今日はブリルハート、トナリン、グレートネック、3☆、テナーサックスマウスピースの紹介です!
これまでも何度か紹介してきました、ブリルハートのトナリンです。
テナーサックスでトナリンを使用していたミュージシャンというとスタン・ゲッツやブリュー・ムーアでしょうか。
ブリルハートのトナリンは1940年くらいから1965年くらいまで製造されていたようです。
その後、1966年以降に販売されたトナリンはセルマーで製造されていたものになります。
また、ブリルハートの工場は何度か移転しているのとその時代によって特徴が違うため、グレートネック、カールスバッド、イングランド等、その工場の名前で分類されたりしますね。
今回の物は最も古い頃のグレートネック・NYの時代の物です。
グレートネック期といえば1942年から1946年くらいまで、今回の物はシリアルが1万9千台で恐らく1943年くらいに作られたものかと思われます。
トナリンの最大の特徴は軽さと音色のメローさと言えます。
コーン等のアメリカンビンテージと合わせると、とても透明感があり、暖かく響きます。
また、中の容積も時代とともに狭くなっているようで、この頃の初期の物は容積が割と大きめですのでアメリカンビンテージとの相性が良いように思います。
実際吹いてみるととてもメローでピュアな印象です。
ボリュームや音色の変化のつけやすさ等は他のマウスピースに一歩譲りますが、材質がプラスチックで軽いのと中の容積が大きいのでボリュームというより響きが大きいといった感じでしょうか?
派手さは無いですが噛めば噛むほど味が出るというか、しばらく時間をかけて向き合ってみたいなと思わせるマウスピースです!!