(龍田大社)
■表記
紀 … 「級長津彦命」
記 … 「志那都比古神」
*紀には別の名として「級長戸辺命」とも(女神の場合もあり、妻または姉神の場合も)。
*他に龍田大神、天御柱命(龍田彦神)、国御柱命(龍田姫神)、北伊勢大神など。
■概要
古代人は風は神の息から起きると考えていたとされ、その風の神がシナツヒコ神。生まれもイザナギ神が朝霧を息で吹き飛ばしたところ、その息が神となったもの。
◎風は稲作に欠かせないものでありながら、暴風は大きな被害をもたらすもの。古代人は祈りを捧げ恵みの風を待ち、暴風が鎮まるのを待ち…。
◎ところが、風の神はのどかな農村でよりももっと必要とされたのは鍛治氏族から。古代たたら製鉄(製銅も含む)には暴風が不可欠。しかも用途はほとんどが武具、祭祀具。日本歴史上最大の戦国時代であった弥生時代を考えると当然のことかもしれません。古代より風神が祀られる地域にはほとんどが鍛治神も祀られています。
■祀られる神社(参拝済み社のみ)
[遠江国] 息神社
[美濃国] 長彦神社
[美濃国] 上矢作神社
[伊勢国度会郡] 皇大神宮別宮 風日祈宮
[伊勢国度会郡] 豊受大神宮別風宮
[伊勢国飯野郡] 葉生田神社
[伊勢国三重郡] 足見田神社
[近江国栗太郡] 志那神社
[近江国栗太郡] 三大神社
[近江国栗太郡] 惣社神社
[大和国平群郡] 龍田大社
[大和国平群郡] 龍田神社
[大和国葛上郡] 志那都比古神社(風の森神社)
[紀伊国那賀郡] 風市森神社
[紀伊国那賀郡] 風市森神社(紀の川市風市)
[筑前国那珂郡] 現人神社
相当数の漏れがあると思われますが、発見次第追加修正します。
*主な配祀、相殿など
[伊勢国鈴鹿郡] 椿大神社 … 合祀
[伊賀国] 植木神社 … 配祀
[出雲国] 布宇神社(松江市玉湯町) … 配祀