こんばんは。明日から東京です。
さて、少し間が空きましたが命日ホロスコープ占い7件目となりました。
の続きです。
「命日ホロスコープ占い」とは?・・・
ご依頼者にとって大切な方が天に旅立たれた日(=命日)の星空のチャートとご依頼人のチャートを合わせて読むことで、魂と魂の関係性を読み解いていくという試みです。
誕生日占いがこの世での生き方を読み解けるものであれば、命日はもう一つの大切な節目と考え、生きている人にとってのメッセージが含まれているという仮説に基づいたものです。
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さて、今回は、私にこの「命日ホロスコープ占い」をすることを後押しくださったご本人がご依頼人です。
今回は少し私(かげした真由子)のお話も交えつつ・・・。
ご依頼人:山本時嗣(やまもとときおみ)様
お名前の公表をご快諾いただいての公開です。ありがとうございます!
<内容>
父は20年前、自殺により天国に行ったので、 天国で楽しくやっていると信じているが実際どうなのかが気になる。 命日からメッセージとして何かあれば嬉しい 残された家族へのメッセージもあれば嬉しい。
ということでご依頼いただきました。ご依頼人のトキオミさんからは、私の占い師としての取り組みや、これまでの人生を振り返りをシェアさせていただいた時、「あの世に行った魂を読み解けるのではないか?」というご提案をいただいたのです。それがこの命日ホロスコープ占いの始まりだったのです。本当はトップバッターでお送りするべきでしたが、なぜかこのタイミングとなりました。
というわけで、今回は趣向を変え、少し私の話を交えながら、いつもとは違う形式で少しづつ鑑定を進めていきたいなあと思います。
そんなトキオミさん。(いつもトキオミさんとお呼びしているので文中もそう書かせていただきます。)
実は、今から約20年前に自死によりお父様を亡くされてらっしゃるとのこと、そのお父様の魂1番に取りかかってもよかったのですが、なんだかかこう・・・まだ「鍵」を掴んでいない気がしたので少し間を置いてました。
そして、今、ようやく筆をとれているわけで、ようやく「鍵」を得た感じです。
天河神社とのご縁のおはなし
実はこれを書いている前日、トキオミさんより奈良の天河神社への奉納ライブへのお誘いをいただき、お仲間とご一緒させていただいたのですね。
なんとトキオミさんは、この天河神社にお参りされるようになって20年目なのだとか。
20年前8月にお父様を亡くされたその次の月にお知り合いに勧められ、初めて訪れたそうです。
まだひと月も立たない頃ですし、心の痛みがまだ癒えない時期だったでしょう。その時に、天河神社の優しいエネルギーに触れ、躍進を遂げられ、現在大活躍されています。
(この日、私も天河神社で感じた色々なことは、また別途記事にしてあげたいと思います。)
さて、そんなトキオミさん。天河神社に魅了され、そして何より20年間人生を歩んでこられた恩返しとして、20年間ずっと定期的なお参りを欠かさないのだそうです。
天河神社の近くの美しい景色。↓
私の神様との歴史
私はその時のお話を聞いて、自分の神様との歴史を振り返りました。
私は、7歳の時にまだ幼い従姉妹2人を不慮の事故でなくし、そのあと、神様や仏様をどこか恨んで生きてきたような気がします。小さい頃、いつも従姉妹と一緒に遊んだ近くの神社の境内にも足を運ばなくなりました。(今度行ってみようと思いました。)
祖父母は神仏を誰よりも大切にする人だったため、なんだか神様に二人を奪われたような、裏切られたような気がして、私は少しひねくれてしまったのですよね。
もちろん今では神様仏様大好きです。そして、今では、幼い頃から神仏に背を向けていた分、仲良くさせていただきたいなあと・・・とも思い、「神社にお参りにいきましょう!」という知人友人たちの誘いは、とてもありがたく同行させていただくことが多い私です。そして、その度に人生の後押しをいただいてきたのです。
そんな私の経緯もあったので、トキオミさんがそうやって神社とのご縁を大切にされていることを知り、「うわあ、本当に神様っていらっしゃるのだなあ。」と思ったんです。
だって、私自身、こういう業界に身を置きながらも、神仏にあまり良い印象を持っていなかったわけですよ・・・にも関わらず、そういった方とご縁をいただくこと自体が「神」です。宇宙は寛容すぎます。
そして気づいたんですよね、神様との付き合い方は自分との付き合い方なんだなと。
(神様との仲直りは、自分との仲直りに過ぎなかったというオチ・・・)
天河神社の近くの秋の色。↓
命日ホロスコープ占いには鍵が必要。
さて、このスタイルの鑑定はまだ7件目ですが、いつも不思議に思うのですが良きタイミングがあるようです。
そして、そのタイミングとは、鑑定することの承認をご依頼人だけではなく、もう一つの魂である亡くなった方の同意を得た瞬間に訪れるような気がしています。
そして、今回の鑑定も、天河神社にご一緒させていただいた時、「ああ、鍵をいただいた。(許可をいただいた。)」と感じたわけです。あくまでも私の感覚的なことです。
なんというか、毎回、鑑定時にはいつも「鍵」をいただく感覚があり、その鍵をいただくとスルスルっとホロスコープ のポイントが絞れてきたりするんです。
さて、私が「お父様から鍵をいただいた感じがした。」というポイントは二つありました。二つの鍵をいただいた感じですね。
一つは、天若神社へ向かう間、トキオミさんがお父様のことをお話しされている時に感じたことです。なんだかわかりませんが、ブワッと広がるお父様の世の中や残された方々に対する信頼感のようなエネルギーを感じたのでした。(と、しか説明できず・・・。)
天河神社、奉納ライブの篝火。
そして、もう一つは、もっと具体的で明確でした。
この日、ご一緒させていただいた天河神社で開催された奉納ライブのテーマが「古事記と宇宙」だったのですが、それは映像と喜太郎さんのシンセサイザー演奏による壮大で素晴らしいものだったのです。
そのステージの中で日食の映像に最も宇宙の偉大さ、生命の偉大さを感じ、とても印象深かったのです。
で、ピンときたんです。
日食という鍵。
そして帰宅後、急いでお父様の命日のチャートを出してみました。
「やっぱり・・・。」
そう、お父様の命日は日食の翌日でした。日食のエネルギーと共に天に帰ってしまわれたわけです。日食は半年に一回起こる、新月の日です。
日食の翌日という感覚も、私的には納得でした。
これは、命日のそのときの実際の日食の写真。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、日食は太陽の光が隠される現象で、この世から光がなくなる現象。これは古事記に登場する天照大神の岩戸隠れにもよく例えられるのです。
そして、先述しましたが、この日の舞台のテーマは
「古事記と宇宙」
お父様の命日=
日食の翌日=
天照大神/古事記/岩戸隠れ
こういう符号は私にとっては大きな「鍵」なんです。
もちろん伝統的な占星術でも、日食は国の王様がこの世からいなくなることを表したりもするのです。
そして、この日食の現象は、ときおみさんの出生チャートの土星の上で起っていたことでした。土星は制限や試練といった象徴でもあり、大きな岩にも例えられます。
つまり、お父様の命日はトキオミさんにとって、今まで光り輝いていた何かが一気に闇になってしまった日だったのだと思います。
お父様は、お仕事の責任を取るために命を絶たれたとのこと。
この世で形あるものはいずれ終わりが訪れますが、ときおみさんにとって太陽であったお父様がこのような形で終わりを迎えるとは夢にも思われてなかったと思います。
太陽は自分の強い意志を表します。
普通「自死」という言葉には「力尽きた・・・」というイメージが付き纏いますが、お父様の死が日食によって示されているということは、そこにお父様の強い意志と生き様のようなものが見えてくるようでもあるのです。
日食翌日に旅立たれたということは、自分の意思を一歩引いたところでしっかりと確認するかのように「これが正解なのだ。」と、確固たる思いで旅立たれたように思います。
(だからといって自死を肯定しているのではありません。ただ、私にはそう見えるのです。)
その日食は、トキオミさんの出生チャートの土星の上に乗った日、お父様の命日となりました。
土星はその人にとって「終わりの概念」です。
人生の完成図でもあります。
つまり、この日を境にトキオミさんの心の中にある「人生の完成図」が形を失ってしまったのです。
お父様の強い意志や決意・・・ある意味、そういった強さが死へ向かわせてしまったと思わざるを得ないのですが、そんなお父様の生き様はそのまま息子さんであるトキオミさんの死生観に大きく影響を与えてしまいます。
通常「人はいつか死ぬ。」という感覚が多くの方が持つ私の感覚なのだと思いますが、「死(おわり)は自分で決めるのだ。」という死生観のようなものが若いトキオミさんに流れ込みます。
しかし、そんな死生観は消化できるはずもなく、それでも、お父様の死を受け入れなければならないトキオミさん自身は、なんとか死を受け入れようと、ご自分の人生の行末、可能性を閉ざすように、天岩戸を硬く硬く閉ざされてしまった・・・そんな日だったのだと思います。
しかし、天河神社に訪れることで、その閉ざされた扉を開けてこられたのでしょう。その道筋こそ、お父様が寄り添っていらっしゃったのかもしれません。そして、そこからの歩みをまるで見守られるようにお父様の命日ホロスコープ は寄り添います。
さて、今日はここまで・・・
さらに読み解きは続きます。
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