子どもに対してイラっとする。
子どもに対して腹を立てる。
子どもの行動であれこれ悩む。
なぜそうなるのか
考えたことはありますか?
子どもに対していらだちや怒りを感じるのは
子どもが自分の期待するように
行動しないからです。
期待を裏切られると人は怒りを覚えます。
がっかりした自分の気持ちの
持って行き場がなかったり
自分で自分の気持ちを整理する力が
弱かったりすると
そのままストレートにその気持ちを
子どもにぶつけてしまいやすくなるのです。
悪いのは子どもではなく
親側の力のなさになります。
ではなぜ親は
自分の期待を子どもに押し付けてしまうのでしょう?
理由はいくつか
考えられます。
ひとつではなく、複合的になっていることもありますよ。
・自分の考えが正しいと思っている
・そうしてもらわないと自分の立場がない
・自分の望みを子どもに代行させようとしている
自分の経験が正しいと思うのは
過去に自分がそれで成功しているからかもしれません。
また
どこかで手に入れた
正しそうに見える情報かもしれません。
けれど
自分にとって正しいことが
子どもにとって正しいとは限らないのです。
自分と子ども
その存在を別々の人格として
しっかり分けておくことが大事です。
自分の経験値は
子どもに求められたときにだけ
出せばいいものであって
自分からそれを披露して
「こうすればよい」と言ってさせるのは
押し付けになります。
表だっては
自分が正しいと思っていなくて
自分では気づいていないけれど
自分のやり方ではない方法で
子どもが行動するとムッとしてしまうのは
心のどこかに
「自分が正しい」があるからだと
思ってください。
自分のことについて
自分が正しいと思い
自分を信じて行動するのは
とても大事なことです。
逆に言うと
そうする必要があります。
けれどそれはあくまで
「自分」の中のこと。
それを子どもにまで押し付けてしまうのは
自分と子どもを同一視しているからだと
考えられます。
子どもの行動次第で
自分の親としての評価が決まると
思っていたら
こうなりやすいです。
周囲の目を気にして
子どもの行動を制限したり
子どもが望んでいない行動を
押し付けたりするケースです。
もちろんしてはいけない行動を
子どもがとったのであれば
それはきちんと説明したり
言い聞かせなければいけないと
思うのですよ。
けれど
正しいか正しくないかの基準に
自分の感情や思い込みが
入っているのなら
そもそも判断として
それは本当にしてはいけない行動であり
言い聞かせたりしなければならないのか
どうかということです。
「良い親になりたい」
と思うとき
その「良い親」は誰が判断するのですか?
自分の周囲にいる人
友人や自分の親に
そう思われたいと考えていて
その思いで子どもに関わるのであれば
子どもの存在を自分の欲求実現のために
使っていることになります。
「あなたが〇〇できないと、お母さんは恥ずかしい」
って子どもに言ってませんか?
誰に対して恥ずかしいのか?
なぜ子どものことで
自分が恥ずかしいと思わなければならないのか?
考えたことはありますか?
結局ここでも
自分と子どもの人格を分離できておらず
子どもを自分の所有物のように
考えていることが
見えてきます。
自分が子どもの頃に
叶えられなかったことを
子どもを使って叶えようとしては
いけません。
自分の願いは
自分が叶えるものなのです。
今さら自分が叶えられないものは
あきらめるしかありません。
過去の夢を
子どもを使って叶えさせようとするのは
過去の手放しが上手くできず
過去の夢にとらわれたままの状態だからです。
視点が過去にしか向いていないので
今もこれからも
子どものこともきちんと見えていません。
人は今と未来に生きるのです。
過去を叶えるために
生きているのではありません。
ましてや
他人の過去を叶えるために
生きているのではありません。
子どもは
おもちゃでも自分の代行でもありません。
ひとりの別人格を持った
存在です。
尊重するとはどういうことか
それは
自分でまず自分を尊重しなければ
わからないのです。
自分のことを大切に扱っていますか?
誰かの満足のために
自分に我慢を強いていませんか?
誰かが自分のことを
悪く言っているのを
素直に受け入れていませんか?
あなたが自分を扱うのと同じように
周りの人はあなたを扱います。
自分で自分を大切にしなければ
周りの人もあなたを大切にしようとはしないのです。
自分の意見を言っていいし
自分のやりたいことをやっていい。
自分らしく振舞っていいし
自分で生きていいのです。
自分の夢は自分で叶え
自分を信じて自分の道を進み
自分で自分を最大限大切に扱って
前を向いて進んでいく。
まずはここからです。
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