kyupinの日記 気が向けば更新

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kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)
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預言書の謎

最初に書いておくが、今回はオカルトのテーマである。このブログでは「オカルト」というテーマがあり、なんと過去に99個も記事をアップしている。今回は100回記念の記事。

 

最近は面白くない記事が多いが、ずっと以前はどのテーマも面白いと言うアメブロメールを頂いたものだ。特にオカルトが面白いと言う読者さんもいた。おそらく霊感について詳しく記載した最初の記事は「患者さんの死と霊感」だったと思う。

 

 

この記事の中で最も霊感が強かったのは30歳代の前半と記載している。これは2008年の記事だが、確かに当時よりかなり霊感体験が少なくなっている。もしかしたら、もう霊感的感覚はないのかもと思っていたが、今なお、たまに不思議な霊感的感覚が残っていることに気付いた。

 

自分の霊感は家族に起こる悪い事件の直前か同時に起こることが多い。例えば母親が大怪我をした瞬間はすぐに感じ取ることができたが、母親に起こったとは気付かなかった。それ以外では患者さんについての悪い事件である。それ以外では日本国内の大事件がある。

 

このブログは2006年7月から始まり現在16年目である。この16年間で日本国民全員を震撼させた極めて悪い事件は2つしかない。

 

一般に霊感は悪い兆しを感じ取ることが多い。例えば、戦争、災害、暗殺事件などである。一方、良いことはほとんどと言って良いほどない。これは過去の有名な預言書もそうである。例えばノストラダムスの大予言など。

 

日本の2つの悪い事件とは、1つは2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震、もう1つは2022年7月8日の安倍首相銃撃事件である。ところがこの2つの事件の少し前にこれを暗示する記事をアップしている。

 

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震

 

 

2011年3月1日の記事で阪神淡路大震災について言及している。地震の10日前である。この記事では特に「これから地震が起こる」とは記載していないことに注意。

 

当時、この記事と東北地方太平洋沖地震の関係を指摘するコメントがあった。

 

2022年7月8日の安倍首相銃撃事件

 

 

これは2022年6月30日の記事で安倍首相銃撃事件の8日前である。この記事は山口市の湯田温泉にある松田屋ホテルの池の鯉の話をアップしている。そもそも山口市のホテル内にあるこのピストル写真をアップする理由がない。この写真は非常に奇妙なものだと思う。僕のブログの世界観のようなものにも整合性がない。

 

また何かを暗示しているとして、現実に事件が起こるとは言っていないことに注意してほしい。

 

結局、これらのことは、世界的に有名な預言書と全く同じパターンであることを指摘したい。

 

つまり、預言書はこれからどのようなことが起こるかまでは指摘できないのである。1999年に人類滅亡について大騒ぎしたノストラダムスの予言も当たりはしなかった。そもそもノストラダムスの予言書は過去のあの事件はあの詩が暗示しているなどと後講釈はできても、これから起こる未来のことは1度も当たってはいない。

 

きっと、預言書はそういう性質のものなのであろう。

 

真のインチキとまでは言えないのかもだが、何らかの兆しを感じ取っても、具体的には何が起こるかまで予見できないのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

不安障害と微量レキサルティ

今日の記事は不安障害に対し微量レキサルティを処方した時のメリットやデメリットについて。

 

レキサルティはエビリファイに比べ不安感に効果が大きい薬理特性を持つ。従って「不安障害と微量エビリファイ」より「不安障害と微量レキサルティ」の方がより治療的である。なお、微量のレキサルティとは0.25㎎か多くても0.5㎎までの用量である。

 

なぜ適応外のレキサルティなのかと言うと、一般的な不安障害に対する向精神薬は、色々とデメリットも大きいからである。例えばソラナックス、ワイパックス、レキソタン、デパス、メイラックスなどの定番のベンゾジアゼピン系抗不安薬は、慣れればそうでもないが多少は集中力に影響が出るし、一部の人は離脱も出るというデメリットがある。また人にもよるが最高量まで服用量が増えてしまう人もいる。

 

ところが、レキサルティは離脱があったという話を聴かない。レキサルティは半減期が長いこともあるが、パーシャルアゴニスト系の薬なのでそのような欠点がないのだろうと思う。つまり泡切れが良い薬である。

 

またレキサルティは統合失調症の薬なので、徐々に増量せねばならないという経過にもならない。レキサルティを増やした場合、振る舞いが変わり抗不安作用は主作用に紛れてしまう。

 

不安障害にはレクサプロなどのSSRIもしばしば処方される。一般的には不安障害にはベンゾジアゼピンよりレクサプロの方がより正統派である。しかし、SSRIは日本人は全員が服用することはできないし、やや感覚に違和感を感じるなど不自然さを意識する患者さんも多い。それに比べ、レキサルティは圧倒的に自然な効き方である。

 

レキサルティを抗不安作用として処方する場合、どうしても専門の抗不安薬ではないので効果が不足する。(これがデメリット)

 

レキサルティは多少は抗うつ効果もあるので、そのあたりもカバーするが、微量のレキサルティで効かない人は、SSRIやベンゾジアゼピン(あるいはセディールやドグマチール)を服用する他ないと思う。

 

微量のレキサルティは、不安障害があるが、SSRIやベンゾジアゼピンを使うまではない人には有用な薬だと思う。

 

過去ログにはソラナックスやワイパックスをベタベタに処方したくないといった記事がある。

 

 

コロナ環境は人と人の交流が希薄になる

もう1か月で2023年である。コロナウィルスの出現からもう3年になる。

 

僕は2020年の2月に結婚式に出席したが、その日は県外からも多くの出席者がいて、まだ新型コロナウィルスの危機感がなかった。まだ参加者はマスクをしていなかったが、帰りにマスクを買いにコンビニに寄ると全て売り切れで買うことができなかった。

 

ここ3年、僕と他の人との交流が激減し、自宅と病院を往復する生活が続いている。つまり、極めて単調な日々なのである。

 

最近、努めて旅行をするようになった。県内ないし近県までは良く行くが、空港を利用することはないので沖縄なんてとんでもない話である。旅行も主に温泉で、できるだけ個室で食事ができる旅館を選んでいる。

 

朝食もバイキングは選ばないので、ほとんど人との接触がない。旅行に行ってもやはり人との交流がないのである。

 

このような単調な生活になってしまうと、日々インスパイアされることも少なく、ブログの更新が減少した理由の1つなんだろうと思う。

 

つまり、日々ほとんど脳に刺激がない生活である。僕はそうだけど、他の人はどうなんだろうか?と時々思うが、年代によっても違うよね。

 

今、ワールドカップサッカーは開催中だが、いつもより国内の熱狂と言うか、盛り上がりが欠けている。皆、コロナで疲れ切っているのではなかろうかと思う。

 

 

これは日本vsドイツ戦の浅野選手のスーパーゴール。これは同じ場所からシュートしても10本のうち1~2本しか入らないような難しいゴールだった。次のコスタリカ戦で負けたのは残念。

 

身の回りのことで大きな変化は、年間のカードの支払いが激減していること。人と人の交流が減ると、お金もあまり使わないのである。

 

特に遠方に行かなくなると、大きな買い物をしなくなるものだ。カード支払いは、ここ数か月に限れば旅行の分、少しだけ増えた。

 

山奥や海岸沿いの温泉旅館に行っても、宿泊代以外はほとんど出費がないので、東京や海外に行かない限りそこまで大きな出費にならない。

 

この3年、大きな買い物と言えば嫁さんの車があるが、車はカードでは買わない。それ以外を探すとグランドセイコーの腕時計くらいである。

 

そういえば、福岡に旅行した際に、サムソナイトのスーツケースが壊れてしまった。海外用のバカでかいサイズである。過去に一度修理したので、もう一度修理する気が起こらず、購入した大丸まで持って行き、新品を買うことにした。少なくとも、海外で壊れなくて良かったと思った。福岡市で壊れるのは、壊れる場所としては最高である。

 

ところが、大丸にはサムソナイトを扱うショップがなくなっていたのである。今まで大丸でサムソナイトを4つくらい購入していて、ショップがなくなるなんて思いもしなかった。

 

これも新型コロナで旅行が激減し、スーツケースの売り上げが下がっていたからだと思う。新型コロナの影響はすぐにわかるものと、すぐに気付かないものまで広く影響が及んでいる。

 

このように考えていくと、僕1人だけみても消費が激減しているので、日本経済には良いはずはない。

 

それにしても、新型コロナの環境がいつまで続くのだろか?と思う。

 

12月2日午前4時から、日本vsスペインの最終戦がある。

 

 

木に登りこちらを見るネコ

 

夕方、木に登っているノラネコ発見。

 

 

この写真だと、高さがわからないと思うが、ネコの高さは僕の身長の1.5倍くらい。飛び上がらないと手が届かない。

 

 

正面を向いてくれた。これはハチワレさんですね。

左耳がカットされておりメスということになる。

 

 

けっこう綺麗なノラネコだと思う。

ジスバルの最初の印象

数か月前に初めてジスバルを処方する機会があった。今日の記事はその時の印象である。

 

 

ジスバルは薬価が高いこともあり、相当にフィットしていないと処方し辛い。また効果が高くないと処方する甲斐がないと思う。

 
その患者さんは、元々精神疾患がなかったが、危うく死亡しかねない全身性疾患を契機に精神症状が悪化し、セロクエル服薬のためにジスキネジアを生じていた(副作用)。
 
ジスキネジアは重度のものと軽度のものがあるが、車椅子で初診されており重いレベルであった。遅発性ジスキネジアについては、Wikipediaを参照してほしい。
 

 

サイトから抜粋。

遅発性ジスキネジアは、反復的な、不随意の、目的のない動作に特徴づけられる。不随意運動のこれらの種類の例をいくつか挙げる。
 

顔を歪める
舌を突き出す
舌鼓を打つ
唇をすぼませたり
眼の瞬きが早い


手足、指、胴体の早く不随意な運動も生じる可能性がある。いくつかの症例では、脚部に歩行が困難または不可能になるほどの影響がある。

 

一般に遅発性ジスキネジアは、かなり抗精神病薬を長期連用しないと生じないことが多い。しかし、このケースは比較的短期間に生じており、しかも原因薬がジスキネジアが生じにくいとされているセロクエル(クエチアピン)であった。このような事態はおそらく主治医も予想もしなかっただろうと思う。

 

このように短期間の服薬でここまで悪化してしまう人は、遺伝的な脆弱性や脳のダメージの既往(頭部外傷や脳血管障害など)も関与していると思われる。

 

軽い遅発性ジスキネジアであれば、D2レセプターに親和性がないか極めて低い薬に変更すれば次第に改善することが多い。例えばクロザピンなどである。その視点ではセロクエルでも比較的安全性が高いと思われるが、そのセロクエルで生じているのである。

 

このセロクエルと言うのが曲者で、臨床医の体感でセロクエルを処方したくなるのは錐体外路系の副作用が起こりかねないと思える人たちである。つまり感覚的に副作用が出現しそうに思うからこそセロクエルを処方する。

 

その結果、セロクエルでかえって稀な錐体外路系副作用に遭遇する印象である。実際、僕の患者さんで僅かなセロクエルで横紋筋融解症が生じたことがある。

 

今回の人はまさにそのケースだったと言える。

 

ジスバルは処方後、4日目くらいから効果が出始め、最初に首から下(つまり四肢と体幹)のジスキネジアが目に見えて軽快し始めた。正直、ジスバルの効果に僕はびっくりしたのである。

 

一方、顔面のジスキネジアはやや軽減しているが症状が残ってしまう印象であった。それでも舌を突き出すなどの大きな症状が軽減してきているので、増量すれば更に良くなるのでは?と思った。この人だけかもしれないが、ジスバルは顔面の症状には体幹や四肢に比し効果が弱いのである。

 

そこで、ジズバルを1日2カプセルまで増量すると顔面部分のジスキネジアが多少残ったものの、それ以外の症状がほとんど消褪したため治療終了としている。(40日くらいで退院および転院)。

 

長期的にはジズバルは1カプセルに減らしたり、もしかしたら中止も可能かもしれないが、その後の状態を知らないので不明である。

 

高齢の女性の顔面の軽度のジスキネジアは、昔セレネースを長期服薬している人に生じることがあった。稀と言うほど珍しいものではなかった。このレベルの人は可能ならセレネースをエビリファイ(アリピプラゾール)くらいに変更し長期に治療しているとほとんど消退することが多い。

 

アリピプラゾールは完全にD2を遮断しない非定型抗精神病薬であり、本来、安全性が高いが、それでもこのタイプの副作用が生じないわけではない。その理由はD2に関与する抗精神病薬だからである。

 

遺伝的というべきか体質的に漸弱性のある人は、リーマスどころかデパケンでさえ遅発性ジスキネジアを生じうる。

 

今回治療した患者さんは、ジズバルで多少は症状が残っているが、本人が全く苦にならないレベルまで回復していた。もしジズバルがなかったら、DBS造設するなどの外科的治療しかなかったと思う。

 

精神科に限らないが、医療は日々進歩しているので、遅く生まれれば生まれるほど、優れた治療を受けられると言えると思う。

 

 

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