『インディ・ジョーンズ5』がまた1年延期! ディズニーが話題作の新公開日を発表
新型コロナウイルス感染拡大の影響で公開日の延期や新作撮影の休止などが相次いでおり、前例にない公開スケジュールの大幅な変更を余儀なくされているハリウッド映画界。本来なら5月からサマーシーズン映画が次々に公開されるが今はそうも言っておられず、全米のほとんどの映画館がコロナ対策で休館に追い込まれている。
そんな中、米ウォルト・ディズニー・スタジオが新作の公開日を発表した。自社のディズニーや、ピクサー、マーベル、20世紀スタジオ、ルーカスフィルムと5つの部門を抱えるスタジオだけに、公開スケジュール変更の影響はどのスタジオよりも大きい。
まずは、『インディ・ジョーンズ5』の米国公開日がさらに1年延期し、2022年7月29日に改められた。延期はこれで3回目。本当なら去年の夏に公開されていたはずの『インディ・ジョーンズ5』。延期が続くなか、これまでシリーズのメガホンを取ってきたスティーヴン・スピルバーグがまさかの監督降板を表明し、プロデュースに回ることが決定している。新たな監督として、『LOGAN/ローガン』『フォードvsフェラーリ』のジェームズ・マンゴールドにオファー中とのことだが、その後の交渉の進展は不明だ。主演続投のハリソン・フォードによると「今年の春から夏にかけて撮影に入ると思う」とコメントしていたが、世界中がコロナパニックに振り回されているなか、とても撮影出来る状況ではない。ハリソンももう77歳。コロナだけには気を付けて。
マーベル映画では、公開延期になっていた『ブラック・ウィドウ』も含め「マーベル・シネマティック・ユニバース」フェイズ4、フェイズ5の最新公開スケジュールを発表した。『エターナルズ』『ドクター・ストレンジ2』『マイティ・ソー4』などフェイズ4の米国公開日がずれ込む形になっている。フェイズ5にあたる『ブラックパンサー2』の公開日は変わっておらず、『キャプテン・マーベル2』の公開日が新たにアナウンスされた。現段階での公開スケジュールは以下のとおり。なおすべて米国公開日であり、日本公開は未定。
『ブラック・ウィドウ』
5月1日 → 11月6日
『エターナルズ』
2020年11月6日 → 2021年2月12日
『Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings』
2021年2月12日 → 2021年5月7日
『Doctor Strange In The Multiverse Of Madness』
2021年5月7日 → 2021年11月5日
『Thor:Love and Thunder』
2021年11月5日 → 2022年2月18日
『ブラックパンサー』続編 2022年5月6日
『キャプテン・マーベル』続編 2022年7月8日
なお「マーベル・シネマティック・ユニバース」フェイズ4にはソニー=マーベル映画『スパイダーマン3』も入っている。今のところ2021年7月16日米国公開となっているが、コロナの影響で製作が遅れているという情報もあり、公開に影響が出る可能性もある。
またディズニー映画では、やはりコロナの影響で公開延期になっていた『ムーラン』が今年の7月24日に公開決定。しかし7月公開予定だった『ジャングル・クルーズ』が1年後の2021年7月30日へと大幅延期となった。当然のことながら日本公開も延期になる。
他にも、20世紀スタジオ作品『フリー・ガイ』が2020年12月11日に、サーチライト製作のウエス・アンダーソン監督最新作『The French Dispatch』が2020年10月16日に延期。2年以上前に完成しているのに紆余曲折を経てやっと公開の目処が立っていた『X-MEN』映画の新作『ニュー・ミュータンツ』もまた公開未定に戻されてしまった。さらに米国公開が1年遅れて来月公開予定だったケネス・ブラナー監督のファンタジー『アルテミスと妖精の身代金』の公開をディズニーが見送ることを決定。Disney+での配信に切り替えた。米国以外の公開形態は未定。
新型コロナウイルスの影響は計り知れない。ディズニー以外でも大手スタジオが稼ぎ時のサマーシーズン映画の公開を次々に見送っている。ソニー・ピクチャーズは『ゴーストバスターズ/アフターライフ』『モービウス』、ユニバーサルが『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』、パラマウントは『トップガン マーヴェリック』、ワーナーは『ワンダーウーマン1984』の夏公開を断念した。日本でもGW映画はほぼ全滅状態で、コロナパニックがこのまま収束しないと夏映画にも大きな影響が出てくる。