さて、第2回目「命日ホロスコープ占い」の結果を更新です。
「命日ホロスコープ占い」とは?・・・
ご依頼者にとって大切な方が天に旅立たれた日(=命日)の星空のチャートとご依頼人のチャートを合わせて読むことで、魂と魂の関係性を読み解いていくという試みです。
誕生日占いがこの世での生き方を読み解けるものであれば、命日はもう一つの大切な節目と考え、生きている人にとってのメッセージが含まれているという仮説に基づいたものです。
しっぽさん(女性)からご依頼いただきました。
<いただいたご相談内容>
※少し編集させていただいてます。
自死については、こちらにも書きましたのでまたお読みくださいね。
というわけで早速進めていきましょう。
今回は、亡くなられた弟さんのお姉さまがご依頼人です。
使用したのは、
・お姉さん(しっぽさん)の出生チャート
・弟さんの命日チャート
・弟さんの出生チャート
です。
”難病を苦に死を選んだ弟さんの命日を読む”というテーマでしたが、今回は、あれこれ書いては消し、書いては消し・・・をやってしまいました。
何度読んでも「しっくりこない」からでした。
最初は、
「なぜこの日を弟さんは選んだのか?」
「彼は死をもって家族やお姉さんの陰の部分を背負う役目だったのか」
という、そこに対する回答を出そうと思って読めば読むほど、しっくりこないのでした。いわゆる占星術のセオリー通り読んでもピンとくる解釈が見つからなかったのです。
私の洞察不足、語彙力の不足かなあ、とも思ったのですが、それだけではなく、私が大事なことを見落としているように思ったのです。
結果として、その見落としというか思い込みに気づいた後は筆が嘘のように進み始めました。
そして、そのきっかけは弟さんの命日のホロスコープチャートが教えてくれました。
その顛末を、しっぽさんのご依頼の意図と外れている気もするので、書くのをためらったのですが、弟さん声のようにも思えたので、その一言を先ずお伝えしますね。
弟さんのチャートから一言。
「僕は一生懸命生きた。」
って伝えてーーーー!と伝わってきたんです。
というか・・・そんなの百も承知ですよ!と。
当たり前すぎですが、もちろんお姉さまもそんなこと百も承知だろうと・・・。
更に、チャートを読んでいるうちに、この魂の声は、お姉さまだけに向けられたものではないな、ということにも気づきました。
これは、全ての人に向けて伝えたいことではないか?と思いました。読み手の私に対する「ここ外さないで!」という声にも聞こえました。私たちの集合的無意識が感じている「自死」という意識に対して投げかけられた一言のように私は受け止めました。
「僕も生きたんだ。」
と。そして、何度も浮かび上がるその一言に、私は自分の中に起こっていたことに気づいたんです。
私の中には、
自死=美化してはいけない。
とか
自死=救いがなくてはいけない。
があったことに。
⬆︎
これがチャートを真正面から読むことを阻んでいたのですね。
まだまだ、まゆちんもこんなもんです。
「僕も生きたんだ。」
だから、その声が聞こえた時(本当に聞こえる分けじゃなくてチャートを分析していたら浮かび上がるのです。)ああ、少し葛藤してよかったと思いました。
なので、まずはその言葉をお伝えしなきゃ、と思いました。
つまりこういうことです。
私たちは「自死」という言葉から、「死に方」だけではなく、無意識下で、どこかその方の生きてきたプロセスまで否定してしまってたかもしれないよと。
でも、正直なところ、私にとって大切な人が自死したら、胸が引き裂かれる思いになるでしょう。絶対いやです。こわいです。だから全てなかったことにしたい・・・それも自然なことでしょう。
しかし、その怖さを見透かしたかのように、ど真ん中にズバーーーーンと入ってきた言葉がこれだった・・・という訳です。
これね、
「僕も生きたんだ。」だけなんです。
「一生懸命生きたんだから!」でもなく、
「だから自殺を許して!」でもない。
ただ、「40数年間生きた。」ということを伝えて、といってました。
「なぜ弟さんは、この日を選んだのか?」
心身の辛さのピークもチャートに現れていましたが、その中でも彼の中に「生きたい」という気持ちはありました。
でも「どこまでこの先の見えない不安が続くのか・・・」というプレッシャーが彼の「生きたい」を見えなくしてしまった・・・そういったピークだったとわかります。
彼にとっては「どんな扉でもいい。ここから出られる出口が欲しい!」といった息苦しさから解放される感じのチャートに見えます。
・死と再生を象徴する冥王星が彼の太陽と土星にタイトに角度をとっている日でした。
→これはプレッシャーに耐えかねている、でもがんばろうとしている彼に見えました。
・さらに命日の火星も彼の生まれた時の太陽と90度(ほぼぴったり)
→心身の辛さがピークな日。でも、生きたんだという証の痛みにも見えました。
ふっと重みに耐えきれず折れてしまったかのような命日のチャートでした。彼にとっては、そのような日だったようです。
そして、しっぽさんにおいてこの命日はどのような意味があったのでしょう。
命日の日のチャートを、しっぽさんのチャートに重ね合わせてみます。
命日の日の星たちは、まるで、しっぽさんのチャートの柱の部分を掴んでグルッと動かそうとしているように見えます。
ホロスコープの盤面って、船の操縦桿のように見えますよね。いわゆる「舵を切る」という。
その舵がグググッと回されるタイミングでした。大きな力で。
しかも、力を加えているのが龍です。
龍?あえて龍と言いたい。
いや、龍に見えます。この命日の日、
龍が、しっぽさんのチャートの地平線を龍が横切っているのです。
このように、ホロスコープのチャートの中には、龍の頭と尻尾があります。
(いわゆるドラゴンヘッドとテイル)
左の右にある黒い記号です。
龍の頭(命日)は、しっぽさんの「私自身(私の頭)」を位置するところにあります。
龍の尻尾(命日)は、しっぽさんの「私以外」を位置するところにあります。
(ていうか、ニックネームがしっぽさんって・・・。龍のしっぽ・・・?)
これはどういうことか?少しだけ専門的な説明を。
ホロスコープでいうドラゴンヘッド(つまり龍の頭)は未来を切り開くポイントです。
それが、お姉さん(しっぽさん)の「顔や頭」を意味するところに乗ってるんです。
弟さんの命日はお姉さんに「未来へ進め!進め!」っていってるんです。
「未来を生きろ」と言ってます。過去も尊重すればいい。でも過去にこだわらなくていいと。
そういったことから、お姉さまにとっては「未来を切り開く日」だったのです。
さらに、弟さんとしっぽさんの出生チャートを拝見すると、とても似ているんですね。(火星、金星、水星が同じ星座だし。月も一緒の確率が高いです。)
だからこの世での欲求や生き方も、どこかお互い共通したものがあったかもしれません。出産予定日も同じだったこと、がそれを表していますよね。
でも、実際の出産日は、少しズレました。
つまり太陽星座だけ「ことなる」のです。
それこそが「宇宙のはからい」だったとしたら・・・。
太陽は生命そのものなので、命の輝かせ方は、違うものを持っていたと言えます。
しっぽさんは、人との関わりの中で成長する人生を選ばれています。人の深いところと繋がり、影響を与えていくような、そんな人生です。
そして、この弟さんが旅立たれた日、そういう未来へのスイッチを押した・・・(未来への舵をきった)っという訳なのです。
さて、もう少し続きます。>>>
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