地震と建物と耐震等級のなんとなーくの知識

こんばんは

街の便利帳なるものを見ていて家の耐震どーのっていうページを見てたので

そのことを今回は書いてみよーと思います

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↓初めましての方↓

きりやむと申します

建築士を辞めた理由

今は専業主婦で家事育児をし

ゆるゆる節約にたまに

建築っぽい話をぶっこみます

建築的な電気代節約の話① ② ③

建築的な防災の話①

珍客百景① ② ③ ④

湿気対策

住宅屋の利益は

実践できる節約術① ② ③

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そもそも耐震等級とはなんぞや

って話なんですが…

その言葉を住宅のチラシとかで見かけませんか

耐震等級とは…

建築基準法で

数百年に一度程度の地震（震度6強から7程度）に対しても倒壊や崩壊しない

数十年に一度発生する地震（震度5程度）は住宅が損傷しない程度

というふうに定められている基準のことで、

等級1→上記の基準

等級2→等級1の1.25倍

等級3→等級1の1.5倍

となります。

まー要するに壁などに筋交と言われる斜め材や板などで補強して、

建物を頑丈にしましょう

ってことです

実際に計算するときは

もちろんその建物ごとに計算するわけなんですが、

その手順としては

風に対する力（風圧力）

地震に対する力（地震力）

を所定の計算法で算出していきます

その際に条件によって変わるのが

地域（豪雪地帯）
屋根に対する重みが北海道などは変わるため

瓦屋根
瓦は重いので地震で揺れる場合、その他の屋根より負荷がかかるため数値が大きく計算される
※要は軽い屋根の方が地震のときに構造に負担がかからない

です。

確か２級建築士の試験では北海道と沖縄だけ、計算法などの条件が変わるので試験問題が違ったハズ…

多分ね～違ったかな

まーそれらを計算して出てきた数値分、

補強する壁の配置を決めていくんですが

大事なのは量よりバランス！

前職の~~ド素人クソ~~社長は壁を強くすればするほどいいだろう！って言ってましたが

設計部全員で否定

勉強してないくせにお前の考えで語るなっていう…

そのあとへそを曲げ屁理屈をこねた挙げ句、

建築の歴史で出来た建築基準の計算よりも大工の勘を信じろとかわけのわからないことを言い出したやべーやつ

大工も困るよね～

特に地震の横揺れに対しては構造にかかる力をうまく逃がしてバランス良く配置をしないと、

どんなに強い壁を入れても崩れます

段ボールの箱とかで四方のうち

１面や２面ごっそりなくなった状態を想像すれば何となくわかりやすいと思います

一番いいのは耐震等級3を満たしてバランスをうまくとること

※大開口の窓ばかりついてたりすると難しかったりします

※スキップフロアはそもそも耐震的に弱くなりがち
横の揺れがフロア毎になるので力がぶつかりやすい

多分、外壁まわりの耐力壁を板（パネル）にした場合は建物は強固になった分、

地震はダイレクトに中にいる人や物に伝わると思うので

地震の揺れが激しく感じるかも

あと勘違いされてる方が結構いたんですが、

あくまで人に被害が及ばないよう逃げたりできるように

倒壊・損傷などに対して計算法から構造を頑丈につくるのであって

地震が起これば内装の壁などには亀裂が入るのは当たり前にあり得ることです

力が加わるので

震災が起きたときにアフターで良く

大開口窓の内装の壁の角などにヒビが入ってるのは耐震的にダメなんじゃないの？

って言われましたが…

建築的には表面の部分にヒビが入ろうがそこは重要ではなくて

あくまで柱などの構造躯体が崩れないことが重要です。

あとね…住宅で木造で2階以下の軒が9m以下でのべ床面積500㎡以下のものは

正直知ろうとしなければ、

その設計者もしくは計算をした人にしか耐震等級を満たしているかは誰もわかりません

工事をする前に役所や検査機関などに確認申請という許可をもらうのが一般的なんですが、

上記の条件のものは構造計算書などを提出する必要がないのです