【狭山の丘の新ボックス ~桃色席種レビュー'22~】 | 監督のささやき戦術

 イースタンリーグの試合で久々に足を運んだ先日のベルーナドームで、普段ならばご縁のなさそうなエリアの未踏の新席種を試してきたので、ここに紹介させて頂く。

 

 

 二軍戦ということで、開放されていたエリアは限定されていたものの、その範囲内ではわりと席種選び放題だった中、今回選んだのはこちら。

 バックネット裏エリアに位置する、『ネット裏テーブル4』である。

 

 2017年オフから段階的に進められてきた球場内外の大改修工事の最終段階でフルリニューアルされ、2021年春にデビューした新生バックネット裏エリア

 その中央上段部に作られた、名前が示すとおり定員4名のボックス席種である。

 座席表で数えてみたところ全部で72ボックスあり、総定員は288名ということになる。

 

 それぞれの区画内はこうなっている。

 シートは3席+1席でL字に配されたソファー。

 座面、背面ともビニール張りのクッションで、この日はまあまあ涼しかったので問題なかったが、酷暑の時は尻と背中がヤバいことになりそうな気がする……。

 

 ボックス内正面には、半円形のカウンターテーブルが備え付けられている。

 ご覧のとおりのコンパクトなサイズで、4人同時に弁当を広げるのはちと難しいが、やはりちょっとしたものでもあるとだいぶ便利である。

 

 テーブルの下には、荷物を掛けるためのフックが人数分。

 ソファーの下が空いているので、同球場でかつて利用した『L'sダイニングシート』のように、荷物を入れる箱を置いといてくれた方が親切な気がする。

 なお、令和生まれの新ボックス席種のトレンド(?)である「USB差込口」「電源」は、残念ながら見当たらなかった。場内の中では比較的安全な場所に位置してはいるが、万が一にも雨が吹き込んでダメになるリスクを考慮してのことだろうか…?

 

 席からの眺めはこんな感じ。

 この日は空いているのにわざわざ一番上の一番端を選んだ結果、前後左右誰もいなかったため満席時の状況は想像するしかないが、高低差がしっかり取られているので、前方の他の観客がほとんど気にならない作りになっているようだ。

 前後に加え、お隣とも背の高い壁で遮られているので、半個室感があってなかなか良い。

 

 今回選んだ最上段のすぐ真後ろには記者席、そしてその背後には放送ブースが。

 誰もいなかったのをいいことに、普段あまりまじまじと見る機会がないこれらのエリアの観察を楽しむ。

 

 

 一軍公式戦開催時のチケット価格は1ボックス44000~48000円と、バックネット裏のスペシャルシートらしい、貧乏人にはおいそれと手が出せないスペシャルなお値段の『ネット裏テーブル4』だが、この日の二軍戦価格は普段の1/10以下の4000円。スーパーディスカウント価格で潜入を果たすことができたのだった。

 44000円払って座った場合の満足度は分からないが、少なくともひとり1000円であれば文句のつけようがない良席であろう。どこでも1000~1500円で座れるので、どこを選ぼうと金額的な差はないベルーナドームの二軍戦だが、周囲を気にせずグループで観戦したい方や、一軍戦との差額で得した気分になれる自分のような貧乏性の方などにはおすすめである。

 

 

 平成令和の大改修で生まれ変わって席種が増えた結果、まだまだ未踏の面白席種がたくさんあり、新&珍席種愛好家ごころをくすぐってくれるベルーナドーム

 ちなみにこれまでトライしてきた席種は以下のとおり。

 ①『ネット裏スペシャルシート』(2015.5)

 ②『L'sダイニングシート』(2016.9)

 ③『ふらっとリビング』(2017.9)

 ④『セブンイレブン・ダグアウトテラス』(2018.4)

 ⑤『パーティーテラス(ベンチタイプ)』(2020.11)

 ⑥『コカ・コーラ ダグアウトトップシート』(2021.7)

 ⑦『THERMOS ステンレスカウンター』(2022.3)

 これからも機会を見つけて潜入調査を続け、リストを拡充してゆきたいと思う。

 

 

 球場でどの席を取ろうか……?と考えていられる時間も、今季も残りわずかとなってきた。

 シーズンの最後まで、もちろんシーズンオフも、引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。