kyupinの日記 気が向けば更新

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このブログは精神科全般、旅行、音楽、スポーツなどについての日記です。始めて既に10年以上経っているため、過去の記事には、現在のルールに沿わないものがあります(適応、処方制限など)。精神科に関する疑問は過去ログのどこかに記載していることが多いので検索してみてください。(○○ kyupin でググる)

kyupinの日記 気が向けば更新 (精神科医のブログ)
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2019-06-16 16:04:18

サプリメントの効果が長期だと減弱すること

テーマ:精神科サプリメント

現在、新聞やテレビ、雑誌、インターネットでさまざまなサプリメントが紹介されている。コンビニ、ディスカイントショップ、アマゾンなどでも売られているのを良く見るので需要が多いのだろう。一般の人たちにとって、西洋薬は怖いが、漢方や自然なものから作られている健康系のサプリメントはそこまで抵抗がないのだと思う。

 

このブログの左側に精神科サプリメントという項目がある。スマホやタブレットではわからないので、スマホの人はブラウザの設定を変えて「PC版サイト」にしてみてほしい。

 

スマホやタブレットの画面だけだと情報が少ないので、たまにはパソコンで見てみるか、スマホPC版サイトで見てみると良いと思う。スマホだけしか見ていない人はこのブログでさえ、仕様が違うので驚くだろう。

 

若い人がインターネット上で騙されやすい理由の1つは、スマホの情報が少なく、視野狭窄気味になっているのもあると思う。広い画面のPCだと、なんとなく不自然さがわかるが、スマホだとやや難しい。これは、例えば執拗な繰り返しの宣伝などである。

 

さて、このブログの「精神科サプリメント」の項目の中に漢方薬が含まれているのはやや気の毒である。漢方薬という項目を本当は作りたいのだが項目の上限があるので簡単ではない。また、いまさら過去ログの整理が大変というのもある。

 

その他はいわゆる健康食品系のものが多いが、海外で西洋薬に近いものとして扱われているものもある。

 

サプリメントは「○○という病気に効く」とか明確に疾患を挙げて宣伝はできないので、サプリメントのケースや瓶には服用の仕方しか書かれていない。どのような疾患に良いのかは、あくまでインターネット上の情報や書籍、クチコミである。

 

過去ログでサプリメントについて挙げていること。

○高価なサプリメントには詐欺が少なからず含まれているので避けた方が良い。高価なサプリメントは多少効いたとしても現実的には続けるのが難しい。(過去ログのどこかに癌に効くと言われ、1か月100万円かかるサプリメントを続けていた末期癌の人を紹介している)

 

○自然のものから作られたとは言え、全く副作用がないわけではない。(過去ログのどこかに健康サプリメントのために重い神経疾患になったのではないか?という疑念を紹介している)

 

○精神科サプリメントは西洋薬のような効果(市販後調査のようなもの)の追跡がなく、また副作用についての調査も乏しい。

 

などである。このブログのスタンスとして、プラセボに近いようなサプリメントでさえ、あまり否定的に扱っていない。

 

上に追加したいものについて、今回は触れておきたい。

 

○サプリメントは平均して長期に服用していると効果が減弱するものが多い。

 

エビデンス的に多少認められているエゾウコギでさえそうである。巷で言われている免疫を向上させるサプリメントも数か月使ったら、他に替えてローテーションを組むことも良いのではないかと思われる。その理由は休薬すると効果が復活するからである。

 

また、なぜ西洋薬は、サプリメントのような効果の減弱が少ないのかは謎である。

 

サプリメントも服用後、半年、1年後などの効果程度の判定がでるようになると消費者には便利だと思う。

 

健康系のサプリメントはアメリカなど西洋の人たちは相当に好きである。これはたぶん西洋薬への疑念や恐怖の裏返しなんだろう。また保険制度的に高額な医療機関にかかりにくいのもあると思われる。

 

それに比べ、日本人は健康サプリメントも好きだが、西洋薬もそれに負けないくらい好きだと思う。いわゆる薬好きの国民性である。

 

そのようなこともあり、今や健康サプリメント市場は日本だけでなく世界的に巨大なものになっている。

 

2019-06-12 23:08:40

モーズレイのガイドラインに推奨されている体重増加が生じにくい抗精神病薬

テーマ:ロナセン

日本で発売されている抗精神病薬では感覚的にはロナセンが最も体重増加が起りにくい。エビリファイ(アリピプラゾール)も体重増加が起りにくい薬であるが、ロナセンほどではない。

 

比較的体重増加が起りにくい非定型抗精神病薬として、ロナセン、エビリファイ、ルーラン、レキサルティが挙げられる。

 

それに対し体重増加が起りやすい薬は、ジプレキサ、クロザリル、セロクエル、リスパダールであるが、これらの中でも体重増加の程度は異なる。セロクエル、リスパダールはそれほど体重が増えない人もいるが個人差が大きい。

 

体重がいくらか増えるが激太りはない薬として(中間的な薬)、シクレスト、インヴェガくらいが挙げられるが、これも個人差から結構増える人たちもいる。

 

定型薬のコントミンやセレネースは意外に体重が増えない印象である。先入観ではコントミンは増えそうに見えるのだが。

 

特にセレネース(ハロペリドール)、トロペロン(チミペロン)などはそこまで薬物的には体重が増えないのだが、精神の安定とともに体重が増加する流れになるのだろう(参考)。そこまで激太りはない。それに対し、ジプレキサ、クロザリルは薬そのものに体重増加させるメカニズムがあるように見える。

 

モーズレイの第12版(2015年)では、体重増加に対し以下の薬が推奨されている。(この意味は体重増加が起りにくい薬)

 

1推奨

アミスルピリド(本邦未発売)

アリピプラゾール

ハロペリドール

ルラシドン(本邦未発売)

ジプラシドン(本邦未発売)

 

2推奨

アセナピン(シクレスト)

トリフロペラジン(日本では2013年に発売中止)

 

トリフロペラジンが発売中止された理由は使われなかったためだろうと思う。

 

ジプラシドンは今後日本で発売されそうにないが、近い将来、ルラシドンは発売されると思われる。アミスルピリドは日本で発売になるかどうか情報がない。

 

抗精神病薬は副作用が少ないことも重要だが、処方するに足る有効性や安定性が必要とされるので、肥満する薬が必ずしも処方されにくいわけではない。

 

その証拠に難治性(一般的な抗精神病薬に反応性が悪い人たち)には激太りや血液系の重大な副作用があるクロザリルが推奨されている。

 

モーズレイの推奨を日本風に改変すると、

 

1推奨

ロナセン

エビリファイ(アリピプラゾール)

 

2推奨

シクレスト

ルーラン(ペロスピロン)

レキサルティ

 

くらいになると思われる。ロナセンはエビリファイよりおそらく体重が増えないと思われるが、海外で発売されていないため、モーズレイにはもちろん推奨されていない。

 

2推奨にモーズレイがシクレストを挙げるなら、ルーランやレキサルティはここに入って良いと思われる。ルーランも海外で発売されていないため、海外の推奨に挙げられていない。

 

エビリファイは実は第2推奨くらいになるのでは?と思うが、シクレストやレキサルティよりは体重が増えない印象なので、ギリギリ第1推奨に入れてよいと思う。

 

参考

統合失調症の患者さんの体重が増加する意味について

体重の減量のテクニック

太らないはずの薬で太る

今の薬は太らないと言う言葉

 

 

 

2019-06-09 12:36:33

カキカキしている時も一応、周囲をチェック

テーマ:動物(旅行以外)

 

このサビネコは時々アップしているが、この日、目の前で高速カキカキを見せてくれた。

 

しかしきちんと薄目を開けて、周囲はチェックしていたわけ。

 

 

このネコである。サビネコはメスが多いらしい。

 

しかしこのネコはオスなのである。

 

 

この時期、暑くなると必ず少し弱る。

 

昨年、死ぬのではないか?と思うほどだったが、ネコおばさんがマグロ缶を食べさせて回復。

 

 

このネコは元飼い猫だったため?か、暑さに弱い。

2019-06-06 22:48:52

精神症状と感染症

テーマ:精神科一般

1か月に1度の通院でいつも風邪をひいているので抗生剤がほしいと言う人がいる。また同様に毎回、膀胱炎の薬を希望する人もいる。

 

今回はこのような人たちの精神科的な考え方について。なお、あまり深くは考察していない。

 

高校時代、テストの前になると必ず風邪をひく友人がいた。結局はこの友人と同じメカニズムだと思う。

 

ヒトはストレス下では、免疫系が微妙に変化し例えば気道でのマスト細胞の活性化?が生じる。これらのメカニズムを介して、気道に違和感などが生じるのかもしれない。実際にアレルギー反応も起こり、あたかも風邪を引いた感じになるのである。

 

あの高校時代の友人のテスト前の風邪の正体はおそらくこんなところなのだろう。

 

実際には軽微なアレルギー反応と履歴(フラッシュバック様の感覚)も重なりあい、単にアレルギー反応だったはずのものが、時間が経つと炎症が菌を呼び込むこともある。

 

だから正しく感染症で抗生剤が必要なこともあるといったところだ。この状態まで至れば幻とはいえない。

 

疼痛性障害もそうだが、時に精神科疾患では免疫系に影響し、全く無関係に見える身体的疾患が必然のように起こることがある。

 

2019-06-03 17:30:13

2019年6月3日レクサプロ20㎎錠発売

テーマ:レクサプロ

本日令和元年63日(大安)、レクサプロの20㎎錠が発売されたようである。レクサプロは国内では最も新しいSSRIで、かなり使われている抗うつ剤である。新しい剤型の薬価は、

 

10㎎錠=202.30

20㎎錠=303.50

 

となっており、毎日20㎎服用する人であれば20㎎錠1錠服薬する方が割安になる。20㎎を1か月服薬した場合、従来のように102錠だと、約12000円かかっていたのが、201錠だと約9000円で済む。もちろん健康保険や自立支援法が適用されるためこの額の3割ないし1割になる。

 

この20㎎剤型だが、医療現場から要請が強かったわけではなく10㎎剤型の形状を分割しやすいように変更した際に20㎎も発売することになったらしい。20㎎剤型も割れやすいように工夫されており、指で押せば簡単に2分割できる。形状が真横からみると若干ブーメラン型になっている。

 

自分の外来処方でレクサプロはどのくらいの㎎数を使っているか調べてみると(n数=28名)

 

20㎎ 7

15㎎ 1

10㎎ 13

5㎎  7

 

と、全体のちょうど25%であった。同じ人数の5㎎投与患者さんがいるので5㎎錠も発売してほしいが、まず無理と思われる。

 

その理由はレクサプロは添付文書に10㎎から開始するように記載されており、書面上、5㎎の出番などないからである。レクサプロにはパキシルのような特殊性がない。

 

参考

レクサプロ剤型リニューアル

レクサプロの処方量および併用状況

パキシル5㎎錠発売

 

 

 

 

 

 

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