ジャズトリガースクールブログ
  • 15Sep
    • C.G.Connのサックス

       今日はコーンのサックスについて紹介します。 コーンは1800年代終わりころから金管楽器のマウスピース等を作っていたようです。コーンさんは色々な事業を手掛けていたようで、楽器の製造もその一つでした。金管楽器、木管楽器、弦楽器、最終的には電子楽器まで製造していたようで、今で言えばヤマハのような総合楽器メーカーと言えますね。 コーンは1970年頃に破産したようで、その後、工場が売却されたり、会社が合併したりで、ブランド名のみ残りました。 サックスは1888年頃から作られていたようです。 最初のモデルはワンダーというモデルになります。この頃のコーンの楽器は、ほかの金管楽器などでもワンダーモデルという名前で製造されていたという事です。 コーンのサックスと言えばチャーリーパーカーやデクスターゴードン、レスターヤング等、ジャズジャイアントと呼ばれる方が多く愛用していました。 またコーンのサックスの特徴としては、トーンホールが上から下までまっすぐ配置されているインラインになっていることと、トーンホールの淵が丸く曲げられているカーリングトーンホールが有名です。カーリングトーンホールはシリアル325000くらいからコストダウンにより無くなります。 アメリカのビンテージサックスはヨーロッパのサックスとは音のイメージが違い、柔らかさと抜けの良さが両立しているのが特徴です。音色のキラキラ感や圧倒的なボリュームはありませんが音の密度と吹いた時の気持ちよさは特筆すべきものがあります。コーンはそんなアメリカンビンテージサックスの代表と言えるでしょう。 コーンのサックスはキーの配置も今のサックスとは少し異なります。というよりセルマーSBA以前の古いサックスはみな同じですが、テーブルキーの配置が異なっていて、今のサックスに慣れている人にとっては少し戸惑うかもしれません。慣れですけどね。 ちなみに今現在もコーンというブランドの楽器は販売されていますが、名前が残っているだけで、楽器としては全く別物です。 コーンのサックスを古いものから紹介すると、・ワンダーモデル 1888年から製造されていたモデルで、コーン最初のモデル。 マイナーチェンジが何度かあったようですがシリアルナンバー0~32499くらいまで。・ニューワンダー Ⅰ 1915年から作られてたモデルで、1925年まで10年間作られました。レスターヤングが使っていたのはこの辺りではないでしょうか。今でも時々見かけます。シリアルナンバーは32500~145000くらいまで。・ニューワンダー Ⅱ チューベリー 1925年から1930年くらいまで。前モデルのニューワンダー 1とそんなに変わらないですが細かな変更があったようです。チューベリーさんが使っていたモデルという事みたいです。シリアルは145000~245000くらいまで。・トランジショナル ニューワンダーからMモデルの間に存在する移行期にあたるモデル。ニューワンダーっぽい物や、Mモデルっぽい物も存在します。シリアルは245000~259999まで。・Mモデル(ネイキッドレディ) 1934年~1962年くらいまで。コーンで一番有かもしれません。チャーリーパーカーやデクスターゴードンが使用していたことで有名です。アルトが6m、テナーが10mとなります。シリアル260000~940000くらいまで。ただし325000くらいからコストダウンが始まるため、カーリングトーンホールが無くなり、デザインもだんだんと変わっていきます。工場もアメリカからメキシコへ変わります。・Mカスタムモデル (コンクウェ―ラー) 1935年~1943年まで。 Mモデルと並行して製造されていたカスタムモデルで、コーンで一番高級なモデルでした。キーシステムも普通のMモデルとは異なります。アルトが26M、テナーが30Mと呼ばれます。シリアル263500~309000くらいまで。・28M (コンステレーション) 1950年~1952年まで。 コーンサックス最後のモデル。ベルのキーガードがプラスチックで出来ているのがとても印象的なモデル。未来っぽいイメージで作ったんですかね?シリアル328000~351000くらいまで。 またこれらの他にも調がCのCメロサックス、調がFのF Mezzo ソプラノ、ベルの先端に丸いボール見たいなものが付いたConn o サックス等の珍しいモデルも多く存在したようです。  という事でコーンのサックスの特徴は、・アメリカンビンテージサックスの代表で、多くのジャズプレイヤーに愛されたサックス。・トーンホールがインラインで配置され、トーンホールの淵が曲げられた、カーリングトーンホールが特徴。・音量はさほどなく、キラキラした音色ではないが、柔らかく、抜けの良い音。・現代のサックスとは設計が異なるため、合うマウスピースを探すのが手間かも? といったところでしょうか。現代で使うとなるとなかなか状態の良い物もないですし、運指などネガティブな部分もありますが、もし機会があればぜひ体験してみてください。サックスのイメージがガラッと変わるかもしれませんよ!ジャズトリガースクールhttp://jazztrigger.com/

  • 09Sep
    • Vandoren リード リサーフェーサー

       今回はバンドレン、リサーフェーサーの紹介です! リードは当たり外れが激しく、自分の気に入るリードは1箱の中に2~3枚くらいしかないのが現状です。そこで人によっては、リードを自分の好みに近づける為に、削ったりして調整します。 昔からリードの調整にはトクサという植物を使います。トクサは表面がザラザラしているため、それを利用してリードを削ったりします。 今回のリサーフェーサーはリードを調整するための道具で、ガラスでできており、表面がトクサののようにザラザラとした加工が施してあるのでリードを細かく削ることが出来ます。 リードの裏面を平らに削るための板状のものと、表面を細かく削って吹奏感を調整するための棒状のパーツがセットになっており、両面の調整が可能です。 リードの調整はかなり奥が深く、かなりの経験と実験が必要です。やりすぎると大体ダメにしてしまうので、少しマシになったかなくらいで我慢するのが良いと思いますよ!ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/

  • 02Sep
    • YAMAHAのサックス

       今日はヤマハのサックスについてです! ヤマハは元はオルガンの修理、製造からスタートしました。その後、ピアノやエレクトーンの製造を経て、1965年頃から管楽器の製造が始まります。 最初はトランペット等金管楽器のみだったようですが1967年頃サックスの製造が始まったようです。 その後どんどん製造する楽器の種類は増えていき、現在では世界最大の総合楽器メーカーとなっています。 ヤマハのサックスはソプラノ、アルト、テナー、バリトンの4種類、その中でもたくさんのモデルが用意されており、好みによって選択することが出来ます。 アルトに関して紹介すると、いわゆるエントリーモデルのYAS-280、中級モデルのYAS-380、YAS-480、プロモデルのYAS-62、カスタムモデルで主にジャズ仕様のYAS-82z、主にクラシック向けのYAS-875、YAS-875EXと、実に7種類もあり、さらにメッキやアンラッカーを選べるモデルもあり、実に種類が豊富です。 他社のサックスでは、クラシック向けとかジャズ向けなどジャンルによってモデルを用意することはあまりないのですが、ヤマハはその辺りも面白いですね。 また、金管楽器やサックスは真鍮をまげて作られるわけですが、その金属の内部応力やひずみなどを取り除くため(と思われる)に音響焼鈍という技術を施しているのも特徴です。これによりある程度吹き込んだような抜けのよい吹奏感を新品の状態から感じることが出来ます。なので、楽器店で新品のヤマハのサックスを試奏すると他のメーカーのサックスに比べて明らかに良く鳴る感じがすると思います。 よってヤマハのサックスの特徴は、・種類が豊富なので、予算や自分の演奏したいジャンルによってたくさんのモデルから選択できる。・音響焼鈍や作りの良さから、新品の状態からすでに良く鳴る。・ヤマハのサックスはモデルの違いはあるが、すべてを通してカラッとした音色を持つ。 といったところでしょうか。個人的な感想ですが楽器を購入するときの参考になれば幸いです!ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/

  • 30Aug
    • Selmer Mark VI Soprano Silver Plated SN191xxx

       今回はセルマー、マークⅥ、ソプラノサックス、シルバープレート、19万1千台の紹介です! セルマーのマークⅥと言えば、現在のサックスのお手本になっている伝説的な名機で、今でもジャズミュージシャンに圧倒的な支持を得ている楽器です。 マークⅥや一つ前のSBAからトーンホールの配置が見直され、それまで主流であったインラインからオフセットになったことで、キーの配置が変わり、運指が非常に楽になったわけですが、ソプラノサックスだけはマークⅥになってもまだインラインのままでした。 ソプラノサックスのキー配置に関しては、ヤマハの方が先に現代のサックスと同じオフセットになったようで、そのせいでセルマーは次のsuper action 80の開発を急いだという話もあります。 低音部の左手テーブルキーの配置を見てみるとやはり古い楽器の物で現在の物とは違います。現在のキー配置の方が指は動かしやすいですが、慣れてしまえばインラインでもそんなに難しくは無いです。  シリアルが19万1千ですので、1970年頃の製造ですね。ソプラノサックスもアメセル、フラセル両方存在しますが、シルバープレートのようなメッキ物は当時、フラセルしかなかったようです。 彫刻は無く、すっきりしていて良いですね。 吹奏感はそこそこ重めで、シルバープレートの効果もあって、柔らかさの中にギラっとした重い成分も含んだ音です。 バップにはラッカーのようなボワッとした音の方がしっくりくるかもしれませんが、銀メッキだとファンクやフュージョンなど、もちろんジャズでもオールマイティに活躍しそうです、 マウスピースの組み合わせは色々考えられますが、昔のソロイストと合わせるのが一番本領を発揮しそうですね!ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/

  • 25Jul
    • American Selmer Mark VI Tenor GP SN221xxx

       今回はアメセル、マーク6、テナー、ゴールドプレート、22万1千台の紹介です! セルマーのマークⅥは、1954年から1973年の間、20年間という長きにわたり製造されました。シリアルナンバーでいうと54000~230000くらいまででしょうか。 今回の物は22万1千台ということで、マークⅥの中でも最後期にあたります。 マークⅥに限りませんが、多くのサックスは、その楽器が作られた時代の音をイメージしてマイナーチェンジやモデルチェンジをしています。よって、初期の5万台と後期の23万台では楽器の持つ音色のイメージは随分違ったものになります。 今回のマークⅥは後期という事で、初期の物と比べると音色はかなり明るく、音が開く距離も近いので、そんなに頑張らなくてもバリっとした音色が容易に得られます。とはいえ、この後に登場するマークⅦやスーパーアクション80なんかと比べるとまだ柔らかく、音色の幅は広いですね。 さらに今回の物はゴールドプレートという事で、ラッカーと違ってなんだか重く光っています。金メッキはやっぱり丈夫ですね。変色もなく、摩耗に対しても非常に強いですから何年たってもきれいです。  また、メッキをすることで音色も少なからず影響を受けます。個人的な印象ですが金メッキの楽器は単純に重くなりますので鳴りも重くなります。そしてキラキラした成分が増えてきますので、特にクラシックではよく見かけるのは納得です。ジャズの場合はボワッとした音色が好まれますので現代のサックスに金メッキだとキラキラしすぎてしまう感じがありますが、昔のサックスだともともとの柔らかい音と相まって、バランスがよいなという印象です。 古いメッキ物の楽器で難しいのが、オリジナルのメッキなのか後からメッキをかけなおしたリプレートかというところです。 大きな修理をした楽器の修理跡を隠すためにメッキをかける人もいるようです。 パッと見でそれを判断することはなかなか難しいところですが、じっくり見た感じ、この楽器はオリジナルと思われます。 さらにこの楽器の一番大きなポイントは、あのジャズジャイアント、松本英彦さんの楽器だったそうです! いつ頃使ってらしたのか、あるいはサブとしてお持ちだったのか、わかりませんが、いろんな意味でこういう楽器は一生ものですね!ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/

  • 24Jun
    • Daddalio ヴァイタライザー リードケース

       今日はダダリオ、ヴァイタライザー、リードケースの紹介です! ダダリオのリードヴァイタライザーと言えば、湿度を一定に保つことでリードのコンディションをキープするというもので、リードの保管に悩む人にってはなかなか面白いアイテムだと思います。 今回のリードケースはヴァイタライザーを収することができるもので、ケース内湿度を一定に保つことができるというのが特徴です。 中を見てみると蓋との接合部分に、ゴムのパッキンがあり、密閉されるようになっています。 また中の板の前、後ろに各4枚、合計8枚のリードを収納できます。 下の部分にヴァイタライザーを収納する部分があり、固定できるような爪がついています。   なかなか良いと思うのは、リードをゴムのOリングで固定するタイプなので、押し込んで固定するリードケースのように、リードの変形などを気にする必要が無いですね。 さらに特筆すべきは、リードをOリングで固定するため、リードの大きさに関係なく収納できるというところです。持ち替え等で様々な楽器を演奏しなくてはいけないような場合でも、このケース1つで収納できてしまうのはとても良いですね!ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/

  • 20Jun
    • Mouthpiece Cafe NewYork Cafe Bros 6

       今日はマウスピースカフェ、ニューヨーク、カフェ、ブロス、アルトの紹介です! 昔、ラルフ・モーガンという有名なマウスピースがありました。私も所有していたことがありましたがとてもまじめな鳴りの良いマウスピースでした。 そのモーガンさんが亡くなられた後、モーガンさんのお弟子さんが立ち上げたのがマウスピースカフェというマウスピースメーカーです。 マウスピースカフェはオットリンク、スラントやセルマー、ソロイスト等のビンテージの有名なマウスピースをかなり忠実に再現していることで、発売当初から話題になりました。また、素材が普通のラバーではなく、樹脂?みたいな感じなのでそれも独特な吹奏感に影響を与えているようです。 今回のニューヨーク、カフェ、ブロスはビンテージメイヤーのメイヤーブロスを再現したものになります。メイヤーブロスと言えばキャノンボール・アダレイがKingのSuper20と組み合わせて使用していたことでも有名ですね。1940年代~50年代に作られていた非常に有名なモデルです。 中の構造はロールオーバーバッフルとミディアムチェンバーというオーソドックスな組み合わせです。 作りはとてもきれいで丁寧に作られています。 吹いた感じもなかなか気持ちが良く、音色のコントロールの幅も広く、とても実用的なマウスピースだと思います。 ビンテージメイヤーのコピ―という事でSBAやMark VI以降の楽器には良く合うでしょう。 恐らく素材が普通のラバーと違い樹脂系だと思われ、重量が軽い為、良くも悪くも少し音が軽い感じがします。 よってメイヤーはメイヤーなのですが、少しブリルハートのような感じもする気がします。 ビンテージマウスピースは当然今は作られていないものです。私も含め、愛用している人にとっては、寿命が来てしまったり紛失してしまったときに代わるものが無いというのは本当に心配なことです。 そういう意味では、こういったビンテージのコピーマウスピースはいざという時の強い味方になるかもしれませんね!ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/  

  • 17Jun
    • ReedGeek

       今日はリードギーク、ユニバーサルリードツールの紹介です! 木管楽器のリードというのは葦を使って作られた自然の物なので、1枚として同じものは無く、なかなか使えるものは少ないのが現状です。昔からリード楽器奏者はナイフややすりなどでリードを削ったりして調整して使ったりします。 リードを調整するための道具は、カッターやナイフをはじめ、バンドレンのリードリサーフェイサーのような専用の道具もいくつか販売されていますが、その中の1つがこのリードギークです。 一見ただの金属製の棒のようですが、先端に3種類の刃が付いており、刃の形状を使い分けることでリードの細かい調整が可能です。 やすりだと削っている間に目が詰まって削れなくなっていしまったりしますが、リードギークは刃で削り落とすという感じなので目つまりもありません。またステンレスで出来ているため見た目よりも重量があるため簡単に削ることができます。 リードの調整というのはかなり難しく、研究と練習が必要ですが熟練すれば、今まで捨てていたダメリードから何枚か使えるようにすることができるかもしれませんね。 Bob MintzerやDavid Sanbornも使用しているこのリードギーク、リードの調整に興味のある人は使ってみても良いと思いますよ!ジャズトリガースクールhttp://jazztrigger.com/  

  • 16Jun
    • Selmer S90 Tenor マウスピース 170

       今回はセルマー、S90、マウスピースの紹介です! セルマーのS90と言えば、クラシックや吹奏楽等のジャンルではS80と並んで非常に人気のあるマウスピースです。 セルマーのマウスピースと言えば1960年代にはソロイスト、1980年代に入りS80、そして1990年代にはS90が登場します。 S90はディップオープニングが170、1180、190、200の4種類用意されています。今回の物は開きが170という事でS80でいうとC★より少し狭め、オットリンクだと一番狭い5番よりも狭いので、ジャズではあまり使わないかもしれないですね。  S80と比べて、外見はほとんど変わりませんが、背面のセルマーのロゴがなくなりました。シャンクの形状がS80では少し絞ってあったのに対しS90ではまっすぐになってます。ということで少し簡素化されたような気もします。 中の構造を見てみるとバッフル辺りもほとんど変わらないように見えます。S90と同じスクエアチャンバーですが、上の画像でわかるようにチャンバーの1辺が少しえぐられているのがわかります。という事でS80と比べ、少しえぐられた分だけ、中の容量が大きくなるので音色の幅は多少広いような気もします。 といことでS80と同じストレートな音色に、チャンバーを少し大きくすることで柔軟性を持たせたマウスピースと言えますね!ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/

  • 13Jun
    • Vandoren Java Red リード

       今回はバンドレン、ジャバ、レッド、リードの紹介です! バンドレンのジャバリードと言えば、ダダリオのジャズセレクト等と並んで、ジャズサックス奏者に非常に人気があるリードです。 そんなジャバのバリエーションがこのジャバレッドになります。 ジャバがリコ等と同じアメリカンカット(シングルカット)であるのに対し、レッドはロイヤル等と同じフレンチカット(ダブルカット)になっています。 ダダリオのジャズセレクトもシングルカットとダブルカットの2種類販売されています。(ファイルドカットと、アンファイルドカットと呼ばれていますね。)やはりジャズセレクトに対抗して、という事もあるのでしょうか? ジャズやポップス用という事で、青箱などとは違い、広い面積を振動させるタイプの構造ですね。さらにダブルカットの効果で、特に低音部の発音がより容易に感じます。また、高音の音色は少し落ち着いた感じでバリっとした部分がちょっと抑えられて、上品な感じになりますね。 という事で、カットや構造から、ダダリオのジャズセレクトのライバルではありますが、キャラクターは似ていますね。 では、両者にどんな違いがあるかというと、やはりケーンの材質によるところが大きいでしょう。 バンドレンのケーンはしっかりと目が詰まっているため、鳴りもしっかりしていて、音にバリっとした成分を含んでいるところが特徴です。 それに対しダダリオのケーンは、しっかりしていながらバリっとした成分はある程度抑えられて、しっかり鳴りながら、マイルドな感じが特徴ですね。  という事で、ジャバレッドはバンドレンらしいバリっとした音色に、ダブルカットによる効果が加わって、良くバランスが取られたリードになっていると思います。ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/

  • 05Jun
    • サックスの発明者 アドルフ・サックス

      今回はサックスの生みの親、アドルフ・サックスさんの紹介です!  サックスという楽器は正式にはサクソフォンと言い、サックスの発明者であるアントワーヌ・ジョセフ・アドルフ・サックスさんの名前から取られたものです。 サックスさんは1814年、ベルギーに生まれ、管楽器の製作や、サクソルン、サクソトロンバといった金管楽器の発明で有名な方です。昔のベルギーの200フラン紙幣にサックスさんの肖像が使用されていたことからも、この方の偉大さがうかがい知れるところです。 1840年代にいよいよ新しい木管楽器、サックスが製作されます。  サックスは、管体がトランペット等と同じ真鍮で出来ていますが、音の発生源がクラリネットと同じでシングルリードを使う事、又構造上から木管楽器というカテゴリーになります。  という事で金管楽器と木管楽器の橋渡し的な役割を考えて発明されたそうです。 アドルフさんの楽器についての詳しい情報は、古い物なのでなかなか無いのですが、大きく分けるとアドルフ・サックスさんが作ったモデルと、息子さんであるエドワード・サックス・Jrさんの作ったモデルの2種類に分かれるようです。 非常に古いものですのでめったに見かけないでしようが、もし見かけたら是非試奏してみたい楽器ですね!                     参照:wikipedia アドルフ・サックス

  • 28Mar
    • Otto Link Super Tone Master フロリダ 7☆ テナー オリジナル

       今回はオットリンク、スーパートーンマスター、フロリダ、7☆、テナーマウスピースの紹介です! オットリンクのスーパートーンマスターは1950年代に製造がはじまります。この頃はオットリンクの工場がニューヨークにあったそうです。その後1960年代に入ると工場がフロリダに移転します。このフロリダ工場で作られたスーパートーンマスターはフロリダリンクとか呼ばれています。 一言にフロリダといっても年代によっていくつかに分類されます。ニューヨーク時代からフロリダ初期までのダブルリング、その後に製造されたNo USAモデル、さらに後期のUSAモデルとなります。実際にはもっと細かく分かれていると思いますが大きくこの3つに分けられるのではないでしょうか。 今回の物はシャンクにダブルリングは無いです。USAの刻印も無いのでいわゆるNo USAと呼ばれるものです。ただしサイドにシリアルというか番号の刻印があるので、ダブルリング直後でNo USAの初期にあたると思われます。  こういった昔のマウスピースは長く使用されていて表面が削れてしまっているものがほとんどなので、リフェイスと言ってレールやテーブルを削って整える作業が施されているものが多いのですが、こちらは珍しくリフェイスされていないオリジナルになります。  見た感じ、レールやディップ等作りが非常に美しいです。見ただけで良い音出そうな感じがしてワクワクしてきますね! ロールオーバーバッフルはそこそこ長く付いているようです。  中期のアメセルマークⅥと合わせて吹いてみると、やっぱりあの時代の音がしますね。 ボワッとしているのですが音の芯が非常にしっかりしています。  現代のサックスでジャズの音を出そうとすると、色々テクニックを駆使して自分でジャズの音に寄せていくわけですが、マークⅥとフロリダの組み合わせだと普通に吹いたニュートラルの音色がドンピシャな感じです。  こういうマウスピースは眺めながら2時間くらいは飲めますね(笑) ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/

  • 25Mar
    • Vandoren Traditional ハンドセレクト リード

       今回はバンドレン、トラディショナル、ハンドセレクト、リードの紹介です! バンドレンのトラディショナルリードは、フレンチカットの代表的なリードで、クラシックや吹奏楽では圧倒的な人気を誇っています。 現在は売られていませんが、トラディショナルリードにはその昔、ハンドセレクトというバリエーションありました。 ご存知の通り、リードというのは非常にばらつきがあり、使えそうなものが1箱の中に1枚から2枚なんてことも良くあります。そこで、良さそうなリードを選別してまとめたのがこのハンドセレクトになります。 パッケージは同じですが箱にHAND SELECTEDというシールが貼られています。 実際吹いてみると確かにばらつきは少なく、鳴りの傾向も同じものが多い気がします。ただし良さそうなものだけを選別しているので値段的にはかなり割高で、普通のトラディショナルの2倍くらいしたような記憶があります。このリードも特価品で購入したのですが1箱5000円ほどでした。まあそれでも全部使えるリードでしたら安いですけどね。ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/

  • 23Mar
    • Dave Guardala スタジオ テナーマウスピース レーザートリム 第2世代

       今回はデーブガーデラ、スタジオモデル、テナーマウスピース、レーザートリム第2世代の紹介です。 デイブ・ガーデラと言えばマイケル・ブレッカーやデイブ・リーブマン等が使用していたことで人気に火が付いた、特にテナーでは一世を風靡したマウスピースですね。 初期はもちろんガーデラさんのハンドメイドです。私も一度オリジナルを吹いたことがありますが音色の幅も広く、素晴らしい吹き心地でした。 その後ガーデラの復刻版がレーザートリムという名前でL,A,Saxという会社が製造し始めます。オリジナルのガーデラをレーザーで精密に計測して作ったものになります。 今回のガーデラはその後の第3世代、レーザートリムとしては第2世代ですが、どこの会社が作ったものかよくわかりません。箱にもメーカー名は無く、ガーデラとしか書いていないのではっきりはわかりませんが、ガーデラさんの弟子が作ったとかドイツ製とかいう話を聞きますね。 見た感じL,A,Saxの復刻版とあまり変わらない様に見えますが、サイドレールの幅がかなり細くなっていますね。レールが細いと抵抗が軽くなり、反応が良くなります。その反面、細すぎれば音色は痩せて、安定しないという事にもつながります。 また、リードを取り付けた時にマウスピースの真ん中あたりの幅がリードよりも小さいのか、リードが少しはみ出ますね。これは意図して設計したものかわかりかねますが、レールの幅が細くなって軽くなった抵抗感を、ウインドウを少しだけ小さくすることで稼いでいるとか…? 実際吹いてみると、L,A,Saxの物よりもレールが細い為、音は少し細いですが反応は早く、音が開くのも早い感じがします。しかし力がある人にとっては息の圧力を十分にかける前の早い段階で音が開ききってしまうというか詰まる感じとも言えますね。 音色は少し軽い(細い)ですがガーデラの音色に近いと言えば近いです。 という事で、あまり頑張らない感じで気軽にガーデラっぽい音色が得られるマウスピースというところでしょうか。ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/

  • 20Mar
    • Aizen ストラップ

       今回はアイゼン、ストラップの紹介です! アイゼンは日本のサックスマウスピース、アクセサリーメーカーで、高品質であることから日本はもとより世界中で愛用者が増えているようです。 アイゼンのマウスピースは私も吹いたことがありますが、非常に精度が高く、吹き心地も良かったです。 今回はそのアイゼンが作ったストラップを見てみたいと思います。 首にあたる部分のネックパッドはとても厚い皮で出来ており、耐久性はありそうです。また中にクッションが入っているので、首の当たりもソフトですね。 長さを調節するパーツは金属製で、メッキされており、紐が当たる部分のRが滑らかなので非常にスムースに動きます。 サックスに引っ掛けるフックにもスライダーと同じメッキが施されています。これによって楽器のストラップリングがすり減りにくいという効果がありそうです。 このストラップは十分な長さがありますのでアルト、テナーどちらでも使えるところはうれしいですね。ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/

  • 18Mar
    • Selmer S80 Tenor Mouthpiece F

       今回はセルマー、S80、テナーマウスピース、Fの紹介です! セルマーのS80と言えば吹奏楽やクラシックの定番として広く使われているマウスピースで、1980年代から製造されています。 1990年代になってS90というマウスピースが新たに発売されますが、S80も並行して製造され、現在まで引き続き販売されているところを見ると、その人気の高さがうかがえます。 ディップオープニングのバリエーションはC★からFまであり、選択の幅が広いのは良いですね。 外見は、ソロイストスタイルと比べてシャンク部分の網目模様の彫刻が無くなり、ストレートな形状になりました。 チャンバーの形状を見てみると、前モデルのソロイストが馬蹄形だったのに対して、S80はスクエアチャンバーになっています。   実際吹いてみると、ソロイストと比べ中が少し大きくなっているので、音色の幅が広い感じがします。 中心にある基本的な音色はやはり上品な感じで、ジャズで使うには少し音が硬すぎる気もします。 スクエアチャンバーで息をまとめるので、その辺りもS80の音色に影響しているようです。ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/

  • 15Mar
    • Alrxander Superial DC リード

       今回はアレキサンダー、スぺリアル、DC、リードの紹介です! トム・アレキサンダーさんの作ったリード、アレキサンダーリードはいわゆる高級リードの部類に入ると思います。 ケーンの質も非常に良くまた、安定しているところから世界中で使用されているリードです。 以前に紹介したアレキサンダースぺリアルはRicoと同じようアメリカンカットでしたが、今回の物はダブルカットのリードになります。 アレキサンダーの特徴である缶のケースに入っており、非常に高級感がありますね。 Joe・LovanoさんやTim・Priceさんも使用していたこのDCリード、実際に吹いてみると、スぺリアルに比べ少し先端が厚い為、抵抗が強いです。抵抗が強いという事は音を出すのがキツイという面もありますが、力を入れればさら に先まで行けるという事ですから、力がある人にとっては表現力があるリードという事になります。 Ricoロイヤルやバンドレン青箱と同じダブルカットという事で、音をまとめてくれる感じがあります。よって、ジャズに限らず吹奏楽なんかでも使えそうですね。ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/

  • 13Mar
    • Otto Link Early Babbitt Super Tone Master 8

       今回はオットリンク、アーリーバビット、スーパートーンマスター、8番の紹介です! オットリンクのスーパートーンマスターは最初、ニューヨークで誕生しました。その後、フロリダに工場が移転され、さらにエルクハートのバビット社の工場で製造されるようになります。 バビット社では1975年くらいから製造されるようになり、現在に至るわけですが、作り始めた1975年から1980年くらいまでの物は非常に品質が良く、フロリダ工場時代の物と比べても遜色ない出来であることから、アーリーバビットと呼ばれ、現在でもとても人気があります。 よって、オットリンクマウスピースのビンテージと呼ばれるものは、このアーリーバビットより以前のものと言えると思います。という事でアーリーバビットは最高に素晴らしい品質を誇った最後のオットリンクという事ですね。  オットリンクのフロリダまでと比べ、アーリーバビットからボア(ネックを差し込む部分)の太さが太くなります。このボアの太さは現行のオットリンクまで引き継がれています。 ディップオープニングが現在の物はシャンクの下の方に刻まれていますが、フロリダからアーリーバビットまでの物はテーブルから見て右側のサイドに刻まれています。また、その数字のフォントが非常に大きい文字であるところがアーリーバビットの特徴です。中を見てみるとフロリダに比べロールオーバーバッフルが少し長いようです。やはり現代のマウスピーになるにつれ、バッフルが微妙に長くなってきています。 実際吹いてみると、フロリダに比べ微妙に長くなったバッフルの効果なのか少しシュワっとした成分が多い気がします。しかし音の中心にある充実感というものは変わらず、吹いていてとても楽しいです。時代で考えると後期マークⅥ辺りとバッチリ合いそうですね。 作りも非常に美しく、現行のものとは見た目からも一線を画しています。オットリンクは何をきっかけに変わってしまったのか、その辺りも興味がわきますね。ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/ 

  • 11Mar
    • C.G.Conn Transitional Alto SP 25万台

       今回はコーン、トランジショナル、アルト、シルバープレート、25万台の紹介です! コーンで有名なアルト、6mというモデルは26万台からスタートします。その前はニューワンダーⅡ、通称チューベリーというモデルを製造していました。チューベリーは24万5千台くらいまで作られています。そのチューベリーと6mの間に作られた物をトランジショナルと呼び、いわゆる移行期という意味になります。 移行期ということで6mに切り替わるまでに色々なパーツが変わったりしているので、6mっぽい物の物やニューワンダー風の物もあったりします。 今回の物はシリアルが25万台前半ですので1932年~1933年のトランジショナルのちょうど真ん中くらいに製造されたものですね。チューベリーからmモデルに進化していく過程の非常に興味深いモデルです。どんな特徴があるか見ていきましょう。この頃のコーンのサックスは、トーンホールのふちが丸く曲げられている、カーリングトーンオールという構造になっています。 低音のトーンホールが左側に2つとも並んで配置されているところやサイドキーの機構、ネイキッドレディの彫刻など管体は完全に6mと同じ様です。 また、ネックを見るとトーンホールが下向きに付けられていますね。ニューワンダーの時代はこのトーンホールがほかのサックスと同じように上向きつけられていますが6mから下向きに変更になります。これはぶつけた時に破損するのを防止するためと何かで読んだことがあります。よってネックの構造は6mですが、回すことで音程を変えることができるマイクロチューニングデバイスの形はニューワンダーの物と同じですね。 サムフックがねじで緩めると動かすことができるようになっています。この機構はコーンでは見たことがありません。特注でこういうものがあったのか、それとも誰かが後で付け替えたのかもしれません。 吹いた感じは、やはり柔らかく太い音がとても気持ちが良いです。柔らかいと言ってもモコモコしているわけではなく、とても芯のある音がします。 トランジショナルだからというより銀メッキの効果だと思いますが、音に少し重さが加わりますが、サテンシルバーなので全体に広がる感じです。古いものですので、あまり音量は出ませんが、アメリカンビンテージ独特の響きの大きさみたいなものがあるので、とても充実した吹き心地です。個人的には、この時代のアメリカンビンテージは、吹いていて最高に楽しいです!ジャズトリガースクールhttp://jazztrigger.com/  

  • 09Mar
    • Selmer Soloist Style D Tenor Mouthpiece

       今回はセルマー、ソロイスト、スタイル、D、テナーマウスピースの紹介です。 1960年代初めくらいにセルマーのソロイスト、ロングシャンクというマウスピースがありました。1960年代初頭のセルマーのマークⅥに標準装備されていたマウスピースで、C☆という開きの物が付属していたそうです。 その後、1960年代後半から製造されたマウスピースが、このソロイストスタイル、あるいはソロイストスクロールシャンクと呼ばれるものになります。 ソロイストはリードを乗せるテーブルの上にソロイストという文字とディップオープニングが刻まれていました。ソロイストスタイルはテーブルの刻印は無くなり、背面のセルマーのロゴの下にディップオープニングが刻まれています。 ソロイストとソロイストスタイルはあまり変わりはありませんが、バッフルという程ではありませんが多少短いところがあるようで、ソロイストよりも少し暗い響きが特徴です。 チャンバーはソロイストの特徴である馬蹄形で、適度に息をまとめてくれます。 音色的には非常に品があり、音の芯がしっかりせいている感じですが、私はジャズ系なので今回のDという開きはかなり狭く感じます。 特にジャンルを選ばないマウスピースですので、開きによってはジャズでもクラシックでも使えるオールマイティなマウスピースですね。ジャズトリガースクール http://jazztrigger.com/