今年も教育実習生が2名ほど来ていますが,私のクラスには「養護教諭志望」の方なので,算数の授業とは直接関係ありません。もう一人の方は教諭希望で,算数で「評価授業」を行うということで,
「見に来てもらえませんか。」
と言われたので喜んで見に行かせていただきました。
2年生の「3口の足し算筆算」です。3つの商品を買ったときの代金を求める問題で,教科書と全く同じになっています。筆算にするのが目的ですが,既習の2段の筆算を2回する者と,一気に三段の筆算をする者に分かれました。それを「どっちが簡単かな。」と尋ねて3段の筆算につなげていく展開です。
「問題」「めあて」「まとめ」など,元学級の習慣が強く繁栄されていますが,教育実習生としてはオーソドックスな展開で,及第点と言えるでしょう。
子どもたちも表現力豊かです。途中の考え方などを表すのは難しいのですが,いろいろ工夫して表現されています。最初から暗算でできる児童,2つの筆算をする児童,どこかで学んだ3段筆算をする児童など,どのクラスでもこんなものでしょう。
左の児童は,最初の足し算は繰り上がりもなく簡単なので暗算にし,次の足し算は数字が大きくなるので筆算でしています。一番素直な子どもの反応と言えるでしょう。
さて,見ていると子どもにとってハードルになるところがたくさんあります。例えば3口になると「2繰り上がる」ことが出てきます。ここまではいつも「1」だったのが変わるわけですから大きな違いです。また筆算に書く「+」の記号は,一番下一箇所だけですが,2箇所書く方が自然ではないでしょうか。この点も指導が必要です。
さらに気になることとして,「百の位にまで繰り上がりの1を書いている」ということがあります。一部の児童がやっているのならともかく,全員なので「担任の指導」(1年の時と2年の時)なのでしょう。このような「低位な児童へのてだて」として行われていることは「離れる指導」も同時に行いたいものです。
1つの授業を観ると,いろんなことを考えさせられます。それは教育実習生の授業だとしても,です。子どもにとって,ベテランも教育実習生もなく,一生に一度の「三口の足し算筆算の導入」なのですから。
教育実習生の授業としては及第点でしょう。この後も勉強を続け,いつかいっしょに働けたらいいな,と感じました。
「見に来てもらえませんか。」
と言われたので喜んで見に行かせていただきました。

「問題」「めあて」「まとめ」など,元学級の習慣が強く繁栄されていますが,教育実習生としてはオーソドックスな展開で,及第点と言えるでしょう。


さて,見ていると子どもにとってハードルになるところがたくさんあります。例えば3口になると「2繰り上がる」ことが出てきます。ここまではいつも「1」だったのが変わるわけですから大きな違いです。また筆算に書く「+」の記号は,一番下一箇所だけですが,2箇所書く方が自然ではないでしょうか。この点も指導が必要です。
さらに気になることとして,「百の位にまで繰り上がりの1を書いている」ということがあります。一部の児童がやっているのならともかく,全員なので「担任の指導」(1年の時と2年の時)なのでしょう。このような「低位な児童へのてだて」として行われていることは「離れる指導」も同時に行いたいものです。
1つの授業を観ると,いろんなことを考えさせられます。それは教育実習生の授業だとしても,です。子どもにとって,ベテランも教育実習生もなく,一生に一度の「三口の足し算筆算の導入」なのですから。
教育実習生の授業としては及第点でしょう。この後も勉強を続け,いつかいっしょに働けたらいいな,と感じました。
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