今日はOtto LinkのSlant、Eburnated Bar、アルトサックスマウスピースの紹介です!

 

 

 ジャズサックスマウスピースの代表であるオットーリンクのハードラバーマウスピースはTone Edgeと呼ばれ、特にニューヨークで作られていた頃のものをottolinkのロゴが斜めに刻印されていたことからスラントと呼びます。

 

 このスラントにも2種類あり、現在まで続くtone edgeモデルと、さらに前に作られていたEburnadted Barと呼ばれるモデルです。

 

 今回のEbured Barのモデルはオットーリンクで初めてラバーの素材で作られたモデルで、1936年頃作られていたものです。

 

 

 

 

 

 当時、ハードラバーの素材は非常に安価だったそうで、他の真鍮製の物に比べ安い値段で売られていたようです。

 

 見た目の特徴はシャンク部にOttolink Newyorkの刻印があることや、上部にEburnated Bar の刻印があることです。

 

 チャンバー内部はとても大きく、この時代の物らしく、バッフルはほとんど見られません。

 歴代オットーリンクの中で一番低いバッフルと大きなチャンバーを持ったモデルですね。

 

 実際吹いてみるとバッフルがほとんど無いので息のスピードはあまり早くないであろうにも関わらず、音色はリンクらしくズバッとしたところも感じます。素材の関係なのかあるいはオープニングがあまり広くないせいなのかわかりません。 

 

 この時代のマウスピースらしく、音色があまりギラギラしていない感じで響きが大きくやさし目の音色ですが、その中にもリングのズバッとしたところを少し秘めたような音色でしょうか。

 

 こういうマウスピースは今のものとは特徴が全然違うのでやはり当時の楽器と合わせたときに真価を発揮するように思います。