こんばんは。かげした真由子です。
さて、命日ホロスコープ占い5件目です。今回は私にとって、「星からの計らいってある。」を強く確信した鑑定となりました。
星読み師として貴重な体験をさせていただきました。
デリケートなテーマなので、言葉多めにご本人にお伝えしてますので、長文で読みづらい点もあるかと思いますが、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
(いくつかに分けて投稿いたしますね。)
「命日ホロスコープ占い」とは?・・・
ご依頼者にとって大切な方が天に旅立たれた日(=命日)の星空のチャートとご依頼人のチャートを合わせて読むことで、魂と魂の関係性を読み解いていくという試みです。
誕生日占いがこの世での生き方を読み解けるものであれば、命日はもう一つの大切な節目と考え、生きている人にとってのメッセージが含まれているという仮説に基づいたものです。
今回のいただいたご依頼内容です。
何度かメールのやり取りをさせていただいたので、K子様からのご依頼を私がまとめました。
さて、命日ホロスコープ占いの公開鑑定、ケース5です。
今回は少し予想外のところからご相談内容が寄せられました。紹介の紹介のようなプロセスを経て私のところに舞い込んできたお話で、一度は保留にさせていただいてましたが、10/13ふと思い立ち、お受けすることになりました。
(以下、ご依頼人をK子さん、天に帰られたお友達をS世さんと呼ばせていただきます。本名とは関係のないニックネームです。)
さて、ご依頼人K子さんと命日を読ませていただくS世さんは学生時代の親友同士。当時は10代同志ですね。
そんな多感な時、ご依頼人の友人S世さんは常に意識が死に向かっており、心が不安定な時期を過ごされていました。そのS世さんに寄り添うご依頼人K子さん。彼女を一人にしたくないという一心で「20歳になったら一緒に死のうね。」と約束をし、なんとかS世さんに乗り切ってもらいたい・・・と彼女に寄り添ってらっしゃいました。
そんな風に寄り添うK子さんも不安な時期でもあり、彼女と同様、どこか意識が「死」に向かっているところもあったそうです。
ある日、あまりにも不安定になるS世さんをK子さんは、胸を引き裂かれるような思いで、突き放すという苦渋の選択をされます。無理もないことです。
そして、連絡取り合うことはなくなり、その後、ご依頼人K子さんのお友達は一人で命を絶たれてしまいます。
今、当時から12年が経ったとのこと。
いうまでもなく、K子さんにとってはさぞかしショックな出来事で、その後も、様々な思い抱え12年間を過ごして来られたそうです。
そして、様々なご縁が繋がり、今回ご依頼をいただきました。
そのような経緯があり、今回はこのご友人とK子さんの魂の関わり合い、そして彼女の命日ホロスコープが語ることを読み解いていきたいと思います。
<以下の鑑定結果の文章はご依頼人のK子さんへ宛てた文になってます>
メールのやり取りの中でK子さんは
>私は自分が彼女を殺したのではないかと思っています。
とおっしゃってました。
彼女の直接的な死の原因は私にはわかりませんし、星を見ていても、何が彼女の中でスイッチとなったのかはわからないものです。
ですが、私から一つ言えることがあります。
>私は自分が彼女を殺したのではないか
これはK子さんの中のストーリーではありますが、事実ではありません。
こちらが事実です。良い悪いというジャッジなしに、ただ事実だけ申し上げるとそうです。
まずはそのことをお伝えしたいと思います。その上でお読みくださいね。
>私は自分が彼女を殺したのではないか
という言葉が出てくるのは、K子さんの彼女との絆に他なりません。愛情表現とも言えます。
なぜならば、K子さん個人の出生チャートの中に「他人と深いところで繋がれる」という資質が読み取れるからです。
まるで同じ水槽の中に住んでいる魚のように、同じ水の中から世界を見ているように相手と融合してしまえるのです。これは他人の気持ちを感知できる「洞察力」でもあります。しかしこの深く人と繋がれるという感性は、アイデンティティが発展途上のお年頃の場合、自分を苦しめる方向へと向いてしまいます。
そういうK子さんの深い繋がり方があったからこそ、彼女の気持ちに人一倍寄り添って来られたのだし、彼女も心を許し、甘えていたのだと思います。
では、S世さんが最後のスイッチを押してしまったのはなぜか?明確なことはわかりませんが、ホロスコープ視点からみると複雑なストーリーがありそうです。
まず、今回は、天に旅立ったS世さんの出生チャートも読ませていただきました。
一言で言うと「常に緊張している」チャートです。常に人生張り詰めているようなものがあり、いつその糸が切れてもおかしくないような感じです。
(占星術的にいうと主要な天体の180度の関係が特徴的です。)
そんなどこか張り詰めたようなS世さんにとって、K子さんは、さぞ良き理解者であったと思います。
命日の日、彼女は意外に理性的でした。(ただ自分の感情とはしっかり繋がっていたかは定かではありませんが・・・。)
彼女は、K子さんが突き放したこともちゃんと理性的に受け止めてらっしゃいました。ですので、彼女の死への選択は、K子さんがS世さんを突き放したことに端を発したのではなく、彼女自身の「張り詰めていた魂」が限界にきたとしか思えません。
一方、ご依頼人であるK子さんにも様々な魂のプロセスがありました。
K子さんのチャートと命日の関係性を見てみると、K子さんが「彼女を突き放してしまった。」とおっしゃっていた出来事、それは天の計らいだったように見えるのです。
K子さんにも死を意識することがあったとおっしゃっていただきましたが、命日には、その衝動をぐっと和らげる星(金星)がK子さんの出生時の火星に乗ってきているのです。
言い方を変えると、この日を境に二人は別々の道を選び始めたということです。その前振りが「突き放した」という出来事だったということです。
私は、ご先祖様の霊が見えたりするわけではないのですが、もしそういった存在がいらっしゃるとするなら、そういった見えない存在たちが・・・いや、そこまで想像しなくても宇宙の計らい自体が「二人を引き離した。」と言い換えることもできましょう。
そして、それが現実では「K子さんが突き放した」という出来事として現れた、ということです。
K子さんとしては「自分が突き放してしまった。」という記憶だけが残っていてそれがそのまま彼女の死に結びついてしまいました。それも無理のないことだと思います。
しかし、私がチャートから感じたストーリーは、そうではありません。
そして、これも大事な事実ですが、何度も繰り返し申し上げてますが、最後の選択をしたのは、K子さんでもなく、他の誰でもなく、ご本人なのです。
誤解を恐れずに申し上げるなら、彼女はそうやって、生きている人の心の中にストーリーとして残り続けることを選択したのです。本来はこの世で共にストーリーを作り上げていって欲しかったのですけど、彼女にとってはこの世で生きることは辛いことだった、といかいいようがありません。(もちろん一個人として、それは肯定したくありません。)
ただ、実際、K子さんの中に、S世さんの存在がそうやって残り続けています。このこと自体がお互いの絆になっているんですね。
彼女はこの世を去っても「K子さんの心の中に残り続けたい。」と思っていました。そして、K子さんは、彼女のその想いに応えるかのように、「私が殺してしまったのかも」という罪悪感で彼女の魂との繋がりを持ち続けることで彼女への想いに応えてらっしゃったのです。それがK子さんの彼女への愛情表現だったのかもしれません。彼女との続きのストーリーだったのです。
では、K子さんはご自身の中にある、この彼女とのストーリーを抱え続けるべきなのか?
罪悪感で彼女の繋がり続ける必要があるのかどうか?
答えは「いいえ。」です。
そして、その答えは鑑定する前から明らかでした。正直、腰が抜けるかと思うほど明確に現れていました。
ストーリーは、違う次元の段階へと行こうとしていたのです。それは星の配置的に明らかです。