精神状態が悪い時にできること、できないこと
今回はずっと以前にアップした記事に近いが、どうしても検索で見つからない。内容は精神疾患により視覚的作業にどれくらい影響を受けるか?というものである。今回はアップデート版。
うつ状態に限らず精神症状が悪化すると、周囲への関心が薄れることや体が動かないため、何もできなくなる。それどころではないからである。視覚的なもので、何もできないと言いつつ、まだ比較的できるものがある。
〇新聞を読む。
過去ログでは、敷居が低いものとして挙がっていたと思う。うつが悪化していても、まだ新聞は読みやすい。一方、同じ読み物でも小説はかなりストレスがかかる。内容に入っていかないといけないからである。小説と新聞の中間に雑誌がある。雑誌も低いエネルギーで読める。特に本人の関心のあるものはそうである。
〇スマホの見出しチェック、ライン、メッセージ、メールチェック。
これは新聞を読むよりずっと敷居が低い。最低限のエネルギーでもできることだと思う。従って現代人は、病状が悪くなるとスマホ以外一切見ないという状態に至る。この中ではメール返信は少しストレスがあり、返信ができないという状態になりやすい。
〇テレビや映画を観ること、DVDを借りて来ること。
テレビでもニュースものはかなり敷居が低い。ニュースは受け身で流されることをそのまま聴くだけだからである。これはスマホの見出しに近い。お笑い番組も同じようなものだが、構えないといけない分、ニュースの方が観やすいと言える。自宅でぼんやりテレビしか観なくなった状態も、精神面は良いとは言えない。
テレビドラマはかなり難易度がアップする。これは集中して筋を追わないといけないためである。まだ観たことがない映画も同じ理由でかなりストレスがかかる。一方、水戸黄門のように毎回同じパターンのドラマはかなりストレスが低く観やすいと思う。
ドキュメンタリーはドラマや映画に比べまだ観やすいが、内容により少し難易度が異なる。病状が悪化すると、歴史ものなどはまだ観ることができるが、知らないドキュメンタリーは観られないと言ったことが起こる。これは歴史もの(例えば戦争、日本史に関するもの)はあらすじや結果がわかっていることが大きい。歴史ものはネタバレしているので、難易度が下がっているのである。
これらの理由で、ずっと以前に観たことがあるドラマや映画は観ることができるが、観たことがないものは疲れて観られないといったことが起こる。以前はDVDを借りて来て観るのが好きだった人が全く借りてこなくなることがある。
実は今回はこれが書きたかったのだが、このような変化は加齢でも生じるようなのである。つまり脳へのストレスが辛くなると言った感じだと思う。下の過去ログも参照してほしい。