【回答】お悩み63★滑舌をはっきりさせたい | かめおかゆみこの≪表現するからだとことば≫塾

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かめおかゆみこです。

この「お悩みごと・お困りごと回答動画」は、2020
年、メルマガ「今日のフォーカスチェンジ」6000号を
記念して、 読者さんのために企画したものです。
その後、読者のY・Sさんのご協力で、文字起こしを
つけることができました。これから、順次、一般公開
に切り替えていきますので、 どうぞお楽しみに♪
                  (2023.1.1) 
 

 

 

お悩みごと・お困りごと回答動画

63★滑舌をはっきりさせたい(まあやさん・女性)

 
♪BGM(00:00~00:19)

そして、最後、今日4つ目。
まあやさん・女性です。

「滑舌をはっきりさせたい」

(笑)はい。お悩みごとというより、相談ごとですかね。
そしてこれは、わたくしの最も得意とする分野です。
演劇の分野ですので。

00:18
滑舌っていうのは、難しいようでいて、すごいシンプルなんですよ。
私自身も、中学で演劇始めたときには、そんなにそんなに滑舌よかった
わけではなくて、やっぱりこれ、今こういうふうにしゃべれてるのは、
練習のたまものであります。
量稽古です。

ただ私の場合、マシンガントークなので、よく人から早すぎて聞き取れないと
言われるので、これはちょっと別に改善しなきゃいけないんですけれども。

00:43
基本的に、普通に誰でもやれる、滑舌の練習方法を今日はご紹介したいと思います。

1つ目。
シンプルなことなんですが、口をはっきりあける。
これにつきます。

日本語っていうのは実はね、口をちゃんとあけなくっても、
通じるようにできてるんですよ。

00:59
腹話術だって得意なのは日本人ですからね。
あれはこう、そういうね、言語形態に、のるところが大きいんです。

たとえば、
「こんにちは。私はかめおかゆみこです。
私は、今、ライブ、やっています。」
(↑もごもごした声だけど、なんと言っているかはちゃんと聞き取れる)

まあちょっとね、滑舌は良くなくなりますけれども、しゃべれちゃうわけです。

01:16
で、そうすると、私たちは、だんだんだんだん、口を開かなくなります。
口元に言葉を漂わせて、聴く側の人はその漂ってる音を
耳をそばだてて聴くみたいな、(笑)けっこうね、これ日本のね、あの、
しゃべり文化みたいなところがあって、でも、だからこそ、滑舌が、
いまいちになってしまうっていう弱点も伴ってしまうわけなので、
まず口をはっきりあける(笑)。
はっきりあけてください。ほんとに。それだけで変わります。

01:43
あと、具体的に、はっきりと、細かく直していきたいっていう場合にはですね、
1音(いちおん)1音はっきり発音するっていうのが、これも大事なことです。

演劇部に入ってきた子たちが、
よく聞き取れないセリフを言うときっていうのは、この1音1音、
あえてはっきりさせるっていう練習法をとることが、あります。

02:02
たとえば、今日いただいたちょっと、文章を使わせていただきますけれども、
「自分のことはほうっておいてください」っていうこの一言をしゃべるとしたら、
「じ ぶ ん の こ と を ほ お っ て お い て く だ さ い」みたいに、
あえて、1音1音を、はっきり言う練習ってのをします。

02:21
これ実はですね、今の日本人は、わりあいに、
「くちゃっ」ていうしゃべり方をする人が多くなっています。

たとえば今の言葉でいえば、「じぶんっことは、ほうっといっ、く さい」
(↑ところどころ音がくっついて消えて、聴きとりにくい音になる発音)
このぐらいの、ちょっとあんまりうまく言えないんですけれども。

02:35
それなぜかっていうとね、2音を1拍でしゃべるからです。
昔の日本人ってのは、1音ずつ1拍できちんと音を出していたんですけど、
今の人たちっていうのは、今の人っていうかもう何十年も前から
そうなんですけれども、くちゃっ、くちゃっ、くちゃっていう感じの
しゃべり方をして、聞き取りづらくなっちゃうというのがあって、なので、
何か適当に新聞でもいいし本でもいいので、その文章を、1音1音、
抑揚とかがぜんぜんダメになってもいいので、1音1音発語するっていう
練習も効果があります。

03:04
それから、母音読みをする。
たとえばコンニチワであれば、オ オ イ イ ア、かな。
そういうふうに、あえて母音だけにしてしゃべってみる。
これもね、滑舌練習ではよく使われている方法です。

03:18
それから、これもね、おっきいです。
さっきのくちゃっていうのとちょっとつながるんですけれども、
語頭と語尾がはっきりしないと聞き取りづらい言葉になります。
たとえば「こんにちは」ってのを「んにちは」って言っちゃったりとか、
「こんにちは」(←出だしははっきりしているのに、尻下がりになって、
最後の「ワ」はほとんど聞こえない)みたいな感じで消えちゃったり。

頭と尻尾が消えるとなーんかね、落ち着かないね、
不安定な言葉になりやすいんですよ。
だから、語頭はっきり、語尾はっきり。

03:40
特に語尾をはっきり言うと、気持ちがすとーんと伝わりやすくなります。
自信がないとね、よく語尾消える人っているじゃないですか。
そうすると、言葉が通じにくいだけじゃなくて、その自信のなさも
一緒に伝わっちゃうんですね。
そうすると印象的にも弱くなってしまう。
そんなことがあります。
語頭語尾はっきりさせるっていうのも、滑舌のときに意識してみてください。

04:01
そしてそれからですね、これはまあ早口言葉の練習のときなんかにも
使うやりかたなんですが、早口言葉を上手に言おうと思ったら、
まず最初にゆっくり読む。
しっかりゆっくり読んでからスピードをちょっとずつ早めていくと、
早口でもちゃんと聞き取りやすいしゃべり方になります。
私のマシンガントークも比較的それに近い状態に
なっているのではないかと思います。

早くしゃべっても聞き取れる程度の滑舌を、キープするためには
ゆっくり読みから早読みっていうふうに、順番を通っていくといいと思います。

04:32
そして、これは、滑舌に限らないことなんですけれども、
しゃべる相手を意識して、相手に届けるというつもりでしゃべる。

さっきの、日本語というのは口元に言葉を漂わせて、
それを耳をそばだてて聴く文化って言いましたけれども、そうではなくて、
みずから、相手の心にまで、言葉を届ける。
自分の思いを届けるっていうのを意識することによって、
多少滑舌があいまいでも、意味も、思いも届きやすくなります。

05:01
それから、呼吸を深くする。
当たり前ですね。
呼吸が浅いとどうしてもね、口元喉元だけの、発声になりがちなので、
そうすると、言葉がはっきり届きにくいってことがおきますので、
日ごろから深い呼吸をするように意識する。

05:17
そして、言葉に勢いがなかなか乗らないとき。
どうしてもこう、自分の中に感情をおさめたまま、
口先だけの言葉になりやすいときに、あえて、
息継ぎを一切しないで息が切れるとこまで一気にしゃべるうーっていう方法を
とることがあります。

05:33
これはあまり一般的なやり方ではなくて、おそらく始めたのは
竹内敏晴(たけうちとしはる)さんじゃないかなっていうふうに、
思うんですけれども、息継ぎするとすぐに、息がそこで切れちゃうのです。
そうすると、より滑舌が悪くなりやすいので、
とにかくなんでもいいからばーーーーってしゃべりまくる
息が、切れるところまでしゃべってあ゛あ゛ー、っていうとこまで、
(↑「とにかく」からここまで一息にしゃべって、やっと息継ぎ)
出し切ることによって、結果的に息も深くなるので、
声もはっきりなりやすくなります。

これはちょっと特殊なんですが、まあ、そういうこともあるってことで
覚えておいてください。

06:03
あと、簡単なやりかたなんですが、あいうえおを1音ずつずらしていって
読む練習です。

あいうえお、いうえおあ、うえおあい、えおあいう、おあいうえ、
(↑はっきり、5音ずつ区切って)
かきくけこ きくけこか くけこかき けこかきく こかきくけ、
(↑アクセントとリズムはあるが、区切り目がほとんどなくなって、
ペースアップ)
さしすせそしすせそさすせそさしせそさしすそさしすせ
(↑アクセントとリズムだけある、「間」はゼロの早口言葉状態!)
と、こういう感じです。

♪BGM(06:20~06:36)

これで五十音。
で、できるだけ息が長く続けばさらにいいんですけれども、
これは演劇部でも普通に使っている練習方法なので、もしも、
滑舌良くしたいなあと思ったら、こういうものも活用してください。

(文字起こし担当/Y・Sさん)

 

 

目次

 

(以上で、メルマガ6000号記念の

「お悩みごと・お困りごと回答動画」企画

 は、終了となります)

 

 

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