
ブログのアクセス状況
久々にブログのアクセス状況についてアップしたい。ずっと以前ほどは記事を書かないし、自分で言うのもアレだけど、あまり面白くない記事が多いのでアクセス数もそこそこといったところである。以下は1週間のアクセス数。
これは30日間。
記事を書いた日は、アップした時間にもよるが、少し伸びる。
アクセス数順に挙げられている。
スマホで見る人が60%くらい。
よほどバズらないと1位にはならない。最近から見ている人は知らないと思うが、最初頃はずっと1位だった。しかも数年単位で。
しかし、この程度しかアップしていないのに、しかもネコ記事も3分の1はあるのに、このアクセス数はまあまあではないかと。
これは今日の人気記事一覧。
ここ30日間の人気記事一覧。
月間でも同じような状況。スマホで見る人が多い。
こんな風なアクセス状況でした。SNSはXやYouTubeが主な媒体になっており、ブログは今は時代にマッチしてないと思う。
カフェで注文した食事と違うものが出てくる
大学1年の頃、友人と街のカフェでよく食事をしていた。僕はコーヒーは飲まないタイプで、カフェに行っても食事をするくらいであった。
ところが、しばしば注文した料理と違うものが出てくるのである。例えばナポリタンを注文したら、ビーフピラフが出てくるなどである。それもたまに間違うのではなく、4回に3回くらいは間違ったものが出て来ていた。
注意していると、よく間違う店員は決まっており、若い女性店員であった。当時、よほどぼんやりして仕事をしているのだろうと思った。注文した料理と異なるものが出て来た時、どのような対応をするのかは人によると思う。
最初の2回目か3回目までは、間違っていると指摘して注文通りのものを作ってもらっていた。しかし、このくらいペースで間違われ、その度に売り直してもらうと、逆にこちらがクレーマーと思われかねないので指摘し辛くなる。
そう言う心理になるのである。その理由は、そのカフェはよく利用していたので、今後行けなくなるのは自分自身にとって大損失だからである。そもそも、そのお店で食事を頼むのに、エビピラフであろうが、ナポリタンであろうが、カレーであろうが、自分にとって大差ない。
しかし、既に脳内がカレーモードになっている時に、ピラフを持って来られると、「あ〜😩」と言う気持ちになるだけである。それくらいの気持ちの損失しかない。
その後、何を頼もうが、運ばれて来た料理を食べることにした。これこそ、社会との折り合いをつけると言うか、ある種の日本的な社会性なんだと思う。
もし、好き嫌いがあり運ばれて来る料理を食べる気がしないのなら、最初から行かなければ良い。苦情を言うかどうかなど、自分がいかに振る舞うかは、中期的な損得の計算から来る判断である。
日本社会は、良い悪いではなく、周囲との軋轢なく円満に生活できることを重視した生き方の方がお得である。
社会経験が乏しいと、自分が正しいと思う直感的な判断をしやすく、それは正しいのは確かだが、社会から浮きやすく結局は生き辛くなることも多い。
フルニトラゼパムの青について
フルニトラゼパム(商品名、サイレース)は、犯罪防止のため青い色が付けられているが、上の写真のようにPTP包装のままではそこまで青くない。ハルシオンのような青色ではないのである。
なお、フルニトラゼパムの先発品はサイレースに一本化され、2018年にロヒプノールは発売中止になっている。これはロヒプノールを発売していた中外製薬がエーザイに権利を委譲したことにより、商品名を一本化したことによる。
過去ログでは、ロヒプノール、サイレース、フルニトラゼパムの微妙な効果の相違について記載した記事がある。
ロヒプノールとサイレース及びフルニトラゼパムは、構造式としては同一なものだが、製法上の微妙な違いやコーティングの成分などにより、若干、効き味が違うらしい。
まず、先発品の2剤ですら差があり、ロヒプノールの方が濁りがない効き味なんだという。透明感とも言おうか。また、ロヒプノールに比べ、フルニトラゼパムは若干、重いらしい。
ただし、この差がわかる人は10~20人に1人くらいである。
以上抜粋。
今でもたまに「フルニトラゼパムは困る、サイレースにしてほしい」と言う人がいるが、僕は患者さんがなぜそう希望するか聴き、たいてい希望通り処方する。院外薬局には双方、在庫があるからである。フルニトラゼパムとサイレースの相違がわかる人はかなり繊細な感覚を持ち合わせていると思う。
最初に挙げた写真のようにフルニトラゼパムは見た目、そこまで青くはないが、水に溶かすと青くなる仕様である。青さもハルシオンほどではないので、患者さんに青い眠剤と行ってもピンと来ない人すらいる。
なお、隣に並べて撮影しているカプセルはアタラックスPであるが特に意味はない。アタラックスPのカプセルは小さいので、フルニトラゼパムの大きさを示せるように挙げたが、読者さんがいずれも知らない薬だと何もわからないのであった。
中外製薬がエーザイに権利を移譲したのは、たまに犯罪に使われるため販売に嫌気がさしたわけではなく、ある種のリストラなんだろうと思う。併売品が時間が経ち、一方しか発売されなくなるのは、ロヒプノールに限らず時々あることである。
日本では、フルニトラゼパムはベンゾジアゼピン系の睡眠薬に過ぎないが、海外では麻薬扱いの国もあるので、海外旅行や仕事でしばらく滞在する時は十分に注意したい。行きたい国がフルニトラゼパムを持ち込めるかどうかは、大使館に聴くとわかるが、大使館も急に言われても準備していないので余裕を持ち調べておきたい。
最近、このような事例があり、その国で違法扱いなのは分かっていたが、フルニトラゼパムから他の眠剤に変更するのに手間取った。その理由は、なんだかんだ言って、フルニトラゼパムは強力な眠剤だからである。
フルニトラゼパムは過去ログも触れているが、日中の精神症状を改善し、仕事がしやすくなる人が実際にいる。
精神科医は、フルニトラゼパムは上手く使いこなすべき向精神薬の1つである。以下の記事も参考にして欲しい。
参考
精神科はハイポな診療科なのか?
X(旧Twitter)を見ていると、ハイポな診療科として、精神科が上がっている。それ以外では脱毛医師なども挙げられているが、脱毛が何科になるのかはよく知らない。「ハイポな」は、多分、暇でゆっくりできる診療科という意味だろうと思う。
研修医の頃、精神科は5時に仕事が終わって帰るように見えたためか、友人からよく冷やかされた。実際には、夕方5時以降、
月曜日 抄読会(←しょうどくかいと入れてもiPadで出てこない)
火曜日 英会話(実際に外国人が医局来る。ビール飲みながらなので相当ハイポ)
水曜日 午前中は教授回診。多分、何もないなら5時に帰れたと思う。
木曜日 若い人の半分は外勤日なので何も予定なし。
金曜日 同上。僕は外勤日だった。朝から翌朝まで24時間コース。報酬は当時50,000円。
土曜日 半日勤務。午前中助教授回診。午後から症例を元に授業みたいなのがあった。
日曜日 当直がないなら休日。
これで1ヶ月の大学病院の給料は額面13万円くらい。手取りでは10万円未満だが、アルバイト報酬がその数倍あるので生活費に困ることはない。
こう見ると、かなりハイポではある。何もないように見える日はハイポに徹すれば、ハイポにすることも可能である。実際、全く仕事をしない医局員はアルバイトもせず、毎日5時に帰宅していた。アルバイトもしないため、生活費は親が補填していたらしい(本人に直接聴いた)。
「あの人はいったい何なのでしょう?」と例の1行医師に聞くと、「明らかに統合失調症ではない。おそらく知的発達障害だと思う」と驚愕のコメントが返ってきた。
研修医は雑用があり、誰かが発表する際の引用論文の英訳を手伝ったり、当時、まだパワーポイントがなかったので、スライド作りを任されたりした。自分に限れば、終夜脳波を手伝っていたので、いったん帰って深夜に出てくるきついスケジュールもあった。
いったんは5時に帰れるように見えるのが、ハイポに見えるところだと思う。こういう風に厳しい点を書いているが、友人の様子を見る限り、どう見ても精神科がダントツにハイポだった。
外科系に行った友人は3日に1日しか家に帰られないと言う。潜水艦の映画に出てくる三段ベッドみたいな所で、ドロドロのような疲労状態で寝ていた。実際、その潜水艦のベッドを見に行ったことがあるが、もちろんダニも生息しており、一度寝ると体が痒くなるという話だった。当時、大学病院の当直室ベッドには普通にダニがおり、女性医師はそれが嫌で、医局のソファーで寝ていたようである。
ダニはともかく、3日に1日しか帰られない労働環境は、タコ部屋と何ら変わりがないので、今だと大問題になるだろう。
不思議に、タコ部屋同然の環境で仕事をしていた友人は、精神科はハイポだとバカにしたりしなかった。おそらくあれはある種のランナーズハイだったような気がする。
精神科医局の女医さんたちは、彼らは好きでタコ部屋を選んでいるのだから、精神科がヒマと文句を言うのはおかしいと言うコメントだった。
確かに専攻する診療科は自由に選べる上に、入局する前にタコ部屋なのはわかっていたので、騙されたわけでもなんでもないのである。
厳密に言えば、精神科は真にハードな職場も存在する。以下の記事は参考になると思う。
結局、精神科はハードな職場もあるが、自分の意思でハイポな職場も選べるのである。しかし、若いうちにハイポな職場ばかり選んでいると、経験値が上がらないので後で困るかもしれないというのはある。
大抵の診療科に比べて、選択ができる分、ハイポな診療科と言われてしまうのはやむを得ない。
今は真にハードな精神科の職場には積極的に行く人が減少し、精神保健指定医が不足し、困っている中核病院もあるようである。人がいないことには回っていかないからである。