2014-08-29 21:50:40

ストラテラとラミクタールの薬価について

テーマ:ストラテラ
ストラテラはADHD、ラミクタールはてんかん及び双極性障害に使われる薬でカテゴリーは異なるが、これら2剤は、子供、大人、いずれにも処方される共通点をもつ。

ストラテラは当初、子供のADHDへの適応しか持たず、その後、18歳以上のADHDの人にも適応が広がり処方が認められるようになった。

一方、ラミクタールは最初、新規抗てんかん薬として発売になり、子供、大人いずれにも処方できるように剤型が発売されている。その後、ラミクタールは双極性障害にも適応が認められ、双極性障害に限れば単剤投与も可能になった。

ごく最近、ラミクタールは新規抗てんかん薬として初めて「てんかん」にも単剤投与できるようになった。これはラミクタールの催奇形性の低さや相互作用を考えると当然であろう。近い将来、イーケプラも単剤投与可能になると思われる。

今回は、ラミクタールとストラテラの薬価について。この薬価設定はとても興味深い。

ラミクタールの薬価(円)
2㎎ 16.6
5㎎ 31.8
25㎎ 99.8
100㎎ 267.4


ラミクタールは薬価の用量傾斜はあるものの、子供に対する処方はそれなりに安価に設定されている。新剤で2㎎錠とはいえ、16円と言うのは驚きである。

一方、ストラテラの薬価設定はやや奇妙なものになっている。

ストラテラの薬価(円)
5㎎ 272.5
10㎎ 324.7
25㎎ 409.5
40㎎ 461.2


ストラテラは(アトモキセチン)、子供、大人いずれにも滅茶苦茶高価な薬物と言える。なぜなら、用法は以下のようになっているからである。

用法・用量
18歳未満の患者
通常、18歳未満の患者には、アトモキセチンとして1日0.5mg/kgより開始し、その後1日0.8mg/kgとし、さらに1日1.2mg/kgまで増量した後、1日1.2~1.8mg/kgで維持する。ただし、増量は1週間以上の間隔をあけて行うこととし、いずれの投与量においても1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日量は1.8mg/kg又は120mgのいずれか少ない量を超えないこと。

18歳以上の患者
通常、18歳以上の患者には、アトモキセチンとして1日40mgより開始し、その後1日80mgまで増量した後、1日80~120mgで維持する。ただし、1日80mgまでの増量は1週間以上、その後の増量は2週間以上の間隔をあけて行うこととし、いずれの投与量においても1日1回又は1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、1日量は120mgを超えないこと。

大人では80~120㎎程度使われ、最低限80㎎、普通は120㎎程度使わないと効果が出にくいなどと言われているため、120㎎だと40㎎錠が3錠も必要である。つまり1日薬価として、1400円近くかかる。

子供では少し安価になると言った配慮もストラテラにはない。

ラミクタールとストラテラの薬価設定のこのような奇妙な相違は、ストラテラがADHDでは競合の少ない希少な治療薬であることに加え、当初は子供向けの薬として想定されていたことが1つの原因ではないかと思っている。

参考
ラミクタールと妊娠・出産
ストラテラのテーマ
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2012-06-08 19:29:44

ストラテラと18歳以降の初診の人

テーマ:ストラテラ
ストラテラの効能・効果は、現在

小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)

となっているが、2年ほど前から、18歳未満にストラテラで治療を始めた人に限り、18歳以降も治療継続が可能となっている。添付文書では、

18歳未満で本剤により薬物治療を開始した患者において、18歳以降も継続して本剤を投与する場合には、治療上の有益性と危険性を考慮して慎重に投与するとともに、定期的に本剤の有効性及び安全性を評価し、有用性が認められない場合には、投与中止を考慮し、漫然と投与しないこと。

と記載されている。これは18歳以降も薬物治療が必要な人が少なからずいることを示している。この適応のルールは、注意欠陥/多動性障害が人生の早期に診断されることが前提になっていると思われる。

ところが、例えば多動が目立たず注意欠陥の方が主にみられるタイプの人は、18歳未満で見逃されるケースもあり、18歳以降の初診でも処方できるように国に働きかけがあったのであろう。

ごく近い将来、日本でストラテラが18歳以降の初診の人で使えるようになるらしい。(現在は承認前である)
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2009-06-04 18:55:51

ストラテラ

テーマ:ストラテラ
ストラテラ(Strattera)= atomoxetine hydrochloride

ストラテラはADHDの新しいタイプの治療薬。
いよいよ6月か7月頃にストラテラが日本で発売になる。既に海外では発売されている。発売元はイーライ・リリーでアメリカでもストラテラという名前で発売されており、日本でも同じ名前が認められたようである。

ADHDとは言え、日本の場合子供にしか処方できない。18歳未満のADHDに限られている。現在、日本では成人ADHDに対する治験をしており、うち病院の市内でも行なっているようである。

ストラテラはメチルフェニデート製剤とは異なり登録などの煩わしいことがなく、どこの病院でも置ける。またストラテラは飲んですぐ効果を実感できるリタリンのようなタイプではなく、効果が出るまで6週間から8週間くらいかかるらしい。剤型は日本では5、10、25㎎の3剤型になるようである。いずれもカプセル製剤である。

アメリカでは成人への適応が既に認められており、FDAによる催奇形性ランキングはCとなっている。(参考

用法・用量については、

通常、小児にはアトモキセチンとして1日0.5mg/kgより開始し、その後1日0.8mg/kgとし、さらに1日1.2mg/kgまで増量した後、1日1.2~1.8mg/kgで維持する。ただし、増量は1週間以上の間隔をあけて行うこととし、いずれの投与量においても1日2回に分けて経口投与する。なお、症状により、適宜増減するが、1日量は1.8mg/kg又は120mgのいずれか少ない量を超えないこと。

とされている。

ストラテラの作用機序だが、いわゆるNRIでノルアドレナリン取り込み阻害薬である。選択性がノルアドレナリンに限られているのである(参考)。

海外ではアスペルガー症候群に効くという論文もある。アスペルガーにも適応が取れている国もあるらしいが僕は詳しくはない。不安、抑うつにも効果があるという意見もある。

ストラテラが最も効くのは、多動、注意欠陥、衝動など。即効性がないので、その点で乱用されにくいメリットはあると思われる。

経口投与の場合、血中濃度の立ち上がりは早く、1~2時間でピークを迎える。半減期は僕の参考資料ではunknownとなっていた。血中のストラテラは80%以上が尿中に排泄されると言う。


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