最初に,3桁+3桁の筆算を復習します。大体できるようになってきているようです。これを受けて,
「たし算の筆算はできるようになってきたので,今日は…」
というとすぐに,
「引き算や。」
という声が聞こえてきたのでそれで進めることにします。
 最初に,「378」を,お金の図に描かせます。引き算の場合は,ここから「145」を消していけば,そのまま「図」となります。この問題は,繰り下がりがありませんので,単純にそれぞれの位で消せばできます。これを「筆算」の形式にするのはこちらから指導します。
 ここから,繰り下がりがあるものについて,「図」と「筆算」にしていきます。最初は「一の位」で繰り下がりが出てきます。この場合は,2年生の学習ですでに出てきていることなので,方法はすぐに分かります。「図」では,「⑩」をバラバラの「①が10個」に直してから,消していけばできます。
 次に,「十の位」で繰り下がる場合に進めますが,これも先の方法の「類推」で,容易に処理の仕方が分かるはずです。「図」でしっかり意味を確認し,それを「筆算」にしていきます。
 なお,繰り下げた時の「10」のかき方として「何も書かない」「1をかく」「10をかく」というのはいろいろありました。今回もすべて認めながら,「できるだけ書かない」ということは知らせておきました。
 ここまでの筆算を足し算のときと比べると,ほとんど同じ処理になっていることが分かります。位ごとに処理することや,一の位から計算していくことなどが共通しています。このことをまとめておきます。
 そのあとは,小黒板問題や,教科書の練習題,もっと練習で習熟していきます。技能的には,2年生までの筆算の出来が大きく影響します。今日学習したばかりなので,すぐにどんどんできるわけではありません。家庭学習なども含めて,ゆっくり練習していきます。

 

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