vol.433 キアオラ!ニュージーランド旅③ CH市ブラ(その1) "観光専用路電"で巡る街 | 旅ブログ Wo’s別荘

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 NZ旅シリーズ、3回目です^グッド!

 

前作ではオークランドの街をチラッとご覧頂いた後、CH市のさわり部分だけ載せましたが、今作よりしばらくは、CH市の様子を本格的(?)におおくりしたいと思います男の子

今作では主に、CH市を走る”路面電車”を中心に取り上げつつ、街ブラしますヒツジ

 

☆文中略称

CH=クライストチャーチ市

CHトラム=クライストチャーチ観光路面電車

BC=バス・インターチェンジ

NZ=ニュージーランド

↑位置の確認を今一度しておきます^

日本と同じく島国のNZ、上地図の通り、北島/南島、2つの主島から成っています。僕が今回ベースとしたCH市は南島のほぼ中程、首都のウェリントンは南北島間のクック海峡に面し、日本からの直行便が着くNZ最大都市・オークランド市は北島の北部にあります。

宿を出ると、朝から市バスが頻繁に走り回っていました^バス

(※CH版"バスブラ"は次作以降おおくりします)

宿のすぐ裏手に、前作で少しふれた”観光用路電の線路”が通る通りがあります(※↑ニュー・リージェント・ストリート)

ここを歩いて~走る人

この日乗る、路面電車のターミナルへ^

カセドラル・ジャンクションといいますベル

↑ターミナル内全体が上屋に覆われ、線路の周囲にはカフェ等のお店が並びます。何とも心地よい空間^プレゼント

まだ始発前なので人影まばらです。

↑チケットオフィスです。その横には路電が1両停まっています。

これは~

前夜に使った後留置されている、↑”レストラン専用車”ですナイフとフォーク

前作でチラッと書いた通り、CH市街には『観光専用の路面電車』が走っています。

運行時間は概ね9~17時ですが、その後夜間に1便、↑の専用車を使い、予約制のレストラン車が運転されます赤ワイン

↑CHトラムの路線図です。

総延長約4km、市中心部を環状に廻る線と、支線がある形状ですが、運行は↑全線を同じ車で一筆書きのように廻っていき、基本単線なので運転系統は一つ、一方通行ですリサイクル

基本9~17時頃まで約15~20分毎に廻っています電車

そうこうするうち、朝9時前、始発の時刻がきました時計

↑ターミナル向かいのビルの間へ延びる引込線、その奥に車庫があります。そこから~

お~

始発車が出てきました!

レトロな車体の路電がターミナルへ入っていきます^星

↑チケット売場横に停車、早速乗車受付が始まります。

ちなみに切符は1日券しか無く、その一日券、30NZ$(※約3000円 2022現在しますあせる

なかなか強気な価格設定(笑汗)、そして円安をもまざまざと感じますが、それ以上に”地元の人が気軽に使えない運賃設定”にする事で、実質観光専用たらしめている、という事でしょう。

乗り込みます^

月並な感想ですが、”レトロ”の一言な車両^

ちなみにCHトラムの車両、この後いくつか出てきますが、どの車も製造1世紀は経とうかという、超古豪の電車です。”レトロ風”に復元されたとかではなく、正真正銘のレトロ車ですキラキラ

トラムはターミナルを出て、ゆっくりとCHの中心部へかたつむり

始発から乗っていた数人が2つ目で全員降りました。

僕一人になると~

↑女性ドライバーさん、僕専用に^^案内しながら運転してくれます^

CHトラムの運転手さんは全員、運転しながら沿線の案内をしてくれるのが名物なんですが、この運転手さん特に気さくな人柄で、乗客僕一人となってからは案内というより、ほとんど会話状態でしたwニコ

 

たぶん30~40台前半と思しきドライバーさん、中学生の息子さんがおられるそうです。子供さんは日本好きで、学校の選択科目で日本語をとっているとの事。お寿司が大好物だそうです(※かなり詳細w)

↑支線の南端近くの電停で、乗降客ゼロなのにドライバーさん電車を停め、ドアを開けます。そして~

「あの↑コーギー犬のモニュメントが凄くかわいいから、降りて写真を撮ってこい」との事wわんわん

↑電停のコーギー犬、たしかにかわいかったですw

リードを絡ませてる犬や、鳥(?)と戯れてるワンちゃんもしっぽフリフリ

かなり芸が細かい像でした^^

前作の通り、2011年に地震で被害をうけ復興途上のCH市、沿線からは工事中の建物も見受けられました。

↑観光客の乗降が多い大聖堂前の電停なんですが、ここには案内係員さんがいました。なんと日本人との事で、久々に日本語で会話w、その係員のかたから、ドライバーさんの息子に関する追加情報がw耳

”日本語を選択科目で学んでいる”と前述しましたが、成績優秀らしく、学年でトップクラスとの事。是非日本へ留学に来てほしいです^本

↑CH市街を囲むように流れる、エイボン川を渡ります宇宙人

(※エイボン川については、後程歩いて紹介します)

降りる停留所が近づきました右下矢印

カンタベリー博物館前です。

19世紀に建てられた洋館、これを博物館として公開しています。

CH市が開拓された初期の面影を伝える、英国式ゴシック建築です家

おじゃまします(※入場無料だが任意寄付、大英博物館と同じ方式)

”カンタベリー”の名ですが、CH市のある南島中部の地域名です。

 

館内は~

先住民・マオリの先史から始まり、そして英国人が入植し、定着していく過程の歴史、また文化や民俗にもふれる、いわば”CH市歴史博物館”といった様相ですサーチ

古代マオリの生活への想像が広がる展示目

マオリの文化を伝える文物も多く展示。マオリの人々も”人類創始”からNZにいた訳ではなく、約1000年前頃(?)に、もっと赤道に近いポリネシアの島々から渡ってきたといわれます。

僕ここの展示を見て思ったのは、2020年に行った北海道の『ウポポイ』(vol.356参照)で見学した、アイヌ民族と通ずるもの。独自の文様や彫塑を持ち、自給しながら民族の文化を守り続けてきた歴史も似た感じがします。

又、両民族とも『文字を持たない民族』で、伝統は口伝で継承され、詳細な史記は残されていないというのも共通しています。

 

-*-*-

続いて、イギリスから入植者がやってきた時代のコーナークリップ

西欧人の入植が本格化したのは18世紀頃からとの事。

↑の三角屋根は、開拓者が住んでいた木造の住居家

入植者たちは、先住民マオリと時には交渉し、時には戦いながら、NZに基盤を築き、マオリと交易しつつ、本国へも産品を送って定着していきました船

このNZに最初に渡航してきた西欧人はオランダからとされ、『ニュージーランド』の国名も、オランダの”ゼーランディア地方”からきているそうです。イギリス人が来たのはその後で、1840年から英国植民地として本格統治を始めたとされます。

(※NZの歴史については、又シリーズ中で随時取上げます)

 

↑次の部屋は『CHストリート』、ここは~

お~

20世紀初頭頃の街並が再現されたエリアでした。日本の博物館でもよく”昭和の街並”とかを再現してますが、そのNZ版ですw^電話

ん?↑部屋の中から誰か僕を見てる!目

精巧なおじさんの人形でしたwあせる

 

↑次の部屋には~

古き良き時代(?)の、↑調度品や衣服等を展示サンダル

↑この部屋2Fと吹き抜けになっていて、展示品と相まって豪華な雰囲気^王冠1

トイレの横は↑改装中、まだまだ面白くなりそうな博物館です^

片隅に、↑民家一軒丸ごと移築した一角がひらめき電球

『貝の家』(Shell house)との事ペンギン

中へおじゃますると~

壁一面、貝!^

なぜ、この古くもない住宅がカンタベリー博物館にあるのかは不明ですがw、つい近年まで実際に住んでいた家のようです家

↑映像コーナーも映画

↑のご夫婦が住んでおられたとの事。電話機まで持ってきている徹底ぶり^電話

↑出口は世界共通w、スーベニアショップですプレゼント

博物館でCHの概要を学んだところで、次は・ウサギ

カンタベリー博物館からすぐの、↑アートセンター、博物館と色調を揃えた洋館建てですアート

街区ワンブロック丸々を洋館が囲み、その中央に中庭がありますチューリップオレンジ

各洋館はギャラリーやホテル、カフェ、ホール等、様々に使われていますクローバー

ここも2011年の地震で被害をうけ、↑一部今なお復旧工事中です。

 

次は~

 

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CHで一番有名な『橋』を紹介しておきます。

↑路電が曲がる先に、石のアーチがあります。あれは・

エイボン川に架かる、『追憶の橋』です。

第1次大戦に参戦したNZ、遠くヨーロッパや北アフリカ等へ出征していった兵士達はここを通って駅まで行進し、戦いへと旅立っていった橋です。

家族や友人はこの橋で兵士を思い、兵士は戦地でこの橋を思い出し、望郷の念を抱いたという、悲しい歴史を秘めた橋です。

現在では平和の象徴として、CH市民や観光客に親しまれています。

CHでは外せない名所、追憶の橋でした・

 

追憶の橋からは、CHでも一番の繁華街がトラム線路に沿って広がりますビル

路電ドライバーさんによると、「このあたりの建物は2011地震で全て損壊し、市街中心部の建物は全部再建されたものだ」との事でした。

・だとすれば、↑CH市の現在の復興ぶりは見事の一言です星

 

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追憶の橋が架かる、↑エイボン川を少し散策します宇宙人

人口約40万、NZ第3の都市のど真ん中に、自然のままの川が流れています天使

川べりは、市民や観光客のオアシスですクローバー

河畔には、↑パンティング(※イギリス式舟遊び)のセンターもあります。土日には遊覧舟も運航されるとの事船

それにしても、街中にこんな大自然があるとは・

さすがはNZ、そして庭園都市・CHです^霧

そしてエイボン川、街中になんと↑ウナギが遡上してくるとの事(驚)

筋金入りの大自然です^^うお座

解説板には昔、↑かば焼(?)にして食べていた頃の写真カメラ

背開きか腹開きかは不明ですw^

初夏の南半球、この日気温約20℃、住みたくなる程の快適さですコスモス

 

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再びCHトラムに乗り、次に訪ねるのは・

↑の3階建てビルですが、その1階に入っている、『クェイク・シティ』という資料館です。何の資料館かというと・

先程来言及してますが、CHで2011年発生したカンタベリー地震についての資料館です。

広いとはいえない館内ですが、CH市を襲った同地震の資料やデータ、証言等を伝える展示が充実していました。

展示は、年表から始まります。

日本と同じく、地震がある島国・NZでは、有史以来度々地震に遭遇しています。

↑近年でも、'90年代以降だけで5度以上、有被害の地震があったとの事。

↑歪んだ線路の写真がありますが、カンタベリー地震の前年、2010年にも当地では大きな地震に襲われています。

↑地震当日のTVニュース映像が閲覧できるコーナーがあり、突然市街地で発生した激しい揺れを、生々しく記録していました。

地震の証言を語る映像コーナーも。

そして発生直後から、復旧に努める人々の姿。

日本から災害援助隊も駆け付けたそうです。

↑現地の救助隊と共に人命救助にあたる様子を再現。

約200名の方々が亡くなり、5万棟以上の建物が被災したそうです。

2023現在、なお復興途上なのは今作でこれまで書いた通りです。

そして、前作の仮設大聖堂でふれましたが、CHのシンボルだった大聖堂も被害をうけ倒壊しました。2023現在も復旧作業が行われています(※後程行きます)

聖像や鐘等、現地から避難させてきたものも展示。

同館は有料(20NZ$、約2000円)ですが、沢山の見学人が訪れていて、震災から10年経った今なお関心や危機感が高い事が窺えます。

CHの今あるのを理解するには一番の場所と思うし、日本人にはとりわけ共感できる場所と思います。

 

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冒頭でも路線図をご覧頂きましたが、CHトラムは↑18ヵ所の電停があり、前述の通り1日券のみなので、途中乗降しながら中心部のスポットを効率良く廻れます(※↑は追憶の橋の電停)

なお1日券は、冒頭出た起終点のカセドラルジャンクションのほか、車内でも購入できます(※夜のレストラン車のみ要予約)

CHトラムの電車は、僕が数えた限りで計5~6両程あり、全車違う形式・仕様で、どれに乗れるか?も楽しみの一つです。

どの車も製造1世紀近く経つ超古参で、元々CH市電として走っていた車と、観光路線になってから米国やオーストラリア等より譲渡をうけた電車もありますベル

 

・ここで↑”元々CH市電?”という文言も出たので、CHトラムの歴史を簡単に纏めておきますクリップ

 

CH市には元々、市民の足としての市電が走っていました。

 

1882年に最初の路線が開業、当初は蒸気機関車や馬車を動力とした軌道交通だったそうです馬

その後電化、20世紀初頭には郊外へも路線網を延ばし、最盛期には総延長約80kmにも達したとの事電車

 

しかし、バス網の発達やモータリゼーションの波におされ(※日本と同じ原因で)、1954年に一旦全廃されました汗

 

・時代は移り、観光立国・環境を重視する街づくりとして中心部に路電を復活させる事にしたCH市は1995年、短距離ながらトラムの復活を実現。観光用として再デビューしましたブーケ1

 

先の震災では被害をうけ休止しましたが、震災後は路線を一部延伸(!)して再開、今では貴重な車両や陽気な運転手さんの案内が世界で評判となり、CH観光の目玉となっています^目

CHトラムで市内をザクっと一周してきました^リサイクル

↑朝歩いたニューリージェント通です。線路ギリギリまで飲食店のテーブルが出され、テラス席で食事しながら路電の通過を見られる楽しい通りですナイフとフォーク

起終点・カセドラルジャンクションまで戻ってきましたしっぽフリフリ

なお、どの電車も方向幕は↑『CITY TOUR』としています(※レストラン車除く)

 

そろそろ作容量限界に近づきました、今作ここまでとします^^フラッグ

次作以降は、もう少し郊外へも足を伸ばします。前作で取上げたバスインターチェンジ(BC)から四方八方へ市バスに乗りw、海岸部へも訪ねます。お楽しみに^虹