ウガンダのロレックス (世界のカレー ウガンダ編) | スパイシー丸山「カレーなる365日」Powered by Ameba

ウガンダのロレックス (世界のカレー ウガンダ編)

久しぶりとなる世界のカレーの新作は

 

東アフリカの国「ウガンダ」。

 

 

アフリカ編でそれなりの数のアフリカの国を紹介しましたが、

 

インド移民によってもたらされた料理が独自進化を遂げた国は

 

まだまだあるようですね。

 

 

 

■ウガンダのロレックス

 

今回調べるきっかけになったのが

 

ウガンダにあるロレックス(Rolex)という食べ物。

 

ロレックス??高級時計??

 

 

ロレックス(Rolex)のスペルは高級時計と同じですが

 

ウガンダのロレックスは

 

インド式薄焼きパンの“チャパティ”に

 

野菜入りオムレツをはさんで巻いた

 

チャパティロールのことなのですよーー!!

 

 

百聞は一見に如かず!ってことで

 

YOUTUBEのショート動画をどうぞ。

 

 

どうしてそんな不思議な食べ物があるのか?

 

地球の歩き方webの説明がわかりやすかったので
 
以下、重要ポイントを載せてみます。
 
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チャパティはインドの薄焼きパンのことですが、旧英国領だったアフリカの国々には19世紀から20世紀にかけてインド人が大挙して移住し、インドの食文化を伝えた経緯があるため、チャパティはすっかり人々の食生活になじんでいます。

ウガンダでは、薄い円形のチャパティの上に、みじん切りした玉ねぎやトマトなどを混ぜた平らなオムレツをのせ、くるくるっと巻いて食べます。チャパティ職人の思いつきで始まり、学生達の間に瞬く間に広まって、ロール(roll)するのでロレックスと呼ばれるようになったといいます。
 
ウガンダの首都カンパラはもちろん、地方の街でも、ロレックスをその場で作って売る屋台があちこちにあります。手軽なスナックや、忙しい時の朝食や昼食代わりとして食べられることが多いようです。
 
ウガンダの首都カンパラはもちろん、地方の街でも、ロレックスをその場で作って売る屋台があちこちにあります。手軽なスナックや、忙しい時の朝食や昼食代わりとして食べられることが多いようです。
 
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ショート動画ではなく、
 
長めのロレックス屋さんの動画も貼ってみましょう。

 

 

ロレックスだけでなく、
 
いろんな屋台料理が見られる動画はこちら。

 

 

 
■ウガンダの食事情
 
そもそものウガンダの食事情はどんな感じなのでしょうか??
 

 
まずは英語版Wikiの「Ugandan cuisine(ウガンダ料理)」の情報です。
 
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ウガンダ料理は、ウガンダの伝統的および現代的な調理スタイル、習慣、食べ物、料理で構成されており、英語、アラブ、アジア(特にインド) の影響を受けています。

多くの料理には、さまざまな野菜、ジャガイモ、ヤムイモ、バナナ、その他のトロピカル フルーツが含まれています。

鶏肉、豚肉、魚(通常は新鮮だが、煮込み用に戻した乾燥品もある)、牛肉、ヤギはすべて一般的に食べられていますが、農村部の貧しい人々の間では肉の消費量は他の地域に比べて少なく、主にブッシュミートの形で食べられます。Nyamaとはウガンダ語で「肉」を意味します。
 
メインディッシュは通常、シムシム、落花生、豆、肉のソースまたはシチューを中心としています。デンプンは伝統的に中部ではポショ (トウモロコシ粉)またはマトゥケ(蒸して潰した緑色のバナナ)、あるいは北、東、西ではキビパン(キビから作られるウガリ料理)から得られます。ポショまたはキビは朝食の お粥として調理されます。

メインの食事には、白いトウモロコシの粉を鍋に加え、粘稠度が固まるまでポショに入れてかき混ぜます。その後、皿の上に出され、個々のスライスに切り分けられます(またはキッチンで個々の皿に盛り付けられます)。キャッサバ、ヤムイモ、アフリカサツマイモも食べられます。より裕福な人は、白い(しばしば「アイルランド」と呼ばれる)ジャガイモと米を食事に取り入れています。大豆は1970 年代に健康的な主食として宣伝され、特に朝食にも大豆が食べられています。アジアのフラットブレッドに似たチャパティもウガンダ料理の一部です。
 
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色んなウガンダ料理が見られる動画もアップしてみまーーす。

 

 

 
■インドの影響を受けるウガンダ料理
 
こちらのサイトを訳したものも載せてみます。
 
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ウガンダの料理はウガンダを取り巻く国々から大きな影響を受けていると言えるでしょう。イギリス料理はウガンダの料理に大きな影響を与えていて、使用される食材や調理法の多くはイギリスで使用されるものに似ています。例えばウガンダの料理には、ベイクド・ビーンズ・オン・トーストやフィッシュ・アンド・チップスといった料理がよく出てきます。
 
インド料理もウガンダ料理に大きな影響を与えており、チャパティ(薄焼きパン)、ダル(レンズ豆)、カレーといった料理が人気です。他文化の影響は他にも見られ、米や麺といった中国の主食は広く食べられています。
 
様々な影響を受けながらも、ウガンダ料理は独自の味とスタイルを保っているのです。
 
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世界のカレーアフリカ編でも書きましたが
 
やはりキーとなるのはイギリスに支配されていた国だったというところ。
 
労働でやってきたインド移民により
 
チャパティを始めとするインド料理が定着したようですね。
 
 
■振り回されるウガンダのインド移民
 
ウガンダのインド移民を調べていると、
 
歴史に関する興味深いショート動画を発見!!

 

字幕は英語ですが難しくないのでご覧になってみてください。

 


移民としてウガンダにやってきたのに

 

ウガンダから一度追い出されている?!

 

英語版wikiの「Indians in Uganda」のページに

 

その詳細が載っていました!!

 

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ウガンダにはインド系の人たちの大規模なコミュニティが住んでいます。2003 年には、アジア系の人々が 20,000 人と推定されていました(インド人とパキスタン人の大部分がウガンダに住んでいますが、1972 年に独裁者イディ・アミンによって追放される前は約 100,000 人でした)。 

 

多くは 1980 年代と 1990 年代にウガンダに戻り、再び国の経済を支配するようになりました。彼らは人口の 1% にも満たないにもかかわらず、国の税収の最大 65% に貢献していると推定されています。インド出身のスディール・ルパレリアはウガンダで最も裕福な人物で、推定財産は10億ドルです。

 

1895年にウガンダ鉄道の建設が始まりました。インペリアル・ブリティッシュ東アフリカ会社はカラチを拠点とする代理人Alibhai Mulla Jeevanjeeに、必要な労働力を供給する契約を発注しました。Jeevanjee(ジーヴァンジー)は英領インドのパンジャーブ地方から労働力を集め、最初に到着したグループは総勢350人。6年間で合計31,895人がプロジェクトに従事しました。ある者は亡くなり、ある者は契約終了後にインドに戻り、またある者は残ることを選択。その後、年季奉公労働者の経済的ニーズに応え、経済的機会を利用するためにやってきたヒンドゥー教徒とイスラム教徒の自由移民である「パッセンジャー・インディアン(旅客インド人)」と呼ばれるグジャラート商人によって、人口は増強されていきました。

 

やがてインド人は繁栄し、ウガンダ経済の大部分を支配するようになり、イギリス政権の「植民地監督」の役割を果たす者も出てきました。翌年(1972年)、独裁者イディ・アミンはウガンダに住むアジア人の追放を命じたのです。その結果、多くのインド人がイギリス、カナダ、アメリカなどに移住し、生活の再建を始めることになりました。しかし、アミンの死後、ウガンダで生まれたインド人が再び移住するようになり現在にいたります。

 

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インドから長期契約労働者として

 

世界の様々な地へ向かわされたインド移民は

 

ものすごく過酷な環境下で働かされ

 

事実上の奴隷制度とも言えるものも多かったようです。

 

歯をくいしばりウガンダの地に根を張り

 

少しずつ成功してきたと思ったら追放とは…。

 

ウガンダ側(アミン側)にも言い分はあったようですが…

 

歴史とはむごいものです。。

 

さらに詳しく知りたい方は日本語版Wikiの

 

アジア人追放事件(ウガンダ)」のページで

 

詳しくまとめられているのでご覧になってみてください。

 

 

■ウガンダのインド料理店

 

最後はインド料理が根付くウガンダの
 
インド料理店の様子を動画でどうぞ。

 

 

南インド料理も食べられるようですね。

 

 

 

■まとめ

 

高級時計のロレックスと同じ名前で

 

チャパティロールが食べられている!


という情報からスタートしたウガンダ編でしたが

 

調べるうちに最後にたどり着いたのが

 

今回も悲しいインド人労働者の歴史だったとは。。

 

イギリスが過去に支配していた国はたくさんあるので、

 

インド移民によりカレー文化が根付いた国はまだまだ出てきそうな…。


そろそろネタがつきてきたと思ってましたが

 

ブログの世界のカレーシリーズはもう少し続いていきそうですね。

 

※世界のカレー。興味のある方は別の国のお話もぜひ。ジャマイカ編トリニダードトバゴ編フィジー編オーストラリア編スリナム共和国編オランダ編ドイツ編ロシア編韓国編北朝鮮編アメリカ編アフリカ編フィンランド編アイルランド編スウェーデン編フランス編ガイアナ編中国編マレーシア編デンマーク編

 

 

スパイシ~~♪♪♪

 

 


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