2020年10月の南九州ハシゴ湯一人旅の4日目は宮崎県えびの市。
京町温泉郷の中にある共同浴場をツラツラと巡ろうかな~ってところまで。
ここまでのあれこれリンク集はまいど恒例とさせていただいてます(^-^;
<初日>
<二日目>
<三日目>
<四日目>
えびの市の岡松区エリアで岡松温泉を独り占めでいただいた後は、国道268号まで戻る。
次はその国道沿いの亀沢区エリアにあるという亀沢温泉を目指した。
住所からするとこのあたり↓だが地味な風景
国道から垂直に伸びる道を眺めても浴場をアピールしている建物は分かりづらいが、そこはそこそこ共同湯巡りをしていればピンとくる
何のことはない、手前左の地味な建物にある湯気抜きで特定。
いつもの到着半顔写真を撮るために、「亀沢温泉」の表記があるところを探して撮影。
亀沢温泉 亀沢共同浴場
こちら亀沢温泉、この界隈では最も古い湯らしく、地元の共同浴場として大正4年(1915年)から開いているらしい。
浴場入口の前にある石碑は浴場の改築記念碑だった。
公民館と隣接しており、寄り合いついでに入浴なんて感じなんだろうな。
入口から男女別。
中は無人で券売機もないので小銭が必要なパターンである。
入浴料は200円。
地元の方用には月ごと、半年ごと、一年ごとの割引価格設定もある。
営業時間は9時~21時。どうやら無休。
20時50分までには上がってなんてお願いも書いてあった。
岡松温泉と同じような透明なアクリル函に200円を投入。
到着したのは12時10分頃。
終始独り占めで入ることができた。
浴室入口の上にはその大正4年の頃の源泉が湧出した際の報告や分析の写しを木のパネルにしたものや、こちらの新聞記事の切り抜きなどが掲げられていた。
半埋め込みのコンクリ浴槽が1つのシンプルな浴場。
色んな注意書きがあるのは昨今の共同浴場ではお馴染み。
洗い場には水が出る蛇口はあったが、基本的には何もないレベル。
桶や椅子はきっちりピラミッド型に並べてあった。
淡い褐色透明な湯は源泉名が「亀沢共同浴場」。
源泉温度52.6度、pH7.5の単純温泉。
成分総計は0.833g/kg。
湧出量は動力揚湯で109.9リットル/分。
陽イオンではナトリウムが163.2mgで79.47ミリバル%とほとんど。
アンモニウムが15.6mg、10.26ミリバル%と多めなのが珍しいか。
他はカリウムやカルシウム、マグネシウム、鉄(Ⅱ)、アルミニウムなどが少しずつ続く。
陰イオンでは炭酸水素イオンが461.8mgで94.39ミリバル%とほぼほぼ全て。
他には遊離成分のメタケイ酸が150.9mgと、総計の割にはかなり多い数値。
浴槽の温度を測ってみると。。。
43.0度とやや熱め適温で素晴らしい
セルフで加水もできるものの、基本的には完全かけ流しで使用されている。
オーバーフローは溝に落ち込むため、床がヒタヒタにならないのがちょっと残念だが。
揮発系のアブラ臭、そして隠れてモール臭もあり。
アブラ味とモール系の甘味もある。
色合いも風味も立派なモール泉だ
湯口の温度を測ってみると。。。
47.7度だった。
投入面を湯面の近くにしているので、温度がキープされるのであろう。
これぞモール泉といった心地よいしっかりツルスベ感
いや~、これまた良い湯だ
吉松~京町温泉の王道をいくような源泉を堪能。
この湯に毎日入れる地元の方が何とも羨ましい。
亀沢温泉
宮崎県えびの市亀沢280-3
入浴料 200円
9:00~21:00
無休
<源泉名:亀沢共同浴場>
単純温泉 (低張性・弱アルカリ性・高温泉)
52.6度
pH7.65
成分総計 0833g/kg
109.9リットル/分(動力揚湯)
淡褐色透明
揮発系アブラ臭、モール臭あり
アブラ味、モール系の甘味あり
しっかりとしたツルスベ感あり
完全かけ流し
2020年10月入湯
※数値はH15の分析書より