湯穴温泉 | 温泉×酒÷音楽≒テディ熊谷

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サックスやフルートを吹いてるテディ熊谷のブログです。基本的に自分の忘備録のための温泉日記が中心です。参考になれば幸いですが、その湯は知ってる知らない、入った入ってないで張り合うつもりは一切ありません。そのほか酒や食話、もちろん音楽のことも取り上げます♪

2020年10月、鹿児島と宮崎の湯を5日にわたって一人で巡った旅。

最終日、しかもそろそろ空港へ向かわねば。

 

いつもの今まで行程リンク集。我ながら節度のある訪問数ではなかろうか(自分のモノサシです)。

 

<初日>

昇龍温泉

海潟温泉 江之島温泉共同浴場

味処 海の桜勘 (食事)

テイエム牧場温泉

やまでら鉱泉

篠段温泉 寿湯

犬飼温泉共同浴場

天狗食堂 (食事)

妙見温泉 秀水湯 <到着編>

妙見温泉 秀水湯 <温泉編>

 

<二日目>

竹林の湯

関平温泉

入れなかった湯(番外編)

日の出温泉 きのこの里

天狗食堂、再び (食事)

宮之浦温泉

梅ヶ渕温泉

坂元温泉

はらら温泉

かごっま温泉

ジンギスカン料理 アカヤ(食事)

霧島温泉

温泉ホテル 中原別荘 <建物編>

温泉ホテル 中原別荘 <温泉編>

 

<三日目>

武岡温泉

福助温泉

浜之市ふれあいセンター 富の湯

日当山温泉センター

某河原の湯

横川温泉

うなぎ専門店 尾方屋 (食事)

つつはの湯

般若寺温泉

吹上温泉

加久藤温泉

皇子原温泉 健康村

湯之元温泉 <到着・建物編>

湯之元温泉 <食事編>

湯之元温泉 <温泉編>

 

<四日目>

新湯温泉 霧島新燃荘

白鳥温泉 上湯

岡松温泉

亀沢温泉 亀沢共同浴場

前田温泉

能勢ドライブイン (食事)

雪松温泉

中原家族温泉

吉田温泉 鹿の湯

山麓温泉

鶴の湯温泉

京町温泉 いこい荘

京町温泉 あけぼの荘 <到着編>

京町温泉 あけぼの荘 <温泉編>

 

<五日目>

入らなかったり入れなかったりの湯(番外編)

菱刈温泉 亀の湯

こすもす温泉

中野温泉

吉松駅前温泉

鶴丸温泉

京町温泉 松尾旅館

慶珉 えびの本店 (食事)

京町温泉 玉泉館

京町温泉 湯の宿 周山

 

 

湯の宿 周山」を最後に京町温泉を後にする。

えびの市から空港のある霧島市へ向かう途中、遠回りをしてでもどうしても入っておきたい湯が都城市にあった。

実はこの旅の行程途中で立寄ったら増えた定休日に当たってしまってフラれた湯である。

都城市と霧島市をつなぐ県道31号線沿いにある「湯穴温泉」が目的地。

少々無理をしてでも立寄ってよかったことが後日判明するが、それは後程に。

ちなみに都城温泉も行きたかったがその時間はなかった。

 

 

県道から坂を専用の坂を上っていく。

 

 

 

湯穴温泉

 

 

 

「湯穴温泉」は「つあな温泉」と読む…それは読めない!

 

オーナーさんのお宅と思われる建物に古い案内があった。

 

 

無人の場合はここでオーナーさんを呼び出すらしいが、後継ぎの息子さんが出てきてくれていた。

 

湯穴温泉はこの浴場から6km離れた国有林の山奥で湧出している。

そこからパイプで送湯しており、当初はそこで切った材木を薪にして沸かしていた。

1967年6月に開業なので、50年以上の歴史がある。

以上のお話はサイトから抜粋。

 

湯小屋はなかなかかわいらしいパステルカラー。

 

 

この建物のほかに休憩所?みたいな別棟もあり、看板がかわいらしかった。

 

 

さて、一度フラれたこちらの営業状況。

 

 

訪れた2020年10月時点で、木曜~日曜の週4日の営業

月曜~水曜はお休み。

営業時間は8時~19時

 

 

入浴料金は1回なら400円、1日なら1000円。

 

では男湯内へ。

 

 

先客が1人、後からもまた1人、2人。

独り占めできる瞬間はなかった。

 

その浴場は茶クリーム色の析出物がコッテコテにひひ

 

 

これはメンテが大変そうである。

 

洗い場は3セット。

 

 

カラン、シャワーからは源泉は出ず、真湯、真水。

この源泉なら仕方あるまい。

 

天井は高い。

 

 

女湯との壁はガラスブロック。

 

 

まあ何も見えない。

 

浴槽はメインが加温してあるタイプで、奥に非加熱の小さな浴槽もある。

まずは加温浴槽から。

 

 

加温してオレンジ茶色に15cmほど濁った湯は、源泉名がそのまま「湯穴温泉」。

源泉温度22.5度pH6.21カルシウム-炭酸水素塩冷鉱泉

成分総計2.723g/kg

自然湧出30リットル/分の湧出量。

先述通り6km引き湯して使用している。

基本的に加温した状態で溜め湯だが、2つある潜望鏡のような湯口からはセルフで非加熱の源泉を自由に投入することができる。

よって結果的に加温かけ流し

ただし源泉を投入しっぱなしにするとどんどんぬるくなっていくので、そこは節度を守り、非加熱の源泉に触れたい場合は隣の浴槽へ行けばよい。

温度計を持ち込まなかったので測ってないが、バルブを捻る前で普通に42度ぐらいだったのではなかろうか(メモなし)。

 

浴場の床は千枚田状態。

 

 

なかなか足が痛いレベル。

 

浴槽の縁も幾重にも断層のある見事な析出状態。

 

 

湯口が写り込んだので、コップもあるし源泉のテイスティングを。

 

 

先述通りセルフでバルブを捻って非加熱の源泉が投入できる。

源泉は無色透明

金気臭は控えめで、炭酸の刺激臭がわずかに感じられるかどうか。

 

 

味わいは控えめな炭酸の甘酸味

シュワシュワ感はわりと感じた。

ちなみに遊離二酸化炭素は677.9mgある。

湯之元温泉のような弾けるような元気な炭酸ではない。

これは引き湯の長さもあるであろう。

 

一応加温浴槽にあるもう一つの湯口も。

 

 

湯口が2つあるということは、加温浴槽につかりながらも非加熱源泉に触れたい人は結構いるのだろう。

 

 

炭酸水素塩泉らしいスベスベ感を感じた。

 

源泉のバルブを閉じ、非加熱浴槽の方へ。

 

 

こちらはせいぜい2人ぐらいまでのサイズ。

非加熱浴槽では茶色オレンジ色にささ濁り

細かなオレンジ色の湯の花が多量に舞っていた。

 

 

ここで源泉の内容について少々数字を。

陽イオンではカルシウムが370.4mg、75.56ミリバル%と大半。

マグネシウムが42.7mg、14.37ミリバル%そしてナトリウムが43.5mg、7.74ミリバル%と続く。

ちなみに鉄(Ⅱ)イオンは9.7mg。

陰イオンでは炭酸水素が1442mg、97.62ミリバル%とほぼすべてに近い。

メタケイ酸は108.0mg。

そして先述したように遊離二酸化炭素が677.9mg。

 

同じくバルブはセルフで捻って源泉を投入する。

 

 

やはり直に非加熱源泉に入れると入れないでは大きな違いだ。

 

 

スベスベ感のほか、加温浴槽では見られなかった泡付きが僅かに見られた。

 

行き直して入浴する価値が十分あった湯を堪能し、この一人旅最後の湯へ向かった。

 

さて、最初に述べた無理してでも立寄ってよかったという話はお湯の良さだけではなく、最近になってこの情報を目にしてしまったからだ。

九州在住の湯友の写真を拝借。

 

 

そう、なんと2021年5/29で休業してしまったのであるしょぼん

湯友のうえさんが惜別入湯してきた。

うえさん、写真の拝借が事後報告になったのは許してくだされ!

休業ということは廃業ではないと思いたいわけで、また復活再開する日を心待ちにしたい。

 

 

 

湯穴温泉  ※2021年5/29で休業

 

宮崎県都城市吉之元町4518-9
0986-33-1380

入浴料 400円

7:00~19:00

木~日曜に営業、月~水曜は休業

 

<源泉名:湯穴温泉>

カルシウム-炭酸水素塩冷鉱泉 (低張性・中性・冷鉱泉)

22.5度

pH6.2

成分総計 2.72.g/kg

自然湧出

30リットル/分

源泉で無色透明

加温浴槽でオレンジ茶色15cm濁り

非加熱浴槽で茶オレンジ色ささ濁り

弱金気臭、微々炭酸の刺激臭あり

淡炭酸の甘酸味あり

シュワシュワ感あり

スベスベ感あり

非加熱浴槽でオレンジ色の細かな湯の花多数あり

非加熱浴槽でわずかに泡付きあり

加温セルフかけ流し

非加熱セルフかけ流し

 

2020年10月入湯

※数値はH20の分析書より