
「大きい方が勝ちゲーム」
と板書すると子どもたちは大喜びです。0~9までの数字が書かれた10枚のカードを裏返し,適当に引いて6桁の数を作り,大きい方が勝ち,という至極単純なゲームです。引いたカードはどの位に入れてもよいことにしたので,いろいろと考えながら進めていけます。

本番の第1ゲームは,私が勝ちました。悔しがる子どもたちに,
「上に位を付け足してあげようか。」
と挑発します。これで「百万の位」まで広げることができました。今度のゲームは子どもたちが勝ちました。そこで,
「さっきは,位を上げてあげたんだから,今度は先生の泣きの要求で,次の位を作ってよ。」
というと子どもたちは偉そうに,
「いいよ。やってあげるよ。」
という上から目線で認めてくれました。これで「千万の位」まで広げられました。今回は私が勝ちました。カードがまだ2枚残っています。予想通り,
「先生,もうちょっと上に進めてよ。」
という声が出ます。これを待っていました。それに対して,
「じゃあ,みんなが人の気持ちの分かる子であるならば広げてあげよう。」
と,この段階では意味不明のことを言います。それでも子どもたちはゲームをやりたいので「お願い。」などといっています。そこで,

と言って,小集団で話し合わせました。これは以前から利用している学習の進め方です。

「十千万」
と言いました。今度はこの意見の「気持ち」を考えます。このときに板書にある,
「となりが10倍になると位が左へ行く」
という言葉がイメージ作りの参考になります。

「屋上だ。」
という声が挙がりました。なかなか上手い表現なのでそれに乗っかかり,「億じょう」と名づけてみました。
このあと教科書で,いくつかの数字の読み方を練習して終了しました。
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