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ゴールデンウィーク中盤、日差しの強い中で「北欧パビリオン(ノルディック・サークル)」を訪れました。デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデンの5か国による合同パビリオンです。

 

展示もレストランも気になっていたパビリオンだったので、両方をじっくり体験してきました。

 

 

▶ 過去記事

 

 

  40分表示でも実際は20分で入場。途中には日傘の貸し出しも

 

北欧パビリオンは予約不要。

 

この日、列の最後尾で「40分待ち」と案内が出ていたものの、実際には20分ほどで入場。列はどんどん進みました。


途中には希望者向けの日傘の貸し出しも。日差しが強い日だったので、これはとても助かるサービスですね。

 

貸出の青い日傘

 

 

  内部は静かな一部屋。押しつけのない展示スタイル

 

パビリオン内部は、照明が落とされてやや薄暗い静かな一部屋のみ。


壁面にはめ込まれたパネルで、北欧の暮らしや文化に関する情報を自由に観覧できます。また、天井から吊るされた布に映像が投影されていて、どこか幻想的な雰囲気です。

 

 

この展示、何かを強く訴えかけてくるというよりも、観覧者が「自分で見つける」スタイルになっています。くつろいで座って映像を眺める人、静かにパネルを見る人。過ごし方は人それぞれでした。


一方で、「これだけ?」と感じる方もいるかもしれません。そのくらい情報量が控えめ。静けさと余白のある空間でした。

 

北欧5か国は似ているように見えても、やはり別々の国。それぞれに文化や言語、歴史が異なる中で、共通点を見つけて打ち出すのはなかなか難しかったのではないかと思います。

 

たとえば日本が隣国と共同でパビリオンを出すとなると、立場の違いや主張のぶつかり合いで、簡単にはいかないだろうなと想像します。そう考えると、北欧5か国が協力して一つの展示をまとめあげている姿勢は、とてもすばらしいことだと感じました。

 

 

  お土産はムーミン&トナカイ角のチャームも

 

出口の物販エリアにはムーミングッズが多く並んでいました。

ただ、ムーミングッズは万博会場でなくても手に入るものが多いのでは?という印象です。

 

「北欧ならでは」と感じたのは、トナカイの角を使ったチャームのような商品。

北欧雑貨は日本でも人気が高いだけに、もう少し特色のある品揃えがあれば嬉しかったかもしれません。

 

 

 

  レストランは1時間待ち。でも並ぶ価値あり!

 

展示の後は、今回のお目当てだった北欧パビリオンのレストラン「The Nordic Food Bar」へ。ルーフトップテラスに位置するレストランです。

 

 

13時に館外の列に並び始め、30分ほどで館内に案内され、その後3階で少し待って、14時頃にようやく食事にたどり着きました。

 

全体ではおよそ1時間の待ち時間でしたが、並んでいる間に所要時間が読めず、諦めたのか、離れていく方も何組か見かけました。

 

 

 

 

  北欧風サーモンマリネ〜白味噌仕立てをチョイス

 

注文したのは「北欧風サーモンマリネ ~白味噌仕立て」と「レモンスカッシュ」。


メニューには4,600円と記載されていましたが、先ほどあらためてレシートを見ると4,500円になっていました(品物は一致しているので、レジとメニュー表の価格が合っていないのかも)。

 

 

 

サーモンは脂がしっかりとのった大きめの切り身が5切れ。
白味噌仕立てということで、和のテイストも感じられて、さっぱりと美味しい味付けでした。

 


添えられていたのは、ぱりぱりのパン。たぶんIKEAでも見かける「クネッケ」と同じものですかね? バターが塗られていて、こちらも美味しかったです。

 

 

  テーブルにはニコライ・バーグマンの花が

 

食事の時間をさらに彩ってくれていたのが、ニコライ・バーグマンのフラワーアレンジメント。

 


フラワーボックスで有名なニコライ・バーグマン氏はデンマーク出身だそうです。

テーブルの花も、初夏らしい色合いで空間を明るくしてくれていました。

 

 

  快適な空間と「万博価格」について

 

レストランへ続く屋根裏部屋のような廊下は、風通しがよく快適でした。壁の黒い板材は焼き杉板のようにも見え、どことなく日本の海沿いの建物を思わせる雰囲気があります。実際の素材は不明ですが、落ち着いた色味でシックな印象を受けました。

 

 

内装の仕切り板は簡素で、ベニヤ板を打ち付けたような構造でしたが、万博という一時的な仮設建築ならではの味わいとも言えそうです。

 

お値段については…たしかに「万博価格」かもしれません。
実際、市中でこの価格と量だったら驚くかもしれませんが、海外パビリオンのレストランは1人あたり5000円前後が相場のような感じがしているので、特別高いというわけでもないのだと思います

 

 

  静けさと美味しさで“北欧らしさ”を感じる場所

 

押しつけのない展示、落ち着いた空間、丁寧な盛り付けの料理。

 

派手な演出や刺激的な体験が多い万博の中で、あえて静けさに身を置くという選択も、いいなと感じられたひとときでした。

 

 

 

▶ パビリオン待機列で案内されていた、北欧を旅するサイト。

https://360nordiccircle.com/

 

ストックホルム市庁舎(ノーベル賞晩餐会の会場になるところかな?)