲み物のプレゼント」。さらに、培養肉の展示も間近で見られて、未来の食についてリアルに考えるきっかけになりました。

 

 

 

  体験にかかる時間は?

 

公式案内では「所要時間60分」と案内されていますが、実際にはぜんぜん足りません!! 気になるものが多すぎて、全部じっくり楽しもうと思ったら2時間くらい見ておいたほうが安心かなと思いました。

 

館内には「60分でまわるには」という案内が。各エリアで展示を2つずつ見ると60分とされています。ただ、その展示を体験する待ち時間もあるので、これで60分は少々厳しいかもな、と個人的には思いました。

 

 

 

  予約なしで見学できるエリア

 

1階アトリウムでは、話題の人間洗濯機や動く心筋シートを見学できます。
人間洗濯機は残念ながら稼働終了していました。

 

 

 

このエリアでは期間限定でいろいろな展示があるようで、私が訪れたときは光る植物を利用した照明が紹介されていました。ほわーっとした緑の光がきれいです。将来の応用が楽しみですね。

 

 

  「ミライと食の文化」エリアでひと息

 

最後に立ち寄ったのは、ヘルスケアパビリオン内の飲食エリア「ミライと食の文化」。

全体的にちょっとお値段高めですが、夜の時間帯だったので一部メニューが割引に。
 

子どもがおなか空いたというので「究極の塩おにぎり」(600円)を購入(定価です)。


私は一口ももらえなかったのですが、本人いわく「めちゃくちゃ美味しい!」とのこと。それはね、1個600円ですから。きっと美味しいに違いないです!

 

 

  ちなみに…

 

体測定ポッドは、万博会場だけでなく、JRの大阪駅、新大阪駅、天王寺駅、岸部駅でも体験可能。「カラダ測定ポッド Station 版」として設置されています。


25年後の自分のアバターは出てこないのですが、カラダ年齢を教えてくれます。体験可能時間は11時〜17時半。測定は1人6分くらいかかります。先日、新大阪で見たときは5〜6人並んでいました。


 

 

 

JR新大阪駅構内の測定ポッド

 

 


25年後、今の私たちはどんな風になっているんでしょう?
ちょっとワクワクしながら、未来への小さな冒険を楽しめる素敵な体験でした!

 

 

▶ 公式情報はこちら