日本版予告編も解禁！『インディ･ジョーンズと運命のダイヤル』日米同時公開決定!!!!

先日の米国版ティーザートレーラー解禁に続き、日本版特報も公開された。邦題は直訳の『インディ･ジョーンズと運命のダイヤル』に決まり、2023年6月30日に日米同時公開される。

待望のシリーズ第５弾はアメリカとロシアが宇宙開発競争を激化させていた1969年が舞台。前作では父親のヘンリーを失い、友人のマーカスもいなくなったインディだが、『最後の聖戦』以来となる親友サラの再登場はファンとしては嬉しいところ（個人的には前作で結婚した恋人マリオンとはどうなったのか気になるけど）。インディに立ちはだかる元ナチスでNASAのエンジニアであるヴォラーを演じるマッツ・ミケルセンの存在感も物語を盛り上げてくれそうだ。その他の共演は、ヒロイン役のフィービー・ウォーラー＝ブリッジ、トーマス・クレッチマン、ボイド・ホルブルック、トビー・ジョーンズ、アントニオ・バンデラス、ジョン・リス＝デイヴィスら。

1981年のシリーズ第１弾『レイダース　失われたアーク《聖櫃》』から42年。ハリソン・フォードによるインディ・ジョーンズ最後の冒険となり、シリーズの集大成を迎える。スティーヴン・スピルバーグからメガホンを託されたのは、『17歳のカルテ』『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』『3時10分、決断のとき』『LOGAN/ローガン』『フォードvsフェラーリ』などドラマ演出に定評のあるジェイムズ・マンゴールド監督。当初、エグゼクティブ･プロデューサーとして関わると言われていた、シリーズの生みの親であるジョージ・ルーカスが不参加なのは残念だが、監督を降りたスピルバーグはプロデューサーとしてシリーズを監修。音楽は言うまでもなくジョン・ウィリアムズで、あの胸躍るテーマ曲をまた聴かせてくれる。

以前ブログでも伝えたとおり、冒頭はインディがナチスと戦っている1944年のシーンから始まり、『最後の聖戦』から６年後のインディがディエイジング（俳優をデジタル技術で若返らせること）で登場し、予告編でも一瞬だけ映っている。ウィル・スミスやロバート・デ・ニーロ、サミュエル・L・ジャクソンなどこれまで大物俳優を若返らせた作品はあるが、今作ではILMが新たに開発したデジタル技術でハリソンを30歳ほど若返らせている。その映像は違和感がなく、恐ろしいほどにリアルで自然だ（この技術でスタントダブルを使って若い頃のハリソンの顔に挿げ替えて『インディ･ジョーンズ』シリーズを何本も作ることもできそうだがそれをやったら世界中のインディファンは激怒するだろう）。

前作『インディ･ジョーンズ　クリスタル･スカルの王国』は、核シェルター冷蔵庫という笑えないギャグシーンやシャイア・ラヴーフのターザンごっこ、軍隊アリごときに苦戦するインディ、そして宇宙人ドーーン！にファンは絶句し、シリーズ最大のヒットとなったがほぼ不評しか聞こえてこない珍作でもあった。『最後の聖戦』から約20年経っているのも問題で、その失敗は二度と出来ぬと５作目の企画はすぐに動き出している（それでも15年かかってるわけだが）。しかし完成まで紆余曲折あった。2010年には既にルーカスフィルムで５作目の企画が動いていて、当時は関わっていたルーカスも次なるマクガフィン探しをしていた。しかし2012年にルーカスフィルムがディズニーに買収され『スター･ウォーズ』の新作を優先したため、ルーカスは企画から離脱。そして2016年にディズニーが2019年7月公開と発表。しかし製作が思うように進まずコロナパンデミックの影響もあり、公開は３度も延期された。脚本は『クリスタル･スカルの王国』のデヴィッド・コープが書き上げ、その後、ジョナサン・カスダン、ダン・フォーゲルマンがリライトしたがいずれも採用されなかった。新たに監督に起用されたジェイムズ・マンゴールドが一からストーリーを練り直し、『フォードvsフェラーリ』の脚本家ジェズ・バターワース、ジョン＝ヘンリー・バターワースがシナリオを仕上げてついに撮影にゴーサインが出た。

撮影時79歳という高齢で老骨にムチ打ちながらインディに挑んだハリソン。ファンとしてはちょっと心配もしたが、フェドーラ帽を被り、おなじみのジャケットを着て、衰えることのないムチさばきを見せられると否応なくテンションが上がってくる。カーチェイスや乗馬、列車アクションなど、しっかりインディ･ジョーンズしているのだ。まだまだベールに包まれた本作、今後の新情報に期待したい。

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