2020年10月の鹿児島&宮崎の修行一人湯旅シリーズ、その2。
空港から向かった日当山温泉の昇龍温泉で身を清め、いざ初の大隅半島へ。
右側に桜島を見ながら快適なドライブ。
昇龍温泉から約50分で垂水市の海潟にある海潟温泉「江之島温泉共同浴場」へ到着。
やはり桜島を眺められる海に面したステキなシチュエーションにある。
一般的には単に江之島温泉と呼ばれているようだ。
ちなみに海潟温泉として他にも入浴できる施設があり、今思うと立寄っておけばよかったかな~。
こちらは街道から海に入ったちょっと分かりづらい場所にある。
駐車場も数台分あるのでご安心を。
海潟温泉 江之島温泉共同浴場
到着は11時40分頃。
営業時間は8時半~21時となっている。
21時までとなっているが、21時10分に湯が止まるということは21時は受付終了時間ということか(要確認)。
源泉100%かけ流し・非循環・非加温・非加水の表示が頼もしい
最初に現れる家屋は浴場ではない。
この入口↑はトイレだった。
さらに奥に進み、受付へ。
入浴料は300円。
実はまっとうな温泉の手形にある施設だったが、受付はどうやら無人状態。
探して呼び出して手形の使用可否を確認するのも何なんで、料金・回数券函に300円を入れて浴場の建屋へ向かった。
浴場の建屋はイイ感じのヤレ具合。
左側の男湯へ、いざ。
ちょうど先客が出るところだった。
結果的に約10分ほど独り占めできた
日曜の昼頃なのに、ラッキー
その浴場はおもわずオォ~っと声を出してしまった魅惑の風景。
まずは浴場内に漂う芳しいタマゴ臭が何とも心地よい
鹿児島ではお馴染みの2槽式のタイル浴槽が真ん中にあり、かなり豪快に湯が注がれている。
反対から入口を。
写真↑左のコンクリは水風呂。
そちらも後程。
桶や椅子は入口脇に整理して置かれていた。
洗い場は基本的に入って左側にカランやシャワーが並ぶ。
そのまま外に通じる排湯孔↑が見える。
石鹸やシャンプー類の設置はない。
持ち込んだ石鹸を置くための板が備え付けられていた。
シャワーからも源泉が出た
それでは改めて湯を見ていく。
無色透明な湯は源泉名の表記が無かったが、12号泉と13号泉の1対1の混合泉となっていた。
源泉温度47.5度、pH9.3のアルカリ性単純硫黄泉。
成分総計は0.5889g/kg。
総硫黄を計算すると、3.3mgほど。
目立つイオン数値としては、とろみ係数ともいわれる炭酸イオンが34.7mgと30mg越えである
湧出量は動力揚湯で80リットル/分。
こちらを先述通り完全かけ流しにて使用。
もちろんオーバーフローもしっかり。
湯口側の浴槽と手前の浴槽は仕切りに穴があいており、温度差が生じるようになっている。
奥の湯口側の浴槽で温度を測ってみると。。。
43.8度とやや熱め適温。
共同浴場としてはまず理想的な温度だと思う。
入口側の浴槽で測ってみると。。。
43.1度とさほど変わらない。
これは源泉の投入量が十分に多いからであろう。
その湯口はむき出し塩ビ管
2方向にドバドバ注がれており、当然このあたりの浴槽でのオーバーフローもドバドバとなる。
湯口の温度を測ると。。。
44.6度であり、源泉温度とも浴槽温度ともさほど差がないのが新鮮な証しだ。
ややコクのあるタマゴ臭があり、同じくややコクのあるタマゴ味がする。
淡い塩味や淡いダシ味もあった。
しっかりとしたツルスベ感が心地よすぎる
硫黄泉であり、pH9越えのアルカリ性であり、炭酸イオン30mg越えであるからだろう。
細かな消しゴムカス状の白い湯の花が多数舞っている。
いや~、これはたまらん極上湯だ
無骨な水風呂もチェック。
これは完全に一人用サイズであろう。
特に風味に特徴はなかったので、おそらく井戸水ではなかろうか。
温度を測ると。。。
23.5度と入りやすい。
当然何度も交互入浴を楽しむこととなる。
あまりの心地よさに、後客が来ても交互入浴を続ける。
予定よりも長く滞在したというか、魅力的過ぎて離れたくなくなってしまった
海潟温泉 江之島温泉共同浴場
鹿児島県垂水市海潟541-1
0994-32-0765
入浴料 300円
8:30~21:00
不定休
<12号泉と13号泉の混合泉(1:1)>
アルカリ性単純硫黄温泉 (低張性・アルカリ性・高温泉)
47.5度
pH9.3
成分総計 0.5889g/kg
80リットル/分 動力揚湯
無色透明
ややコクタマゴ臭あり
ややコクタマゴ味、淡塩味、淡ダシ味あり
しっかりとしたツルスベ感あり
細かな消しゴムカス状の白い湯の花多数
完全かけ流し
2020年10月入湯
※数値はH24の分析書より