シグネチャーパビリオン「いのちの未来」。
どんなものが見られるか、開幕前からすごく気になっていたのですが、実際に体験してみると――
いい意味でも悪い意味でも、心を大きく揺さぶられる体験になりました。

 

 

 

  入場時の「注意点」

 

私が訪れた日は雨。入場時には「レインコートは脱いでください」と案内がありました。
おそらく、水滴が展示機器に悪影響を与えるおそれがあるのでしょうね。

 

入場時は30人程度のグループ単位。最初に一人ずつ、骨伝導のイヤホンがついた端末を受け取ります。
このイヤホンがすこしクセモノで、大人でもフィットしにくいことがあります。特に子どもはサイズが合わず困っている様子でした(子ども用サイズは用意されていないようです)。

 

 

この端末の初期設定にもすこし手間取りました。言語を選択し、音量を調整して、最後に画面が真っ暗になれば設定完了。

全員の端末がこの状態にならないと次の部屋へ移動できない仕組みのようです。イヤホンは後からでも調整できるので、まずは真っ暗画面になることを優先するのが良さそうでした。
当日はざわついたロビーで、案内も口頭がメインだったため、全体的にすこしバタバタしていました。

 

 

  なぜ「人のカタチ」にこだわるのか?

 

最初の展示は、「なぜ人は人の形をしたものを作りたがるのか」という問いかけから始まります。
その空間では、執璧や仏像から文楽人形、そしてアンドロイドまで、人の形を模したさまざまな存在が展示されていました。

 

 

2階に上がると、すこし難解なストーリー体験へと進みます。
時系列もやや複雑で、私も、全部を理解しきれたわけではありません。

 

でも、私なりに受け取ったメッセージは、「肉体という制限から解き放たれたとき、人は本当に“生きる”ことができるのかもしれない」という問いでした。

 

詳細は敢えて書かないことにしますが、感動とはまた違う、胸に重くのしかかるようなものがありました。

 

 

 

  「未来」の先に待っていたのは

 

物語が終わると、次の部屋では「50年後の暮らし」のイメージ展示が登場します。
アンドロイドが会話の相手になり、生活の一部になっているような世界。
 

あの「マツコロイド」にも会えますよ。どうやら70年間その姿を保っている設定のようです(笑)

 

 

そして最後は、「1000年後の人」。
もう人間とは思えないような姿形なんですが、それでも、目が合い、笑みかけてくる瞬間があるんです。

 

…私は正直なところ、少し気味が悪かった。
 

けれど、目をそらせない不思議な魅力もありました。

 

 

  消化しきれない問いが残る体験

 

「こんな未来が来たら素敵!」というワクワクとはちょっと違いました。むしろ、「これは本当に望む未来なのか?」と、自分の価値観をぐらつかせられるような時間。

 

何を見せられたのか、まだうまく整理ができていません。
でも、この「呆然とする体験」こそが、このパビリオンの醍醐味なのかもしれません。

 

 

 

 

  行く価値、あります

 

体験全体でおよそ1時間ほど。
事前予約が必要ですが、一度は見ておく価値があると思います。

想像以上の出会いがありました。

 

 

 

 

 

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ベルギーパビリオンに行ってきました。

西ゲートから入ると、白い球体がいくつも浮かぶように配置された、近未来的な外観の建物が見えてきます。それがベルギーパビリオンです。建物の前には浅い池のような水場があり、私はそこでちょっと驚きの出会いをしました。

 

 

 

  入口で出会ったのは…まさかのミドリガメ

 

30分ほど並んで入館しましたが、待っている間にも思いがけない発見が。池をのぞいてみると、なんとミドリガメ(おそらくミシシッピアカミミガメの子ども?)がいるではありませんか。外来種ですよね、どうやってここに来たのか…。

 

 

さらに驚いたのは、池やアプローチ部分に使われている石材。よく見ると化石のような模様が浮かんでいて、子どもが「あ!貝の形!アンモナイト?」と大興奮。並んでいる間に親子で“化石探し”のような時間になり、意外と楽しいひとときになりました。

 

 

池にはゲンゴロウのような水生昆虫もいました。ほんと、どこから来たんでしょうね。

 

 

  入館時のおもてなしと美しい緑の空間

 

いよいよ入館というタイミングで手渡されたのが、ビスコフというお菓子。シナモン風味のザクっとしたビスケットです。素朴でとても美味しい。輸入食料品店で見かけることがありましたが、これがベルギーのお菓子とは知りませんでした。

 

最初の展示室に入ると、壁一面が緑に覆われていて、天井からは水滴がしたたり落ちていました。

 

 

 

  医療やバイオの最前線を知る展示へ

 

展示空間は全体的に暗めで、壁面に鏡に鮮やかな映像が映し出される演出が特徴。ちょっと異世界に迷い込んだような感覚がありました。

 

展示では、ベルギーがいかに世界のヘルスケアに貢献してきたかが紹介されていました。パビリオン全体のテーマは「ヒューマン・リジェネレーション(人間の再生)」。

ワクチンの開発・生産・輸送に関する取り組み、医療ロボットや人工知能(AI)による先進的な医療技術、さらに義肢やリハビリ技術の進化など、幅広い角度から人間の健康と再生に関する展示が構成されています。

 

 

また、生活習慣が将来の健康にどう影響するかをシミュレーションする技術の紹介もあり、個別化医療の未来を感じさせる内容でした。

 

 

概ねイメージ画像と文字だけだったので、具体性をもって体感するのは難しい部分もありましたが、ベルギーに医療という印象がなかっただけに、新しい発見になりました。

 

 

  屋上からの眺めと、気になるお土産屋さん

 

展示が終わると、希望者は屋上へと進むことができます。ちょうど大屋根リングと同じくらいの高さに位置していて、会場を広く見渡せるスポットでした。ここにあるのが、話題のベルギーレストラン「Revive」。ベルギーらしい美食を楽しめるレストランとのことです。今の時期は、テラス席も気持ちよさそうでした。

 

 

私が訪れたのは10時半くらいでしたが、レストラン・お土産屋さん・フードトラックすべてに行列ができていました。お土産屋さんは、展示を見終わった後とは別に、いったん外に出てから並び直す必要があるようでした。

 

今回は時間がなくてお土産は断念しましたが、会場内ではベルギーパビリオンのショッパーを持った人をたくさん見かけました。今度はお土産だけでも覗いてみたいなと思っています。

 

 

 

ベルギーパビリオンは、美しい建築とテーマ性のある展示、美食までそろった満足度の高いパビリオンだなと思います。

 

 

夜には建物の壁面にプロジェクションマッピングが映し出され、幻想的な雰囲気に包まれます。昼とは違った美しさが楽しめますね。

 

 

   

 

 

 

 

 

 

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カタールパビリオンに行ってきました。

私の中ではカタール=航空会社のイメージしかなく、ヨーロッパ行きの乗り継ぎで利用する国というイメージしかなかったのですが、今回、認識をあらたにすることができました。

 

 

  カタールってどんな国?

 

カタールは中東・アラビア半島の北東部に位置し、首都はドーハ(ドーハの悲劇ってカタールだったんですね)。

 

石油と天然ガスの輸出で経済発展を遂げた富裕国で、過去には真珠採取や漁業が主要産業だったそうです。小さな国土ながらも、海の恵みと豊かな自然に支えられた歴史があることを今回の展示で知りました。

 

 

  洗練された外観に惹かれる

 

カタールパビリオンの外観は、白い山のようなフォルム。建築家・隈研吾氏が設計したもので、布のような素材と木の骨組みが印象的でした。テントを連想させるような、軽やかで美しいデザインです。

 

 

館内への案内は、15人程度ずつ。この日は20分ほど待って、比較的スムーズに入館できました。

 

 

  砂と海の恵みの展示

 

入り口すぐのところには、カタールの砂漠から運ばれてきた砂が透明なシリンダーに詰められ、波型に並べられて展示されていました。

 

 

その先には、カタールの地理や歴史を紹介する展示が続きます。中東といえば砂漠というイメージが強いのですが、実はカタールが海の恵みを受けて発展してきたことを丁寧に紹介。ジンベエザメの集まる海域や、かつて盛んだった真珠採取について触れられていました。

 

 

  カーテンに包まれた癒しの空間

 

メイン展示エリアは、広々とした一室に長いカーテンが天井から床まで張り巡らされていて、全体が青い海のイメージに包まれていました。そんなカーテンですが、よくみるとパイプラインが刺繍してあったりして、面白いです。

 

 

中央には靴を脱いで座れるスペースがあり、そこではカタールの自然や都市の美しい映像が淡々と流れています。照明も暗めで、静かな空間のなか、ほっとひと息ついてしまいました。まわりの人たちも同じようにリラックスしている様子で、眠っているのかな?と思うくらい、ゆったりとくつろいでいる方も見受けられました。

 

 

 

  お土産と体験コーナー

 

展示を一周すると、最後にはお土産コーナーがあります。ジンベエザメのネックピローがとてもかわいかったです。

 

 

館外ではヘナアートの体験も行われていて、こちらも20分待ちの行列となっていました。

 

 

 

全体として、カタールパビリオンは静かで落ち着いた空間の中で歴史や文化がやさしく紹介されている印象でした。派手な演出こそありませんが、その分ゆったりとした気持ちで過ごすことができ、他のパビリオンとはひと味違う良さを感じました。

 

 
追記:別の日に行ったときは、建物前で楽器演奏が行われていました

 

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オランダパビリオンに行ってきました!

 

 

事前予約が基本のこちらのパビリオン、私は予約時間の15分ほど前に到着したのですが、ちょっと行列ができていてびっくり。前の枠の人がまだ入りきっていないのでは? と心配しましたが、列の進みはスムーズで、結局、予約時間ぴったりに入ることができました。

 

待機列では、外国人の警備スタッフさんが「たこ焼き、お好み焼き、焼き鳥、飲食禁止です!」とやさしく(?)説明してくれて、ちょっと笑ってしまったひとコマも。

 

 

 

  魔法のような白い球体「オーブ」

 

入館前には、一人ひとつ白い球体「オーブ」が手渡されます。これがこのパビリオンのキーアイテム! 壁にかざすと色が変わる仕組みで、まるで魔法使いになったような気分に。ミッフィーのガイドが各所にあって、子どもも楽しく展示を読み進められます。

 

 

 

ただこのオーブ、ちょっと大きめサイズ。片手に収まるけど、写真を撮るときは両手がふさがってしまう感じで、落とさないように緊張…(壊したらどうしようってなりますよね)。でも子どもは光るオーブに大喜びでした。

 

 

 

  天井スクリーンの映像にうっとり

 

展示の終盤では、天井にスクリーンが設置された部屋に通されます。円形に座って観るスタイルで、オーブも連動して光ります。映像は“地球の未来”がテーマ。

 

美しくて静かで、それでいて心に訴えかけてくるような内容でした。まわりの見知らぬ人たちとも、なんとなく一体感が生まれる、そんな体験です。

 

 

 

スタンプの横に置かれていた“オーブを置くための台”。

この台、すごく助かりました!

 

  お土産&カフェコーナーも

 

展示を出ると、おみやげや軽食が楽しめるカフェスペースがあります。名物は「ニシンサンド」らしいのですが、残念ながら売り切れ。ワッフルやおむすびを買い求める人が多く見られました。オランダパビリオンで“おむすび”って、ちょっと面白いですね。

 

 

ちなみに、パビリオンの予約は比較的取りやすい印象を受けました。聞くところでは、朝の早い時間帯は予約なしでも入館することができるようです。

 

 

未来のエネルギーと共創の可能性を、「オーブ」を通じて体感できるオランダパビリオン。子ども連れでも楽しめる仕掛けが多く、大人も映像美に癒されると思います。

 

 

 

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アメリカ(米国)パビリオンは、海外パビリオンの中でも特に人気が高く、一時は予約制だったこともありました。現在は予約不要となっていますが、混雑は覚悟のうえ。私も長時間待つつもりで列に並びました。

 

私が訪れたのは雨の日の昼前。12時前に並び始めて、入館まで約45分。意外に早く進んで拍子抜けでした。15分に一度ほど列が流れ、50人くらいがまとまって入るスタイルでした。

 

待ち時間中には、建物前の大型LEDスクリーンに映し出されるアメリカの風景映像が目を引きます。国立公園から都市のスカイラインまで、実に“アメリカらしい”ハイインパクトな演出です。ちなみに、パビリオン前の足元はウッドデッキ風ですが、雨の日はかなり滑りやすいので注意が必要です。

 

 

 

  建物そのものが強く語る「これがアメリカ」

 

アメリカパビリオンの建物は、上空から見ると三角形の木造建築が2棟並び、その上にキューブが浮かぶように配置されています。公式サイトによれば、この外観は米国の革新性と創造力を象徴しているとのこと。

 

夜になるとキューブは柔らかな光を放ち、壁面のLEDスクリーンと合わせて、遠くからでも強い存在感を放っています。これぞ“見せる建築”。視覚的な演出力も含めて、やはりアメリカはこうした表現が得意だと感じました。

 

 

 

  展示の中心は、アメリカという国の自負と影響力

 

パビリオン内部はいくつかのゾーンに分かれており、星型のキャラクター「スパーク」がナビゲーターとして登場します。終始歌を歌いながら、映像を中心にさまざまな内容を紹介していくスタイルです。

 

 

導入部分では教育や国際交流について紹介され、次の部屋では、司会役のスタッフが来場者と軽妙にやり取りしながらガイダンス。

 

続く映像展示では、大自然や都市風景、地域の多様性などがテンポよく展開され、最後は大谷翔平選手のホームランシーンで締めくくられるという流れ。どのシーンも、アメリカという国のパワーを強く感じさせる構成です。

 

その後の宇宙展示ゾーンでは、NASAのロケットや宇宙服、最新のアルテミス計画も紹介されています。そしてハイライトは、例の“キューブ”内部で展開される打ち上げ体験ゾーン。

 

 

光と音、振動、映像が一体となって演出されるその空間は、まさに「アメリカ的スケール」。ロケット打ち上げの臨場感が存分に味わえます。ここまで来ると、ひとつの“ショー”として完成されている印象でした。

 

 

 

  見せ方にも効率にも抜かりなし

 

展示の終盤には、希少な月の石が展示されていますが、じっくり見られる時間はほぼなく、撮影を促されながらその前を通過する形式。スムーズな流れを重視した運営が徹底されています。

 

 

 

また、スタンプも独特で、枠に入りきらないサイズ感。「これぞアメリカ」という象徴のようで、少し笑ってしまいました。

 

他のスタンプと勝手が違って、うまく枠に入れられなかった…

 

 

レストランも併設されており、ハンバーガーなど、アメリカらしいメニューを楽しめるようです。

▶ メニューはこちら(PDF)

 

 

  エンタメとしても、国威発信装置としても完成度が高い

 

アメリカパビリオンを見終えてまず思ったのは、「これがアメリカのセルフプロデュース力か」という驚き。メッセージ性、見せ方、テンポ、情報量、どれも過不足なく練られていて、展示というより“演出”に近い体験です。

 

特に、宇宙や旅、イノベーションといったテーマを通して「未来の可能性」を示す構成は巧みで、見終えたあとも印象が強く残りました。

 

好みは分かれるかもしれませんが、「力強く主張するアメリカ」を体感するという意味では、非常に意義深いパビリオンだと感じました。

 

 

 

 

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  子どもの「ここ行きたい!」がすべての始まり

 

万博のパビリオンのなかで、子どもが「ここに絶対に行きたい!」と熱望したのが、ガスパビリオン《おばけワンダーランド》。

 

これは何としてでも連れて行ってあげたい…と、気合を入れて予約争奪戦に挑みました!(まあ、気合を入れても取れないことのほうが多いんですけどね)

 

そして、無事に予約が取れたときの達成感!「よしっ、任務完了!」という気持ちでした。

 

このパビリオンは、私自身も気になって、事前にいろいろ情報をチェックしていました。実際に体験してみると、事前情報から想像していたところを違ったところもありましたが、子どもは終始ニコニコ。結果的に、来てよかったなあと心から思える時間になりました。

 

▶ 過去記事

 

 

  ワクワク体験スタート!

 

所要時間は全部で40分。

まず案内されたのは、もやもやと煙が漂うお部屋。ここで、おばけキャラの「ミッチー」によるガイダンス映像が始まります。雰囲気たっぷりで、もうこの時点でテンション上がってました。

 

 

次の部屋がメインエリアで、ここでVRゴーグルをつけておばけに変身!ただし、VR体験は7歳以上が対象。7歳未満のお子さんは、専用デバイスで体験することになります。

 

 

 

  ゴーグル装着はちょっとバタバタ

 

ゴーグルは自分で装着するスタイルなんですが、うちの子は一人ではちょっと難しいところもあって…結局、私が手を貸しながら自分の分も準備して、ちょっとしたバタバタに。でもなんとか時間内に完了しました!

 

そしてゴーグルをつけてみたら…びっくり!周りの人が全部おばけに見えて、自分の足も消えてる!?「うわ〜!」と、思わず声が出ちゃいました。

 

 

  ストーリーも演出もドキドキ

 

このVR体験は、「欲張りおばけ・シーオーツ」をみんなでやっつけるストーリー仕立てになっていて、手から光線が出たり、床が抜けたような映像があったりと、ドキドキワクワクでした。

 

ちなみに私はVR酔いしやすいタイプなんですが、子ども(おばけの恰好になってるけど)が気になってそちらばかり見ていたせいか、不思議と大丈夫でした。

 

 

  学びコーナーもちゃんとある

 

シーオーツを倒したあとは、隣の部屋で「イーメタン」のお話。CO2やエネルギーの仕組みを、映像と説明で分かりやすく紹介してくれます。

 

 

さらに次の部屋では、パネルを見たりハンドルを回したりしながら、楽しく学べる工夫がいっぱい。しっかり遊びながら学べるのがいいですね。

 

 

 

  最後はお楽しみのお土産タイム

 

出口を出ると、お土産コーナー。子どもにねだられて「おばけたちのにじいろグミ」(540円)を購入しました。黒いグミを「シーオーツ、食べちゃうぞ〜!」とご満悦でパクパク。いい思い出になりました。

 

 

 

  お子さん連れにおすすめのパビリオン

 

全体を通して、子どもが楽しめるポイントがぎゅっと詰まったパビリオンでした。大人も楽しいですが、特に小学校低学年くらいまでのお子さんにはぴったりだと思います。

 

ちなみに、バーチャルパビリオン「空飛ぶ夢洲」にも《おばけワンダーランド》が登場しています。こちらもゲーム性たっぷりで楽しい内容になっていました!

 

 

 

  子ども分だけ予約もアリかも?

 

予約枠が少ないこともあって、家族全員分の予約を取るのはなかなかハードルが高いのですが、公式情報によると「ご予約の体験者1名様につき、同伴者1名様まで予約不要で入場可能」とのこと。つまり、子ども1人の予約でも保護者が付き添いとして一緒に入ることができます(ただし同伴者が体験する場合は、別途予約が必要です)。

 

実際、私も、2か月前、7日前、3日前の各予約で惨敗をくり返し、これ以上予約が取れないようなら、子どもの分だけでもなんとかゲットしたいと考えていました。子どもだけの予約することで、家族全員分を狙うよりも予約が取りやすくなるかもしれません。

 

▶ 公式サイト

 

 

 

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2025年の大阪・関西万博が開幕してから、あっという間に1か月。
 

家族で訪れたり、ひとりでふらっと見てまわったり…。7回行ったかな。気づけば、それなりの数のパビリオンをまわっていました。

 

そこで、今回は、この1か月で私が実際に訪問したパビリオンをリストにしてみました。

 

 

  家族で訪問したパビリオン

 

企業系、シグネチャーなど:

  • 日本館

  • 大阪ヘルスケアパビリオン

  • 電力館

  • 三菱未来館

  • GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION

  • ガスパビリオン

  • いのちの未来

  • いのち動的平衡館

 

海外パビリオン:

  • アメリカ

  • アラブ首長国連邦

  • アルジェリア

  • オーストリア

  • オランダ

  • カタール

  • カンボジア

  • クウェート

  • シンガポール

  • スペイン

  • チュニジア

  • チリ

  • ドイツ

  • フランス

  • ベルギー

  • マレーシア

  • バルト

 

その他:

  • ロボット&モビリティステーション

  • 夜の地球 Earth at Night

  • アオと夜の虹のパレード

 

  一人で見に行ったパビリオン

 

ひとりでじっくり鑑賞したパビリオンもあります。時間を気にせず楽しめるのも一人ならではの良さ。

  • 未来の都市

  • BLUE OCEAN DOME(ブルーオーシャン・ドーム)

  • 関西パビリオン

  • いのちめぐる冒険

  • オーストラリア

  • 北欧(ノルディック・サークル)

  • マルタ

  • モザンビーク

  • ルーマニア

  • ミャクミャク ハウス

 

  1か月たって感じること

 

まだまだ訪問できていないパビリオンも多いですが、開幕前に「行ってみたいな」と思っていた場所にはかなり足を運べたかなという印象です。

 

ただし…最近は予約の取りづらさが加速中。

特に3日前予約は大変ですね。1時間程度前から並ばないとサイトに入れないという、なぜか家で並んでる万博。

 

そして入場ゲートも土日の朝9時枠は、満員。

9時に入りたければ、1か月以上先を見越して予約する必要があるような状況です。

 

通期パスを活用して何度も来場しているとはいえ、「行ける時に予約しておかないと!」というプレッシャーも感じています。

 

 

  今後は?

 

これからは、まだ入れていない企業系パビリオンや、タイプAパビリオンを、うまく組み合わせて攻略していきたいなと思っています。

 

暑くなる前に、少しでも快適に回れるようスケジューリングしていきたいところです。

 

 

 

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大阪・関西万博のドイツパビリオン、実は、2回目の訪問です。
一度目はひとりでじっくり体験。そして今回は、家族と一緒に再び並んで入りました。

 

開幕前から楽しみにしていたパビリオンで、実は総領事館主催の事前イベントにまで足を運んだほど、関心を寄せていました。

 

▶ 過去記事

 

 

  予約不要の人気パビリオン

 

ドイツパビリオンは予約不要で、訪れた日は20分ほどの待ち時間で入場できました。


外観は複数の円筒状の建物から構成されるデザインで、大屋根リングから眺めるとさらに映えます。晴れた日は特に、屋上庭園の緑も美しく見えると思います。

 

大屋根リングから

 

 

  入口で配られる「サーキュラー」が体験の鍵

 

入口で手渡されるのが、マスコット兼ナビゲーターの「サーキュラー」というデバイスです。

 

サーキュラーは各展示エリアで音声ガイド表示に近づけると、説明を始めてくれるのですが…これが非常に丁寧!全部聞いていたら、足が止まってしまうくらいの情報量です。

 

 

そして今回、家族と一緒に訪れたことで初めて気づいた機能も。
サーキュラー同士を「タッチ」させると歌を歌ってくれるんですね! 歌は何種類かありました。

 


これが子どもには大ウケ。サーキュラーの説明は少し難しめでしたが、歌を歌わせたりして遊ぶうちに、自然と親しみを感じている様子でした。

 

 

  体験型の展示が続く

 

展示はテーマ別にいくつかのゾーンに分かれています。

  • 最初の部屋では「未来の循環型都市で何を重視するか?」という問いに答える体験。
      環境、教育、エネルギーなどの選択肢から選びます。
     

  • 次の部屋では、次世代の暮らしを支える建築技術やシステムの紹介。
     天井の装飾が美しいです。円形のパネルは同時に操作できる人の数が限られ、少し残念。

 

  • 円形の床がゆっくり回転する部屋では、カラフルなサーキュラー
     ソファに座ってゆったりと鑑賞するスタイルでした。壁に設置された操作パネルでは、オリジナルデザインのサーキュラーを作成できる体験が用意されていたようです。

 

 

  最後は楽しく「ゴロゴロ返却」&癒しの屋上ガーデンへ

 

展示が終わると、サーキュラーは坂道を転がして返却します。
これがまた楽しい! 吸い込まれる瞬間に「Wa~」というサーキュラーの声が響き、思わず笑ってしまいました。

 

 

そして出口から向かうのは、花いっぱいの屋上庭園。
季節の花々が植えられていて、とてもきれいでした。ここはドイツの各州の魅力を凝縮した庭園になっているとのことです。

 

 

 

  明確なテーマと遊び心が融合した展示

 

ドイツパビリオンは、「循環型社会」への強いメッセージが明確に伝わる構成になっていました。

 


サーキュラーのガイドは情報量が多くやや長めですが、そのぶん展示の奥行きをしっかり感じられます。


また、各エリアを自分のペースで進める形式なので、じっくり聞きたい人も、気になるところだけ見たい人も、それぞれのスタイルで体験できるのではないかと思います。

 

 

 

 

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「スペインパビリオン」を訪問してきました。

場所はコネクティングゾーン。地図の水色のエリアです。

 

  海と太陽をモチーフにした階段状の建築

 

スペインパビリオンは、透明感のある色彩の階段が印象的で、中央に配置されたオレンジ色のデザインが、まるで海の彼方に沈んでいく夕日を連想させます。階段はわりと段数が多く、地味に体力を使います。

 

この建築のモチーフは「黒潮」。日本とスペインの間をつないできた海流を、形にしたものだそうです。

 

スペインはかつてフィリピンを経由して日本と交流を持ち、戦国時代にはキリスト教の宣教や交易が行われていました。太平洋を渡ったグローバルな文化交流を想像すると、テーマとしてとても納得感があります。

 

 

 

  最初に出迎えるのは「海流が動く地球」

 

建物に入ってまず目に入るのは、海流の動きをダイナミックに映し出す地球。
暗い室内に青い光が揺れる様子には、思わず立ち止まって見入ってしまいます。

 

 

 

  巨大な鯉、帆船、外交文書。海の交流がテーマの展示

 

奥に進むと、スペインと海との関係を示す展示が続きます。
とつぜん現れる巨大な鯉の映像は、かなりのインパクト。なぜ鯉?とは思いますが…。

 


さらに帆船の模型や、海の生きものが投影された壁面。

 

 

そして日本との交流を示す外交文書も。“慶長14年12月28日”、“黒船”、“ルソン”、“日本”といった語が読み取れます。残念ながら詳しい説明パネルは見つかりませんでしたが、展示の中に日西交流の歴史が組み込まれていました。

 

 

 

  子どもに大人気のオブジェ

 

さらに進むと、階段状のオブジェが。ちょっと照明が暗めで注意は必要ですが、子どもたちが夢中で遊んでいました。

 

 

そもそも、のぼっていいものだったのだろうか、と後からちょっと心配になりましたが…。

 

 

  海藻の培養展示が意外と面白い!

 

展示の中で一番、見入ってしまったのは、海藻の培養シリンダー。
大きな透明容器の中で、海藻が上下する様子が可愛らしいです。

 


スペインでは食用だけでなく、エネルギー資源としても海藻に注目しているとのこと。未来のブルーエコノミーを感じさせる展示でした。

 

 

  最後は「スペインからこんにちは」へ。色彩が一気に明るく!

 

終盤の「スペインからこんにちは」という展示エリアは、打って変わって一気に明るい空間。たくさんのカードが壁に張られていました。

 

 


オレンジ、黄色、赤…スペインの太陽を思わせる色彩がまぶしいほどで、それまでの展示とのギャップに目が覚めるようでした。


スペインに行ったことはないのですが、「太陽の国ってこういう感じかも」と納得してしまう雰囲気でした。

 

 

  お土産&レストラン情報もチェック

 

出口近くには物販コーナーとレストランがあります。

物販では、オリーブオイルやワイン、おしゃれなデザインの青い水ボトルなどが販売されていて、見ているだけでも楽しい。

 

 


11時前にもかかわらず、開店前のレストランにはすでに行列ができていました。

メニューの写真だけパシャリ。ピンチョス・タパスのコース、気になります。

 

 

 

スペインパビリオンは、来場者が自分のペースで展示を見ながら進むスタイルなので、滞留が起きにくく、全体的にスムーズに流れていました。私は待ち時間ゼロでそのまま入場できましたし、たとえ列があっても進みは早そうです。

 

 

 

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ゴールデンウィーク最終日、あいにくの雨模様で少し肌寒い一日。それでもまた万博会場に足を運びました。最初に向かったのは、気になっていたエジプトパビリオンです。
 

 

  午前中に訪問したエジプトパビリオン

 

訪れたのは朝10時すぎ。まだ列も短く、15分ほどでスムーズに入場できました。エジプトパビリオンは30人ほどずつ、グループに分けての入場となっているようで、この時間帯はまだ回転も速めでした。

 

傘は中に持ち込めず、入り口の傘立てに預けるルールになっていました。そのためか、傘を置く手間などで入れ替えに少し時間がかかっているようにも感じました。

 

 

  映像で巡る古代と現代のエジプト

 

展示の中心は映像体験。まず通されたのは小さな部屋で、四方の壁すべてにヒエログリフ(古代エジプト文字)が映し出される演出。ちょっと神秘的な雰囲気になります。

 

 

続いて、もう少し広い部屋へ。ここでは古代エジプトの神殿やミイラの棺、黄金のマスク、ピラミッド、バザールの風景などが大迫力で映像として登場。まさに「エジプトといえば!」と誰もが思い浮かべるイメージが次々に広がります。

 

 

印象的だったのは、そのあとに登場した「現代のエジプト」の映像。高速鉄道、高層ビル、都市の賑わいなど、私たちが普段あまり目にすることのない“今のエジプト”の姿が紹介されていました。

 

 

 

エジプトの人たちが、自国の歴史だけでなく、今の発展や未来にも目を向けてほしいと思っているのかな、そんなメッセージを感じました。

 

 

  エジプトと日本の交流も紹介

 

出口に向かう廊下では、エジプトと日本のつながりについてのパネル展示がありました。建築や文化、経済協力に関する写真や文章が並んでいて、少しゆっくり歩きながら読むのも良い時間。

 

ただ、映像が中心で、実物の展示が一切なかったのはやや物足りなさを感じました。何かひとつでも本物の展示物があると、もっと印象に残ったかもしれません。でも、短時間でエジプトの古代と現代をギュッと体験できる構成は、すごく工夫されていたと思います。

 

 

グループごとに決まったプログラムを順番に鑑賞するスタイルのため、時間帯によっては列が長くなります。比較的空いていそうなタイミングを狙って並ぶのがよさそうです。