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ギックリ腰の涙の物語

ギックリ腰は若い頃は経験がなく、それこそ、腰痛の人がどのように痛むのかイメージができなかった。しかし30歳頃腰を痛め、その後、時々ギックリ腰に見舞われるようになった。夏の終わりか秋頃が多い。ギックリ腰のために仕事を休んだ経験がないので、極端に痛めたことはないんだろうと思う。

 

最近は、若い頃と異なり、普段使わない筋肉を使った瞬間に起こることが多い。従って、たいした動きでない時に突然起こる感じである。また、良くなるまでの期間も延びている印象。

 

ある知り合いの還暦を過ぎた外科の先生は、診療で腰痛などを診ているのに、本人は未だ腰痛の経験がないと言う。どう言う風に痛いのか、未だにわからないと言うのである。全く体の出来が良いとしか言いようがない。

 

以下は昨年10月にギックリ腰になった時の涙の日記である。この時のギックリ腰は歴代最悪であった。

 

2023年10月6日

腰を突然痛める。職員お勧めの鍼に行く。盲目で腕は良いらしい。彼は3日で治癒すると宣言。この日、ここまで酷いことになるとは思いもしなかった。

 

10月7日

朝なかなか起きられず。腰痛悪化。布団から起きるのも、トイレで座って立ち上がるのも激痛。洗面所で片手猫洗い。治療薬はプレガバリンを1日150mg服薬。僕はプレガバリンは副作用がなく、かえって仕事がしやすくなる。たぶん、プレガバリンの抗不安作用のため診察に好影響があるのだろう。

 

10月8日

昨日朝より少し軽い。短め入浴。トイレが少し楽。夜鍼に行く。したあと少し軽くなった。

 

10月9日

朝から少し軽くなったので午後からニトリ、夕方鍼に行く。施行後、少し悪い。

 

10月10日

朝から起きるのが辛い。前日より悪化。夕方散歩時、大きなくしゃみで突如、腰が抜ける。すぐには立ち上がれず。腰が抜けるとはこう言うものなのかと分かった日である。とにかくかなりの急激悪化。

 

10月11日

朝から起きるのも大変。ベッドに座るのも痛い。

 

10月12日

朝からなかなか起きれずトイレが辛い状況。朝から仕方なく自分で温灸療法。腰が伸びる時に痛い。

 

10月13日

今日は朝から少し軽い。物につかまらないで立てる。

 

10月14日

起床時増悪。トイレに行くのも大変。入浴後少し軽い。しかし何かつかまらないと立てない。洗面も片手猫洗い。病院のトイレの台を立ち上がる時に支えに利用したため、派手にぶち壊してしまう。

 

10月16日

発症10日目。朝から少し良い。手をつかず、なんとか立てる。夜鍼に行き変化なし。鍼で3日で治ると言う話はザッパーンであり、鍼をしたあとかえって悪化もしばしばで、むしろ鍼はしない方が良いのでは、と思い始める。その後、見切りをつけている。

 

10月17日

朝からョョョという感じで立つ。昨朝より少し悪いがあまり変化なし。

 

10月18日

ベッドからは痛いが、つかまらず立てる。入浴後少し軽い。両手で顔を洗うのはできるがやや痛い。中腰はやや難。

 

10月19日

朝の腰痛は昨日と差がない。ベルトを強く締めて運転すると腰はだいぶん良い。なお腰のコルセットは副作用で使えない体質なので選択肢にはなかったが、あまりにも酷く、良くなる見通しが立たないのでAmazonで高級品を購入。やはり副作用が出て数日で返品する。

 

10月21日

朝から右側腹部が痛くて変。朝から1日ぶりプレガバリン飲む。散歩時も早く歩けず。発症後ずっとプレガバリンを75から150mg服用し続けていた。

 

10月22日

朝から起きる時少し痛いが、ベッドに座るのは良い。

 

10月24日

朝からだいぶん軽い。起床時も少し痛いが楽に立てる。

 

10月27日

発症3週間目 朝起きた時少し痛いが、軽くはなっている。入浴後少し軽い。完全ではない。

 

10月31日

散歩時に腰が抜けて3週間目。朝起きた時の痛みはほぼよいが、僅かにぎっくり腰の痛みも残る。車のシートによる痛みはほぼ良い。

 

11月4日

ぎっくり腰はほぼ軽快。

 

こんな風であった。なぜ普段財布を持たない習慣だったのかわかると思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リエゾンに行く前の準備の話

リエゾンは院外に出ていくので準備が必要である。例えば、車で行くので免許証を持って行くなどである。僕は仕事中は車の免許証は持たないので出発前に部屋まで取りに行く。いつも財布の中に入れているからである。なお財布を持って行くことはない。必要ないからである。

 

東京など大都市に住む人たちには想像がつかないであろうが、地方に住んでいると基本、車社会なので財布はあまり必要ない。具体的に言えば、クレジットカードやパスモなどのカードも使う場面がない。

 

中核病院の規模によれば、駐車場代を取られるところも多いので、そのような病院には財布も必要になる。

 

長いこと僕は財布を持ち歩く習慣がなかったため、困ったことが数回ある。多分10回以内だが。

 

例を挙げると、歯科に行き車を有料駐車場に停めて、財布を持ってこなかったことに気付く、などである。このような時は、歯科にも受診できないし、駐車場から車も出せない。

 

仕方がないので自宅に歩いて帰った。財布を取りに戻ったのである。もし家までの距離が5㎞とかだったら、タクシーを拾い自宅に着き料金を支払ったであろう。しかし、2㎞くらいだと、かえって運動になるので、歩いて帰ることはそこまで嫌ではないのである。

 

しかし、今のような滅茶暑い時期だと流石にきつい。歩くのはかまわないが、直射日光に当たるのは嫌だ。

 

僕は歯科受診日に財布を忘れて家に歩いて取りに戻るパターンを数回繰り返した後、名案を思い付いた。それは車のダッシュボードに500円玉を数枚、置いておくことである。これだと、少なくとも車は簡単に駐車場から出せる。炎天下に歩いて帰らなくて良いのである。

 

なぜ、こんなに簡単なことに早く気付かなかったのだろうか?と思った。

 

財布を持たない理由の1つは入れておくところがないからである。僕は以前はポーチとか鞄を持ち歩かなかったので、財布はズボンの後ろのポケットに入れるしかなかった。これだと車に座った時、少し傾くしバランスが悪く腰痛の原因になる(←重要)。

 

財布を持ち歩かない理由は、主に腰痛予防のためであった。車に乗る時は、ズボンのポケットに財布は入れない。だから、歯科に持って行くのを忘れるのである。

 

その後、何年前からかもう忘れたが、財布とiPadminiが入るサイズのポーチないし鞄を持つようになったので、それを忘れない限り、財布を持たないということはない。

 

財布には太田胃散とかトメダインなども入れておける上、もちろんアメックスやダイナースカードも入れられるので、ようやく人並みに追いついたと言えた。

 

リエゾンに持って行くのは運転免許証と、天候によるが折り畳み傘である。これはカルテを入れる鞄のサイドに入れておく。急に夕立などが来て、病院を出て車まで行く際ずぶ濡れになるのは避けたい。だって、帰ってからも仕事はあるのに。一応、そのような時のために、いつも部屋に着替えは用意はしている。

 

むしろ重要なことは、決して持って行ってはならないものだと思う。紙カルテの場合、診断書や紹介状は自分のノートパソコンで書いてUSBに保存し、プリンタに連結したデスクトップパソコンで印刷する。これは電子カルテと大差だと思う。

 

このUSBをうっかりリエゾンの病院に持って行き紛失すると大変なことになるので、出発前に自室に置いていく。またandroidのスマホも置いていく。iPhoneは電話に必要なので持って行く。androidのスマホにはiijmioのSIMが入っており月間20G使える。これはiPadminiのテザリング用なのでリエゾンには必要ない。なお、何か調べる時にスマホは便利である。だから電話用でなくてもスマホは持って行った方が良い。

 

あと財布も置いていく。というか普段、院内では持っていないのでわざわざ置いていくという感じではない。財布にはカードが入っているので紛失した時に面倒になることが大きい。また、院内の自動販売機でジュースやコーヒーなどを飲む習慣が今はないと言うこともある。

 

あと、必要なものはボールペンくらいである。(2本)。

 

リエゾン先は電子カルテだが、精神科の紙カルテに記載が必要なのでボールペンは必要である。つまり同じ記載を2度することになる。一度は電子カルテであるが。

 

このように書いていくと、自分の病院でもリエゾン先でも、お金を使う場面など全然ないのがわかる。だから、財布を持ち歩く習慣がなかったのである(過去形)。

向精神薬服薬中の不明熱の話

 

 

今回の記事の内容は、今もよくわからないことが多い。だから読者の方もそのようなスタンスで読んでほしい。昔から、患者さんによれば精神疾患発症時に発熱も診られるという経過が見られた。これは服薬する前から既に発熱があったわけで、服薬とは関係がない。以下は10年以上前に不明熱の患者さんを治療した経過を紹介している。

 

 

精神科の患者さんの発熱以外に風邪症状がない所見が特に注意され始めたのは、新型コロナパンデミックのため、外来待合室に入る前に熱を測るようになったことが大きい。

 

このタイプの発熱は、大抵、発熱など生じ得ない身体状況で起こっているため、頻度の低い症状ないし薬の副作用なんだろうと思う。もちろん双方混合しているケースもある。

 

最近は診なくなったが、初診時に統合失調症による緊張病性興奮ないし昏迷を呈していることがあり、しばしば発熱(時に高熱)も見られたものだ。つまり緊張病症候群の際には、おそらく中枢性の発熱が生じているのである。しかもその発熱は重要な意味があるとは思われていなかった。単純に言うなら、「この病態なら、発熱も伴うでしょう」と言ったところである。

 

精神科では、身体的なものなのか、あるいは薬剤性のものかは、ずっと診ていると大体わかることも多く、ある解離性障害の女性患者さんは中枢性の発熱にほぼ間違いなかった。彼女は、新型コロナの流行時に、さまざまなショップの入り口でサーマルカメラで発熱を検出され、入ることを断られた。以下は忽那先生の記事である。

 

 

入院患者さんの中でも周期的かどうかは微妙だが、体調の変化に無関係な発熱が見られる人がいて、その度に新型コロナ抗原検査やPCR検査をしていた人がいた。

 

元々、精神科医が問題にしていなかった発熱が、突如クローズアップされて何らかの対応をしなくてはならなくなったのである。

 

もちろん、発熱が生じていても本人に苦痛がなく、ショップに入りにくい以外に問題がなく、本人がそのままで良いと言うなら、新規の投薬など必要ない。この場合、精神疾患に随伴するなら軽微な症状、向精神薬に伴うものなら、副作用ということなんだろうと思う。

 

いつだったか、ある患者さんの周期的発熱がリーマスのせいではないかと思い、漸減して治療域に達しないレベルまで下げたことがあった。しかし、やはり発熱は診られたのである。しかし、微妙な振戦などが改善したため、減量は無意味ではなかった。このような患者さんはリーマスが少量でも重いのである。

 

過去に悪性症候群の既往が何度かあるケースでは、向精神薬が何らかの影響を及ぼしていることも視野に入れる。しかし、実際には、ほとんどのケースは疾患そのものから来ていることが多い。

 

おそらく向精神薬のために発熱が起こっていると思われるケースでさえ、毎日発熱しているわけではなく、たまにしか生じないのである。しかも数日続いてそのまま消退する。これは、薬以外の身体的なものの影響もある程度大きいと判断せざるを得ない。一般的に副作用は、出始めたらその薬を中止しない限り続くものが多い。中毒疹やEPS、口渇や眠さもそうである。

 

その意味では精神科の不明熱?は、一風変わった症状だと思う。

 

入院中、周期的に38度を超える発熱が生じる人に、CPKを測定したところ正常値であった。もちろんCRPも正常である。また他の血液生化もほぼ正常で、新型コロナのPCR検査も正常なのである。

 

このような人にカロナールやロキソニンを投薬した場合、効くこともあれば効かないこともある。注意したいのは、効かないことの方が多いこと。つまり効いた時はむしろ服薬によりプラセボ効果で解熱した可能性の方が高い。

 

総合的に診ると、この発熱はおそらく中枢性だが、放っておいても構わないタイプの副作用なんだろう。本人が苦痛を感じない限り。

 

このようなタイプの症状には、イメージ的にはパーロデル(ブロモクリプチン)が良さそうである。なぜなら、中枢性に働きかけるからである。一方、ダントリウムは末梢性なので、このケースでは意味がない。

 

病棟看護師が、病棟であのように時々38度以上の発熱がある人がいると困るというので、パーロデルを1錠だけ投薬することにした。このスタンスは、どちらかというと副作用に対する対処である。

 

その結果だが、さっと38°C発熱が解熱したのである。この経過を診るとやはり中枢性の発熱なんだろう。そして、この経過は看護者を説得する十分な根拠なので、無駄なパーロデルを中止したのであった。パーロデルは有害とは思わないが、服薬し続けるタイプの向精神薬ではないこともある。

 

筋強剛もなくCPKも上がっていないので、悪性症候群とはいえないが、極めて弱いタイプの向精神薬の副作用か、内因性の発熱なんだろう。それに対して、いかなる原因であれ、パーロデルは治療的なんだろう。

 

このようなことを診ると、悪性症候群と良う病態は、きっとスペクトラム的に分布しているんだろうと思う。

 

腕時計を買う際、どの機能が最も必要か?

 

 

 

上の2つの記事は僕が買った高級腕時計の話である。2022年まで高級腕時計は買ったことがなかった。僕には金属アレルギーがあり、無理だと思っていたからである。

 

グランドセイコーの腕時計(クロノグラフ)を買った時、そのブレスレットのフィット感がかなり良いことに驚いた。そして、中古でも良いので1つロレックスを買ってみようかと思い始めたのである。なぜロレックスなのかと言えば、ロレックスのステンレスは極めて高品質で、外科医が使うメスと差がないと言う話を聴いたのもある。

 

従って昔の腕時計は無理だとしても、今のロレックスのステンレスはアレルギーなど生じないのではないか?と思った。また、ロレックスであれば、もしアレルギーのために売るようになっても、大きな損失にならないのも良い。ステンレスモデルを最初に買うのなら、ロレックス以外はないと思った。

 

そして2000年代に発売されたスポーツモデルを中古で購入した。この時計は東京の中古時計ショップのホームページで現物を見ないで購入。過去に現物を見ずに買ったモデルがいくつかあるが、やはり写真だけで選ぶのは良くないと思う。写真と現物はかなり印象が違うからである。

 

最初の中古のロレックスに限れば、全く問題がなく満足できる時計で、その美しさや高級感に驚いた。皮膚アレルギーも大丈夫だった。ただ1点問題があり、僕は手首が日本人にしては太いのである。決して肥満はしていないが骨太なのである。従って手首周りは最低限18.5cmは必要である。できれば19㎝はほしい。

 

なお、日本人の手首周りの平均は17㎝と言われている。欧米人で18㎝である。そのようなこともあるのか、近年のIWCのブレスレットは昔よりは余裕がなく18.5㎝と記載されている。僕にとってはデフォルトでも不安な手首サイズである。わざわざ東京のIWCの正規店まで行き、購入を検討していたインヂュニアを付けてみたところ、デフォルトの18.5㎝では手首にはきつい感じだった。ショップの人によると、購入すれば3コマまでは無料で付けてくれると言う。問題なのは現物がなく注文しなくてはならないことであった。すぐに買えないなら中古品で構わないが、コマが足りないのはわかったので、インヂュニアは諦めた。注文して待たされると、気が変わって他の時計が欲しくなることや、近年はガンガン定価が上がっているのも不安だった。今から考えると、この日、インヂュニアを注文しなかったのは正解だった。

 

https://www.iwc.com/jp/ja/watch-collections/ingenieur/iw328903-ingenieur-automatic-40.html

 

 

インヂュニアなんて地方でも買えるじゃないと思うかもしれないが、大都市に行かないと地方のIWCショップには置いていないのである。地方では現物を見ることも、注文予約することもできない。

 

中古時計の場合、購入した人が手首サイズを合わせる際、コマをいくつか外しており、しかも外した駒を紛失してしまうのか、18.5㎝未満のことが良くあるのである。

 

僕はロレックスの購入を決めて代金を振り込んだ後に、手首サイズが17.5㎝と表示されていることに気付いた。そこでショップに相談したら、1コマ有料で付けてくれることになった。これだと18.5㎝になる上、当時のロレックスは爪楊枝で微調整もできるのでほぼ大丈夫なのである。なお、1コマ分の代金は1万円だった。

 

コマはなかなか手に入らないことがあるのでラッキーだった。ブレスレットのビンテージ物の場合、手首周りが17㎝~18㎝のことが多い。自分の手首サイズだと買うに買えないのである。

 

最初に買ったロレックスは15年くらい経っているので精度が心配であったが、1日に4秒進み、流石にスプリングドライブのようにはいかないか、と思った。4秒進みは電波時計やスプリングドライブに慣れた人には気になるが、機械式としてはそう悪くはないし、進む方が遅れるよりはマシだ。そもそもそのくらいの遅れや進みで不満な人はセイコーや、シチズン、カシオのクォーツを買う方が満足度は高いだろう。

 

今回の本題だが、紙カルテの精神科医が腕時計を使う場合、最も重要な機能は間違いなくデイトである。秒針が最も重要な科が多いと思うが、僕の場合、デイトがないと仕事の際に不自由でストレスになる。

 

秒針はもちろんあった方が良いが、デイトの方が重要性は遥かに上回るのである。なぜデイトが必要かと言うと、処方箋を書く際にデイトの記載が必要だから。また、精神科はコンサータの処方登録や、さまざまな公的機関への提出書類の記載の際に、日付を見る機会が多いのである。しかし、機械式時計をいくつも持っている人ならわかるが、デイトがないモデル(例えばサブマリーナ・ノンデイト)の方が、止まってしまった時、時刻を合わせるのが楽である。

 

僕の場合、ロレックスのデイトナは不可である。なぜならデイトがないからである。またクロノグラフなので秒針が小さな小窓にあるのも良くない。これはロレックスの正規店に行った時には必ず最初に言う。若い人はクロノグラフなど複雑系の時計がかっこよいと思うだろうが、ある程度、年齢が上がると3針の時計が一番である。

 

 

クロノグラフを持っている人はストップウォッチとして使うことがあるのだろうか?と思う。不必要な機能のために犠牲が大きい。特にデイトがないのは本末転倒だと思う。なお、僕は最初、グランドセイコーのクロノグラフをわけがわからず買っているが、これにはデイトが付いている。

 

ロレックスは、デイトナの他、サブマリーナ・ノンデイト、エクスプローラⅠ、ミルガウス、オイスターパーペチュアル、エアキングなどにもデイトがない。最も謎なのは、ミルガウスは耐磁性をウリにしており、工学、医学系の業務の人向けなのにデイトがないことである。

 

仕事ではなく遊びにのみ使うのなら、ノンデイトの腕時計も全然ありだと思う。ドレスウォッチならデイトなど必要ない。


 

レビー小体型認知症の幻視の恐怖感

中核群の統合失調症の幻覚(特に幻聴)はその人を支配する力が強く、幻覚のためにとんでもない行動を起こすことがある。このようになる理由は、シュナイダーの1級症状の他の症状が合併しているからと思う。

 

 

クルト・シュナイダーの定義した1級症状
1.思考化声
2.批判的幻聴
3.ダイアログ(複数人の対話)形式の幻聴
4.身体への悪意ある行為や影響
5.思考伝播
6.思考奪取
7.作為体験
8.関連妄想・妄想知覚

 

それに対しレビー小体型認知症の幻視は、そこまでの力はなく、たいてい患者さんが幻視を語る際も、実にあっさりしている。恐怖感もなく本人を制約することもほとんどない。しかし、身内(孫など)の幻視などの場合、なぜそこにいる?と言う驚きはあるようである。

 

レビー小体型認知症では、子供や小動物、時にお坊さんなどの幻視を訴えることがあるが、それに伴う大きな情動、特に恐怖感はほぼないと言って良い。

 

レビー小体型認知症の幻視にエネルギーが乏しいのは、その患者さんが統合失調症ではないからだと思う。つまり幻覚の座もおそらく限局されているのだろう。

 

レビー小体型認知症の人の情動が激しいように見える時、それは幻視など幻覚によるものではなく、病前性格に由来する部分が大きい。